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「日々のスケッチ *Eriko's Nature Journal*」の小林絵里子さん登場!

c0039735_14121178.jpg自然のフィールドには小さな生き物たちがいっぱい。仲良く寄り添うメジロや巣作りするツバメ、美しい姿を見せるセキレイなどの野鳥をはじめ、道端に何気なく咲く花や野草、季節を伝えるカブトムシやセミなど…。
自然のドラマや季節の移ろい、生きものたちのイキイキと生きる姿をとらえたフィールドスケッチは、見ている人の心をほんわりと癒してくれます。
鉛筆と水彩でさくさくっと描いた淡いタッチがとても繊細で魅力的です。
「家の近くでこんな野鳥に出会えたらいいな」「私もたまにはスケッチしてみようかな」なんて思う読者もいるはず…。

今週は、身近な自然に魅了され、季節の移ろいや新しい発見、生きものたちの姿を描き続ける自然画家、「日々のスケッチ *Eriko's Nature Journal*」の小林絵里子さんに登場していただきました。

エキサイトブログ編集部:いつもご利用いただき、ありがとうございます。ブログをはじめたきっかけは?
小林絵里子さん:9年ほど前にホームページを作った時から、しばらくはサイト内で日記を公開していたのですが、「ブログ」のほうがよさそうと思い、2006年から始めました。あちこち迷って、エキサイトさんに決めたのは、パソコン初心者でも扱いやすそうで、更新も軽くて使いやすい、という評判からでした。

エキサイトブログ編集部:ご自身のブログを紹介してください。
小林絵里子さん:主に、身近な自然を観察して面白いと思ったこと、美しいと感じたこと、発見したこと、季節の移り変わりなどをテーマにしています。たまに写真も使っていますが、基本的にはふだん使っているスケッチブックの中身を公開しています。
東京郊外の自宅周辺の景色が多いですが、窓から見える風景からも季節を感じることができますし、通りかかった鳥や虫なども描きます。近くには田んぼや畑も多く残っていて、カルガモが子育てしたりする川もあるので、その辺を歩きながら描いています。電車で少し行けば自然公園もあるので、そこにもよく訪れます。

普段歩いている道の足元とか、ちょっとした植え込みなどにも自然はあって、よく見ると、その中でも生きものたちのドラマが展開されていたりするんですよ。思いがけずそんなものを発見すると、いつもは見過ごしていた場所が、新鮮に見えてきたりします。
よく、自然を見て「何もない」と表現することがありますが、一見何の変哲もなく、変化していないように見える自然は、日々刻々と変化していて、二度と同じ風景は見られません。細かい部分をすべて記録していくことは不可能ですが、その日その時見えたもの、感じたこともまた、その時限りの自分の心の中の「一瞬の自然」であると思います。そんなものを描きつづっていけたらと思っています。

エキサイトブログ編集部:ブログを通して得たもの、新しい発見は? ブログのよさは?
小林絵里子さん:「顔の見えない関係」というのはちょっと苦手なんですが、遠くの人と簡単につながれる、という点はブログのいいところでしょうか。「こんな人がいたのね!」という感動的な出会いや、遠くの友達の近況を身近に感じることができる、というところがいいですね。

エキサイトブログ編集部:自分をひとことでいうなら、どんな人?
小林絵里子さん:計画性がない人。思い立ったらすぐ行動に移さずにいられないタイプです。おなかの奥のほうでフツフツと、そこに至るまでのことを考えてはいるのですが、それを表に出すのは、ある日突然“ピン”と信号が与えられたときなので、いきなり何か突拍子もないことをする人、と思われているようです…。
こういうの、あんまり良くないんだろうなぁ、と少しは反省しつつも、それが後々思いがけない面白い展開になったりすることも多々あるので、それなりに悩みつつも、流れにまかせています…(笑)。

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エキサイトブログ編集部:会ってみたいブロガーは?
小林絵里子さん:すでに何人かと、お会いしています。みなさん、素敵な方たちでした。

エキサイトブログ編集部:一番好きなこと(モノ)、ハマっていることは?
小林絵里子さん:ものぐさでもあるので、「描かなくていいなら、描きたくないなぁ」なんて、思っていたりするのですが、何か面白いものを見つけるとやっぱり描きたくなるんです。これは職業病なのか、好きなことなのか、自分でもよくわからないくらい同化しているんですね。
それ以外に、「ひとつくらい趣味があったほうがいい」と、人にもよく言われるのですが、そういうものがないんですよね。自然を追いかけていると、惹かれるものがいっぱいありすぎて、わき目を振らせてもらえない…と言いわけをすることにしています。

エキサイトブログ編集部:夢は?
小林絵里子さん:自然や野生動物ばかりに注目してきましたが、子どもの頃から、郷土史にも興味がありました。最近は、自然とともに生きる「人」にあらためて興味を持ちはじめ、先日も北海道でそんなテーマの取材をしてきました。自分の絵を見てもらうことだけでなく、それを通じて自然と人、人と人同士のつながりも生まれるような活動をしていきたいなと思っています。

c0039735_14131516.jpgエキサイトブログ編集部:季節の野草や野鳥のツケッチがとても素敵ですが、絵を描きはじめたきっかけや描く楽しみは?  また自分らしい作品づくりや記事アップの際にこだわっていることなどがあれば…。
小林絵里子さん:描き始めたのは、子どもの頃の「らくがき」時代からの延長で、現在に至ります。動物が好きで、ずっと動物の絵ばかり描いていました。ただ、「ネイチャーアート」という“自然を観察しながら作品を創る”という分野を知ったのは、20代前半の頃、東京でロバート・ベイトマンというカナダの自然画家の絵を見てからです。こういう分野がちゃんとあるのだということを知って、あらためてそこにのめり込んでいきました。
もともと「絵かきになりたい」と思っていたわけではなかったのですが、私にとって、自分の「好き」を一番表現しやすい方法が「絵」であったことが、きっかけだったのかもしれません。ちなみに学生時代の美術の成績は、それほどよかったわけではなく、中間くらいだったと思います。

スケッチはもともと、作品づくりのためのアイディア・レッスンみたいなものなのですが、描いているとき、写真を撮るよりも長い時間相手と向き合うことになるので、見ているようで見ていなかったことに気づくことがたくさんあります。新たな発見や疑問が生まれて、それが自分でも予想もしていなかったところに波及していったり、自然と同化する感覚を味わえたり、また続けていけば「自分史」にもなるという、終わりのない面白さがあります。

野外では、時間が許す分だけ、歩きながら次々描いていきます。ラインスケッチだけして、家に帰ってから必要な分だけ、ぱぱっと色をつけておしまいです。私の場合、鉛筆線は下絵で、色をつけて完成、ということではなく、色は単に、情報としての補足であることが多いんです。
線の部分が大事。スケッチは、記憶を引き出すためのツールでもあるんですね。線があれば、時間がたってもその情景を思い出すことができます。

また、外に行くときは、「スケッチをしに行こう」と意識して出て行くより、日記と一緒で、何か面白いものを見つけたら描いておこう、季節の変化に気づいたら、記録しておこう、という感じなんです。また、外に行かなくとも、窓の外の空の風景、雲の様子や夕焼けの色など、ちょっとした時間に描いておく。いつも同じ眺めのようだけど、いつも何かしら変化があるからですね。

エキサイトブログ編集部:生活の中で大切にしている時間や癒される瞬間などは?
小林絵里子さん:ごろんと横になって、本を読む時間。ちなみに一番最近読んだ本は、斉藤孝著「軽くて深い 井上陽水の言葉」。

エキサイトブログ編集部:数ある記事の中で、ご自身が気に入っている記事といえば?また、読者に評判だった記事は?
小林絵里子さん:●「カブトムシとカナブン」2009/08/03
久しく、クヌギの木に群がるカブトムシやカナブンたちを見ていなかったことに気づきました。それがほんの近所にあったんです。今住んでいる場所に越して7年目ですが、意外と知らない場所がたくさんあるものです。

●「なかよしメジロ」2010/01/23
近所の公園のシダレザクラの枝に、不自然なかたまりがありました。近づいてみると、メジロが仲良く寄り添っていたんです。とっても微笑ましい光景でした。

●「ノコギリクワガタ」 2009/06/21
子どものころ虫好きになったことから、私の生きもの好きは始まりました。この年になっても、クワガタを見つけるとうれしくなります。。

●「キショウブ」 2008/05/08
キショウブが水に映った風景は、昨年刊行になった絵本『ちびっこぴいた』の中の背景の1ページの原案になりました。

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エキサイトブログ編集部:最近、感動したことは?
小林絵里子さん:自然好きというと、年配層が多いイメージがあるのですが、若い人たちの中にも、環境や自然の楽しさ大切さを伝えていきたいという人たちがたくさんいるんですね。ついこの間、そういう人たちと触れ合う機会を持ったのですが、たくさんの刺激をもらってきました。

エキサイトブログ編集部:最近の気になるニュースは?
小林絵里子さん:和歌山県のイルカ漁を批判的に描いた米ドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」の上映をめぐる騒動。予定していた映画館のほとんどは上映することになっているようですが、撮り方とか内容とか、理由はともあれ、「上映か中止か」の騒ぎは、何だか変。時代を逆戻りしている感じがしました。外国人が、他の国の文化に口を出すべきではないと思います。
だけど、おそらく日本人も他国に対してさまざまな思い込みや偏った視点を持っているはず。たとえ自分に都合の悪いことであっても、ひとつの視点としてとらえ、それに対し、ひとりひとりがそれをどう受け止めるか、きちんと意見ができるか、ということが大事なことなんだと思います。その機会を最初から奪ってしまうのはもったいないことなのでは、と思って見ていました。

エキサイトブログ編集部:ブログに訪問してくださる方にひとこと!
小林絵里子さん:訪れてくださっているみなさま、どうもありがとうございます。かなり気まぐれなペースで更新しておりますが…、ふだん何気なく通り過ぎている身近な自然の中に新しい発見をしたり、「自分もスケッチしてみたいな」なんて思っていただけたら、うれしいです。

エキサイトブログ編集部:ありがとうございました。

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【小林絵里子さんが好きなブログ、気になるブログ】

スケッチ感察ノート
自然の知識豊富な自然画家・山本正臣さんの、身近な生きものたちへの愛情あふれるスケッチが魅力です。

桑原実彦 絵日記 BLOG ILLUSTRE
フランス在住の彫刻家、桑原さんのスケッチには、いつも刺激をいただいています。

文殊の綴り絵  
呼吸するようにサラッと描いたスケッチと、飾らない文章が詩のようで、素敵です。

美術と自然と教育と  
こんな熱心な先生に出会っていたらきっと、美術嫌いの子どもが減ると思います。

三浦・三戸自然保全連絡会
神奈川県三浦市にある、貴重な湿地が今まさに、埋め立てられようとしています。どうすることもできなくて、ただ行く末を見ていることしかできない、もどかしさを感じます。



【小林絵里子さんのライフログ】

日本の村・海をひらいた人々 (ちくま文庫)

宮本 常一 / 筑摩書房


ある作家に惹かれると、連続的にその人の作品群を読みふけります。民族学者、宮本常一もそのひとり。取材の仕方、ものの見方を教えてくれます。

小林絵里子さんの「日々のスケッチ *Eriko's Nature Journal*」を読んでみましょう。
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by blog_editor | 2010-07-15 23:03