
日曜日の夜っていうのは特別な時間帯で、昔から僕にとってはそれは<大人の時間帯>だったんだ。
テレビでは洋酒のCMが流れてて、家の洋間ではステレオセットとジャズとウイスキーと父親が大人の時間を過ごしてる、日曜日の夜ってそんな雰囲気だったな。
さっきまで僕はジャン・コクトーの研究家の藤沢さんとお話をさせてもらったんだ。
日曜日の、この時間帯に藤沢さんとお話出来る贅沢ってあるんです。
もともと藤沢さんが僕に話してくださる話は僕だけが独り占めするにはもったいない話が多いのだけど、これがまた、日曜日の夜に聞けちゃうんだからねぇ。
ホントに録音して配りたいくらいだよ!
ていうか日曜日の夜に誰かの家の洋間を借りてみんなでやろう!(藤沢さんに迷惑だろ!!)
今日は六代目の菊五郎がいかに素晴らしい役者であったかってことを話してくれたんだ。
また藤沢さんはうまいんだよ話し方が。
昭和十八年の七代目幸四郎の勧進帳に義経として菊五郎が出演したときの凄さをずっと語ってくれるわけ。
僕は歌舞伎は全然詳しくないけど、なんだか話に引き込まれちゃってさ。見たこともないのに、菊五郎ってすげー!!って思っちゃったもんな。
あと、洲ノ内徹の美術評論本は高くても買いなさいよってのと、あとあれだ。青山二郎は凄いって話だ。
なんか僕が言うと安っぽくなっちゃうんだよナ。
それにしても贅沢な時間だったなぁ。
大人の時間だったなぁ。
だからみんな、僕が今こいつを<宮尾すすむと日本の社長>を聞きながら書いてることだけは藤沢さんには内緒にしといてくれよな!
追伸:宮尾すすむと日本の社長のファーストは下品で衝動的でファンキーですげー良いアルバムなんだぜ!