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REPORT IT NOW ブログ

ジャーナリズムとエンターテイメントを見事に融合させた映画 『グッドナイト&グッドラック』。
このブログでは、映画とジャーナリズムの理解のためにより身近な形で、ジャーナリズムを語っていきたいと思います。

最終回
この連載コラムもいよいよ最終回。
最後のテーマは、“『グッドナイト&グッドラック』の映画としての意義”から、私、八雲ふみねの個人的見解を交え、結びにしようと思う。

1950年代のアメリカで、マッカーシー上院議員が起こした「赤狩り」旋風、すなわち“時の権力”に渾然と立ち向かったジャーナリストの姿を描いた映画『グッドナイト&グッドラック』。
この映画の監督であるジョージ・クルーニーは、報道の使命を果たし、模範とすべきジャーナリストとして、エド・マローを取り上げ映画化した。製作費を捻出するため自宅を抵当に入れた、という話を聞くだけでも、その思いは並々ならぬものだということが想像出来る。
とりわけ、注目すべきことは、「報道とは?」「ジャーナリズムとは?」という、ややもすれば、硬派に捕らえられがちなテーマを大衆に伝える手段として、エンターテインメントである“映画”を選択したことだ。
この映画を既にご覧になった人は、“報道というジャンルへの”好き嫌いは別として、報道のあり方、報道姿勢について、考え直すきっかけを得たのではないだろうか。                   
それこそが、この映画に込められたクルーニーの想いなのだろう。

私はシネマアナリストとして、これまで多くの映画コラムを書いてきた。
だが、今回のようなテーマのものを書かせて頂くのは初めてである。
『グッドナイト&グッドラック』という映画、そしてその公式ブログ「REPORT IT NOW」。
まさに、エンタテインメントとジャーナリズムとの融合として面白い試みだなと思った。
コラムニストとしてこの映画に関わることによって、私自身もシネマアナリストとしての生き方のみならず、一個人としての人生・価値観を、改めて見つめ直すきっかけとなった。
この映画に出会えたことに感謝している。

日本でも「行き過ぎた報道」「商業主義に偏重しがちな報道」についての問題提起が為されてはいるが、結局、中途半端な追求で終わってしまったり、世論が高まりきっていないというのが現状だと言えるだろう。

まだ『グッドナイト&グッドラック』をご覧になっていない方には是非、映画館に足を運んでほしい。
そして、メディアやジャーナリズムの有り方について改めて考えてみてもらいたい。
あなたが、ジャーナリスとであろうとなかろうと、エド・マローの生き方、ジョージ・クルーニーの信念の中に、あなた自身の「進むべき道」「選ぶべきライフスタイル」のヒントを発見出来るかもしれない。

シネマアナリスト・DJ 八雲ふみね
http://www.yakumox.com


by goodnight-movie | 2006-05-20 22:01 | まとめ | Trackback(1)
Tracked from 万歳!映画パラダイス〜京.. at 2006-05-29 12:57
タイトル : これもまたハリウッド映画、「グッドナイト&グッドラック」
 映画の本質とは関係ないが、1950年代のテレビキャスターはタバコをふかしながら、カメラに向かってしゃべっていたんだ、とやけに気になった「グッドナイト&グッドラック」(ジョージ・クルーニー監督)。今では考えられないほど、放送局は紫煙いっぱいの世界だったの....... more
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