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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
キズパワーパッド
ジョンソンエンドジョンソンは超良心的な会社である。
新製品の発売に当たっては、何度もテストを繰り返し、安全性にいささかの疑義があれば、一旦ストップをかけて、検討しなおす。
また社員教育も熱心である。

数年前から発売されているキズパワーパッドも、今までのバンドエイドのような救急絆創膏にない特性を持っていると言うことで、発売後、人気は急上昇している。
ただ、通常のバンドエイドとは使用目的や方法も異なり、また新入社員も増えたこのあたりでまた、社内教育が必要であろうかと、埼玉医大の市岡教授をお招きして社内セミナーが開かれ、僕もその末席を汚した。
市岡教授は新進気鋭の形成外科医で、マイクロサージャリーと創傷治癒を専門とされ、お話は明快である。
キズパワーパッド_b0084241_7223412.gif

形成外科など創傷治癒の専門家の間では、最近の傷の手当ては、湿潤療法、またの名をモイスト・ウンドヒーリング、略してモイストヒーリングが積極的に活用されている。
これまでもたびたび述べたように傷を乾かしてかさぶたを作って治そうというのは間違いで、傷口から染み出る浸出液をなるべく温存すべきだと言う考えである。
その観点からはガーゼはキズに固着し、交換のたびに出血し、治りかけの皮膚をはがしてしまい、決して良い方法とはいえない。

そこでキズにあてがういわゆる創傷被覆材も、モイストヒーリングの考えに基づいた、いわゆるモダーンドレッシングが開発され、現在医療用には色々な製品が使われている。
その中でもっともポピュラーなのがハイドロコロイドと呼ばれる素材であるが、家庭用に発売されているハイドロコロイド製品は、今のところキズパワーパッドのみである。

確かに通常のキズの場合、キズパワーパッドを使えば治りは早く、跡も比較的きれいに治るのがメリットだが、決して医者の代わりになるわけではない。あまり過信されては困る。
どこまでを家庭での使用範囲とするか、どのようなキズは医師の治療を仰ぐべきか、その線引きを一般のユーザーに、どう具体的に分かりやすく説明すべきか。色々と議論が交わされた。

とりあえず、“疑わしければ医師の処置を仰いでほしい”ということになるだろうという結論になった。
by n_shioya | 2008-07-06 20:13 | キズのケア | Comments(6)
Commented by AKIHIKO Gunji at 2008-07-07 10:40 x
大変興味のある講義でした。ありがとうございました。参加者のがバラエティーにとんだバッグランドの方でしたのでご説明も苦労されたと思います。このような有効的な傷の手当てである湿潤療法を的確に伝えるように今後も努力してまいります。引き続きご指導お願いします。A.GUNJI
Commented at 2008-07-07 10:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2008-07-07 19:08 x
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Commented by n_shioya at 2008-07-07 22:38
皆さん:
コメント有難うございます。
いつでもまた呼んで下さい。
Commented at 2008-07-08 10:11 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2008-07-09 10:46 x
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