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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今日の昼、ある化粧品会社の社長と会食をしたとき、スネイルが話題になった。
あのネバネバがアンチエイジングクリームの成分として人気を呼んでいるという。 不明にして知らなかったが、オフィスに戻りネットで検索すると、出るわ出るは、あっという間に50万件が引っかかった。 ざっと見るに、観光が発祥地らしい。 ”スネイルクリームってしってる?” オフィスの美女たちに聞いた。 “勿論“と口をそろえて言う。 “じゃ、使ったことのある人は?” 一人もまだ居なかった。 ネットによれば、カタツムリの出す粘液には、クリームに使う様々な保湿成分が含まれていると言う。 どうも最近はカタツムリだけでなく、蛇の毒?とかいろいろなものが美容に使われるらしい。 そう言えば、傷ケアの世界でも、ウジ虫に浄化作用と創傷治癒促進効果があると言うので、ウジ虫療法というのが復活している。復活と言ったのは、第1次大戦の頃は、熱傷患者の治療にウジ虫が使われたことがあったからだ。 ま、これから何が出てくるかわからないが、安全で効果のあるものなら、偏見なしに検討はしてみる価値はあるかもしれない。 スネイルクリームの使用経験のある方はお知らせください。
コラーゲンを飲んで肌が若返る?そんなでたらめは言わんで欲しい、というのがこれまでの、「飲むコラーゲン」に対する大方の取り方だった。
コラーゲンはタンパク質である。タンパク質はアミノ酸に分解されて、小腸粘膜から吸収される。食べたコラーゲンが、そのまま肌のコラーゲンになることはあり得ないというのが、その理由だった。 だが最近、特に農学係の学者たちから反証が出始めた。 まず、そのプロセスはともかく、コラーゲン服用で肌質が改善されるようだというデータの発表である。 そこでいろいろな説明が試みられてきた。 ①一旦アミノ酸に分解されようと、やはりコラーゲンの原材料を提供することにはなる。 ②またアミノ酸も、かならずしも完全に一つ一つに分解されないと吸収されないわけでなく、二つ三つ繋がったオリゴペプチドの状態なら、分子量も小さく粘膜から吸収可能である。 ③そしてこのオリゴペプチドが、粘膜に対してある刺激作用を持ち、その粘膜細胞から、皮膚の繊維芽細胞に何らかのメッセージが送られる可能性がある。 ④また、オリゴペプチドが直接皮膚の繊維芽細胞を活性化し、コラーゲン産生を促す可能性も否定できない。 等々。 だが、まだその効果にしても、メカニズムにしても厳密に検証されたわけではない。 それまでは、効果のほどをご自分で試されて、あとは懐との相談で、費用対効果によってお決めいただくしかないようである。
このところブログのアクセスが多少減っいる。
お盆でやむを得ないのか、暑さで脳みそがメルトダウンして、ブログが生彩を欠くのか、いずれにせよいささ気になる現象だ。 今日の話題はニキビ。 ニキビ治療のプロアクティブの社長さんが次男の友人なので、いろいろお話を伺った。 この10年でこれほどニキビ治療が進歩したとは知らなかった。 そして4割がたのニキビ患者がプロアクティブを使っているという。 “プロアクティブ知ってる?” 大学生の孫に聞いてみた。 “当たり前じゃん。俺だって使ってるよ。” 確かに彼の顔からは青春のシンボルは消失して、肌はスベスベだ。 どうもプロアクティブはニキビ対策の常識になっているようだ。 ニキビの直接の原因は ①皮脂の過剰分泌。 ②毛穴が皮脂や垢で詰り、分泌物がたまる悪循環。 ③そこへニキビ菌による感染。 ということは昔から解っていたが、直接の対処法は存在せず、アメリカなどでは、チョコレートやピーナッツを控え、よく洗顔してという程度の指導がされる程度だった。 ニキビは青春のシンボル。いずれは消えるからあまり気にせんで、と医師は自分たちの無為無策をカバーしていた。 ![]() それが最近では ①皮脂の過剰分泌を抑え ②毛穴を開放し ③ニキビ菌を抑える ところまで治療法は進歩したそうだ。レーザー、ケミカルピールそして治療薬。 そしていまアメリカで生まれたプロアクティブが、10年前日本にも上陸し、人気を呼んでいる。 慌てたのは皮膚科医である。“ニキビは医者へ”と叫び始めた。 だが何も医者と企業が争うことは無い。お互いの立ち位置をわきまえ、両者で共同戦線を張って、患者中心にニキビ対策を構築すれば、とニキビにはド素人の形成外科医は考えるのだが。
骨の老化を「骨粗鬆症」と呼ぶのに倣い、皮膚の老化を「皮膚粗鬆症」と呼ぶべきと提唱しているのが、近畿大学の皮膚科の山田教授である。
僕はなかなかいいアイデアだと思う。 加齢と共に骨分が疎になり骨折の原因にもなる。疎になる原因はカルシューム不足や、代謝異常、内分泌の変化などが根底にある。 詰り全身の老化の反映でもある。 同様に皮膚の場合も、コラーゲンが劣化し真皮が疎になり、表皮細胞も隙間が出来て保水能力が衰え、乾燥肌となり、皺だらけの薄い皮膚になるからだ。 これも皮膚だけの問題ではなく、全身の老化、栄養、ホルモンバランス等々の反映である。 勿論皮膚の老化の原因の八割は紫外線による光老化とされているし、また皮膚の場合は幸い直接局所の対処が可能なので、スキンケアは必須であるが、老化の根本原因である、酸化と糖化に対する全身的な対処もこれからは重視さるべきだろう。 ![]() 美容外科を名乗るクリニックは日本中にあまたあるが、その中で安心してお勧めできる名医は十指にも満たないと言っても過言でないだろう。 最近では患者の間でもまた医師でも、メス離れが進み、手術の得意な美容外科医が少なくなった。 其の貴重な名手の一人が、サフォクリニックの白壁院長である。 恵比寿で20年、2年半前には六本木に新たな美の殿堂を設立し、隆盛を極めている。 ![]() 海外で認められている数少ない日本人美容外科医の一人であり、世界の最新事情にも詳しく、僕は何時も教えを請うている。 また、美容師の資格も有している唯一の美容外科医ではなかろうか。 手術だけでなく、美容内科、エステティックと幅広いトータルビューティケアを目指しておられる。 ここ数年、メディカル・エステティッシャンの育成についても、活動を始められている。 ![]() 今回初めて六本木の新クリニックを拝見し、設備の充実と、センスあふれる内装に感心した。例えば一階から地下への階段は、イタリア産と思われる乳白色の石で壁面が覆われ、踊り場はステンドグラスを通す鮮やかな光で照らされ、先ごろ見た映画の、ジュリエットの館の雰囲気を醸し出していた。 ![]() また、スタッフも美女ぞろいである。 美容外科など縁のないと思われる殿方でも、是非一度、美女の癒しの効果を体験されることをお勧めする。
新しい年はこの方なしには始まらない。
という僕の気持ちを察して、南美希子女史がランチにお招きくださった。 ![]() 元女子アナで今は作家でもある女史の話題は豊富である。 絵画、音楽、文学。 だが、美容医療がメーンテーマなのはいつものとおりである。 女史は比類なき勉強家である。しかもすべてご自分試される。 新しいメディカル・コスメ、レーザー機器さらには美容外科医の動向まで、医者であるはずの僕よりはるかにお詳しい。 今日の話題の中心は、美療医療界でのレーザー機器の種類の多さだった。 “でも、先生。何故あんなにいろんな機種があるの?そしてどのクリニックでも、自分がお持ちのレーザーがよいようにおっしゃるけど・・・” “ふむ、それには深いわけがあるんですよ。” 其の一:しわ、シミ、たるみといってもそれぞれにいろいろな種類がある。ことにシミは大別しても10種類はあるだろう。 其の二:レーザーの出す光は単一波長なので、目的によって、今の場合はしわ、シミ、たるみだが、最適な機種は異なってくる。 其の三:ただし一つのレーザーで対応できるのは、必ずしも一つ疾患だけではなく、一つのレーザーで多目的に使用できるものも多々ある。 其の四:レーザーはコンピューターと同じで、日進月歩で進歩し、ほぼ半年ごとに新機種が現れれる。 というわけで、一つのクリニックで、全機種に亘りしかも最新のものをそろえることは不可能だし、その必要もない。そこで医師は、自分の扱う患者のニーヅに合わせ、通常は二,三機種を揃え、それらをフルに活用して対応しているのが現状だ。 “ただしレーザー治療は、安全に効果を上げるためには、深い知識と豊かな経験が必要なので、医者選びは慎重にされた方がよいでしょう。” と申し上げると、 “そこをもう少し具体的に、例えば、似たような効能の機種の優劣。それ以上にお医者さんの優劣まで、教えていただけないかしら。” と、頭の痛い宿題を新年早々いただいてしまった。
この水曜日は東急セミナーたまプラーザ校の「見た目のアンチエイジング」第二回目である。
その準備でスライドを選んでいたところ、2年ほど前の僕のシミ治療のフォトが見つかった。 ずっと以前から,僕の左ほほに2×3センチほどのうすい茶色のシミがあった。いわゆる老人性色素斑である。 自分では全く気にならなかった。 又、“50過ぎての男の顔は履歴書”と言うくらいだから、何も「履歴書」を改ざんすることもないだろうとほっておいた。 が、たまたまクリニックで新しいレーザーを、特にシミ用ではない汎用レーザーだが、入れたのでどれほどシミに効くか試そうということで実験台になったのである。 五回ほどできれいに消えた。その後、クリームだの日焼け防止だの、院長からうるさいことを言われたが、僕はずぼらにほったらかしにしてきた。 だが、改めて鏡で見ても、いまだに再発はないようだ。 フォトは施術開始前と中途過程二枚、そして施術終了時である。 ![]() 三年前のことを今思い出しているが、治療が完了してシミが消えた時、今まで全く存在も意識していなかった周辺の小さな点状のシミが気になり始め、よく美容外科の患者が、目的とする手術が成功すると、次から次へと他の部位が気になり始める心理が実感できておもしろかった。 シミにもいろいろな種類がある。大別すると約十種類。その中には下手にレーザーを当てると悪化するものもある。シミのレーザー治療はまず診断が重要だ。 そのなかで老人性色素斑は最もよく見るタイプの一つで、幸いレーザーがよく効く。 また、汎用器でなく最適のタイプのレーザーなら、一、二度の照射ですんでいたかもしれない。何によらず、何にでもよいというものは、何にでもそれ専用のものにはかなわないということの一例であろう。 だが、それを言い出すとレーザーの場合、5,6種類は揃えなければならなくなるので、ほとんどのクリニックでは、2,3台をうまくこなして対処しているのが現状である。 ところで50以降の男の顔は「履歴書」と言ったが、50以降の女の顔は? それは「請求書」だと言った人が居る。それを言ったのは男に違いないだろう。
「女刺客」をさし向けるのはマスコミだけではない。僕の弱みを察ししたメーカーからも、「女刺客」は送り込まれ、こちらは応接にいとまがない。
今日はメディカルラボと言う会社から、二人の美女が革新的な美溶液「リジェ」をひっさげて現れた。 ![]() 京都大学の田端教授と日本医大の百束教授の共同開発で、ハイドロジェルという高分子化合物の中に、皮膚の細胞を活性化する三種の「成長因子」(EGF,FGF,KGF)が含まれている。 通常の皮膚にも勿論だが、レーザー治療後の皮膚に抜群の効果を発揮するという。 レーザーで皮膚を焼いた後は、その修復に時間がかかることが多い。また跡も残りやすい 「成長因子」はその回復を促すだけでなく、レーザーで皮膚のバリア機能が失われている間、つまり皮膚機能の回復までの間に、「成長因子」を深部の真皮層までデリバーすることも可能ではないか、つまり真皮の若返りにも役立つのではと考えられる。 実は僕も10年ほど前にこのアイディアを思いつき、専門家に開発を依頼したが、「成長因子」は不安定だから実用化は無理、と門前払いを食わされた恨みがある。 今回は再生医学のチャンピオン、田端教授によるハイドロジェルという新素材の活用と、創傷治療の権威である百束教授の思いが結集して画期的な新製品が誕生したといえる。 今言ったような理由で、レーザー治療後の効果は十分期待できるが、正常な皮膚、つまり日常のスキンケアにどれだけ効果を発揮するか。まず、身近な者と言いうとまず家族と言うモルモットになるが、評価してもらおうと思う。 一つには決して安価なものではないので、費用対効果も考慮せねばならぬからだ。
最近のレーザー機器の発展は目を見張るものがある。
我々の分野だけでも、炭酸ガスレーザーから始まって、ルビー、ヤグ、ダイオードなどなど、医者でも素人の僕にはなかなかついていけない。 困るのは今情報過多の時代で、患者の方からお宅ではこれこれのレーザーを使っておられますか、といって電話受付嬢を悩ませる方も多い。 そしてコンピューター並みに、新機種だけでなく、従来型も半年ぐらいでヴァージョンアップを仕掛けてくる。 これにいちいち対応していたら、何十台そろえても対応できないことになる。 それがお一人で30台も揃えて、しかもフル稼働しているクリニックがある。 新橋にあるみやた形成外科・皮膚科クリニックの宮田先生だ。 ![]() 現在、レーザーを扱っている医師は幾らもおられるが、本当にすべてのレーザーに通暁されて方はそれほどおられない。 僕が個人的に存じ上げているのは、東京近辺ではこの宮田先生のほかには、新宿のクロスクリニックの石川先生、東京女子医大の河野先生そして、美容医療、いや形成外科ならなんでもござれの湘南鎌倉病院の山下先生などである。 何故そんなに種類が必要なのだろう? それは、しわ、シミ、たるみ、痣、など対象疾患によって、レーザーの波長や強さがまったく異なるからだ。しかも最近では電磁波の組み合わせまで出現している。 幸い最近の傾向として、一つの機械で、皮膚にあたる部分、ヘッドというが、それを挿げ替えるだけで、何種類かの器機を兼ねるものもあらわれてきた。 丁度、日曜大工道具で、モーターはひとつだが、それに丸鋸、サンダー、ジグソーなど脱着できるタイプのものをイメージしていただけばよい。 ![]() その新しいタイプの一つが、イスラエルで開発され、日本にも導入されるということで、宮田先生を囲み、企業の方のお話を伺ったばかりである。 僕のような素人は、何度伺っても分かったようなわからないような、また年相応に記銘力も低下してきているので、記憶鮮明なうちにブログで紹介しておく。 < 前のページ次のページ >
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日) by n_shioya 以前の記事
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