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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージ シャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連 の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィ スやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形 外科医としても第一線で活躍中。

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    [ 2009-11-15 14:02 ]
  • 2009-11-13 ボルボXC60誌上レポート Vol.11(鎌倉編)
    [ 2009-11-13 10:04 ]
 昨日のことですが、「国際フォーラム」のホールCで上原ひろみさんのソロ・コンサートを聴いてきました。9月に出たソロ・アルバム『Place To Be』に合わせてのコンサートです。彼女のライヴを聴くのは「東京Jazz」以来ですが、相変わらず個性的な演奏に圧倒されました。

 今回は、世界中を旅している上原さんが、印象に残った土地をテーマに書いたオリジナルが中心の構成です。アルバムも素晴らしかったですが、そのライヴ・ヴァージョンではさらなる音楽的な飛躍や冒険が認められ、「やはりライヴは格別」の思いを強くしました。しかも、一切のPAを使わない生音のコンサートです。それだけに表情豊かなピアノの音色も楽しむことができました。

 毎回書いていることですが、彼女の演奏を聴いていると、いろいろな意味で触発されます。月並みですが、「がんばろう」とか「生きているって楽しい」とか「ジャズを聴いてきてよかった」とか、そんなことですが。平凡な発想しかないぼくでも、平凡なりに前向きになれます。

 上原さんにはしばらく前にインタヴューをさせてもらいました。そのときの印象的だった言葉を紹介しておきましょう。

「ありがたいなぁって思ってますけど、常にまだまだだなとも思っています。とにかくこつこつ努力あるのみですから。評価は時代や運というものが生むものなので、いろんなことに付随することで変化します。ただし、実力っていうのは変化しないものですから。自分でこつこつやっていけば必ずステップアップしていく唯一の嘘をつかないものなので、そこだけに焦点を定めています。去年よりもいろんなものが表現できるように、こつこつとやっていけばいいと思っています」

 これは世界中で高い評価を受けていることについて、「どんな気持ち?」って訊ねたときの言葉です。ぼくは上原さんのこういう謙虚さに心を打たれました。決して驕らず、「常に自分はまだまだ」と思う気持ち。たしか、以前どこかでマイケル・ジャクソンも似たような発言をしていたと思いますが、このふたりは言葉だけでなく、本当にその通りの日々を過ごしているんでしょう。だから言葉に説得力があるんですね。

 インタヴューでは「自分がぐっときたものに、同じくぐっときてくれるひとを探す旅ですね」とも語っていました。ぼくも「ぐっとくる」ひとりでありたいと思いますし、昨日のコンサートではまさしくぐっときました。

 そしてアンコールで聴いた「Place To Be」の無垢なるものの美しさ。こういう表現ができるひとはきっと純粋で無邪気で世俗に毒されていないんでしょう。世俗にまみれているぼくでも、少しは心が洗われた気持ちです。
by jazz_ogawa | 2009-11-30 15:14 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(6)
 先日の月曜日(23日)ですが、「ブルーノート東京」でディー・ディー・ブリッジウォーターのインタヴューをしてきました。まだ公表しちゃいけないので具体的なことは書けないのですが、1月から始まる新しい企画のための初仕事です。

 ディー・ディーといえば、1974年のことですが、サド・ジョーンズ=メル・ルイス・ジャズ・オーケストラに帯同して初来日しました。まったく知らなかった新人、しかも若い可愛らしい女性がこんなに見事なジャズ・ヴォーカルを聴かせてくれるのかとびっくりしたものです。

 そのときに日本で吹き込んだ『アフロ・ブルー』がディー・ディーのデビュー作になりました。ぼくと同じ歳の彼女の素晴らしい歌いっぷりは、いま聴いても感動ものです。そして、それからディー・ディーはブロードウェイや映画の世界に進出し、ジャズの世界、それもそれまで彼女が歌っていたオーソドックスなジャズ・ヴォーカルの世界から離れてしまいました。

 その時代のディー・ディーも好きですが、やっぱり彼女はオーソドックスなジャズ・ヴォーカルが似合います。そういうわけで、このところはずっとぼく好みのアルバムを連発してくれているので大満足です。

 それで今回は、ビリー・ホリデイにトリビュートした次回作を引っさげての来日です。発売は来年ですが、ビリーの愛した歌の数々をディー・ディーが歌うとどうなるか、そこが聴きものです。

 彼女を最後にインタヴューしたのは20年近く前のことです。あのときとまったく同じ笑顔、優しさ、そして饒舌ぶりでぼくを迎えてくれました。「ブルーノート東京」の初日に、しかもそのステージの直前に行なわれたインタヴュー。それにもかかわらず、いろいろな話をしてもらいました。内容は、1月から始まる新プロジェクトのお楽しみということで。

 今回のベーシスト、アイラ・コールマンとも久々に会いました。彼はずいぶん以前にブランフォード・マルサリスのレコーディングに参加していて、そのときにインタヴューしたことがあります。

 このひと、ぼくは相当な名手だと思っています。それでもディー・ディーにインタヴューする前からステージが始まるまで、ずっとひとりで黙々とベースの練習をしていました。名手にしてこの努力。こういう姿を見るの、ぼくは大好きです。
by jazz_ogawa | 2009-11-28 11:09 | Inter-FM | Trackback | Comments(6)
 おかげさまで、主催者によれば現在予約だけでほぼ満席に近い状態だそうです。いったいどうしちゃったんでしょう? 去年のいまごろは集客が悪く、それで中止に追い込まれたというのに。最後はたしか3人しか集まらず、これじゃお店も通常営業をしたほうがいいということで、駒場の「ONGAKUゼミナール」は終了になりました。

 ですから、再開後はいつもほぼ満席というのが信じられません。再開以前の状態が本来の「ONGAKUゼミナール」の集客です。そのうちまたひとが集まらなくなり、休止になると思っています。ぼくは心配性でネガティヴ・シンキングなので、いつも最後はどうなるんだろうと考えています。

 でもいろいろな方に興味を持っていただけるのは嬉しいことなので、素直に喜んでいます。有頂天には絶対になれませんが。

 そういうわけで、主催者からの伝達事項です。12月12日の「ONGAKUゼミナール」参加ご希望の方は、お店か主催者に予約をしてください。ウェイティングになる可能性もありますが、ぼくの場合はキャンセルも多いので(しかもドタキャン=これはけっこう辛いです)、とりあえず連絡していただければと思います。

【ONGAKUゼミナール@駒場東大前~Miles In The 60's】
お問い合わせ・予約:「Orchard Bar」 080-3463-1807
http://blog.livedoor.jp/nobby2jack/archives/cat_50015795.html)、もしくはコチラから

 以上、よろしくお願いします。
by jazz_ogawa | 2009-11-26 09:53 | ONGAKUゼミナール | Trackback | Comments(6)
 考えてみたら、ぼくは自分から計画して国内旅行をしたことが一度もないみたいです。家族旅行、修学旅行、学会、学生時代によくいったスキー旅行など、みな誰かが手配してくれて、それに便乗しただけでした。自分で宿や足の手配をしたことは、記憶をたぐる限りありません。ひょっとしたらあるかもしれませんが、覚えてないです。

 学生のときに行った旅行なんか、友人に言われてもまったく思い出せないものがありますし、そのときの写真を見せられても、「どうして自分がここに写っているの?」といった有様で、とにかくいろいろなことが記憶から飛んでいます。これで音楽の記憶も薄れたら、ぼくは一巻の終わりですね。

 最初から話が脱線しました。今回の旅行もぼくはなにもしていません。とにかく指定された時間に駅に行き、新幹線に乗り、宿や会場に連れていってもらっただけ。トップの写真は京都のひとつ隣の山科というところで電車を降りたら、見えた見事な虹です。

 トップの写真と合わせると、きれいな半円を描いているのがわかりますか? こんなに太くて、真ん中あたりはダブル・レインボウになっている虹は初めてです。しかもまるで地面から伸びているようでしょ?

 これは、京都で泊まった旅館です(吉田屋別館「如是庵」)。というか、まだ開業前で、大きな民家に泊めてもらいました。南禅寺の近くです。

 立派な日本庭園もありました。

 これは廊下。でも、夜は深々と冷えました。

 部屋の床の間です。

 門ですね。

 脇には書庫もあります。かなり大きな民家でした。

 紅葉はまだこんなものです。

 翌日は神戸に移動しましたが、生憎の雨になりました。ポート・タワーを前に、せっかくなので記念写真を。

 会場となったジャズ喫茶「M&M」は中華街の目と鼻の先。横浜に比べると、規模はかなり小さいです。
 
 ぼくは観光に興味のないつまらない人間なので、せっかくの京都・神戸旅行でも、なにもしないで終わってしまいました。もっとも今回はそういう時間もなかったんですが、いつかゆっくりこういうところを回ってみるのもいいかなという心境に最近はなっています。でもボケが来るのも間近でしょうから、すぐに忘れてしまうかもしれません。

 今回の旅行ではいろいろな方にお世話になりました。最後になりましたが、どうもありがとうございました。
by jazz_ogawa | 2009-11-25 10:39 | 平凡な日々 | Trackback | Comments(23)
 21日の京都(バー探偵)、そして22日の神戸(M&M)、初の2日連続で行なった「ONGAKUゼミナール」イン関西、みなさまのご協力もあって、なんとか無事に終わることができました。と、勝手に自己満足していますが、ご来場のみなさんは楽しんでいただけたでしょうか?

 どちらのお店も満席で、嬉しい限りです。大変ありがたく思っています。寒い中、また3連休にもかかわらず会場に足を運んでくださったみなさん、お友達やお知り合いにまでお声をかけていただいた方々、そして各会場の関係者のみなさん、本当にありがとうございました。

 そんな有り難い皆さんに囲まれての「ONGAKUゼミナール」でしたが、いつもの癖で予定通りにはいかず、とくに2日目は居直って、かなりの変更をしてしまいました。それでも、最後までお付き合いいただき本当に感謝しています。

 予定していたのは以下のような曲です。

【Song Listイン京都@バー探偵】
1. Albert Ammons etc/Cavalcade Of Boogie from「From Spirituals To Swing」(Vanguard)
2. Albert Ammons & Meade Lux Lewis/Twos And Fews
3. Thelonious Monk/Round Midnight from「Genious Modern Music Vol.1」
4. Bud Powell/Un Poco Loco from「The Amazing Bud Powell Vol.1」
5. Herbie Hancock/Maden Voyage from「Maiden Voyage」
6. Hank Mobley/Recado Bossa Nova from「Dippin'」
7. Sonny Clark/Cool Struttin' from「Cool Struttin'」
8. Art Blakey/Confirmation from「A Night At Birdland Vol.2」
9. Art Blakey & The Jazz Messengers/Moanin' from「Moanin'」
10.Jimmy Smith/ Mack The Knife from「Crazy! Baby」
11. Lee Morgan/The Sidewinder from「The Sidewinder」
12. Dexter Gordon/Smile from「Dexter Calling」

 初日は5曲目で前半が終了、後半は9曲目から11曲目をカットしました。

 そして2日目の神戸では、かなりいい装置だったので、それならいい音のするCDをと思い、4曲に伝家の宝刀をを用いました。結果として、次のような演奏を聴いていただきました。

【Song Listイン神戸@M&M】
1. Albert Ammons etc/Cavalcade Of Boogie from「From Spirituals To Swing」(Vanguard)
2. Albert Ammons & Meade Lux Lewis/Twos And Fews
3. Thelonious Monk/Round Midnight from「Genious Modern Music Vol.1」
4. Bud Powell/Un Poco Loco from「The Amazing Bud Powell Vol.1」
5. Herbie Hancock/Blind Man Blind Man from「Point Of View」
7. Jazz Messengers/Soft Winds from「A Cafe Bohemia Vol.1」
8. Johnny Griffin/It's You Or No One from「The Congregation」

 4曲カットして8曲をお聴きいただきましたが、そのうちの3曲は予定と違うものにしてしまいました。なにが起こるかわからない、それがジャズだ。なんて屁理屈をこねて勝手に予定を変えてしまいましたが、もともと事前に発表していたわけじゃありませんから。

 さて、次の「ONGAKUゼミナール」は12月12日の土曜日、20時から駒場東大前の「Orchard Bar」で開催します。こちらも混みそうな予感がしてきました。予約をしていただいたほうが無難かもしれません。

チャージ1500 円(w/1 drink)
お問い合わせ・予約:「Orchard Bar」 080-3463-1807
http://blog.livedoor.jp/nobby2jack/archives/cat_50015795.html)、もしくはコチラから
by jazz_ogawa | 2009-11-23 14:04 | ONGAKUゼミナール | Trackback | Comments(24)
 あっという間の3ヶ月でした。ボルボのおかげで、まったくといっていいほどしないドライヴも何回かさせてもらいました。といったって、一番遠いところが群馬県の月夜野で、あとは横浜に数回と鎌倉ぐらいのものですが。でもこれはぼくにとって画期的なことなので、当分は忘れないでしょうね。

 ボルボを組み込んだ写真を撮るというのを目的にしていたんですが、なにせ地方に出ないものですから、都内ではなかなかいい場所での写真が撮れません。本気で撮ろうと考えればそれなりの場所はあるんでしょうが、そこまではしません。思いつき人生ですから。

 ボルボの試乗レポートをやって楽しかったのは、車をダシに、しばらく会っていなかったともだちと会ったことでしょうか。

 アウトドア派じゃないので、そういう用途で使えばかなり面白いのかもしれません。でも、そのあたりの楽しさは知らないまま終わってしまいました。ですから、荷物がたくさん載せられるとか、坂道が楽とか、そういうことにはあんまり恩恵にさずかりませんでした。

 この3ヶ月間、ボルボとポルシェを気分で乗っていました。といっても車に乗るのが週に1~2回程度。車を生活の必需品にしているひとなら、これら2台を用途別に使い分けたら面白いでしょうね。タイプがまったく違いますから。

 実をいうと、ぼくは30年前にもボルボに乗っていました。娘が生まれたときに、一番頑丈な車を買おうと思い、選んだのがボルボです。それから2年、留学するため手放すまで乗り回していました。あのころは車が必需品で、東京を拠点に、今日は茨城、明日は大月、さらには茨城から大月に直行とか、毎日相当な距離を走っていました。

 その娘も30歳。それを考えると、ボルボに今回試乗させてもらったことに感慨深いものがあります。こういうチャンスを与えてくださったみなさん、どうもありがとうございました。
 さて、次はマセラッティでしょうか?
by jazz_ogawa | 2009-11-20 23:13 | Volvo | Trackback | Comments(6)
 いつの間にか、こんなものも出ていました。6月に『愛しのジャズメン』『同 2』が発売されましたが、売れ行きの点でなかなか大変みたいだったんで、こちらは出ないのでは? と思っていたんです。ところがある日、版元からほとんどなんの前触れもなく現物が送られてきました。期待していなかったでけに嬉しいですね。

 CD-R版とダウンロード版があるみたいです。

 こちらも興味ある方はよろしく。

 こうして3セット並ぶと、気分いいですね(自己満足)。
by jazz_ogawa | 2009-11-19 10:45 | Works | Trackback | Comments(10)
 相変わらずビートルズとストーンズ関連のCDを買い続けています。ここに来てまたいろいろ出てきたので、自分のコレクションを整理するためにも今回はまずビートルズのリマスター盤から。

 ボックスは国内盤とEU盤(中央)とアメリカ盤(右)のステレオ・ボックスとモノ・ボックスを買いました。ステレオ・ボックスは国内盤の丈が少し長いこと、わかりますか? EU盤はEMIミュージックジャパンが輸入して国内のCD屋さんに流通させているんでしょうね。そういうわけで右上に日本語のステッカーがついています。このステッカーも重要です。なんてことをいうのは世の中でぼくだけかもしれないですが。

 モノ・ボックスは、外国で発売されているものも日本盤が使われています。というわけで、国内盤と外国盤仕様をひとつ買えば完璧です。ですからこれでOKかな。ただしEMIはあざとくも、アンコール・プレスと称し、帯の色と帯に掲載された文言(限定盤→アンコール・プレス)を変え、再発売します。せっかく限定盤といって売り出したのに、これじゃぁ非難ごうごうでしょう。でも、当然予約はしましたが。

 国内盤と外国盤仕様の違いは、写真のようにレーベルに印刷された番号やデザインが異なる点。こちらは外国盤仕様。

 それでこちらが国内盤。

 国内盤は日本語の解説書が入っている分、ボックスの厚みも違います。わかりますか?

 こちらは単体で発売されたCDで、国内盤しか持っていませせん。ステレオ・ボックスに入っているものと同じじゃないかといわれるかもしれませんが、帯がついているじゃないですか。ここが重要です。アメリカ盤とEU盤は帯つきじゃないですから、ボックスに入っているものと同じと判断し、単体ではとりあえず買わないことにしました。


 こちらは発売前に関係者に配られた2枚組サンプラー。もったいなくて開封できません。

 これは、現在予約中の『ビートルズBOX USB』。おなじみの緑のリンゴに堂々の“THE BEATLES”ロゴ、ぴょこっと飛び出した茎の部分をよくよく見るとその根本がUSBメモリになっているのがカワイイこの限定アイテム。16GバイトのUSBメモリに、デジタル・リマスター盤に収録されているアルバム14作(FLAC 44.1KHzおよび320KbpsのMP3)とミニ・ドキュメンタリー映像などのビジュアル・コンテンツ、UKオリジナル盤を元にしたアルバム・アート、レア写真、拡張版のライナーノートなどが入っている、とこれは宣伝文句を貼り付けさせてもらいました。

 それで国内盤とアメリカ盤を予約しています。EU盤はどうかとAmazonUKをチェックしてみたところ「Import」となっていたので、EU盤は作られないのかもしれません。あと、年が明けるとシングル・ボックスも出ますし、まだまだ散財の人生は続きます。
by jazz_ogawa | 2009-11-17 10:53 | マイ・コレクション | Trackback(1) | Comments(18)
 封切初日の昨日、この映画を観てきました。小説も何度も読みましたし、昔作られた映画も観ています。何度かテレビ化もされているのでそれらもたいていは観ているんじゃないかしら。なにせ清張ファンですから。彼の小説は文庫になっているものならほぼ全部読んでるでしょうね。

 って、自慢しても仕方ないですが、この映画、過去の映像作品の中では一番豪華な作りだったかもしれません。清張といえば社会派ミステリーの代表格です。この話も、戦後の混乱期の世情が背景にあります。ぼくはこの時代をテーマにした映画やテレビ・ドラマをいろいろ観ていて、服装に違和感を覚えることが多いです。

 ぼくが小学校低学年のころの時代の話です。この時代に市井のひとたちがこんなにばりっとした服を着ていた記憶がないんですね。どちらかといえばボロに近い服装のひとが多かったです。ところが、登場人物はいずれもきれいでちゃんとデザインされたスーツや服やコートを着ています。色もきれいなものばかり。お見合いの席で主人公の男性が着ていた深い切れ込みのセンターベンツなんてあの時代にあったでしょうか? 映画だから視覚的要素も重要ですが、ぼくはそういうところが気になります。

 自分のことを振り返って一番共鳴できたのは『三丁目の夕日』ですね。あの映画に出てくる子供たちの薄汚れた感じ。ぼくと同じ歳ごろの子供たちですが、ぼくもあんな感じでした。医者の息子で、平均よりは少し上の生活をしていたかもしれません。それでもあんなものでした。だって、お金があったって、そんないい服なんかほとんど流通していなかったんですから。

 物がなかった時代です。その時代に育ったぼくとしては、どうも服装が気になって気になってしかたありません。でも、そんなことは瑣末なことでしょう。悲しい映画です。自分ではどうしようもできない人生の流れ。

 ぼくだって思いもよらぬことの積み重ねでいまの生活があります。いいほうに転ぶこともあれば悪いほうに転ぶこともあります。そこが人生です。この映画の主人公は、戦争の不幸を背負い、それでも健気に生きてきたんだと思います。しかし誤解や引け目やさまざまな思いが交錯し、自分たちの人生が翻弄されます。

 それを思うにつけ、いい時代に生まれたことを実感しました。服装がどうだとかこうだとか言えることだって、幸せな時代に生きているからこそでしょう。経済は最悪かもしれません。そこから引き起こされる悲劇がドミノのように広がっているのもわかります。それでも、戦争のない国に生きている幸せをかみ締めたいと思います。
by jazz_ogawa | 2009-11-15 14:02 | 映画&DVD | Trackback | Comments(9)
 先日のことですが、「ONGAKUゼミナール」に参加していただいてるmikiさんがお住まいの北鎌倉に行ってきました。

 鎌倉を含めて湘南は懐かしい場所です。物心がつく前から中学のはじめごろまで、毎年夏になると江ノ島海岸からすぐのところに一軒家を借りて、ひと夏をすごしていました。江ノ電をはさんで、向こう側にはうっそうと木の茂った神社があり、こちら側(海岸側)には「鈴傳」という海産物屋さん。そのお店の脇にある細い路地を入り、「鈴傳」の裏手に夏の間だけ借りていた家がありました。

 場所はいまも明確に覚えています。それで、せっかくだからとそのあたりを走ってみました。すると、記憶どおりの場所にいまも「鈴傳」はありました。でも、昔はもっと大きな感じがしたんですけど。ぼくが大きくなったせいで小さく感じたのか、実際にお店の規模を縮小したのかわかりません。屋号を含めてはっきり覚えていたのは、われながらびっくりです。なにしろ半世紀ほど前の情景ですから。

 デジャヴとは違いますが、こういう懐かしい気分は海岸線を走っているとさまざまなところで心をよぎりました。あの岩場で遊んだっけとか、あそこからここまで泳いだっけとか。海の景色は変わりませんね。でも、江ノ島に立っている塔は違う形になっていました。

 お昼ごはんは「葉山マリーナ」で和食。時系列でいくと、「鈴傳」のある江ノ島方向に向かったのはそのあとです。途中で海岸とボルボを一緒にパチリ。

 海にはサーファーがちらほら。海辺には散歩しているひとやドッグランをさせているひとたちが数名。真夏の喧騒が嘘のようにひっそりとしていましたが、こういう情景、ぼくは好きです。祭りのあとの寂しさみたいな雰囲気とか気持ちって、どこか風情があるじゃないですか。

 その昔、初めての「マウント・フジ・ジャズ・フェスティヴァル」が終わったあと、ぼくはとてもいい感じで1ヵ月くらいを呆然としていました。あれは夢だったのかな? みたいな思いというか、余韻を味わっていたんですね。そういう気分の状態、割と好きです。ちょっと自虐的なところがあるのかもしれませんが。

 江ノ島には、大学生のころにも夏になるとよく行っていました。家のすぐそばに第3京浜ができたので、道がすいている朝の早い時間に行って、お昼過ぎには戻ってくるとか、夜に行って、ともだちとさんざん騒ぎ、夜中に帰ってくるとか。こういうのもいまではとてもいい思い出です。

 江ノ島のあとは鎌倉山を越えてmikiさんのお宅にお邪魔しました。お宅は山の中腹(かしら?)にあって、窓から見える景色が綺麗でした。これは途中でmikiさんが寄ったお花屋さん。

 今回はちょっとした日帰りの小旅行みたいなものですが、このくらいのドライヴにボルボはぴったりかもしれません。
by jazz_ogawa | 2009-11-13 10:04 | Volvo | Trackback | Comments(10)
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