"bob dylan: No direction home"
って映画を最近見ました。今まで彼の音楽はそんなに知らなかったんだけど、テレビでこの映画を一瞬見たときに、いいかんじに貫禄がムンムン出てる今のボブディランに一目惚れ!
この映画、マーティン スコセッシ監督が、ディランの少年時代から、グリニッジ・ヴィレッジのコーヒーハウスで歌っていた初期の日々、そして1966年ポップスターの座に上り詰めるまでに至る人生をドキュメンタリーにしたもの。
60年代に活躍していた他のフォークミュージシャンたちへのインタビューや、その頃の実際の映像なども流れ、ディランを取り巻く時代や人々の音楽的、政治的な歴史も観れて、なんだかスピリチュアルにその頃のインスピレーションが伝わってくるようでした。
"...you're constantly in the state of becoming, and as long as you can stay in that realm, you'll sort of be alright."(bob dylan)
『(アーティストとして)常に成長過程の中にいるって意識を持っていれば、何とか大丈夫だろ。』
って彼のセリフが印象的でした。
その言葉通り、常に音楽的にも変わっていこうとする生き方をしてきたディラン。でもメディアからは、『政治的、社会的なメッセージソングを歌うフォークシンガー』というレッテルを貼られ、その後ツアーでエレキギター中心のロック寄りの曲をやるようになってからお客さんは大ブーイング。。スターになった後のディランには、そんな定着してしまったイメージを覆そうという葛藤があったみたいです。
そのとき、その時代に感じたこと、伝えたいことをただ言葉にして歌う。
どんなコンセプトなのか、そんなことを後で取材されても答えることは何もない。歌を聴けばわかることだから。。こんなシンプルで力強い信念、彼のスタイル、最高にかっこいいなー。
しかし映画の長さは3時間半ととても長かった!3、4回に分けて見ました。