「週刊ポータブル・アニマル」のbirdyさん登場! 2010年 04月 15日
不思議なぐらい周りの景色と溶け込んだ小さな動物たちに、「わ~、かわいい」「ポケットや机の上にこんな動物がいたら楽しそう」と心がほっこりあたたまる読者は多いはず。
今回は、そんな動物たちとの楽しい毎日&“小さな物語”を写真で描いた独自の“ポータブル・アニマル”ワールドに注目。
「今度はどんな動物が登場するのかな?」と更新を楽しみにしている読者も多い、「週刊ポータブル・アニマル」のbirdyさんに登場していただきました。
エキサイトブログ編集部:いつもご利用いただき、ありがとうございます。さっそくですが、ブログをはじめたきっかけは?
birdyさん:2年半ほど前にダッチオーブンを手に入れ、料理の記録を残そうと思ったのがきっかけです。料理やアウトドアのことだけでなく、写真やインテリアなど興味あることをいろいろ書き連ねていくうちに、ブログにどっぷりとハマってしまいました。
そのブログは今も続いているのですが、それとは別に創作写真をメインにしたフォトギャラリーブログを独立させたくなりました。とあるブログサービスで一度開設したのですが、昨年11月からexblogに移設し再スタート。それがこの「週刊ポータブル・アニマル」です。
エキサイトブログ編集部:ご自身のブログを紹介してください。
birdyさん:ポケットに入るほど小さな動物「ポータブル・アニマル」と人間との楽しい生活を写真で描いているブログです。
たとえば小さな小さなライオンやダチョウが、暮らしの中にひょっこり顔を出す、そんな感じの写真ですね。彼らはペットではありません。あくまで同居人という対等の関係です。ちゃんとコミュニケーションもできますし、時には少々人間くさかったりもします。
自分自身では、毎週1話完結の「写真絵本」と捉えています。架空の世界ですが、リアルな夢のように感じてもらえたらうれしいですね。
エキサイトブログ編集部:ブログを通して得たもの、新しい発見は?
birdyさん:なんと言っても、撮る写真が変わったことですね。ブログを始めてからは、“人に見てもらう写真”を意識するようになりました。写真のキャリアは6年あまりですが、何か勉強するワケでもなくずっと適当でした。カッコいい写真を撮りたいとは思っていましたが(笑)。
エキサイトブログ編集部:ブログのよさは?
birdyさん:コミュニケーションが広がるところも魅力ですが、みんなどう暮らしてるのか、どんなこと考えてるのか、たとえば同じニュースに対してもどう感じているのか分かるところがいいですね。同じ時代を生きている、そんなリアリティを共有できます。
エキサイトブログ編集部:自分をひとことでいうなら、どんな人?
birdyさん:“実験くん”でしょう、きっとね(笑)。何でもとりあえず試して、楽しんでみるタイプです。スポーツはもっぱら見るほうですが。
エキサイトブログ編集部:会ってみたいブロガーは?
birdyさん:誰かひとりを挙げるとしたら、tolliano_papanさんかな。exblogに移設を決めたのは、「Tolliano Rive Droite」の存在なんです。どの角度から切ってもグッとくるブログで、こんな魅力と人気を自分んちにも!とexblogに決めました。目標は近くにいる方が勉強になりますもんね。
エキサイトブログ編集部:一番好きなこと(モノ)、ハマっていることは?
birdyさん:今は写真です。写真でできることをもっともっと広げてみたい。最近はプリンタで撮影小物の牛乳パックをオリジナルでつくったり、缶のラベルをつくったり、工作やデザインでも楽しんでいます。
エキサイトブログ編集部:夢は?
birdyさん:ポータブル・アニマル(以下ポタマル)のシリーズ100作達成です。いつか個展とかもやってみたいですね。あとは、う~ん…“ポタマル”を世界共通語にすること?(笑)
エキサイトブログ編集部:小さな動物たちに視点をあてた、とてもユニークで想像力をかきたてられる写真に魅了されますが、このような動物たちを主役にした写真を撮ろうと思ったきっかけや、写真を撮る楽しみは? また、自分らしい写真を撮ろうと心がけていることやこだわりなどがあれば…。
birdyさん:もうひとつのブログですが、これまでも動物フィギュアを何度か使ったことがあります。もともとは記事の演出目的でしたが、いろんな撮影に使うようになりました。そんなある日、気づいたんですね。マグカップの陰からダチョウがひょっこり、それだけでカワイイよねと。それが始まりです。
でも、よくよく考えてみると、子どもの時にも同じようなことを想像していたんです。手のひらに乗る小ライオンとか、ポケットに入るキリンとか、机の引き出しを開けるとゾウの親子が遊んでいたりとか(笑)。きっと子どもの頃に読んだ「うぐいす姫」という童話の世界を勝手にふくらましていたんでしょうね。
撮影に関しては、いきなりは、やはり難しいですね。どんな写真にするか、具体的なイメージに落とし込んでからです。アイデアを早めに思いついたときは、ロケハンやテスト撮影、小物探しなどもしますが、ギリギリになることも多いかな。大変と言えば大変ですが、撮り終えて記事に挙げた後の達成感は格別です。
自分なりのこだわりとしては、できるだけリアルに見えるよう撮ることです。たとえばモデルさんの立ち位置や向き、カメラのアングルをいろいろ試ししたり、瞳に光を入れたりとか。ただブログ用にサイズダウンすると、せっかく入れた瞳の光が見えなくなるのが悩みですけど。
自分らしさについてはあまり意識しません。結果的に出ればいいかと思っています。それよりも自分がおもしろいとか新鮮とか思えるものをいつも探しています。また、見る人に何か感じてもらえるものを撮りたいと思っています。
エキサイトブログ編集部:生活の中で大切にしている時間や癒される瞬間などは?
birdyさん:スズメやシジュウカラなど、小鳥が唄ったり楽しそうにしていたりする姿を見るのが、もう大好き。以前に文鳥やセキセイインコを飼っていたせいか、鳥を見るとチュチュッと呼びかけずにはいられません。
エキサイトブログ編集部:数ある写真&記事の中でご自身が気に入っている記事は? また、読者に評判だったポストは?
birdyさん:●2010-03-24 「ポタマル34 ホント、春だねえ」
最近作では特に反のよかった1枚です。菜の花とキリンの組み合わせがよかったのかな。色とびしてもいいからと、明るくふわっとした色味に仕上げています。
●2010-01-23 「ポタマル27 まちがえちゃった?」
シンプルですが、このアイデアが好み。小物のセレクトに最も時間をかけました。マトリョーシカほのぼのとした表情と、ミーアキャットの脱力感を見てほしいです。
●2009-12-14 「ポタマル23 おべんとにしない?」
折からの登山ブームでウチも夫婦そろって登山靴を購入し、撮影の日に下ろしました。ところでカンガルーが背負っているリュックは、木屑にフエルトを貼り付けたもの。カンガルーがリュックを背負っている、そこに反応が多かったですね。
●2009-11-24 「ポタマル18 アハ、おそろだね」
シマウマのシマと、靴下のシマ。ダジャレです。ちなみに写っているヒト科の動物は、ポタマルと同様、わが家の同居人です。
●2009-11-10 「ポタマル05 もう1個いい?」
ポタマルの世界が最も分かりやすい写真は、たぶんコレ。当初は、動物と人間との関係をどう見せるか、人間の存在をどこまで出すかずいぶん悩みました。ポタマル05はその関係をストレートに撮ったものですが、これを撮ることで初めて方向性が見えた気がします。
エキサイトブログ編集部:長い休日があったら何をしたい?
birdyさん:海外旅行で、同じ場所で2週間以上滞在したいです。そこで、じっくり腰を落ち着けて撮りまくりたいです。
エキサイトブログ編集部:最近の気になるニュースは?
birdyさん:鎌倉の突風で倒れた大イチョウから新芽がいくつも出たことかな? 命は続いて行くんだなあと。何かいいですよね。
エキサイトブログ編集部:ブログに訪問してくださる方にひとこと!
birdyさん:ちっちゃい動物が、あなたのココロと肩をほぐします。ぜひ、気軽に見に来てください。
エキサイトブログ編集部:ありがとうございました。
【birdyさんの好きなブログ、気になるブログ】
● セキレイの午後
ワタクシbirdyの公式ブログ(?)です。 ポタマル以外の写真やアウトドア、ダッチオーブン、料理など、"毎日をたのしくするアレやコレ"をテーマにまとめています。
● Tolliano Rive Droite
会ってみたいブロガーでご紹介したtolliano_papanさんのブログです。「京都シルヴプレ」はとにかく見事。2009-08-27の記事の3枚目の写真には、もう脱帽でしたね。
● Whereabouts; by G.D.M.T.
写真と詩と音楽。その3つで見る人をとりこにしてしまうブログです。写真ブログは数多くありますが、ここには心の深いところをくすぐる写真がいっぱいです。
● ゼロトイチ
1枚の写真と短いコトバが織り上げるストーリー。何気ない風景を、たった1行の魔法のコトバで別の世界に変えてしまいます。人の暮らしを見つめるやさしい眼差しも魅力です。
● Creative Life
創作の素晴らしい世界、そんなコトバでは言い尽くせないほど魅力的な世界がゴロゴロ。とにかく”Creative Experimentation"というカテゴリは必見。クリエイティブって、新しい体験をつくることなんだなあと、実感できます。
【birdyさんのライフログ】
最近のものではないですが、大切な宝物の、ほんの一部です。
撮った写真を切って貼って工作して、ジオラマをつくるというフォトモ。こんな表現方法があることを知って、写真に対する視点が一変。最も影響を受けた写真家です。
定年後の第2の人生を歩み始めたばかりのお父さんたちを主人公にした物語。居場所を失い、自分の存在意義を問いながら、もがき続ける彼らたち。重松さんが描く「コトバにできない気持ち」は胸の奥深くまで刺さります。泣けます!
多くの声が復刻に導いた叙情的な名作マンガ。古都京都を舞台に、大人と子どもの端境期で揺れる少年の心模様をやさしい視点で描います。じんわり、ほっこっり、ええどすえ。
世界中の音楽のごった煮POP。普通ならオゾマしいお味になるところが、彼らにかかると絶品スープに。こんなにおもろいバンドは他にありません。
アニメーションフィルムの上映会で出会った音楽。素朴なリコーダーの音色と、手触り感あるUAのヴォーカルが、心にしみます。YouTubeでも視聴可。このコラボはスゴイ。
birdyさんの「週刊ポータブル・アニマル」を読んでみましょう。