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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
チーズとモディリアニ
チーズとモディリアニ_b0084241_11394541.jpg文化村でモディリアニ展を見てきた。妻エビュテルヌの遺族が保管していた初公開のものや、エビュテルヌ自身の作品も豊富で、見ごたえがあった。

画商ズボルフスキーがピカソの二倍も優れた画家であると言ったのもうなずける。素人考えではあるが、その芸術性においては少なくも詩情においては、これに対抗できるのはピカソでも、青の時代しかないのではないだろうか。

50年前のことだが、大原美術館展が東京で開催されたとき、エビュテルヌの肖像の前で僕は連れの女性に、“モディリアニは子供の時は苦手だったが、今頃やっとその魅力が分かってきた、丁度チーズのように。”とささやいた。
すると背後から、“それもとりわけ芳醇な”と声がするので振り向くと、大原美術館の館長さんだったのを思い出す。

当時、西洋美術大原美術館でしか見られず、大学生は皆、倉敷詣でをしたそのである。僕もその一人として訪問した時、その館長さんは親切に一学生に過ぎない僕を案内してくださったのだった。

チーズと言えばフランスは上質で豊富な種類を誇るチーズ王国である。
200種類以上のチーズを擁する国民が絶対に意見がまとまるはずはないと、フランス人は誇らしげに言う。
確かに外国旅行をしても、団体で群れなすのは日本人とドイツ人で、フランス人のグループ行動にはお目にかからない。

ちなみにフランスの識者に言わせると、女性のある部分の芳香はチーズのそれに似通っていると言う。
それが200種類のどれなのか、あるいはこれもチーズと同じにそれぞれが個性を主張しているのか、経験の乏しい僕には答えられないので申し訳ない。
by n_shioya | 2007-05-19 21:54 | QOL | Comments(0)


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