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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
数日前、叔母から電話があり、叔父が嚥下障害で入院しているが今後のことを相談したいという。
親父の末弟で、ほかの兄弟や、おふくろの兄弟はすでに皆無くなっているので、残された唯一の叔父である。もう90歳を超えている。 電話で簡単に話を聞いただけなので、嚥下障害の原因が何かどの程度かはっきりしないが、問題はこれからである。 だいぶ以前から足腰が弱り、電話で話すことはあってもここ数年会ってはいないが、叔母が言うには体は元気で、頭もまだしっかりしているという。 ただ、固形物を飲み込めないので、とろみのものをゆっくり時間をかけて、吐かせたり、飲みこませたり、嚥下訓練のリハビリを受けているそうだ。 問題は今の保険制度で、長期の入院は不可能になってきている。かといって介護施設が満杯か、高額なのは御承知の通り。 一月以内には退院させろと言われているので、結局は家で面倒を見るしか方法はないのだろうか、と叔母は困惑しきった様子である。その叔母ももう90近いはずだ。 ここ数年の間に、僕も100歳前後の両親を看取って、今の日本の高齢者の介護と医療制度のありとあらゆる矛盾を体験したので、これは出口のない難問であることは熟知しているだけに、即答が出来なかった。 こと医療福祉に関しては、行政の対応は場当たりのパッチワークで、複雑怪奇になる一方で、いまだにその全貌が把握できない。 後期高齢者制度そして年金制度の打ち出し方や、対応の仕方でもわかるように、本音は「姥捨て山政策」へと舵取りをしようとしている。 たまたま近刊の雑誌に介護特集があったので、目を通したが、読むほどに複雑で、どの選択肢も一長一短があり、ならどうしたらよいかという答えは出てこない。とりあえずは今入院中の病院に見舞いに行き、現状を把握して、叔母の家族と相談するつもりである。
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日) by n_shioya 以前の記事
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