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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
生物的機能は年をとるほどに、人によって開きができるが、それ以上に開きが大きくなるのは、其の人の「価値観」である。
例えば死ぬまで元気に動き回りたい、と思う人がいれば、もうこれで十分、老後は安泰にと望む人もいて構わない。 寿命にしてもそうだ。 親父などは長年、俺は150まで生きて、バイバイとみんなに手を振って天国に行くんだと、言っていたが、さすがに百歳になるとお年を感じて、天命を120歳に下げたが、結局亡くなったのは106歳の誕生日数日前だった。 僕などは、この頃“百歳まで生きる〇〇法”などが氾濫しているのに反発し、もう80歳で十分。今度書く本の題は「百歳まで生きて何になる!」としようかとひねくれた思いを持っていた。 一つには加齢と共に機能が衰え、不自由度が急増するのが目に見えてきたからである。 それと、ドジョウ内閣の哀れなノタウチの様を観て、いい加減に日本に愛想を尽かしたのかもしれない。それに中国の侵略、核戦争などの妄想を捨てきることもできない。 又だいぶ以前、心労が重なったとき、今くよくよ思い煩っていることも、死んでしまえば雲散霧消すると気がついて、急に気が軽くなったこともある。 だが、ここにきて、突然、百歳まで生きてもいいんじゃないかな、と思い始めた。 勿論これだけは天の上に居られる方の決めることで、僕の自由にはならはないが、少なくもそのような数値目標を措いて、努力することも悪くないと思うようになったのである。 そう考えが変わると、何時死んでも惜しくないというのは、いかにも潔いようだが、残された命に対して失礼だし、生き様も無責任になるのではと言うことにも気がついた。 そして今の心境は、とりあえず百歳を数値目標として、其の達成に無理のない努力に努めよう、“とりわけ健康に留意して、”という一種の勇気と希望のようなものが生まれてきたのである。 こんなアンチエイジングの考え方があってもいいのではなかろうか?
今日一日を振り返ってみよう。
まずランチは “熊浩”で、美女軍団と共に。 ここはグループの総帥三山氏の名前を冠した割烹料理店。 クリニックから数分のところにある。 三山氏が青山から引き抜いてきた、腕利きの板サンが腕をふるう。 率直に言って、味は辻留や吉兆をはるかに凌ぐ。 申し訳ないが一般には開放されていない。 ![]() ![]() 一時からは読売新聞の取材。アンチエイジングの特集を組みたいという。 手法が先行しているアンチエイジングについて、まず、アンチエイジング何のためということを考えて欲しいと頼んだ。 そしてNPOアンチエイジングネットワークのHP編集会議。HP制作会社武藤女史の出番である。 ついで「ダイエットアンドビューティ」の方々と今年度の活動について意見を交わす。今の情けないエステの現状を嘆いたところで、日本全身美容協会の松本氏が、アメリカからの新しい美容機器の会社の方々を伴って訪れる。 ここでも医療とエステの協力体制の必要性が話題となる。 そして今、帰宅していささかの疲れを感じたのは、年の為だけではないと言っても許していただけるだろう。
今日は久しぶりに女子医大の皮膚科の川島教授とともに、自由が丘クリニックのグループと会食をした。
![]() 何時もながら、自由が丘には旨い食いもの屋が多い。 古山先生が、自由が丘を活動の場に選んだのはまことに賢明である。 今日の店は「魚こばやし」といって、石原慎太郎や鳩山なども顔を出す、知る人ぞ知る魚料理の店である。 夕方の雨が予報通り、雪に変わり、吹雪の第三京浜をスタッドレスに命を託し帰ってきた。 だが、ニューヨークの雪はこんなもんじゃなかったと思いだしながら。
大森での「よみうりカルチャーセンター」の第一回を無事終えた。
こちらには馴染みの薄い初めての場所で、センター側もこのテーマは初めてなので集客が心配だったが、7人の熱心な30から40代の女性が参加してくださり、サンデルとまではいかないが、“白熱教室”を展開することができた。 ![]() 初回の今日は「お若いですと言わせよう」という近著の題を拝借して、イントロダクションとした。 2月は「肌の若返り」、3月は「体型を整える」というテーマである。 話の内容は、これまで何度も他で披露したことではあるが、毎回それなりに工夫を凝らしているつもりで、それが又自分の勉強とアンチエイジングになるのは有難い。
今日はフリーペーパー「ミタメ」の編集会議だった。
これはメディプロデュースの女性達が女性による女性の為に発行しているフリーペーパーで、僕は一介の顧問にすぎない。 ![]() だが、いつも編集会議は、彼女らの好みの洒落たレストランで開催されるので、僕はもっぱら、ランチの御相伴にあづかり、時々頓珍漢な発言をするだけである。 季刊なので今日は正月号の報告と、四月号の編集の企画だった。 もっぱらの話題は、次号の表紙には何方にお願いするかということのようだ。 いろいろなタレントの名前が挙がったが、僕は顔はおろか名前も知らない方ばかりである。 ただ、美人で、多少スキャンダラスとまでは言わないが、人生の様々の波風を乗り越えたりという、共通点がある方々のようである。 ![]() 興味のある方は先ず正月号を手にされて、四月号がいかなる姿で出現するか、想像をたくましゅうしていただきたい。
新春の初セミナーは“飛鳥Ⅱ”で済ませたが、来週からいよいよ本番。
まず、大森の「読売カルチャーセンター」のシリーズが来週から始まる。 場所:大森駅アトレテーマ:「見た目のアンチエイジング」 サブタイトル:元気に若々しく生きるために 第一回:「アンチエイジングとは何か」―1月18日(水)13:00 第二回:「みためのアンチエイジング」―2月15日(水)13:00 第三回:「サプリメントの選び方」 -3月21日(水)13:00 詳細はこちら:http://www.anti-ageing.jp/show/d201112050002.html/?m0103 まだ席に余裕がありますので、ご興味のある方は是非お申込みを。 連絡先:NPO法人アンチエイジングネットワーク。担当:津田 izumi.tsuda@anti-ageing.jp または03-5250-7746 まで。 もうお前の話は聞きあきた? そうおっしゃらずに、傘寿を迎え、話はさらに円熟して参りました。 なんか、お伊勢さんの“おかげ横丁”で聞いた紙芝居の口上みたいですね。
このところ訃報に接することが多い。
真夏と真冬は高齢者には鬼門のようだが、80歳という大台も一つの山場のような気がする。 今まで年甲斐もなくのさばってきた昭和一桁だが、このへんで我が身を振り返ってみることも大事かもしれぬ。 高齢化が進めば、癌が増えても当たり前かもしれないが、それにしても若い人を含め、知人で癌の宣告を受ける人が増え続けている。 そのたびに思うのは、アンチエイジング等「能天気」なことを言っている場合か、という苛立ちである。 だが冷静に考えれば、アンチエイジングに励むことは、そして若さを保つことは、癌の予防につながると考えていいだろう。 昔外科医をやっていたころから、僕は癌は外科の病気ではなく、内科的な治療の対象と考えていた。 外科手術は、例え癌を切除しても、機能を奪い、醜形を残すからである。 だが、僕の言う内科的とは、いわゆる狭い意味の抗がん剤ではない。 これは全身の細胞を多かれ少なかれ生涯を与えるからである。 癌細胞は静状態でも毎日無数に発生すると言う。それが発病につながらないのは、免疫機能が働き、癌細胞を退治してくれるからである。 その意味で、究極のがん対策は免疫脳の活性化でなければならぬと、外科医の僕でも思う。 だが、それがまだ開発されないうちは、次善の策として抗ガン剤、放射線そして外科手術も必要であろう。 癌は自己の細胞の反逆である。 その点で、自己免疫疾患とも共通の面がある。 つまり人間は、自分の中に自己を破滅に導く因子を抱えている。 どうしてこんなことになったのだろうか。 僕が取り組んでいる大テーマ「人間の愚かさの生理学的基盤」の一つともいえる。 ともあれ、アンチエイジングは、細胞の働きを正常化することで、癌の予防にも役立つはずである。 又、最近では笑いの効果なども云々されているから、アンチエイジングを唱える「能天気」な精神構造にも、癌の抑制効果が潜んでいるのかもしれない、など、都合よく考えている。
2泊3日の船旅を終えて、今朝横浜港の大桟橋に帰港した。
前々から予定していた、飛鳥Ⅱの新春初詣クルーズに参加し、伊勢神宮を参拝してきたのである。 ![]() クルーズは初めてだが、病みつきになりそうだ。 要は「動くホテル」で、荷造り、移動の手間が省ける。 しかも長期のクルーズに備え、設備もサービスも至れり尽くせりである。 これなら世界一周もまんざらではないと感じた、先立つものがあればの話だが。 ![]() 今回はイベントの一つとして、船上で「アンチエイジング」のレクチャーをさせていただいた。題して「お若いですねと言わせよう」。 年末に出版した本と題名は同じだが、与えられた時間は45分。通常は一時間余をかける話を圧縮して喋りまくったので、中には消化不良で吐き気か、めまいを起こされた方もあったかもしれない、飛鳥Ⅱに限って「船酔い」などあり得ないから。 これまで海外も含め各地で講演は経験しているが、海上のレクチャーは初めてである。“船上のピアニスト”ならぬ“船上の藪医者”といったところか。 伊勢神宮には数年前お参りしたことがあるが、やはり“お伊勢さん”は正月である。 神社はともかく、「おかげ横丁」のにぎわいは格別である。甘酒を飲み、てこね寿司の後は汁粉で締め、昔ながらの“紙芝居”に見入っていたら帰船の時間になってしまった。 ![]() そう、四日市に入港すると市をあげての歓迎を受け、参加者代表として市長からの花束を受け取ったのも良い思い出である。 船長はまだ若い長身の美男で、其のアシスタントも劣らぬ美女であった。 又、お会いできる日を楽しみにしている。 ![]() ![]()
ミタメの正月号が届いた。
なかなかの出来である。 何時もながら、石坂さんの表紙を含めフォトが素晴らしい。 ![]() 編集長のインターヴューは山王病院の女性医療センター長の元東京女子医大の太田教授。そして学会、セミナー報告は福岡大学大慈弥教授主催の日本美容外科学会とNPOアンチエイジングネットワークの公開セミナー。 号を重ねるごとに充実した内容で、一般の方のお役にたつに違いない。
このところ急に寒さが厳しくなった。
真冬と真夏には訃報が多いが、20日にも最も親しい親族の一人が亡くなられた。 今日は其の告別式だった。 其の地方の名士だったので、この寒空に参列者は引きも切らなかった。 読経とお焼香と喪主の挨拶と。それだけの簡素な告別の式だったが、故人の遺徳を偲ばせる、しめやかな中にも心温まる葬儀だった。 享年84。 この頃は訃報に接すると、すぐ“お幾つ”と聞くようになった。 こちらももう80。日本男性の平均寿命を超えたので、もう何時お迎えが来ても不思議はない。 別に敗北主義ではない。 昔、レマルクの小説に「愛する時と死す時と」というのがあった。 確か、冬のアルプス越えをして、病気の恋人に会いに行くレーサーの話だったとおもうが、ストリーはよく覚えていない。 だから其の小説の本題からは外れたタイトルの引用かもしれないが、物事には「その時」があると言う悟りのようなものである。 アンチエイジングを唱えてながらそれは無いだろう、と言われそうだが、そもそも僕はアンチエイジングという言葉は好きでない。 老化は自然現象である。その先は死が待っている。なにもそれにあらがうことはないじゃないか。 老化と旨く折り合いをつける、それが僕のアンチエイジングの考えだ。 だが、すでにアンチエイジングという言葉は定着してしまった、10年前にはアンチエイジングっていったい何?ときかれるのが相場だったが。 そこで、今度書いた本では、スローエイジングという言葉をあえて提案したが、どこまで受け入れられるだろうか・・・ そして告別式の後はその足で、六本木のチャペルセンターの夕方のクリスマスのミサに駆けつけた。 考えるとこれはキリストの誕生日である。 同じ日に死と生の儀式にあずかるとはと、複雑な思いになった。 < 前のページ次のページ >
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日) by n_shioya 以前の記事
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