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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
ロッキー山脈にテントを張って
八年間のアメリカ生活を振り返って、何が一番の思い出かといわれれば、躊躇なく最後の二ヶ月と答えるだろう、
帰国直前の夏、僕たち親子4人は、フォルクスワーゲンにテントを積んで、ニューヨークからサンフランシスコまでの5000キロ、キャンプをしながら大陸を横断し、荒削りのアメリカの自然を堪能したのだった。
まずロングアイランド、ボストンと東海岸を回り、シカゴ、クリーブランドあたりまでは、延々と続くもろこし畑でしかも記録破りの猛暑に閉口したが、ダコタのブラック・ヒルのあたりからはキャンプらしくなり、ロッキー山脈に差し掛かるあたりから、キャンプの醍醐味を満喫できるようになった。
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何が素晴らしいかというと、夜、テントの中でシュラーフに包まっていると、まわりの針葉樹の森には、昼間見かけた熊やヘラジカ、そして名も知れぬ鳥たちが皆一緒に夢路についている。自分が自然の一部に溶け込み、ちょうど自然と一緒に呼吸しているような不思議な感じにひたれることだった。
グレーシャー、マウント・レニエー、セコイアそしてヨセミテ等々、北西部の名だたる国立公園はくまなく足跡を残した。
中でもお気に入りはイェローストーンとその南のグランド・ティートンだった。

キャンプ仲間とはすぐ仲良くなれる。
朝飯を分け合ったり、自分がテントを張ったキャンプ地の情報を交換したり。
子供たちは退屈するまもなく、毎日野山を駆け回っていた。
食事はすべて薪を割って、火を起こしての自炊だった。二ヶ月間でタダ一度だけの外食という贅沢が、その頃全米に広がり始めたマクドナルドのハンバーグだったのは今でも覚えている。

風呂などはない、洗濯もどうしてたか。
思い出すのは、サンフランシスコにたどり着き、友人の家で二ヶ月ぶりの風呂に入り、着たきりだったジーンズのズボン、今のおしゃれなジーンズではなく、西部の荒くれ男がダンガリーと呼ぶゴツイやつだが、脱いだまま立てたらつぶれもせず、二本股の筒のようにスックと立ってくれた。
「形状記憶シャツ」というのがだいぶ前からはやっているようだが、何もあんな面倒な加工は必要はないと思う。
要は洗濯をしなければよいのだ。
二ヶ月我慢すれば、汗と汚れでズボンの形状は立派に保たれることがわかった。
これもキャンプの収穫の一つといえる。
by n_shioya | 2013-03-20 19:59 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by マッツ at 2013-03-20 21:23 x
二番目の息子さんが幼児だったその時のおそらくその30年後に、私と妻も同じようなことをしました。やはり二ヶ月間。ジーンズは立ちませんでしたが、豪雨のとき以外が延々と貧乏キャンプで、国立公園をくまなくまわりましたし、熊、ヘラジカ、コヨーテ、ビッグホーン、マウンテンゴート、さらにはアラスカまでドライブして、クジラ、いるか、アザラシ、などなど、出るわ出るわ。

そうそう、私たちの場合は、ヨレヨレのキャンプ生活の後にたどり着いたのはロサンゼルスの親友のお家。素敵なプールのついたコンドミニアムで、数日間の文明生活に浸りました。いや、そのありがたかったこと!

それは30年前に幼児ながらも大陸横断をしたご子息のお家でした。

不思議なご縁ですね。
Commented by n_shioya at 2013-03-20 23:09
マッツさん:本当に不思議なご縁ですね。


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