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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
乳房文化論
僕と乳房との関わりは60年前に遡る。

さしたる目的意識も無く、成り行きで医学部に籍を置いた僕は、立派な「落ち零れ」で、授業も自発的に御遠慮する事が多かった。
その僕が唯一皆勤したのが、芸大の美術解剖の中尾先生の「生体観察」であった。解剖学に基づいた絵画論である。
例えばボッチチェリのビーナスの誕生。あの中のゼファーだったかの後ろ手の組み方は解剖学的には不可能だの、ゴヤの裸体のマヤの乳房の高まりは、中に詰め物、今で言うプロテーゼが入っていなければ、特に右の乳房の突き上がり方はありえないなど、興味をそそる話の連続だった。
乳房文化論_b0084241_22141311.png

その中尾先生の肝いりで、ワコールは日本人の乳房と体型に特化した研究所を50年前にスタートさせた。そして25年前にその後援で誕生したのが,「乳房文化研究会」である。
例会は年に三回京都で開かれるが,今日は研究会編の「乳房の文化論」出版記念会が、青山のスパイラルで開催された。
乳房文化論_b0084241_22144351.jpg

乳房の全てが各分野の専門家によって解き明かされた労作である。
純粋に学問的な興味をお持ちの方にお薦めします。もちろん不純な動機でもやむをえませんが。
by n_shioya | 2015-02-21 22:15 | 美について | Comments(0)


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