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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
昨日のさえないボヤキに皆様から励ましのお言葉頂き感謝しています。
僕は果報者です。 そこで今日は話題を変えて、楽しいことに思いめぐらすことにしましょう。 もしも“好きなところで余生を過ごさせてやろう”と神様に言われたら、どこがいいだろうと自問自答してみた。 昔、留学時代ははアメリカだった。はじめから永住権を取るつもりで渡米したからである。 滞米中ははっきりと二つの候補があった。 まず第一は、ニューヨークのウェスチェスター郡。 ホワイトプレーンズとスカースデルとかのニューイングランドに繋がる自然に包まれて住宅地が点在していた。今はもっと開けてしまったようだが。 ここからマンハッタンまで列車で通う。片道30分ほどだが、すいてはいるし、ニュー・ヨークタイムズに目を通すのにもってこいだ。 今ひとつはサンフランシスコ。それも対岸のソーサリトがいい。山の中腹に住宅地が広がり、湾を隔ててサンフランシスコの展望が素晴らしい。 そこからサンフランシスコまでフェリーで通勤というのも洒落ている。 ちなみに山腹のプティホテル、アルタ・ミラは、テラスのブレックファストのとろけるようなチーズのオムレツが売りである。 ところが8年後、帰国に先立ってニューヨークからサンフランシスコまで、キャンプをしながら2カ月かけて、大陸を横断したことはすでに書いたと思うが、その際、イエローストーン、グレーシャー、ヨセミテなどを含め、20近くの国立公園にテントを張って、すっかりアメリカの大自然の虜になってしまった。 しかも当時は、ワイオミング、アイダホ、南ダコタと北ダコタそしてモンタナと、隣り合った五つの州に形成外科医が一人もいなかった。 フルブライト留学生は本国に帰ることが義務付けられている。もしまた、移民のビザを取得して、アメリカにもどには最低2年はアメリカ本土から離れている必要があった。 そこで帰国後2年たったら、僕はなるべく早くアメリカにもどり、ロッキー山脈のどこかに診療所を構え、小型飛行機のパイロットの免許を取り、形成外科医としてその五つの州を自分のシマにして、飛び回るつもりだった。 その後、諸般の事情で日本に長居をしてしまったが、まだ夢は疼いている。 だが帰国後、国際学会でヨーロッパや東南アジア、南米など経巡るようになると、迷いが出てきた。 訪れる国が皆、魅力的に思え、行く先々でそのまま永住したくなったからである。 特に文化の度合いで、年をとるほどにヨーロッパが好ましく感じられるようになった。 その各国の魅力については、明日また。
by n_shioya
| 2008-11-20 22:57
| コーヒーブレーク
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Comments(10)
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icelandia at 2008-11-20 23:19
レベルは違いすぎますが私と似てる・・・・。私は高校時代に留学して、以後10年間に20回近く北米へ行ったと思います。おっしゃる通りいろいろな場所が素敵で、特に国立公園の大自然が素晴らしく、レンジャーになりたいと思った時期も。結局往復ばかりで落ち着くことはありませんでしたが。
そしてヨーロッパへ行くようになったのが20年近く前。以来、なーんかヨーロッパの方が好きになってしまい、今はアイスランドが第二の故郷です。アメリカに行くのは、高校の同窓会くらい(来年行かなくちゃ)。疼きますよねぇ。よくわかります。疼いたままで終わるのかなぁ・・・。
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きのこ組
at 2008-11-20 23:43
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私の”ドサまわり”人生で思うに、何処も住めば都。
でも、終の住いとなるとやっぱり日本(東京)がいいです。
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at 2008-11-20 23:56
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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安凛
at 2008-11-21 16:15
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各国の魅力についての先生のお話とても楽しみです♪
私も少々転々と致しました。10代はフランス、20代~30代前半はニューヨークです。 私(ちなみに、30代後半のアラフォー女でございます。)は自分を必要としてくれる居場所があれば何処でも良いかなぁ。。 その場所がもし、一日の終わりに何処からともなく・・遠くの清んだ鐘の音や「遠き山に日は落ちて」のメロディーが優しく聞こえてくる様な素朴な町ですと永眠権も取ります。 先生を疼かせる素敵な場所はどちらでしょうか(^-^)
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vicoprofen at 2008-11-21 22:16
暖かい西海岸がいいですね。でも大きな病気したら破産するのでやっぱりアメリカは駄目ですね。
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n_shioya at 2008-11-21 23:03
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n_shioya at 2008-11-21 23:05
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n_shioya at 2008-11-21 23:09
マサト さん:
もうあのひょっとこ野郎、考えるだけでもあほらしくなります。 一帯小学校にも行ってないのではなかろうか。 医者のことをあげつらう前に、自分の低能さ加減をたたけばよかろうに。 大体あんな奴ゴルゴの真髄がわかるはずはない。
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n_shioya at 2008-11-21 23:14
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n_shioya at 2008-11-21 23:15
vicoprofenさん:
そう、病気のことを考え始めると、夢がしぼんでしまうのです。
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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