これも浅草で見つけてきたんだけど、千葉県の[佐原囃子]のSPレコードを心あるかたがたが全国を歩いて収集して、その貴重な音源が今回奇跡的にCD化されたもので、収録曲は戦前(大正時代、昭和初期なんてのがざらにあるんだよ!!)に吹き込まれたものが中心だっていうんだから凄いよなぁ。 この音源は佐原囃子の保存会の方々、そして牧野下座連(不勉強で申し訳ないのだけど、どうやらお囃子を演奏する楽団的なものと推察します)の菅井康太郎さんという個人の方が尽力なさって世に出たCDだと解説を読んで知って、僕はとっても感動してしまったんだ。 大正時代や昭和初期の音源が、それはとても楽しくて力強いお囃子なんだけど、それが大企業の思惑とかマーケティングではなく、この音を愛する人々の純粋な情熱で蘇って、それを聞いて僕はその力強さ、リズム、間の取り方、そういったものを自分の中に入れてまた新しい音楽が出来る。 僕がこんなことを言うのは本当に不遜で生意気だけど、保存会や菅井さん他の方々が美しい純粋さで復刻されたこのCDの精髄は、お囃子の枠を超えて、色んな音楽の中に入り込み、これからも世の中に息づいていくと思います。 |
by samboblog
| 2008-05-03 03:06
|