そのお店は元々肌着屋でした。 丁度角地に位置する元肌着屋はセットさながらの味のある木造で、2階には顔をちょこんと出せるような小窓までついて、ちょうど正面からカメラを据えると一階の店舗と二階にいる住居の窓が見えるというすばらしいものでした。
さらに、ロケハンをする上でのもうひとつの大きな課題である「うさや」の周辺の雰囲気でしたが、この肌着屋のまわりは世界観が統一されており、ぐるりと見渡しても本当にセットで組んだような素晴らしいロケーションでした。そのうえ、この場所は屋根がついているため、天候に関係なく撮影が可能だったのです!!
ただ、何年もそのままにされていた肌着屋の一階店舗部分は老化しており、シャッターを開けると商品や什器等がぎっしりと入っていたため、業者をよんでの撤去作業が行われました。そしてきれいになった店舗、2階住居部分を美術でまんじゅうやに改築、補填し、今の「うさや」が出来上がったのです。
撮影で心配していたのは、ちょうどマーケットが駅に抜ける道になっているため、人通りが多いこと、そして踏み切りの脇にあるため電車の音や踏切の音が常に鳴っているということ。どちらも心配していたよりは、スムーズに撮影することができましたが、なるべく迷惑をかけないようにと思っていたものの、通行者の方々を止めてしまったシーンが何度かありました。電車や踏切の音はもちろん止めることはできないのですが、撮影中できる限り音を出さないなど、周辺のお店の方もとても協力的で撮影に挑むことができました。
本当に皆さんありがとうございました。また、まんじゅう屋という設定なので、常に饅頭が並んでいる必要がありました。撮影期間は夏ですぐに腐ってしまうため、毎日新しい饅頭を仕入れては、陳列しているまんじゅうを食べる…の繰り返し!でした。
おかげさまで、饅頭はしばらく見たくないです...