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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
カウンター席で配偶者と料理をつまんでいると、突然後ろから若い男の子に声をかけられた。服装からみると従業員の一人のようである。
“人違いならお許しいただきたいのですが、もしや塩谷先生では?” “そうですが?” ああ、やっぱり。とほっとしたように男の子は話し始めた。 “20年ほど前、北里大学でお世話になった○○です。” “○○君?・・・” そうだ。やっと思い出した。栃木県からお母さんに連れられて、赤ん坊のころから半年に一度治療に見えた。退官した頃もまだ小さな子供だったので、名前を言われても,すぐにはわからなかったのはいたしかたない。 “あれから東京に出てきて、今はこうして働いています。” 立派になったなあ、おめでとう。 声をかけてくれて僕は本当にうれしかった。 医者と患者は一生の付き合いである。 ことに形成外科医の場合、相手が子供の場合は手術が終わっても、やはり学校を卒業し、就職、結婚するまで、自分の子供のように気になるものである。何かそこまで見届けないと、治療が終わった気になれない。 いまでもわずかだが、年に一度は診させてもらっている方もいる。また、季節の便りを毎年くださる方も多い。 実は退官して数年たったころ、過去の40数年の患者さんすべてに連絡を取って、その後の様子をお聞きし、修正手術が必要な方は責任をもって、適当な専門医にご紹介できればと考えたことがある。 全部の患者さんの記録は自分なりに保存はしてあった。しかし、コンピューターの時代と違い作業は膨大で、また、自分のクリニックがないともままならぬので、そのままになってきた。 このようにいつまでも昔の患者さんが気になるのは、一つには手術というものも“人の技”で、完璧というのはあり得ないし、どれだけ仕上げが巧くいったかよりも、どれだけいたらぬ部分が残っているかに悩むのが、“形成外科医の業(ごう)”だからである。 その故に、こうして昔の患者さんから声をかけてもらうと、ああ、この俺でも少しは人の役に立ったのだと、あらためて嬉しく思うのである。 私も、もう何年も経過しているのに、T大からK大へ行かれたH教授とT助教授には頭があがりません。 心暖まる話を有り難う御座います。やはりお医者さまもその後のことが気になるのですね。悪徳医の話も聞きますが、大半はそういう心ある医師ですよね。年の瀬になって暗いニュースが増えているようなので、こういう明るい話題は、本当にうれしいです。 ところで文藝春秋ですが、買いに走らずクリック(アマゾン)で頼んでしまいました(ごめんなさい)。 先生の、医に向う姿勢、見えるようです。 患者さんにも、その心、通じるのでしょう。 決して驕りとか欺瞞ではなく、 こんな自分でも何かの、誰かの役に立てれば嬉しい..と思うもの。 とってもいいお話、ありがとうございました。 明日、私も書店へ寄ってみますね。↓「文藝春秋」(^^ゞ。 出会いは偶然ではなく神か仏の仕業ではないかと思うことが度々あります。先生は神を信じますか? ruhiginoueさん: 良い先生にあたられたのでしょうね。 icelandiaさん: 患者さんの満足に勝る報酬はありません。 silku928さん: ぜひご感想を。 ブログ楽しみに読ませていただいてます。 vicoprofenさん: 信じます。決して良いカトリック信者とは言えませんが、僕にとって神の存在を否定すれば、すべて無意味になってしまいます。 良かった、、、、私もカトリックです。
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日) by n_shioya 以前の記事
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