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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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 貧乏性のぼくは、なにかやることがないと時間を持て余してしまいます。そんな性格なので、このところ原稿ばっかり書いて、それはそれで大変なんですが、気分的にはいい感じです。

 先週末に一冊書き終わって、やることがなくなってつまらないなぁと思っていたところ、タイミングよく次に出す予定の本のゲラが戻ってきました。今回は再校です。

 この本、原稿自体は1年前に書き終わっていたのですが、編集者の入念なチェックがあって1年がかりの編集・校正作業になりました。以前からブログでときどき触れていたブルーノート本です。最初は500ページくらいになるのでは? と思っていましたが、結局430ページくらいで落ち着きそうです。

 初稿のチェックを始めたのが去年の12月ごろだったと思いますが、なにせ文字の量が多くて、レイアウトに流し込むだけでも結構な手間がかかったようです。しかも、データや文章にやたら直しを入れたため、再校が出るまでにまたしてもしばしの時間がかかりました。

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 全部で3章からなる本で、現在見直しているのは第3章の再校です。これが一番短いのでそれほど時間はかからないはずです。これを戻すと同時に第1章の3校が届き、あとは順次第2章と第3章の再校が届き、それらをかなり短い期間で見直さなければならず、4月の第1週から2週にかけてはこれにかかりっきりになります。それから、先週書き終えたもうひとつの本の初稿も明後日には届きます。こういう状況、大変ですけど嬉しいですねぇ。

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 それを想定して、この週末は雑誌などに頼まれている原稿の大半を仕上げておきました。ぼくの場合、本業もあるので時間の配分が勝負になります。いかに要領よく時間を使い分けるか。原稿を書くより、そっちに頭を使っています。

「だからお前の原稿はひどい!」といわれるんですが、丁寧に書くともっとひどい文章になることが多いので、相当以前からパッパと書くことを優先しています。早ければいいわけじゃないとは思いますが、ぼくの場合は早さも重要です。ちなみにここまで書くのに10分ほどです。

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 ブログは本や雑誌に書く原稿以上に早く書くことにしています。目的のひとつが早く書く練習ですから。そういうわけで、これもときどきブログ上で書いていますが、あまり内容は当てになりません。というか信用しないでください。記憶に頼って書いています。いちいちデータには当たりません。そういうことに時間を使うことはしません。

 ここまでで13分かかりました。あとは写真をアップしたりなんだかんだでトータル20分で終了というところでしょうか。ブログにかける手間はこの程度でいいんじゃないでしょうか、ね。
by jazz_ogawa | 2009-03-30 00:02 | Works | Trackback | Comments(10)
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 先日(23日)、「ル・テアトル銀座」で観てきたミュージカルです。心臓病からの復帰5年を祝い、友人がチケットをプレゼントしてくれました。初演のときから気になっていたミュージカルなので、こういう思いやりは嬉しいですね。

 普段はめったにミュージカルは観ません。ましてや日本のミュージカルはほとんど観たことがありません。ひょっとしたら大学時代に「日生劇場」で西城秀樹主演のミュージカルを観て以来かもしれません。

 ニューヨークではしょっちゅう観ていた時代があって、そのころはいっぱしにミュージカル通を気取っていました。でも最近はリヴァイヴァルが多いし、チケットも高いしで、ニューヨークでもめったなことがないとブロードウェイには行きません。

 そんなぼくですが、このミュージカルはずっと気になっていました。以前、テレビでドラマ化されたときも相当面白かった記憶があります。ぼくの少年時代から青春時代にかけてのヒット曲が満載で、当然のことながら登場する歌は全部知っていますし、いまだにほとんど最後まで歌えます。

 ストーリーはナベプロの誕生から黄金時代までを綴ったもの。渡辺晋さんがシックス・ジョーズを結成するところから始まります。戦後間もないころは、街にジャズが溢れていたんですね。ポピュラー・ソングといえば当時はジャズが代表です。日本でジャズが一番普通に聴かれていたのがこのころかもしれません。

 その時代のことは知りませんが、あとはぼくが同時代に体験してきた話ばかりなので、とても親しみを覚えましたし、懐かしさも感じました。大変な時代でしたが、反面いい時代でもあったんでしょう。ナベプロが「芸能プロダクションの帝国」にまで成長したのもそういう時代背景が大きかったと思います。

 もちろん渡辺夫妻のタレントに寄せる愛情も大きかったに違いありません。そして彼らをプロモートする能力やノウハウに長けていたことも確かです。信頼関係もあったでしょう。そうしたものをベースに、テレビ時代の黎明期という時代が大きく作用したんだと思います。そのあたりのことがこのミュージカルの骨子です。

 時代の先取り感覚があればこその成功ですが、それもひとに恵まれなけければうまくいきません。たとえ成功しても長続きはしないでしょう。right person, right place, right timingの3条件が奇跡的に融合した結果だと思います。

 ぼくはこのミュージカルの主要部分であるフジテレビの「ザ・ヒット・パレード」を毎週観ながらさまざまな音楽と出会いました。いってみればこの番組がぼくの原点です。このブログでもときどき触れていますが、いつか60年代の音楽についてきちんとしたものを書いてみたいと思っています。このミュージカルを観て、その思いがさらに強くなりました。

 そろそろ準備を始めないと間に合わない。そういう気持ちは数年前から感じています。まずは日本編だけでもどこかに書いておかなくては。そういうわけで、この日は決意を新たにする一夜にもなりました。
by jazz_ogawa | 2009-03-27 00:11 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(12)
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 先月のライヴが相当楽しめたので、昨日はその興奮をもう一度味わいたくて、「ブルーノート東京」でクオシモードを聴いてきました。ワン・デイ・ライヴということもあったでしょうが、2回のショウは早い時点でソルドアウトになっていたみたいです。

 ライヴは相変わらずご機嫌な内容でした。クオシモードはいってみれば4人編成のリズム・セクションで、そこにライヴの都度ホーン奏者が加わる形になります。基本は2管セクステットです。このホーン・プレイヤーが、前回もそうでしたが、いい感じでハード・バップしています。今回はゲストとしてさらにサックスとトランペットが加わり、ステージの終盤は8人編成でブルーノートのサウンドを現代に蘇らせていました。

 ただしこのグループ、60年代のサウンドをそのままコピーしている感じではないんですね。ブルーノートのサウンドでありながら現代のジャズになっているところがいいです。こういうのって、頭ではわかっていても、いざ音にしてみるとなかなかうまくいきません。

 世界中でそういうことをやっているグループはいくらでもありますが、みんな苦労しているみたいです。でもこのクオシモード、それをいとも簡単にクリアしていました。実際は簡単じゃないのかもしれませんが、はたから観ていると簡単にやっている感じで、そんな姿が好ましいです。勉強なんかぜんぜんやっていないといいながら、涼しい顔して100点取っちゃうようなものでしょうか。

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 それにしても彼らはいい選曲をしています。お洒落なイメージでジャズを演奏しているんですが、やっているのは本格的なジャズで、そういうところも魅力です。こういうグループがジャズを聴くとっかかりになるといいですね。

 ぼくのイメージとしては、勢いのあったころのジャズ・メッセンジャーズ。わかりやすいし、ノリがいい。それでいてソロは本物志向ですから。それから、結構細かいところまでアレンジしているのかもしれません。いろいろ決めのパターンが出てきます。どこまで譜面に書き込んでいるのかわかりませんが、リズムの決まり具合とか、ソロとバックの対応だとかが聴いていて気持ちいいです。そこがグループ活動を続けている強みでしょう。譜面に書いたのではなく、演奏を重ねるうちに自然に出来上がった決まりごとかもしれませんが。

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 ひとつのグループが少しずつ人気を獲得し、だんだん大きな場所に出ていく姿を目の当たりにするのは気持ちがいいですね。売れてきたことが一緒に肌で感じられます。クオシモードにとって「ブルーノート東京」の出演はこれが初めてです。次は5月に渋谷の「O-East」でライヴが決まっています。その後はどんな舞台が待っているんでしょう。ぼくもしばらくは彼らのステージとつき合っていこうと思います。
by jazz_ogawa | 2009-03-23 15:41 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(11)
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 このところもっぱら音楽はクラシックを聴いていますが、それだけじゃ気がすまないのがぼくです。そういうわけで、数日前のことですが待ちに待ったボックスが届きました。小坂忠さんの10枚組です。

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 構成は、過去に出したCD7枚に、レア・トラックス集+DVD2枚というもの。7枚のCDはすべてLPとCDで持っているんですが、紙ジャケット化は初めてなので(たぶん)、これはこれで買うべきものでした。DVDは、ぼくも観にいった2001年のコンサート映像と、75年のテレビ番組など、こちらは初DVD化だと思います。

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 このボックスは、久々に出る新譜『コネクテッド』と合わせてのものでした。小坂さんも早いもので、今年でデビュー42周年、還暦だそうです。エイプリル・フールで聴いたのが最初ですか。このグループがやがてはっぴいえんどに発展します。

 最初、小坂さんもはっぴいえんどに入る予定でしたが、彼は日本版の『ヘアー』に出演するため、単独行動を取ります。ぼくは浪人中に渋谷の「東横劇場」で初日の『ヘアー』を見ました。期待したような騒動は起こらず、ちょっとがっかりしましたが。

 買ったのは初版限定のCD+DVDのセットです。レーベルやその他のデザインがアトランテック・レコードのパロディになっていました。というのも、小坂さんのヴォーカルがアトランティック系のR&Bみたいだからです。

 昔出した『ほうろう』が、ぼくは日本で出た最高のソウル・アルバムだと思っています。その再現みたいなこの新作は、早くもiPodで何度も聴く1枚になりました。それで、4月にアルバムの発売に合わせて「ビルボード東京」でライヴをやるみたいなので、これには行きたいなぁと思っています。

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 はっぴいえんどとくれば和幸の『ひっぴいえんど』もよかったです。これについてはコンサートの紹介もこのブログでしましたね。その和幸の新作『ひっぴいえんど』にも入っていたのがムッシュの「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」です。和幸のアルバムにはムッシュ本人も登場します。この歌、最初に聴いたときはピンとこなかったのですが、何度もムッシュがセルフ・カヴァーしているうちに好きになってきました。

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 それでこのアルバムですが、こちらはムッシュが70歳になったことを記念して吹き込んだものです。それにしても恐るべし70歳! ミックもキースもクラプトンもロッドも超えています。年齢だけじゃなくて、その飄々としたロッカーぶりがお見事で、ほんと羨ましくなってしまいます。こういう歳のとり方、したいものです。

 ムッシュといえば、何年か前にテレビで加賀まりこさんとお話をしていました。六本木にあった「キャンティ」の話で盛り上がっていたのですが、ああいう感じで昔話ができる大人の男と女っていいなと思ったものです。若いころ、一緒に遊んだ仲間と昔の思い出話に花を咲かせる。それって、いまも充実しているからそういう話が楽しめるんでしょうね。

 おふたりほどではありませんが、ぼくも最近は高校時代の仲間とときどきは会って、昔話に花を咲かせています。これが楽しくて、時の経つのを忘れます。

 ぼくなんか、高校時代の記憶の一部が飛んでいて、みんなで夏休みに行った旅行のことが完全に頭から消えています。そのときに「小川はあんなことやった」「こんなこといってた」といわれると、自覚がないだけにちょっと怖いです。どんな自分がそこにはいたんでしょう。

 でも当時は子供だったし、友人とはそんなに深い話なんかほとんどしていません。あれから40年が過ぎて、みんなそれぞれの人生を送ってきたあとで再会すると、面白いです。いろんなことが話せますから。

 当時は思っていたけれど恥ずかしくていえなかったことやなんかも本音で話すことができる楽しさ。あと何年くらいこういう集まりが続けられるかわかりませんが、続けられるうちはそうやって彼らとときどきは会いたいと思っています。

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 話が脱線しました。最後は斉藤哲夫さん。彼もデビューしたころから聴いてきたひとりです。最近はめったにCDを出さなかったんですが、久々にメジャー・レーベルから新作が登場しました。

 これもムッシュと同じでセルフ・カヴァー中心ですが、若いころに歌ったうたを何十年か過ぎてもきちんと歌えるっていいな、と思います。だって、ぼくが昔作った歌なんて恥ずかしくていまじゃ絶対に歌えませんから。

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 斉藤さんのアルバムでは、昔の作品も2枚も初CD化されました。LPの溝が磨り減るまで聴いたのでこのCD化はありがたいですね。

 ここに紹介したアルバム、みんなメジャー・レーベルからの発売です。それぞれが40年ほど活動してきて、いまも才能を枯れさせずにそれぞれのスタンスできちんと自分の歌を歌っている。歌いたくても歌える場がなかったり、才能があってもそれを表現できる場がなかったり、チャンスに恵まれなかったり。それぞれに雌伏の時代はあったと思いますが、継続の重みっていうのはときにそういう不条理を凌駕することがあるんですね。

 ぼくも途中で諦めずに続けてよかったと思うことがしばしばあります。やっぱり自分の夢や希望を諦めないこと、捨てないこと、それが大切なんだとつくづく思うようなりました。夢や希望って、諦めたら、そこで夢や希望じゃなくなってしまいますものね。
by jazz_ogawa | 2009-03-21 19:21 | マイ・コレクション | Trackback(1) | Comments(11)
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 先週の土曜日(14日)にようやく観てきました。実話をもとにしたストーリーということですが、脚色されているとはいえ、本当にこんなこと、起こるんですね。

 それでぼくは改めて権力を持つことの怖さを認識しました。警察権力による一種のパワー・ハラスメントであり、精神科の医師によるメディカル・ハラスメント。そんなことに憤りを覚えましたが、ぼくも医者のはしくれですから、考えさせられるところ大です。

 この映画に出てくる医師やパラ・メディカルは自分たちのやっていることが誰にも恥じない正しいことと思っていたのでしょうか? 医師である以前に人間として恥ずかしいことをやっていると気がついていないのでしょうか?

 同じことはこの事件を担当した刑事にもいえますし、上司である署長にもいえます。みんな保身で生きている世界。こういう職場や状況っていまでもあると思います。

 ぼくなんかその場にいたら「ノー」といえない小心者ですから、あんな警察や病院で働く人間だったら、やっぱり安易に流されて「いやだなぁ」と思いつつ、ハラスメントを続けるかもしれません。その行為に対して抗議できる勇気もなければ、職場を辞める度胸もありません。つくづくそういう環境や職場にいなくてよかったと思います。

 医師として、もちろん患者さんにハラスメントをするつもりは毛頭ありません。それでも言葉って怖いですから、こちらは患者さんのことを最大限に考えて話しても、どう受け止めてもらえるかわかりません。

 幸いこれまで抗議されたりクレームをつけられたりしたことはありませんが、だからといって相手を傷つけていないことにはなりません。ぼくにはなんでもざっくばらんに話したい気持ちがありますが、それを好まないひともいるでしょうし。かといって、あんまりこちらが言葉に気をつけていると、却ってギクシャクすることだってあるでしょう。

 言葉は本当に難しいし怖いです。いつもこのことは考えているんですが、映画を観ながら改めて強くそう思いました。文章も同じですよね。好き嫌いもあるでしょうし。知らないで買ったCDにぼくが書いたライナーノーツが入っていて「ああ損した」って思う人も結構多いみたいです。でも、そういわれたってこちらも責任の取りようはないですし。

 ところでこの映画からぼくはもうひとつ重要なことを学びました。「希望」です。実現するのは絶望的でも、希望を持つことで人間は生きていける。主人公の人生を見て、すぐに諦めてしまうぼくはおおいに啓蒙されました。

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 それにしてもクリント・イーストウッドはいい映画を連続して作っていますね。いまやぼくがもっとも好きな監督になりました。これまではどちらかといえば父親像を描くことの多かったイーストウッドが、今回は母親像をじっくりと描いています。

 アンジェリーナ・ジョリーもそれに応え、いままでで一番いい演技をしたんじゃないでしょうか。とにかく彼女の表情が見事で圧倒されました。って、ぼくが観た範囲の話ですが。彼女はイーストウッドより先に脚本を読んでいて、出演したいと心に決めていたそうです。

 脚本を書いたマイケル・ストラジンスキーはあるときロスの古い記録文書が焼却されるという話を聞きつけ、もともと新聞記者だった経験から、面白いものがみつかると思ったのかもしれません。焼却される前に膨大な文書をチェックしたそうです。そして偶然クリスティ・コリンズなるシングル・マザーの聴聞会の記録を見つけ出します。それがすべての始まりでした。こちらのストーリーだって映画になるくらい面白そうな気がします。

 あと、この映画は時代考もきちんとされているみたいです。時代によって登場してくる自動車も変わっていきます。これだけのクラシックカーをよくぞ集めたものです。それだけでも好きな人には見ものかもしれません。
by jazz_ogawa | 2009-03-18 12:53 | 映画&DVD | Trackback | Comments(6)
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 先月出版した『感涙のJAZZライヴ名盤113』(河出書房新社)が3月10日の産経新聞で紹介してもらいました。朝刊の文化欄(18頁)です。1週間ほど前にインタヴューされたコメントを使い、この本のことがうまく紹介されています。

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 ぼくはいつ掲載されるのか事前に知らされていなかったんですが、翌日掲載紙が送られてきて、前日の新聞に載ったことがわかりました。それで、ふと思いついてAmazonをチェックしてみたところ、やはり新聞の力は大きいですね、ぼくの本の中でこれが売れ行きのトップになっていました。全体のランキングも4桁台の前半でした。でも、いまはかなり下がってきていますが。

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 そういうわけで(どんなわけだ???)、この本、よろしくお願いします。

 記事をこういう形で紹介していますが、問題があれば担当者の方、ご連絡ください。でもきっとチェックなんかしていないでしょうね。こういう形の掲載も厳密にいえば著作権法に引っかかるんでしょうが、誰も損失を蒙らないでしょうし、どうなんでしょう? そろそろこういうことはよしとしませんか? それでも杓子定規にしかものごとを考えられないひとは「ダメよ」っていうんでしょうか。
by jazz_ogawa | 2009-03-15 15:08 | Works | Trackback | Comments(4)
 
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 滑り込みセーフでチケットを入手し、おととい武道館でロッド・スチュワートのコンサートを観てきました。久しぶりの生ロッドです。

 直近だと、いまから10数年前でしょうか。「マジソン・スクエア・ガーデン」で観たのが最後です。あのときもかっこよかったですが、おとといのロッドも相変わらずの魅力を振りまいていました。あのハスキーともしわがれているとも、なんともいえない独特の声はいまだ健在です。ミック・ジャガーもそうですが、ロッドも独特の動きやポーズを次々と決めていきます。レコードのジャケットやPVで何度も観たポーズとか仕草とかをじかに観られる楽しさ。休憩を挟んで2時間ほどのコンサート、すっかり堪能してきました。

 会場に入ってまず驚いたのが、ステージにドラムス2台とパーカッションとキーボードしかないこと。アンプは一切表に出ていませんし、モニター用のスピーカーも置かれていません。なんともすっきり、整然とした、観ようによってはハイテクなステージです。

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 ロッドが立つ床にはセルティックのマーク、バスドラにも同じマークが描かれ、サッカー好きの彼を浮き彫りにさせていました。途中で客席にサッカー・ボールを何度も蹴り入れましたが、かなり遠くまで飛びますし、ドリブルの足さばきも見事です。さすが、元サッカー選手だけのことはありました。

 ぼくにとっていまも忘れることができないのがロッドの初来日です。そのときも会場は武道館で、バックには山内テツも加わっていました。すでに解散していたはずなんですが、フェイセズ名義での来日だったと思います。

 そのときもサッカー・ボールを蹴りながらステージに出てきて、それを客席にキックしたんですね。そのフォームの美しさをいまもはっきり覚えています。ところでおとといのサッカー・ボール、帰りに横にいたひとが持っていました。ちゃんとロッドのサイン入りです。羨ましい。

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 コンサートは「ベスト・ヒット・ライヴ」と銘打っていただけに、お馴染みの曲が中心でした。整然としたステージのセット・アップ同様、パフォーマンスもショウアップされていて、シュープリームスのような黒人3人組のコーラスや、これまた女性のサックス奏者とヴァイオリン・プレイヤーが曲によって登場します。

 全部とはいいませんが、半分以上の曲は一緒に歌えました。懐かしい曲もいっぱいです。終盤に歌われた「マギー・メイ」、そしてアンコールの「セイリング」など、これらの歌がヒットしていたころの自分のことを思い出し、ちょっとホロリときました。

 ロッド・スチュアートは64歳。年齢を感じさせないのは生き方によるのかもしれませんね。とにかくいまだに若々しい色気を感じさせます。こういう大人がぼくは大好きなんだと、改めて感じました。いやー、楽しい一夜でした。
by jazz_ogawa | 2009-03-14 11:37 | ライヴは天国 | Trackback(3) | Comments(6)
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 少し前のことにになりますが、3日の火曜日にブラッド・メルドーのトリオを聴いてきました。この世代で一番好きなピアニストが彼です。ビル・エヴァンスやキース・ジャレットの路線上にいるのがメルドーでしょうか。

 キースはリリカルな部分とワイルドなタッチが面白いバランスで混在しているのに対し、メルドーの演奏ではキースからワイルドな部分をそぎ落とした印象を感じてきました。今回のライヴも同様です。そこがたまらなく好きなぼくにとっては、いい演奏を聴かせてもらったという思いです。

 とくにほろりとさせられたのがクルト・ワイルの「マイ・シップ」でした。もともと美しいメロディを持つこの曲の最初の一節がメルドーによって弾かれたとたん、グラリときました。こういう体験、ときどきあります。というか、何度体験してもいいものです。

 メルドーの演奏は、はっきりいってぼくにはかなり難解です。ご機嫌にスイングするジャズとはまったく違いますから。聴きやすいかといったら、答えは「ノー」です。クラシックと同じで、どこか居住まいを正して聴きたくなる雰囲気が漂っています。こういう演奏や音楽だからこそ、「サントリー・ホール」でのコンサートは小さなジャズ・クラブで聴くよりインパクトがありました。

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 会場には若いひとがたくさんつめかけていました。実際のところはわかりませんが、あんまりジャズを聴いているとは思えない若者もけっこういたようです。パット・メセニーやe.s.tでも同じような客層が目立ちます。彼らはいったいどういう風にメルドーの演奏を楽しんでいるんでしょう? そういうことに強い関心を覚えます。

 ぼくとは違う楽しみ方をしているに違いありません。ぼくにもそういう楽しみ方ができないものか。そうしたら、もっと違う面も聴こえてくるんじゃないでしょうか? ひとそれぞれですから、同じ音楽を聴いても受け取り方は違います。だから若いひとの感性に、メルドーやメセニーの音楽がどんな風に響くのか、とても興味があります。

 こういう会場で、どちらかといえば地味な演奏をするメルドーのコンサートが開催されたことを、ぼくは嬉しく思います。超満員とはいかないまでも、まわりの客席はほとんど埋まっていました。後方は見ていないからよくわかりませんが。

 いい音楽がきちんと評価されている現実に触れられることって、実際はあんまりないように思います。といっても、「いい音楽って誰が決めるんだよ」といわれたら答えようがありません。でもメルドーの音楽は、音楽としてかなり上質の部類に入ると思います。これだって個人的な考えですが。

 まあまあ、難しいことはいいこなしにしましょう。って、自分で難しくしているだけですが。残念ながら、ぼくは食事の管理をしなくてはならないため、2回目のアンコールが終わったところで会場をあとにしました。でも、その後も何度かアンコールに応じたみたいです。その反響の大きさを聞き、またまた嬉しくなってしまいました。

 なお、使用した写真は「ハーモニージャパン」さん提供によるものです。素敵な写真でしょ。ご協力どうもありがとうございました。
by jazz_ogawa | 2009-03-12 12:45 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(20)
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 一昨日は銀座にあるバー「le sept」で今年最初の「ONGAKUゼミナール」をやってきました。いつも満員になりうれしい限りです。いらしてくださった皆さんありがとうございました。相変わらずのいい加減な話で終始しましたが、楽しんでいただけたでしょうか?

 今回は1974年から81年まで、毎週日曜の夜11時から30分間放映されていたTBS-TVの音楽番組「Sound In "S"」にヒントを得て、ぼくがこの番組を作ったらこんな音楽、こんなアーティストを使いたい、というコンセプトで選曲してみました。せっかくの機会なので、ジャズ以外の曲も後半はかけています。

 この番組、フジTVの「ミュージック・フェア」に対抗して作られたと聞いています。「ミュージック・フェア」よりもう少し上の世代を狙おうということで、ジャズやジャズっぽい音楽もけっこう紹介されていたと記憶しています。

 そういう内容にするため、音楽監督は世良譲さん、コーラスはタイム・ファイヴが担当していました。この番組のお蔭で世良さんも一般的な人気を獲得しましたし、世良さんと組むことが多かった北村英治さんもそれまで以上にメディアに出るようになったと記憶しています。ふたりともロマンスグレーで品がよくて、お茶の間の人気者になって当然です。

 あと、この番組で人気を爆発させたのがしばたはつみさんや松崎しげるさんじゃなかったでしょうか。実力派シンガーがたくさん出ていたことも記憶に残っています。司会は、初代が佐良直美さんで、その後にいしだあゆみさん、伊東ゆかりさんと続きました。

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 それで、ぼくが選ぶとこういう曲になります。

a【SIDE A:インスト編】
1.北村英治/アマポーラ
2.世良譲/ミスティ
3、山本剛/追憶
4.菅野邦彦/フィンガー・ポッピン
5.渡辺貞夫/ヒアズ・ザット・レイニー・デイ
6.鈴木良雄/ウイングス
7.日野皓正/マイ・ファニー・ヴァレンタイン

【SIDE B:ヴォーカル編】
8.タイム・ファイヴ/ローラ
9.マーサ三宅/アルフィー
10.伊藤君子/フォロー・ミー
11.ブルー・コメッツ/ラヴ・レターズ
12.弘田三枝子/オーヴァー・ザ・レインボウ
13.美空ひばり/ダニーボーイ
14.江利チエミ/カモナ・マイ・ハウス
15.雪村いずみ/昔のあなた
16.ブレッド&バター/あのころのまま
17.南佳孝/夕日追って
18.加藤和彦/ディセンバー・ソング

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 15曲目あたりからいつもとはタイプの異なる曲をかけました。ここ何年も、ぼくは昔を振り返る歌が好きでたまりません。雪村いずみさんの歌は、昔の恋人と何十年ぶり(たぶん)に偶然再会したときの思いを歌った服部良一さんの隠れた名曲です。

 ブレッド&バターの歌は、先月のブログにも書きました。南佳孝さんの歌も、「夢はいつも掴めそうで、すぐにしぼんでしまう泡のようなもの」と振り返ります。こういう歌詞に自分のこれまでを重ねると、なんだかジーンとくるんですね。ほろ苦いような、それでいて「後悔はしていないぞ」みたいな気持ちになります。

 雪村いずみさんタイプの曲には、ユーミンの「グッドラック・アンド・グッドバイ」とか森山良子さんの「30年を2時間半で」もありますよね。こういう曲がいいと思えるようになったというのは、こちらも歳を取ったということですね。

 今年は、あんまり歳のことには触れないようにしようと思っているのに、結局はこうなってしまいました。最近は、毎回同級生が来てくれるので、とくに昔を振り返る気持ちが強くなっているかもしれません。

 最後にもう一度、昨日はWBCの日韓戦があったにもかかわらずお越しいただき、本当にありがとうございました。日韓戦は歴史的な圧勝で、WBCのこれからが楽しみになってきました。
by jazz_ogawa | 2009-03-09 08:53 | ONGAKUゼミナール | Trackback(2) | Comments(15)
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 何度聴いてもいいですね。昨日の「ブルーノート東京」は大盛り上がりでした。今回は曲によってラッパーのH2Oをフィーチャーして、ブラジル '66時代のヒット曲をうまく現代的な音楽にしていました。

 「ボサ・ロックの貴公子」(でしたっけ?)なんてその昔は言われていたブラジル '66ですが、リーダーのセルジオ・メンデスもすっかりいい年になっていて、それでも昔ながら、いやそれ以上に若々しい音楽で楽しませてくれました。

 やっぱり、受けるのは昔の曲ですが、それ以外でもセルジオ・メンデス風サウンドになっているので、どれもぼくには魅力的でした。一番好きな「コンスタント・レイン」もラップをフィーチャーしていたんですが、オリジナル・ヴァージョンよりこちらのほうが面白かったくらいです。

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 日本ではちょうどおととい出た『グレイテスト・ヒッツ』のライヴ版といったところでしょうか。このアルバムも聴きましたが、よかったです。リミックスやラップが入った曲とオリジナル・ヴァージョンがうまい形で収録されています。

 昨日のステージではどの曲もよかったですが、「コンスタント・レイン」以外では、「三月の水」、「ソー・メニー・スターズ」、「ルック・オブ・ラブ」とか、ぼくの好きな曲をたくさんやってくれました。あと、「カエル」がよかったです。この曲、あんまりやっているひとがいなくて、以前友人に頼まれ、ジョアン・ジルベルトのCDを探してプレゼントした思い出の1曲です。その後にブラジル '66がやっていたことを思い出し、それ以来大好きな曲になりました。カエルの鳴き声を歌詞にした面白い曲です。

 思い返すとセルジオ・メンデスのライヴにはけっこういっています。ボサノヴァをひとりで一所懸命練習していた時代に「マシュ・ケ・ナダ」と出会い、ブラジル '66のレコードからもいろいろな曲をコピーしたんで、それで思い入れのあるアーティストになったんですね。

 最初にライヴを観たのは大阪万博のときです。あのときは、何度か大阪まで遊びに行き、フィフス・ディメンション、ライトハウス(オープニング・アクトがフラワー・トラヴェリング・バンド)、グループ・サウンズ・フェスティヴァルとか、いろいろなコンサートを観ました。

 ヨーロッパで活躍するジャズ・ミュージシャンがたくさんやってきたのもこのときです。ジャン・ルック・ポンティ、ジョン・サーマン、フランシー・ボーラン、ダニエル・ユメール、カーリン・クローグ、エディ・ルイス、アルバート・マンゲルスドルフ、ニルス・ペデルセン。みんな初めて観るひとたちでした。懐かしいなぁ。

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 「万博ホール」で聴いたブラジル '66のコンサートはその後に日本でキングからレコード化され、これは長いことコレクターズ・アイテムになっていました。いまでも帯つきのアナログ盤ならそこそこの値段はするんじゃないでしょうか? 何年か前にCD化されたので、いまではもっぱらこちらを聴いています。

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 セルジオ・メンデスといえば「ボサ・ロックの貴公子」になる前は、ブラジル出身の新進ジャズ・ピアニストとして注目されていました。その時代に残した『グレイト・アライヴァル』も愛聴盤です。上の写真は、ぼくが監修者をしたシリーズに組み込んで国内発売してもらったものです。ストリングス入りのムード・ミュージックに毛が生えたような内容ですが、これが実に心地よいです。ちょっとしたタッチとかフレーズが心に残るんですね。

 そのセンスがブラジル '66では実に効果的に発揮されていました。「コンスタント・レイン」にしても「マシュ・ケ・ナダ」にしても、ジャズ的には相手にされないようなピアノ・ソロが登場しますが、その短いプレイの中に魅力を集約しているところに、高校生だったぼくはまいってしまいました。

 音楽は楽しむもの。シリアスな演奏も嫌いじゃないですが、いまはつくづくそう思っています。昨日は本当に楽しめましたし、そういう時間はぼくにとってかけがえのないものだと思っています。
 
by jazz_ogawa | 2009-03-06 11:17 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(8)
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