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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
谷は眠っていた~富良野塾の記録
倉本聰という名前は知っていた。
その作品の「北の国から」も耳にはしたことがある。そのころ我が家にはテレビがなく、観ることはなかったが。
その倉本聰が富良野塾という演劇塾を創ったと聞いて、一度訪ねてみたいとは思っていた。

名物のラヴェンダー畑に点在する瀟洒な丸太小屋。その中で繰り広げられる演劇教室。コーヒーとクロワッサンの朝食。
僕は勝手に牧歌風のイメージを先行させていた。
認識不足もいいところで、恥ずかしくなった。
実は今日、「谷は眠っていた~富良野塾の記録」を観てきたばかりである。

1983年夏、倉本聰は富良野塾構想を高らかに打ち上げる。
「目的:
人知への過信と傲慢を捨て、第一次産業的労働を通じて人間の原点に立ち戻り、知識より知恵を重視することで、地に足のついたシナリオライター、俳優を育てる。及び、それに類する若者を育てる。
その拠点をこの地富良野に定める」

言うはやさしい、だがそれを実行し、更に実現へ持っていこうとするのはキチガイ沙汰だ。
芝居小屋も含めすべて手作りで、月謝もない代わりに生活費は自分たちの労働で稼ぎ出す。
そして残された時間での演劇修業。
場所は冬零下30度にも達する酷寒の地富良野。
その血みどろの軌跡が今日の芝居である。
今の世にもまだ、このようなキチガイがいることは感動的である。

そのキチガイは我々にこう問いかける。
“貴方は感動を忘れていませんか?”
by n_shioya | 2010-03-13 22:46 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by HOPE at 2010-03-13 23:32 x
悲しみや悔しさ、情けなさではなく、感動から流れる涙は違いますね
力になります
年代に関係なく幅広い層それぞれの思いに引っかかるを与えてくれる舞台と感じました
Commented by n_shioya at 2010-03-14 21:54
HOPE さん:
いとどぜひ富良野にはいってみます。


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