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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
トカゲは尻尾を切られても又生えてくる。 これを「再生」というが、動物は高等になるほど再生能力は失われ、瘢痕組織で「修復」を試みるようになる。 人の場合、手術でも外傷でも、いったんキズすればどうしても傷跡が残るのはそのためである。 再生のためには二つの働きが必要とされる。 まず、新しく同じ組織を再生してくれる「幹細胞」と呼ばれる、発生学で言う未分化の細胞である。 細胞は始めは受精卵一つだが、分裂を重ねるうちに分化してさまざまな臓器を形成する。 そして色々な臓器には、成熟後も幹細胞が残されていることがわかってきた。これが成熟細胞が失われれると、分化して穴埋めをしてくれる。 今ひとつは既に分化した細胞が「脱分化」といって、幹細胞的な未分化の細胞に本家帰りして、別の成熟細胞に育ってくれる場合もある。 このどちらの働きも高等動物になるほど失われ、瘢痕組織による修復が行われる。したがって失われた臓器や組織が元通りにはならぬので、傷跡が残るといえる。 つまり傷跡が残るのは高等動物の宿命といえる。 ところでトカゲの尻尾きりは自民党のお家芸である。 はじめは秘書が、秘書がと責任を取らせていたが、最近では大臣でも、トカゲの尻尾なりに扱われるようになった。 だが、又すぐ尻尾が生えてくるから不思議である。やはり自民党は進化の過程ではまだまだ下等動物並みなのであろうか。
by n_shioya
| 2016-02-20 20:01
| コーヒーブレーク
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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