3月26日
レコーディングも終わったので、次はライヴに向けリハ。CHAMPに休息無し。スタジオに到着すると、リーダーがなにやらギターとアンプをつなぐシールドを数種類持ってきており、竿隊の二人で、「こっちの音の方がクリアーだな」とか「これだと真ん中が出る」などと俺にはよく分からない音の微妙な違いを確かめながら、何度も試している。録音も終わったばかりだが、更にカッコEサウンドの追求に余念がない。イカすぜ。
リハも終わり、ニューアルバムリリースまでのあれやこれやなにやらを話し合う。
その後、誘われ、ZEPP TOKYOにBECK/ゆらゆら帝国のライヴを観に行く。
バンドのライヴというものはそこで鳴らす音、聴こえる音がまずあり、他になんだかんだとあっても、結局のところそれが全てだ、と思った。
3月27日
昨日、『都一乾麺』を久方ぶりに店で見かけ、『竹岡式ラーメン』というのを作ろう、と思い立つ。やはり、CHAMP暇無し。
なぜ『都一乾麺』→『竹岡式ラーメン』という思考に至ったかと言えば、
以前このblogで『都一乾麺』について記した数分後に、サニーデイ・サービス/ベーシストにして元SCOOBIE DOマネージャー、現スネオヘアーマネージャーであり無類の麺好き、とこう書くといったい何が本職なのかまったく良く分からんので、音楽家とでもいうのだろうか、その音楽家である田中貴氏から、「『都一』は千葉にある竹岡式ラーメンの名店『梅乃屋』が使う乾麺なのだよ。こないだ行ったがかなりうまかったです」というような、お互いの本職にはまったく触れる事の無いメールがきた事に由来する。普段メールがくる事もまぁほとんど無く、おやおやいったいなにがあったのかしら緊急事態か?、と思いながらメールを開いたので良く覚えているのだった。
で、『竹岡式』、である。
これが、なにやら簡単な作り方であるという様な事はその時調べたのだか、その後どっかで見たんだか忘れてしまったが、なんだか作れそうと、以前に思った事は確かだったらしく、その記憶が昨日の出会いで甦ったのである。ようやく冒頭に戻った。
気が向いた時こそがまさに『その時』。
いざ、と調べてみれば、おおおおなんとも男らしいレシピが。どうやら具は、煮豚とみじん切りのタマネギらしい。まず、豚バラの固まりを煮る。醤油で。醤油だけで。うおうおう。果たしてこれが由緒正しきレシピなのかは分からんが、俺が見たものには確かにそう書いてある。恐る恐る煮始めてみたものの、既に頭部こめかみ付近の血管が切れそうな匂いがあたりに立ちこめている。んで、タマネギをみじん切る。水にさらしとくか、なんか既にスゲェことになりそうだからな、そうしよう、で、さらす。豚は90分位煮ろってわけで、そいつに従い、そろそろって時に麺をゆで始める。
んでもって、ここからが、いわゆるひとつの『竹岡式』の『竹岡式』たる部分。
豚を煮た醤油を麺をゆでた湯で割り、スープを作り、そこに、麺&煮豚&タマネギを入れるという、なんとも豪快かつチープな工程を経て、おおお完成。ロイクー、ゴイスー。そりゃあそうだ。豚油醤油をお湯で割っただけなんだからなぁうむうむと思いながら、食うずるずる。
おおおおおお。このハードな醤油味とむっちりとした麺の相性がSO GOOD。更に、みじん切りにしたタマネギがなんらかの化学反応を起こすかと思いきや、スープはスープ、タマネギはタマネギ、豚は豚、という舌の上での三者パラレルな味覚そのままに彼方胃袋へ消えていく分離感、なんかスゲェ料理。しかし、このハードな醤油味、俺はかなり好きだ癖になりそうだ、と『美味いものってのは、結局、脳への刺激があるもの』という持論が立証されたようなそんな気がしながら、更に麺をすするのであったずるずるうまいうまいずるずる。
3月28日
レコードを買いに行く。最近はまたレコードを買うようになった。なかでも中古のレコード、60年代や70年代、80年代初頭までに作られたレコードというものならばとりあえず惹かれてしまうようである。
レコードを袋から取り出し、ターンテーブルに乗せ聴くという行為は、結構手間がかかるものとして知られるが、レコードというものを作るという行為も、楽器を鳴らし、それを録り、レコード盤をプレスし、ジャケットを作り、梱包して、売られてたんであろう、と考えるとこれまた結構手間がかかることなんじゃないだろうか、などと、データとなった音楽が軽々とやり取りされるようになったここんとこの状況と比較したりもするからか余計にそんな思いが募り、この時代にはもはや不釣り合いなでかさのジャケットがなんだか妙に愛くるしくなってしまうのだった。
場所は取るし、聴くのは面倒くせぇし、なんていうわざわざこれだけ鈍臭いものに、もはや悪いモノなんてないんじゃなかろうか、などという、妄想か、あるいは、More Soul、か。
どちらにしろ楽しい。
3月29日
整理されていない荷物置き場、のようになってしまった部屋の掃除をする。
買うだけ買ってまったく聴いていなかったレコード達を聴きながら、いらないものを捨てる。聴いた事のない曲達が流れている。なんだか新しいムードだ。やぁりぃ。
以前、貰ったらしいポストカードが出てくる。

映画『真夜中のカーボーイ』だねこりゃ。この映画は好きだ。主題歌の『うわさの男』という曲も好きだ。
とてもカッコEので便所の壁に貼った。
コヤマシュウ