選手にとって、一番大切なのが「スケート靴」。そのスケート靴にはこだわりがあります。
もう何年も前になりますが、私のこだわりの靴について少し・・・。
スラップスケートが出てきてから、靴にも色々なメーカーが出て来ました。私が選んだのは、TOKYO R&Dと言う会社。その会社を選んだのは、「カーボンの靴」を履いてみたかったから。私が履きたいと思ったのは、清水宏保選手やスケートは引退したけれど、競輪界で活躍している、武田豊樹くんが何年か前に履いて、彼らの、靴へのこだわりに影響を受けたからです。
選手の中には、シーズン後半に来年の靴を作る人もいますが、私は5月後半頃に作っていました。それは、7月中頃から1度海外に行って、氷上トレーニングをする時に冬に履く靴を間に合わせる為でした。
靴を作るにためには、まずは足型を取ります。その足型を取るのが一苦労・・・(>_<) ただ真っ直ぐ立っているのではなく、スケートを滑っている格好にならなくてはいけないので
チョー辛いんです(泣)。ただ黙って、足型が固まるまで待っているので・・・。
足型が固まったら、私の仕事は終わりです。あとは、職人さんが足型に石膏を流し私の靴型作りの準備をしてくれます。石膏が出来上がったら、その足に合わせてカーボンで靴を作って行きます。ここから、個人差がかなり出て来ます。カーボンは薄くて軽くて強い。そのカーボンを何枚重ねるか?によって強度も変わりますから、
選手はここでかなり頭を使います。短距離・長距離によっても違いますし、男女によっても違いますし、脚の力も関係あります。そして、どこまでカーボンにするか?例えば、足首の所まで、カーボンの人もいれば、靴底だけカーボンっていう人もいます。自分にはどこまでカーボンが必要か?で靴が変わって来ます。
そして、全てが決まった所で、FUKI planningという所で、皮を貼って靴にします。そこでは、自分の好きな色や好きなデザインに皮を貼ってくれます。私は、スケート靴は可愛くしたいし、好きな色にしたいと思って、
ピンクの皮を選びました。そして、
流れ星に願いを・・・と流れ星のようなデザインを希望して、星をいれました。こうして、自分だけのスケート靴が出来上がります!!
後は、ローラースケートに付けてみて、痛い所はないか?など微調整していきます。そんなこんなんで、夏の氷上合宿で試してみるのです!!
私の現役時代は靴で誰かを判断する、なんて言われたくらい拘っていた人が多かったです。
岡崎選手が、愛犬ゴールドの足跡と名前を入れたり、渡邊選手は、日の丸だったりしたものです。私が引退して4年もたてば、スケート靴もまた変わって来ています。運動靴にも、色々なメーカーがあるのと一緒で、スケート靴にも色々メーカーがありますからね。
ちなみに、今期の田畑選手の靴には、生まれ故郷のある花が刺繍してあるそうです。地元、鵡川の皆さんが田畑選手を支えていることへの
「感謝の気持ち」だそうです。
スケート靴には、選手の思いが表れている人もいます。
オリンピックは、ぜひ選手の靴にも注目しみて下さい。
きっと何かこだわりがあるはずです!