秋田LIVE SPOT2000は駅前にあるハコ。秋田はなかなかに思い出深い土地。
もう四年前になるか、THE PRIVATESが誘ってくれた初めての東北ツアー。今はもうない秋田のハコに着くと、ライヴハウスの店長は倒れており不在。ステージ上はライヴ終了直後のままの状態で放置されていて、ドラムスティックの破片などが散乱していた。現場をしきるような人もおらず、しまいにはバイトらしき青年に「今日は誰が出るんですか?」と聞かれる始末。
本番が始まると、最前に四人の客、後ろに対バンの方々が三、四人。右の壁ぎわに二人くらいだったろうか。初めての場所での初めての状況。しかし、こんな時でもやはり激しくロックンロールする事に変わりがある筈はない。俺達もPRIVATESも最前にいた奴らも激しくロックした。こんなシュールで特別な夜がひっそりと秋田に在った事に誰にでもなく「ザマアミロ」という気分だった。迷いも躊躇も必要ない。ロックンロールは「やる」しかない、という事をその日体感した。
地方のファイナルとは言ってもやる事は変わらない。今、現在の俺達をぶつける。人数の多い少ないも始まってしまえばやはり関係ない。四年前の事を忘れる事はないが、俺にとって最新のライヴがやはり一番特別だ。一年半振りの秋田はフレッシュなグルーヴだった。徐々に火が点いて来るフロア。瞬時にロックンロール度数を上げていく。僅かな時間で進化していく。
そんなグルーヴを感じた。
ロング缶のビールを飲みながら踊ってる奴とかもいて、持ち込んで飲んでるのかと思ったら、このハコのビールが500mlのロング缶なのだった。その無骨な感じがかなりおかしい。
「ライヴというものに来るのが初めてでした。」なんていう人もいた。道理でフレッシュ。生まれて初めてのライブがスクービードゥーとはなんてラッキーな。ははは。
今日LIVE SPOT2000に来てくれたみんなありがとう。
終わって打ち上げ。久々にビールを飲んだら、久々すぎたのかあんまし美味くない。が、酔っぱらいたいのでたっぷり飲んだ。
コヤマシュウ