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「しんぞうのおんな」のabsinthさん登場!

「しんぞうのおんな」のabsinthさん登場!_c0039735_1347372.jpg第4回目は、心臓外科医としての日々をつづる「しんぞうのおんな」のabsinthさんに登場していきただきました。absinthさんは、医療系総合ブログ「エキブロ・メディカル」のメンバーのおひとりでもあります。

エキサイトブログ編集部:いつもご利用いただき、ありがとうございます。さっそくですが、ブログをはじめたきっかけは?
absinthさん:ブログというツールがあることを知ったのは、あるイラク在住の方のブログの書籍版を読んだことからです。それまでも日記まがいのものは思いつきで書き溜めていたのですが、その独り言を「誰かに向かって」語ることができるということに惹かれました。

エキサイトブログ編集部:ご自身のブログを紹介してください。
absinthさん:日記の延長で始めたものなので統一されたテーマや目的があるわけではありません。医療系ブログという位置づけとはちょっと違うように思っています。始めた当初は、「医師という職業柄、言いたいけれど言ってはいけない大事なこと」を言葉にしたいという思いが強かったように思いますが、現在ではただ言葉を紡ぐ事を純粋に楽しんでいるといった状況です。記事内容は、日常生活で思いついたこと、医療系ニュースへの雑感、各企画への参加や創作小話など、なんでもありの垂れ流しに近いですね。じたばたしたりダメ人間だったり強がってみせたり、そうやって何とかかんとか日々過ごしているその様を書き留めたいと思っているのかもしれません。

エキサイトブログ編集部:「エキブロ・メディカル」というグループブログのメンバーのお一人ですが、そちらはどのようなブログ?
absinthさん:エキブロ・メディカルはninotikaさんが「エキサイトブログには医療関係者が多いのね」というのりでリストを作ってくださったところから勢いで始まってしまったブログです(笑)。明らかな理念が初めからあったわけではなく、人が集まり交流が生まれるにつれ、それぞれのニーズから、現在のような医療系ブロガーの総合ブログといった形になりました。医療全般についての疑問や不満、情報交換のトラックバックセンターのような形になりつつありますが、これはメンバー一人一人がそれぞれの立場からこのブログに関わるうちに自然発生的に生じたものです。病院という枠のなかでは言えない本音を、このブログではその枠なしに自由に話しあえたら、と思っています。医療関係者だけでなく医療に感心のある方はどなたでも参加できます。是非いろんな方に参加していただきたいです。

エキサイトブログ編集部:ブログを通して得たもの、新しい発見は?
absinthさん:自分の発した言葉が誰かに読まれることで、別の意味と世界を携えて回帰することのおもしろさを知りました。どんな言葉の裏にも、本人も知らない「ほんとうに いいたいこと」の無言のおしゃべりが続いていて、言葉は誰かにつながることで、生まれ変わって「私のほんとうにいいたかったこと」を、私に伝えに戻ってくるように思います。これはノートに日記を書き付けたり、あるいは新聞や書籍といった形で一方的に発信することでは得られない、相互コミュニケーションツールとして有用なブログならではのおもしろさだと思います。

エキサイトブログ編集部:ブログのよさは?
absinthさん:(掲示板と違い)言葉の裏にそれを発する人の人となりを想像しやすいため、コミュニケーションが密接になりやすいこと。先にも申し上げましたような、コミュニケーションを基盤とした言葉が生まれやすいことでしょうか。トラックバック機能やコメント欄など、みなさんとてもうまく使いわけていらっしゃるように思います。

エキサイトブログ編集部:自分をひとことでいうなら、どんな人?
absinthさん:自堕落な人間です。仕事しているか呑んでいるか呆けているかのどれかです。

エキサイトブログ編集部:会ってみたいブロガーは?
absinthさん:うちに来て下さるみなさんにお会いしたいです!勝手に想像を膨らませながらのやりとりも素敵ですが、やはり実際にお会いしてお話ししたいという思いはあります。とはいえ、私自身は面白みの無い人間なので、実際にお会いするのは怖いような気もします。

エキサイトブログ編集部:一番好きなこと(モノ)、ハマっていることは?
absinthさん:ブログにハマっていることは間違いありませんが…。それ以外ではだらだらするのが一番好きです。仕事の無いときはいつもだらだら過ごしています。家でだけでなく、近くの湖にカヌーを浮かべたり、公園のベンチに寝転んだり、場所は色々ですけれど、とにかくだらだらしています。酒を呑んでだらだらできれば言うことなしです。

エキサイトブログ編集部:夢は?
absinthさん:子供が欲しいです。あ これは夢とはいいませんね。ブログに書いていることって、もしも子供がいたらこんなことを伝えたいってことばかりなんですよ。ダメな自分も含めてね。仮想の子供に向かって語っているようなものです。
ブログについて言えば、夢というほどのことではありませんが、長くても最後まで読んでもらえるような文を書けるようになりたいです。今の私の力では、削りに削った短文が精一杯ですので。長文でも最後まで読ませてしまうような惹きつける力を持ったブロガーさんたちは本当にすごいと思います。私も言葉で世界を紡ぎだせるようになりたいです。


エキサイトブログ編集部:長い休日があったら何をしたい?
absinthさん:ブログ巡回を飽きるほどしたいです。それから書きかけては非公開のまま放置してある記事を何とか片付けたいです。
もっと長い休みならこもって本を読みたいです。仕事に関係の無い図鑑とか小説とか・・。
ああ もっと長い休みなら旅行に出たいです。青春18切符での旅行や船旅など時間を無駄遣いするような旅行がいいですね。


エキサイトブログ編集部:いま、いちばん食べたいものは?
absinthさん:これにお答えしている今、朝からカップラーメンしか食べていません。病院の売店はもう閉まっているし、口に入るものならなんでもいいです。何か下さい。

エキサイトブログ編集部:最近の気になるニュースは?
absinthさん:4月から施行される個人情報保護法でしょうか。病院などで家族に病状を説明する場合も患者本人の同意が必要になります。このことが、医療における人間関係のみならず、「病気や死が誰のものなのか」についての思考にどのような変化をもたらすのか気になります。

エキサイトブログ編集部:ブログに訪問してくださる方にひとこと!
absinthさん:お陰さまでブログをはじめてから一年になりました。それこそ何か理念や目的があってやっているブログではないので、訪問してくださる皆様故に存続しているのだと思います。酔っ払っていたり、落ち込んでいたり、調子に乗っていたり、うそつきだったり、その時その時のそのまんまでこれからも行くと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
ああ それから、医療に関するネタを随時募集しています。「ドラマではこうやっているけど本当にそうなの?」とか「○○って本当に効くの?」とか、<くだらない>話のネタを下さい。全てにお答えできるかは分かりませんが、順次話題にさせていただきます。


エキサイトブログ編集部:ありがとうございました。



【absinthさんが好きなブログ、気になるブログ・ベスト5】

<陶芸ブログ>ぶらり
今の私には絶対無理ですが、いつかこうやって暮らしてみたい憧れの生活がここにあります。このブログを読んでいる間だけは心の底から心臓外科をやめたくなります(笑)。
近頃は私の食生活を見るに見かねたhashibamingさんが私でもできる簡単おいしいレシピをupして下さっています。

自動販売機と地域経済
自動販売機が経済だけでなく地域社会全体に与える影響を淡々とレポートしてくださっています。その存在が当たり前すぎて見過ごしてしまうようなものに、驚くほどの注意深さと地道な愛情を込めて見たとき、世界はこんなにも違った様相を呈するものなのかと思います。
私がここを大好きなのは、「淡々と」の裏に、火傷しそうな熱意と溢れんばかりの温かみを感じるからです。

まっしろでまんまる
優しくて優しくて 心が痛くなるような言葉。
人肌が恋しくなるような あたたかさ。
自分に誠実であるってこういうことなんだろうかと、私なぞ自分が恥ずかしくなります。 

居場所カクニン。
私がつたない説明をつけるとここを汚してしまいそうで怖いです。
シャボン玉にうつった青空のような世界、美しくて儚くて でも確かなもの。
一歩一歩踏みしめるようにして紡ぎ出される言葉をぜひ味わってみてください。

くらげねこの雑記帳
私がご紹介するまでもない有名ブログですが、私は特にくらげねこさんの爬虫類と両生類が好きなんです。写真にのほほんとつけられるコメントも爆笑もの。


【absinthさんのライフログ】

平行植物
レオ レオーニ Leo Lionni 宮本 淳 / 筑摩書房

言葉が新たな現実をつむぎ出す場に立ち会った衝撃。
言葉を使う生物に生まれてよかった、とつくづく思います。


バイオミメティックスハンドブック
バイオミメティックスハンドブック編集委員会 / エヌ・ティー・エス

医師が人間の身体を一番把握しているはず、なんていう妄信を吹き飛ばしてくれる一冊。
自分が一生のうちに知ることのできる出来事のあまりの小ささに、愕然とします。


爬虫類・両生類800種図鑑
長坂 拓也 / ピーシーズ

癒されます。美しいというだけでなく、どの写真にも生き生きとした生の物語を感じます。
私はこの本をめくりながらお風呂に入るのが好きです。


いまだ妖怪は徘徊している!
スラヴォイ ジジェク Slavoj Zizek 長原 豊 / 情況出版

落ち込んだとき、わけの分からない焦燥感に取り付かれたとき、どこでもいい、この本の一ページを開いて声に出して読んでみてください。
どんな思想も過去の遺物になることは決してなく、世界に対するアプローチを変えて回帰し続けるのだと教えてくれる一冊。

ミクロコスモス
/ ジェネオン エンタテインメント

これを見たら、人間でなくてカタツムリに生まれたかった、って思いますよ。

absinthさんの「しんぞうのおんな」を読んでみましょう!
by blog_editor | 2005-02-23 09:00