10月16日
10月27日、広島でのライヴ後、
スリムチャンススタジオでのパーティーが決まった。久方ぶりの『Steppin'Loud』。DJはSCOOBIE DOの4人に、ボンバー石井、広島の仲間達、そして、スペシャルゲストDJに怒髪天・増子氏という豪華男宇宙的ラインナップでお送りする。
そのスリムチャンススタジオ(以下、スリチャン)に初めて行ったのはいつぐらいだろうか。2003年か2004年か、新しく出るCDのキャンペーンでリーダーと共に広島に訪れた時だったと思う。初めて会った筈のボンバー石井に『連れて行きたいとこがあるんやけど。おもろいから行こーや』かなんか言われて、日付も変わろうかとしている時間帯に連れて行かれたのは、広島は鷹野橋っつーところ。明らかに楽しそーな雰囲気とは真逆のオーラ漂う暗い暗い場末の街だった。まぁ時間も時間だしなぁ、暗いよそりゃ暗い、と自分に言い聞かせながら、言われるままに連れられた場所は映画館の踊り場スペースの隅っこにひっそりと入り口がある、これまた暗ーい店内のバーというかなんというか。しかし、入ってみればなにやら居心地はよさそうじゃないか。バーカウンターの奥にはソファもあったりして、意外に広いじゃねーの、お、DJブースもあるぞ……おーフロアも広々だねっ広いね、意外に広い…
てか、客0かい。あらぁ。広いよそりゃ広い。
が、たいして慌てるでも気にするでもないボンバーに紹介された店長は、威勢の良い広島弁のはしばしから伺える人なつっこさが昼間のテンションの低さときっと表裏一体なんだろうなと早くも感じさせる、オカちゃんというメガネの男であった。小ぎれいな格好がMod感を漂わせていていかにも音楽好きなんだろうなぁ、というそんな印象だった。
その後、なんだかんだと飲み、話しながら、ボンバー&オカちゃんから、SCOOBIE DOの『夕焼けのメロディー』がこのスリチャンでは特別な思い出の曲なんじゃー、なんて話を聞き(ここらへんの話は『Royal Funk-a-lismo! SCOOBIE DO 10th Aniversary パンフレット』ボンバー石井による『夕焼けのメロディー』レビューに詳しい。ライブ会場にてまだGetできる筈だ。以上、宣伝だ)、俺達の曲が遠い広島の地で知らぬ間に知らぬ人々に愛され、その曲が元でこのような場所にきて、まったく知らない人々と仲良くなれるという、なんとも単純な偶然の必然にうおうと感動し、意気投合。底に穴の空いたおちょこを持たされ、穴を指で塞ぎながら、泡盛を注がれるままに飲み続ける(底に穴が空いてるので、テーブルに置けず、で、飲むしかないという泡盛ショット)という儀式が始まり、話の途中でようやく訪れたお客ー黒人男性と女の子ーもそっちの気で、ひたすら飲む飲む。ボンバーもオカちゃんも第一印象以上に馬鹿でアホで愛すべき信頼できる男達であることが分かり、更に飲む飲む。唯一の客人も帰った頃には、泥泥に酔った酔ったヨッタヨタ。最終的にはDJブースで適当な曲を掛けながら、フロアでリーダーがタコの様に踊りだすというデンジャーゾーンに突入していた。
あぁまったくイカしてたね。あの夜は。
どうやって終わって帰ったのか分からないが、翌日の日射しはやたらと強かった。二日酔いの体にはきつすぎる日射しだった。ありゃあきっと夏だったんだな。何を話したかとかはほとんど忘れてたが、スリチャンにとって『夕焼けのメロディー』が特別な曲であることと、次来た時は、ここでなんかやろう、ってのだけは憶えていた。憶えてて良かった。
そんなわけで、スリチャンは俺達にとっても特別な場所になり、広島でライヴがある度に、出来る限り、その場所でアフターパーティーをすることになった。
毎回、Funkyな音楽と酒と仲間、それ意外にはなんもない、何が起こるでもないんだが、それだけありゃあ十分、という楽しい時間である。俺にとってのスリチャンはそんな時間を過ごす場所なのだ。
今回もそんな時間になりゃあいい。
なるんだろうね。きっと。
コヤマシュウ