|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今日はコンバテックのランチョンセミナーの座長をやらせていただいた。
演者は東北大学の舘助教授。演題は「慢性皮膚潰瘍面の細菌コントロール」。 この問題に関しては舘先生は日本での第一人者である。 このところキズを乾かさずに治すモイストヒーリングの導入とともに、創面に対して殺菌剤、抗菌剤の使用を控え、食塩水での洗浄が強調されてきた。 今回取り上げられたのは、一時的な汚染と本格的な感染との中間に、クリティカルコロニゼーションという細菌繁殖の状態があり,独特の潰瘍面の状態で診断がつく。これに対しては抗菌剤、場合によっては抗生物質の使用が治癒を促進するというお話である。 2,30年前、抗菌剤入りの被覆剤を黒柳教授と開発し、薬剤乱用と非難された経験のある身としては、やっとバランスの取れた治療法が見直されてきたと感慨無量である。 ところで昨日の僕の質問に対するベーカーの答えだが、 QⅠ 結局又初期の単純切除に戻ったということか、それならいったいこの80年近い間に何が進歩したといえるのか? A より侵襲の少ない方法で、小切開、吊り上げなどでジェネレーション第一期、第二期以上の効果は上げられるようになったと思う QⅡ あまり進行してからだと効果が上げにくいという説明があったが、若いうちに予防的にやったほうが良いということか? A ある程度若い時期に手術を行ったほうが、効果も上げやすく持続期間も長いようだ。 QⅢ 今後の見おとし、つまり第六期にはいかなる手法が生まれてくると予測するか? A手術の必要なたるみはなくならないが、フィラー、レーザー、ピール更には培養細胞の再生医療など、手術以外の方法がますます進歩するであろう。 大森喜太郎氏の特別講演「今日の顔面美容外科」は、氏の膨大な経験と要望に手を加えることに対する氏の哲学を知ることが出来て、聞き応えがあった。
by n_shioya
| 2007-04-13 23:16
| スキンケア
|
Comments(0)
|
塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
以前の記事
検索
カテゴリ
全体 アンチエイジング スキンケア 医療崩壊 キズのケア QOL 老年病 介護 手術 全身療法 食生活 サプリメント エクササイズ エステティック ヘアケア 美について コーヒーブレーク 医療全般 原発事故 睡眠 美容外科 再生医療 再生医療 未分類 最新のコメント
フォロー中のブログ
ICELANDia アイ... 九十代万歳! (旧 八... ・・・いいんじゃない? 京都発、ヘッドハンターの日記 美容外科医のモノローグ ArtArtArt 芙蓉のひとりごと 真を求めて 皆様とともに... ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|
ファン申請 |
||