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「非天然色東京画」のigu-kunさん登場!

「非天然色東京画」のigu-kunさん登場!_c0039735_14221756.jpg大きな通りから一歩路地に入ると、昭和の香りが漂うようなどこか懐かしい風景――。
古い木造家屋に、苔や雑草がからまる敷石の細い道、さびかけた郵便ポスト…。今では見かけないような井戸があったり、ひなたぼっこしている猫ののどかな風景や、古い商店街などの鄙びたような風景に出会えたり…。
ほうずき市や三社祭などの縁日やお祭りの風景からは、下町らしい風情も伝わります。

華やかな東京のイメージとは違った、そんな何気ない東京の街の一角を切り取った写真が、読者の心にノスタルジックな風を運んでくれるとして注目。時々登場する、街の中の丸いもの、光と影、扉コレクションなど、一つのテーマに沿って切り取った写真は、街角のアートともいえるような独特な雰囲気があります。

今週は、東京散策を楽しみながら、いまだに残る大都会のさりげない素顔を撮り続ける「非天然色東京画」のigu-kunさんに登場していただきました。

エキサイトブログ編集部:いつもご利用いただき、ありがとうございます。ブログをはじめたきっかけは?
igu-kunさん:こちらこそ、いつもお世話になってます。
もともとは日記や日々雑感などをいろいろ綴ってみようかということでスタートさせたブログでしたが、カテゴリーのひとつだった東京散策コーナーが徐々に拡大して、いつしか街歩きブログになり現在に至るといった感じですね。
当初から毎日更新という目標を掲げて頑張ってきましたが、おかげさまでいいペースで続けることが出来たと思います。

エキサイトブログ編集部:ご自身のブログを紹介してください。
igu-kunさん:東京の片隅に残る懐かしい情景を紹介しているブログです。
都心部でも華やかな表通りからひとつ裏道にはいると、普通に人々の暮らしがあったり、時が止まったように鄙びた空間があったりとそのギャップに驚かされることがありますが、そうした場所に足を踏み入れた瞬間に感じる不思議な雰囲気・・・言葉にするのは難しいのですが、日常の中の非日常みたいな空気感を伝えることが出来ればと。
タイトルにもそんなニュアンスが込められています。

「非天然色東京画」のigu-kunさん登場!_c0039735_14245338.jpg


エキサイトブログ編集部:ブログを通して得たもの、新しい発見は?
igu-kunさん:東京という街の楽しさを再発見することが出来ました。
普段あまり訪れる機会がないような街も、実際に歩いてみるとその素顔に触れることが出来る・・・そんな楽しみはブログをやっていなければきっと味わえなかったと思います。

エキサイトブログ編集部:ブログのよさは?
igu-kunさん:訪問してくれる方達や他のブロガーさんたちとの交流ですね。
記事ごとに頂けるコメントは毎回とても楽しみにしています。

エキサイトブログ編集部:自分をひとことでいうなら、どんな人?
igu-kunさん:とてもシャイな人です(笑)

エキサイトブログ編集部:会ってみたいブロガーは?
igu-kunさん:コメント頂ける方、リンクして頂いている方全てに会って「ありがとう」と言いたいです。

エキサイトブログ編集部:一番好きなこと(モノ)、ハマっていることは?
igu-kunさん:好きなモノは・・・
寂れた景色、下町、路地、トタン、アロエ、猫、暗渠、坂道、階段、神社、空き地、井戸など。
これらのものにはついつい反応してしまいます。

エキサイトブログ編集部:夢は?
igu-kunさん:「写真集を出してみたいなぁ」というのが夢です。

「非天然色東京画」のigu-kunさん登場!_c0039735_14233497.jpgエキサイトブログ編集部:東京の素顔や一角を切り取った写真は、懐かしいような風景だったり、シュールな風景だったり、それぞれ味わい深いものがありますが、街の風景を撮るようになったきっかけや街歩きの楽しみは? また、自分らしい写真を撮ろうと心がけていることは?
igu-kunさん:どうもありがとうございます。
街の風景を撮るようになったきっかけは・・・
もともと街を散策したり自転車で都内をサイクリングするのが趣味だったのですが、ブログを始めてからデジカメも一緒にお出かけするようになりました。いわゆるネタ収集ですね(笑)
そんな流れで街の風景を撮るようになっていったのですが、これが思いのほか楽しく、いつしか写真を撮るために出掛けるという感じになってきて・・・
なのでブログ歴=写真歴といってもいいかもしれません。

訪れた街は出来るだけ徹底的に歩き回るようにしています。
面白い風景は見つけづらい場所にあることが多いので、それを見逃すまいと彷徨い歩いていますが・・・傍から見ればかなり怪しい人物かも(笑)
住民の方達に対する配慮も常に心がけているつもりです。

撮影に出掛けるのはだいたい月に2~3回位ですね。その時に集中して撮ります。1回の撮影で250枚ほど。いいものを見かけたらとりあえずパチッという感じで。時間帯はお昼頃から暗くなるまでです。

いい場所を見つけた場合、例えば素敵な路地に迷い込んだ時など、その全体的な雰囲気に心を奪われがちですが、もっと細やかな部分へも冷静な目を向けるようにしています。
個人的に「下町ガーデニング」と呼ばせてもらっている植木類や寂れたトタンの風合い、味わい深い勝手口の扉や様々な表情を見せてくれる壁など。
路地を構成するこれらのパーツを路上観察的に切り取ることも多いです。

カメラの設定はコントラストと彩度を上げて、時折レタッチも加えつつクッキリとした色合い、画作りを目指しています。

エキサイトブログ編集部:生活の中で大切にしている時間や癒される瞬間などは?
igu-kunさん:子供と遊んでいるときですね。家族と一緒にいる時間は大切にしています。

エキサイトブログ編集部:数ある作品の中でご自身が気に入っている記事、また、読者に評判だったポストは?
igu-kunさん:では印象に残っている散策の風景をいくつか・・・

○2008/7/23「南麻布界隈・気になる階段その2
麻布界隈の地形はとても起伏に富んでいますね。
特に南麻布のこの辺りは強烈で、ちょっとした登山気分を味わうことが出来ます。

○2007/7/1「下北沢北口駅前食品市場の風景
ここは戦後の闇市の風情を残している貴重な場所です。
下北沢駅周辺の再開発計画も進んでいるようですが、シモキタらしいゴチャゴチャとした魅力が失われてしまうのは寂しいかぎりですね。

○2008/6/1「高田馬場界隈・住宅街にある稲荷神社
高田馬場も駅を離れると驚くほど静かな雰囲気になりますが、この鉄砲稲荷神社周辺は特にのどかでした。
可愛い猫たちとの出会いも嬉しかったです。

○2006/8/4「立石の風景その4・・呑んべ横丁ノスタルジック
立石の呑んべ横丁に初めて足を踏み入れたときの衝撃は忘れられません。
昭和のまま時が止まっています。しかしこの街にも再開発の話があるようです。

○2007/5/24「市谷の奥地を歩く・市谷柳町界隈の景色 vol,1
都営大江戸線牛込柳町駅周辺は懐かしい風景が多く残されている不思議なエリアですが、中でもこの記事の場所はディープでした。都会の中の秘境です。

○2008/10/27「京島・建物の肖像
京島・向島辺りはよく訪れる街のひとつです。
この日はお天気も最高で、青空と街並みコントラストを存分に楽しむことが出来ました。

○2008/12/29「西巣鴨・光と影
「光と影」というテーマで街を撮影することも多いですが、この日は傾きかけた日の光が街をとてもやさしく彩ってくれました。
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エキサイトブログ編集部:今一番ほしいものは?
igu-kunさん:そろそろ新しいカメラとレンズが欲しいです。

エキサイトブログ編集部:最近の気になるニュースは?
igu-kunさん:都内の再開発に関する情報は気になるところですね。
古い街並みが失われる前に風景を記録しておくことは、街撮りブロガーの使命だと思っています。

エキサイトブログ編集部:ブログに訪問してくださる方にひとこと!
igu-kunさん:いつもご覧頂きどうもありがとうございます。
拙い写真で恐縮ですが、これからも知られざる東京の風景を伝えるべく街を歩き回っていきたいと思いますので、お付き合い頂ければ幸いです。

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エキサイトブログ編集部:ありがとうございました。


【igu-kunさんが好きなブログ、気になるブログ】

Kai-Wai 散策
建物や街並みに対するあたたかい視点、お写真の構図が本当にすばらしいです。
添えられているキャプションも面白く、毎回チェックさせて頂いているブログです。

Roc写真箱
さりげないスナップから伝わってくる街の空気がとても好きです。
被写体との距離感も勉強になります。

Photo of the Day
写真家・田中希美男さんのブログ。
風景の切りとり方が絶妙で、何気ないシーンも特別なものに見えてきます。
カメラやレンズのレビューも参考になります。

kimcafeのB級グルメ旅
都内をはじめとした日本各地のB級グルメ、さらにはアジア諸国のローカルフードまで、その情報量は圧倒的です。
いつも楽しませて頂いています。

_valerian
アメリカ人フォトグラファー、ジョン・サイパル氏のブログです。
視点がとても新鮮で「こんな写真も撮ってみたいなぁ」という気持ちにさせてくれます。



【igu-kunさんのライフログ】

光車よ、まわれ! (ピュアフル文庫)

天沢 退二郎 / ジャイブ


夢と現実を行き来するような幻想世界に惹き込まれてしまいます。
わりと古い小説ですが、とても新鮮な驚きがあります。

魔都―久生十蘭コレクション (朝日文芸文庫)

久生 十蘭 / 朝日新聞社


とても濃厚なミステリー、忘れられない一冊です。
銀座、日比谷公園、赤坂、白鬚橋辺り、そして幻の地下迷路まで
昭和初期の東京の情景も鮮やかに伝わってきます。

超芸術トマソン (ちくま文庫)

赤瀬川 原平 / 筑摩書房


「トマソン」とは何か。その定義や思想を豊富な実例と共に紹介している一冊です。
現在の街歩きの視点はこの本によって培われました。

igu-kunさんの「非天然色東京画」を読んでみましょう。
by blog_editor | 2009-03-18 17:14