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クオリティの高い写真や憧れのライフスタイル、心癒されるペットやおいしい料理まで!
エキブロには素敵なブロガーがいっぱい!そんな人気ブロガーに直撃インタビュー!

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「絵と毎日とおしゃべりと。」の鈴木奈月さん登場!

「絵と毎日とおしゃべりと。」の鈴木奈月さん登場!_c0039735_20102730.jpgまるで絵本の中のひとコマのように、見る人を空想の世界に誘ってくれる魚の絵。青い水中を心地よく泳いでいたり、コーヒーカップにちょこんと入っていたり…。
夢見るような笑顔がやさしいお魚の目、海のブルーをはじめとするきれいな色使いが印象的です。
街を両手に抱えて守っている女の子の絵や、海に消えた街などのナイーブ系の絵も、心に何かを感じさせるようなやさしい余韻を残します。

また、イタリアらしい古い街並みを描いた風景画や、美味しそうなパスタの絵など、淡~い水彩画で描いたやさしいムードの絵も心を和ませてくれます。

ちょっとコーヒーでも飲みながら、覗いてみたくなる、そんな絵画ギャラリーのようなブログに、心が癒される人も多いはず…。

今週は、イタリア暮らしを楽しみながら好きな絵を描き、日々の暮らしをつづった、「絵と毎日とおしゃべりと。」の鈴木奈月さんに登場していただきました。

エキサイトブログ編集部:いつもご利用いただき、ありがとうございます。ブログをはじめたきっかけは?
鈴木奈月さん:もともと自分のイラストを紹介する個人サイトを持っていたのですが、その中にブログもつけたいなと思ったのがきっかけです。気楽に日常的なことを書いたり、新作の説明みたいのをちょこっと書いたりしてみたいなと思って…。

エキサイトブログ編集部:ご自身のブログを紹介してください。
鈴木奈月さん:なんだか照れちゃいますね。自己紹介も兼ねてということで、私はイタリアに住む絵描きの鈴木奈月です.
イラストレーターとか画家とかいうのとも、ちょっと違う、やっぱりただの絵描きです。で、ときどきイラスト&エッセーの本を出版させていただいたりしてます。
そんなわけで、自分の絵や本の紹介、展示会などのお知らせを中心に、イタリア生活での日常をつらつらと書いてます。家族のこと、子育てのこと、食のこと、私の好きなもののことなど…。
でも結局なんだかごちゃごちゃしたブログになってしまい、もっときちんとカテゴリー分けをしなくてはいけないな、といつも反省しています(笑)。

エキサイトブログ編集部:ブログを通して得たもの、新しい発見は?
鈴木奈月さん:なにはなくてもすてきなお友だちがたくさんできました。実は私、ブログなどを通じてできる友人なんて、お互いオタクっぽくてなんだかイヤだなあと思っていたんですが、これって大間違いでした。共通の趣味や環境がまずあって、そこからすっとと入ってお友だちになれるって、すごいですよね。

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エキサイトブログ編集部:ブログのよさは?
鈴木奈月さん:たくさんあるのですが、その1は先ほどもふれましたが、新しいお友だちとの出会い。その2、友人知人への緊急報告。 その3は文章の練習! いちおうエッセーなども書いているので、ブログはいい勉強になりますね。短時間に自由に書く特訓といいますか。
その4はへんな発見ですが、モノが処分できるようになりました。捨てようかどうしようか悩む思い出の品、たとえば子どもたちが幼稚園で作ってきたものとか、処分に困るんですが、それらをブログに掲載して記録すると、あとは思い残すことなく処分できるんです(笑)。
そして、その5は自分への励ましや戒め。書くことによって、自分の中のモヤモヤがはっきり形になって、けっこうストレスの解消にもなります。

エキサイトブログ編集部:自分をひとことでいうなら、どんな人?
鈴木奈月さん:まったく計画性のないかなりいい加減な人。究極のめんどくさがりや。でも、やるときはビシッとやる…と、自分で勝手に思い込んでいるので…まあいいかなあ、って感じの人。
そして、もうひとつ、友人同士ワイワイやるのが好きなわりには、ひとりでいる時間も絶対にとらないと生きていけない人…ですね。
なので、明るいんだか暗いんだか、自分でもよくわかりません…(笑)。

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エキサイトブログ編集部:会ってみたいブロガーは?
鈴木奈月さん:たくさんいるので困ります(笑)。
ブログを通して知り合った方とは、みなお会いしたい。だってみなさん、本当に前向きで、一生懸命がんばっていらっしゃる方たちばかりなので…。

エキサイトブログ編集部:一番好きなこと(モノ)、ハマっていることは?
鈴木奈月さん:一番好きなことはやっぱり絵を描くことですが、それはさておいて、最近ハマっているのは羊毛フェルト! 夜な夜な針でサクサクつついてると、すごいストレス解消になります! そんな私を見て、幼い息子は気味悪がっていますけど…。

エキサイトブログ編集部:夢は?
鈴木奈月さん:これもたくさんあって困ります。一番の夢は、イタリアで個展を開くことかな。
俗っぽいことでは、下の息子がもう少し大きくなったら、家族で旅行すること。私は旅行すると、とても欲張りになってしまうんです。スケッチもしたい、美術館巡りもしたい、ステキなレストランにも行きたいなど…。だから子どもが小さいと、振り回してしまうのでかわいそうで。
そして、究極の夢は、大きなテラスのある家に住みたいですね〜。

「絵と毎日とおしゃべりと。」の鈴木奈月さん登場!_c0039735_2251650.jpgエキサイトブログ編集部:イタリアならではの街並みややさしいタッチの水彩画に心癒されますが、絵を描きはじめたきっかけや絵を描くことの魅力は?また、自分らしいタッチや作品のイメージ、記事アップの際に心がけていることなどがあれば…。
鈴木奈月さん:もともとは、亡き父親がグラフィックデザイナーだったので、自然にそういう世界に入っていきました。小さい頃、父親の仕事場に遊びにいくのが楽しくて、カラーチャートとか、色鉛筆とか、とにかく色モノをいじるのが大好きで、そういうもので絵を描いたりオブジェを作ったり。父親も他の勉強がダメでも、図画工作でいい点をとると喜んでくれてましたし(笑)。

イタリアで絵を描こうと思った…というか、日本を脱出したのは、あるとき、自分が何を描きたいのかまったく解らなくなってしまったから。日本は情報過多で、あれにもこれにも興味がわいて、いろいろな絵描きさんにもすぐ影響されてしまって。
そんなわけで、イタリアに来たら右も左もわからないので、ちょうどよかったと思いますね。最初はスペインに逃亡したんですけどね。スペインはちょっと肌に合わなかったので1年で退散。
それでフィレンツェを見たくて、イタリアに引っ越し。そこで、なんのことはない今の主人と出会って住みつくことに…。そうこうしているうちに、素直にイタリアの風景が描きたくなってまた絵を描き始めました。
そんなおり、日本の出版社さんからイラスト&エッセー本のお仕事をいただいたり、お料理の絵も好きなので、そういう関係のお仕事をいただいたりしました。

ところが、あの大震災の後、私の中で何かが変化して、急にまたナイーブ系の絵が描きたくなっちゃったんです。それほど強く何かメッセージを残したいってわけではないのですが、きっと何かをアピールしたかったのかもしれません。私だけに限らずものを創る人は、多かれ少なかれ、何かしら影響を受けたんじゃないかなと。
でもとにかく実際は、子どもを産んでからというもの、あまり活動できなかったので、欲求不満のるつぼでした! 今やっと下の子が小学校にあがったので、エンジンかけ直し…。思えば、ブログをはじめた真の理由もそこにあったのかもしれないですね…。ゼロからの再出発! もうすぐ半世紀を生きようというのに、ずいぶん遅い再出発ですけどね。

自分らしいタッチやは、まだまだよくわかりません。イメージも、今はどういうわけか魚のモチーフに夢中なんですが、いきなり変わってしまうかもしれないし、一生わからないかも。
記事アップの際に心がけていることは、あんまり独りよがりにならないように、って思うんですが、充分そうなっちゃってるみたい(笑)。

エキサイトブログ編集部:生活の中で大切にしている時間や癒される瞬間などは?
鈴木奈月さん:大切にしている時間は、家族といること…って書きたいところですが、イタリアではイヤでも家族と一緒にいる時間が長いので(笑)、大切にしたいのは自分の時間です。すみません。なので、なるべく家事に時間がかからないように、もっと家の中の片付けを徹底したいと思ってるところです。なかなか実行できませんが…。

癒される時間は、先ほども答えましたが、羊毛フェルト作ってるとき。
それから、子どもたちの笑い声を聞いているとき。これは文句なしにホ〜ッとあたたかい気持ちになれますね。
ふだんから「あーあ、子どもはひとりでじゅうぶんだったなぁ」なんてため息をついてるひどい母親なんですが、仲良く遊んでいる姿、というか6歳も歳が離れているので、上の娘が弟を上手にあやしてくれている姿を見ると、心が和んで反省します。
それからおのろけで申し訳ないんですが、料理上手な夫が、おいしいものを作ってくれるときも癒されますね。

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エキサイトブログ編集部:数ある記事の中でご自身が気に入っている記事、また、読者に評判だったポストは?
鈴木奈月さん:●絵画 アマルフィ((2011-02-12)
大好きなアマルフィーの絵を紹介したページです。

絵画 思い出のスケッチブックより(2011-03-09)
イタリアでまた絵を描きはじめた頃の、思い出深いスケッチブックを紹介しています。

サンタモニカ チャリティーコンサート&バザー(2011-04-04)
これはやっぱり忘れられませんね。震災後のチャリティーコンサートの様子をお知らせしたものです。突然の企画だったのに、本当にみなさん、がんばってくださいました。

con le maniさんの陶器の箱(2011-05-10)
お友だちになったブロガーさんに作っていただいた陶器の箱。亡き父への想いを込めて…。

「絵と毎日とおしゃべりと。」の鈴木奈月さん登場!_c0039735_20133712.jpgLune che ride -笑う月-のルーナです。(2011-05-20)
自分でも楽しんでいるのがわかる、羊毛フェルトの作品を紹介したページです。

LIBERO L'ARTE - premio Massimo(2011-06-21)
イタリアでの初めての展示会。思い出深い1ページ。

絵画 LOVE(2011-09-21)
お魚シリーズのなかでも、けっこう人気のあったハガキサイズの小さな絵です。

ゲゲッ!スポンジボブのスクエアーパンツ!?(2011-09-26)
なんでもない日常の、ささいな笑い。こういうのが意外と心に残りますね。

エキサイトブログ編集部:今一番ほしいものは?
鈴木奈月さん:なんといっても自由な時間! 朝から晩まで、掃除もせず洗濯もせず買い物もせずご飯も作らず、子どもたちの送り迎えもなく、時間を気にせず絵を描く時間!!ほしい〜っ!
イタリアって送迎地獄なんですよ〜。

エキサイトブログ編集部:最近の気になるニュースは?
鈴木奈月さん:今でも日本の原発ニュースは、ネットで欠かさず見ていますが、イタリアの最新ニュースでは、なんといってもベルルスコーニの退陣ですね!
経済問題の専門的なことはわかりませんが、このままでは、子どもたちの将来はお先まっくら。仕事なんて全然ないですよ。モンティさん、がんばってどうにかしてください!

エキサイトブログ編集部:ブログに訪問してくださる方にひとこと!
鈴木奈月さん:本当に、好き勝手なこと書いてるだけでごめんなさい。1年たって読み直すと「なんだ、こりゃ? これってただの自己満足?」みたいに感じられて、それでもわざわざ貴重な時間をさいて訪問してくださる方がいるなんて、ありがたいを通り越して、申し訳なくなってしまいます。
それなのに、ビッグアップブロガーに選んでいただいて、これは気を引き締めよという警告か…。これからはもうちょっと方向性を見つめ直して、がんばります。
写真もヘタですみません。みなさん本当におじょうずなので、困ります…。

エキサイトブログ編集部:ありがとうございました。

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【鈴木奈月さんのお気に入り&好きなブログ】

●「The Sartorialist
ブログといえるのかどうかわかりませんが、アメリカ発信のストリートファッションがいっぱい。パリやミラノはもちろんのこと、たまには東京からのスナップ写真もあったりして、おもしろい!

●「Cannelle et Vanille
これも海外ものですが、お料理の写真が、まるで絵を見ているみたいでうっとりしています。

●「魂のギャラリスト
六本木にあるギャラリーYOKOI FINE ARTのギャラリスト、Katsutoshi Yokoi氏のブログ。パリや日本で活躍している友人アーティスト、西村美和さんを通じて知ったブログです。いろいろ刺激をもらっています。

●「こばやしゆう yu-kobayashi
陶芸家こばやしゆうさんのブログ。私も、こんなふうに「サラリとしたかっこいいブログにしたいなあ」と思っています。

●「青蓮亭日記
ブログをはじめて一番最初にリンクさせていただいた骨董屋さんのブログ。暖かい骨董たちを見ると、ほ〜っとします。




【鈴木奈月さんのお気に入り&好きなブログ】

子どもが中心になってしまって、あまり映画も音楽も聞いていないので(笑)…、絵本紹介でご勘弁を!

あめふらし (絵本グリムの森)

グリム兄弟 / パロル舎


出久根育さんのイラストが最高にすばらしい絵本。私、かなり影響されているかも…(汗)。

ALICETOPIA(アリストピア)

天沼 春樹 / パロル舎


こちらも大竹茂夫さんの摩訶不思議な絵がたまらない魅力の絵本です。

うたうしじみ

児島 なおみ / 偕成社


ブログ内でご紹介した児島なおみさんの心あたたまる絵本です。

ハーメルンの笛ふき

サラ コリン / ほるぷ出版


数々あるエロール・ル・カインの絵本のなかでも得に好きなのがこの絵本。

Alice nel paese delle meraviglie

Lewis Carroll / Rizzoli


これは最近イタリアで見つけたお気に入りの絵本。『不思議の国のアリス』です。

以上です! 長くおつきあいくださいまして、ありがとうございました!

鈴木奈月さんの「絵と毎日とおしゃべりと。」を読んでみましょう。
by blog_editor | 2011-12-02 23:58