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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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 クレモンティンのライヴを観たのは数年ぶりでしょうか。このひと、聴くたびに歌が下手になっていくんですが、それとは反比例で味わいは深くなっていました。アストラッド・ジルベルトと同じで、雰囲気で聴かせるひとですから。そして、ぼくはこういうヴォーカルが大好きです。

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 ミニ・アルバムの『ショコラ・エ・スイーツ』が出たばかりで、それに合わせての来日ということなんでしょう。このタイトル・トラックは槙原敬之さんのオリジナルで、いつもの彼の歌と同じようにほのぼのとした感じでした。
 クレモンティーヌは、フランスより日本で人気が高いかもしれませんね。そういうこともあって、昨日のステージでも「悪女」とか「オー・シャンゼリゼ」とか、ゴンチチの曲とかも聴かせてくれました。曲名がわからないんですが、このゴンチチの曲がすごくよかったです。フランス語の歌詞がなんの違和感もなくメロディに乗っていて、ボサノヴァのリズムともあっていました。

 クレモンティーヌのことで覚えているのは、10年くらい前に、フランス大使の公邸で開かれたパーティに呼ばれたことです。このときは、デビューのきっかっけとなったベン・シドランとふたりでミニ・コンサートを開いたんですね。
 どうしてぼくがそんなところに呼ばれたかといえば、ベンが招待リストに名前を載せてくれたからです。ベンのことは知っていますか? 彼は弾き語りのひとで、古くはストーンズの『レット・イット・ブリード』にも参加しています。ミュージシャンですが、音楽ライターでもあり、マイルスのインタヴューなんかもしています。
 脱線しますが、シドラン(Sidran)の綴りを逆にすると「Nardis」になります。これ偶然ですが、マイルスが書いた曲の題名です。マイルスとのインタヴューでそのことを話題にしたら「So What」と切り替えされたそうです。さすがマイルス!

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 で、ベンとは古いつきあいで、20年以上前にジャズ批評社から最初の『ブルーノート・ブック』を出したときに、ライターとして参加してもらいました。彼はGo Jazzというレーベルのオーナーでもあり、ぼくがプロデューサーをしていたころは、ぼくが作ったアルバムもアメリカで出ていたので、そのうちの何枚かを自分のルートでいろいろなメディアに紹介したりもしてくれました。

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 そんな付き合いだったのでパーティに呼んでくれたんですが、あのころはベンもGo Jazzを始めたばかりで、ぼくもプロデューサーだったので、いつか一緒に仕事がしたいね、なんて話をしたものです。しかし、いまだに実現はしていません。

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 意味のないことばかり書いていますが、そもそもクレモンティーヌがデビューしたのは、ベンにデモ・テープを聴かせたのがきっかけです。20年くらい前に、彼がバロセロナで、先日亡くなったジョニー・グリフィンとレコーディングをしていました。その話を聞きつけたクレモンティーヌがスタジオに売り込みにいったのです。持参したデモ・テープに入っていたのはグリフィンの「コンティノン・ブルー」だけ。それを聴いてグリフィンが感激し、翌日から2日間で彼女の歌を5曲録音した逸話も残されています。
 クレモンティーヌの父親は有名なコレクターで、ジャズ・レーベルのひとつオレンジ・ブルーのオーナーでもありました。そういうわけで、このレーベルから『ベン・シドラン/スプレッド・ユア・ウィングス』、『ジョニー・グリフィン/コンティノン・ブルー』、さらには『ケニー・ドリュー/メ・ニュイ、メ・ジュール』と、立て続けに彼女との共演アルバムがリリースされます。ぼくがクレモンティーヌを知ったのも、これらのアルバムを通してでした。

 昨日のステージでクレモンティーヌは何曲かピアノの弾き語りもしましたが、これもあんまり上手とはいえません。しかし彼女はミシェル・サダビーからピアノのレッスンを受けたといいますから、本当はうまいのかもしれませんね。でもあんまりバリバリ弾かれてもイメージにそぐわないし、昨日のようにソロをしないでただコードで簡単なバッキングをしているくらいのほうがいいみたいです。
 こういうライヴは、終わったあとでハッピーな気分になれます。ゴリゴリのジャズもいいですが、のんびり、ほんわりがいまのぼくには気分的にぴったりですね。というか、昔からそういう音楽が大好きでした。
 近くで食事をして外に出ようとしたら、集中豪雨のような大雨に見舞われました。やっぱり、最近の気候はおかしいですね。地球はどうなっちゃうんでしょう?
by jazz_ogawa | 2008-07-30 12:33 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(16)
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 前回書いたiPod touchの続きですが、iPhone2.0を導入しても、日常的にはネットに接続できる場所が限られているため、結局いつものようにちょこちょこ映画を観ているのが実情です。
 それで、しこしことDVDをtouch用にMPEG化しているのですが、このストックが半端でなくなってきました。そこで、数日前に1TBのHDDを買いました。1テラ・バイトですよ。ぼくが最初に買ったMacはHDDの容量が250MBだったんですから、その4000倍ですか。とんでもないことですね。250MBでもちゃんとPCの機能を果たしていたんですから、その間の進歩がすごいというべきか、無駄に容量を食うものが増えたというか、なんともはや、です。

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 それで、ついに外付けHDDが3台になりました。最初は320GBのものを買ったんですね。上の写真です。メーカーはI・O DATA。無機的なデザインが気に入りました。価格も手ごろでしたし。これはiPod用です。ロック、和物、ジャズの3種類をそれぞれのiPodに入れているので、それら3台分を合わせても320GBあれば間に合うと考えたからです。

 その後にtouchを買ったため、それ用に今度は500GBのHDDを買いました。2時間の映画で大体1.5GBとかでしょうか。それもそろそろいっぱいになってきたので、もう一台500GBのHDDを買おうと、Amazonをチェックしていたところ、1TGが発売になっていたんですね。それで、さっそくそれを買いました。

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 320GBと500GBは同じ大きさでしたが、今回のは少し大きくて、デザインもちょっと変更されています。でも、相変わらずフォルムがシャープでぼく好みです。
 さすがに両方を足して1.5TG分あれば、いくらコレクターのぼくでも、持っているDVDをすべてMPEG化したってまだ余裕があります。でも、その間にもDVDは増えていくでしょうから、そのうち足りなくなるんでしょうね。
 そんなに映画を集めてどうする、とも思いますが、これが性分なので、仕方ありません。やりたいことをやるのが精神衛生上よろしいので、無駄・無意味と思っても、こういうことには精を出すんですね。
 それから、勝手にMPEG化するのは問題があるかもしれません。そのあたりの著作権について、ぼくはわかりません。個人の楽しみのためなら許される範囲のことと考えているんですが、どうなんでしょう。ぼくは、CDをiPodに入れて聴くのと同じ、と解釈しているんですが。

 ところで、今朝の新聞でジョニー・グリフィンの死を知りました。大好きなジャズ・ミュージシャンのひとりなので、こういう日が来ることはわかっていましたが、やはり現実に向き合うのはつらいですね。いまは、頑固だけれどお人好しだった好漢の死を心から追悼したいと思います。

 それから、明日の産経新聞の書評欄に全音楽譜出版から出した『ジャズマンが語るジャズ・スタンダード120』が載るそうです。どなたがどのように書いてくださっているのか、ちょっと心配ですが、楽しみでもあります。ぼくは産経新聞を購読していないので、そのうち出版社からコピーは送られてくると思いますが、どなたかお読みになられたら内容を教えてください。
by jazz_ogawa | 2008-07-26 11:36 | 平凡な日々 | Trackback(1) | Comments(18)
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 先週ですが、発売されたばかりのiPhone2.0をiPod touchにダウンロードしました。これで無線LANがある環境ならメールもできます。電話やカメラはついていませんが、それ以外ではiPhoneとほぼ同じ機能が使えるようになりました(たぶん)。

 ただし、メールの設定が自分ではできなかったです。送信サーバや受信サーバまでは入力できたのですが、ポートの数値を変更しないと使えないことは知りませんでした。だってそんなことどこにも書いてなかったですし、何人か詳しいひとに聞いても、そこまでは誰も思いつかなかったみたいです。

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 結局、情けない話ですが、銀座のApple Storeに行き、そこのサポートで設定してもらいました。担当のひとも最初はわからず、20分くらいああだこうだといじくってやっとポートの数値を変更することに気がついた次第です。そんなわけですから、ぼくにできるはずもないです、

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 これでメールもできるようになったんですが、そもそも携帯メールだってしないぼくですから、実際は必要ありません。しかもiPhoneと違ってどこでも使えるわけじゃないので、あんまり意味はないんです。おまけに、このようにスパム・メールをいっきにドドッと受信してしまいますから、実用的でないこと甚だしいです。ですから、本当に通信可能になったかどうか、確認のため自分と友人にメールを送っただけで、あとは使っていません。でも、使えるものは使えるようにしておきたいじゃないですか。
 自分のiTuneにつなげば、コンピューターに登録してあるブックマークやメール・アドレスをシンクさせることもできます。メール・アドレスはtouch内の連絡先に登録され、そこから名前を選んでタップすれば、そのままメールの送信欄に飛び、宛先はそのアドレスになっています。

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 あとはMapとかThe App Storeとかがあります。ぼくは、駅探エキスプレスという乗り換え案内のソフトを無料でThe App Storeからダウンロードしてみました。

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 The App Storeには有料・無料のいろんなソフトがあって、駅探エキスプレスは無料ですが、そのうち有料化されるという話も聞きました。

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 面白そうなのはMap機能です。GPSがついているので、いま自分がいる位置を出すことができて、そこから行き先を入力すれば経路が表示されるようです。航空写真にも切り替えられますし、写真のように主な建物や通りの名前を表示させることもできます。ぼくのアパートも名前が出ていました。住所でも建物の名前でも、検索欄に入力すれば、そこから表示させることも可能なようです。ですからカーナビと同じですね。でもまだ現在地を表示させるだけで、経路の機能は試していません。

 とにかくいろんなことができるみたいですが、まだまだ使いこなせず、同じことばかりを堂々巡りのようにいじくっています。だから、LANが使えるマックにここ数日は行くようになりました。コーヒー一杯が100円ですし、ちょっといじくってみるにはちょうどいいです。
by jazz_ogawa | 2008-07-23 16:17 | 平凡な日々 | Trackback | Comments(10)
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 昨日は渋谷の「ORCHARD HALL」で山下洋輔さんのスペシャル・ビッグバンドを観てきました。前回はリズム・セクションがニューヨーク・トリオでしたが、今回は全員が日本のミュージシャンでゲストもなし。それだけに、たっぷりと山下さんのオーケストラが楽しめました。
 メンバーは以下の通りです。

 山下 洋輔 (Piano)
 金子 健 (Bass)
 高橋信之介 (Drums)
 エリック宮城 (Tp)
 佐々木史郎 (Tp)
 木幡光邦 (Tp)
 高瀬 龍一 (Tp)
 松本 治 (Tb)
 中川 英二郎 (Tb)
 片岡 雄三 (Tb)
 山城 純子 (Tb)
 池田 篤 (Sax)
 米田 裕也 (Sax)
 川嶋 哲郎 (Sax)
 竹野 昌邦 (Sax)
 小池 修 (Sax)

 山下さんが「最高のメンバーが集まった」と仰っていたとおり、現在の日本のジャス・シーンを代表するひとたちが集まっています。池田さん、川嶋さん、竹野さんあたりは、その昔、ぼくたちが新宿の「ピットイン」で定期的に開催していた「ナウズ・ザ・タイム・ワークショップ」に新人として出てくれたひとたちです。
 それでこのオーケストラですが。こんな曲を演奏しました。

★第1部
1.ロッキン・イン・リズム
2.ワルツ・フォー・デビー
3.グルーヴ・パレード(オリジナル)
4.ボレロ

★第2部
5.ベイスターズ・ジャンプ(オリジナル)
6.ファースト・ブリッジ(オリジナル)
7.ラプソディ・イン・ブルー

★アンコール
8.スイングしなけりゃ意味ないね

 最初の「ロッキン・イン・リズム」の山下さんはなんだかモンクみたいなピアノを弾いていましたね。これ、面白かったです。
 「ワルツ・フォー・デビー」では、山下さんのソロから4ビートになるんですが、その昔、フリー・ジャズを演奏する前の山下さんは、エヴァンスみたいなピアノを弾いていた記憶があります。そういう記憶もどんどん薄れているんですが、当時の姿が頭の中でよみがえりました。ロックもそうですが、ひとりのアーティストを40年以上もずっとライヴで聴けるって、幸せなことですね。
 「グルーヴ・パレード」は、松本さん、川嶋さん、池田さんをフロントにしたセクステットによる演奏です。これはニューオリンズのセカンド・ライン的なリズムが用いられていました。
 そして、この日の目玉の「ボレロ」になります。以下省略ですが、第2部の「ラプソディ・イン・ブルー」と共に、この日の白眉になる演奏でした。山下さんのクラシック物も個性的で好きですね。
 エリントンの曲で始まったコンサトートですが、アンコールもエリントンで締めてくれました。何度もアンコールをやるひともいますが、ぼくは1曲やってさっと引っ込むスタイルが好きです。長々とやられると、本編の感動が薄れてしまうことが多いんですね。引き際って、コンサートだけじゃないですが、とても大事です。好みからいけば、アンコールもないほうがいいです。そういうわけで、とてもいい気持ちで会場をあとにできました。

 話は飛びます。「ラプソディ・イン・ブルー」といえば、10年くらい前だったと思いますが、ニューヨークのブライアント・パークで聴いたマーカス・ロバーツ+セント・ルーク・シンフォニー(だったかな?)の演奏がよかったですね。オリジナルのスコアを再現したもので、夕暮れから始まり、そんなに長い演奏ではありませんが、終わったときはすっかり夜になっていました。マンハッタンの1日を音楽で表現した曲が会場の雰囲気とぴったりで、いまもあの感動は忘れません。

 音楽って、聴く場所も重要なときがありますね。ぼくはそれまであんまり好きになれなかったんですが、ジョージ・ウインストンのソロ・ピアノを、根室で友人が運転する車に乗りながら聴いたことがあります。ずっと真っ直ぐ続く草原みたいなところを走ったんですが、そのときの雰囲気にぴったりだったが彼のピアノです。以来、すっかり好きになってしまいました。

 さらに話を飛ばすと、その昔、モータウンではテスト盤ができると、重役は安いオーディオ装置やカー・ラジオを通してどう聴こえるかをチェックしたそうです。黒人のマーケットで売ることから、彼らがどういう装置で音楽を聴くかを考え、それにぴったりのサウンド作りをしていたという逸話です。
 ブルーノートがなかなかステレオ盤を発売しなかったのも、ステレオ装置を持っているような黒人のファンが少なかったからです。それを考えると、最高級のステレオ装置で聴くのがいいのか、安い装置で聴くのがいいのか、よくわからなくなります。オリジナル盤を買うようなひとは、当時の黒人が持っていた貧弱な装置で聴いてみると、また違った音楽が味わえるかもしれませんよ。
 ぼくなんか、はなからいい装置が買えませんから、負け惜しみもありますが、オリジナル盤を貧弱な装置で聴いて、当時のサウンドの再現に努めています(苦笑)。
by jazz_ogawa | 2008-07-20 11:36 | ライヴは天国 | Trackback(1) | Comments(12)
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 とは自分でも思いますが、しまっておくんでしょうね。それで、またまたビートルズ関連のCDとDVDです。

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 先日、トラヴェリング・ウィルバリーズのアメリカ盤は紹介しましたが、その少しあとにEU盤も発売されました。スリップ・ケースに入っていたアメリカ盤に対し、こちらは普通のプラ・ケース仕様です。初版のLPから通算すると、これでいったい何種類くらい買ったでしょうか? いい加減にやめてもいいのですが、そうするといままで買ってきたことが無意味になる気がして、やっぱりやめられません。こうやって、死ぬまで買い続けていくんでしょうね。

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 これは半年ほどに出たEU盤ですが、ケースがプラ・ケースでなく、CDSくらいの厚さのスリップ・ケース+トレイ仕様です。ケースの左下が半円形にくりぬかれているでしょ。そこからトレイを押し出す仕組みです。早くほしかったのですが、HMVでほかのものと抱き合わせで注文したところ、遅れに遅れていまごろ届きました。

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 こちらは前回も紹介した英国の新聞「The Mail On Sunday」についていた特典CDです。

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 ですがよく見ると、右上に緑の地に白抜きで「IRISH」と印刷されています。ピンボケですがわかるでしょうか? これはアイルランド版の新聞に付属していたものと思われます。

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 こちらが前回紹介したものです。もっとピンボケの写真ですが、「IRISH」の文字の代わりに新聞社のロゴ(?)になっているのがわかりますか?

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 今回の新譜はこれだけです。お馴染み、リンゴのオールスター・バンドによるライヴですね。いまのところアメリカ盤のみの発売で、EU盤や日本盤の発売は未定のようです。出してくれるといいのに。

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 それでこちらがDVDで、これもアメリカ盤しか存在しません。こちらのほうが9曲も多くて、値段はほとんど同じ。矛盾を感じますが、とりあえず安くてよかったということで。

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 これはたまたまHMV見つけたものです。これまた同じ音源のものをたくさん持っていますが、このジャケットは知らなかったので買っておきました。UKプレスの7曲入りです。値段は忘れましたが、ネットでオーダーすると900円くらいだったと思います。

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 これも同じですが、こちらは「Why」が加わったドイツ・プレスの8曲入りです。

 無駄遣いは重々承知していますが、これでストレスが解消できるなら安いものです。なんて、自分に言い訳をしながら、これからも買い続けていくんでしょうね。
by jazz_ogawa | 2008-07-16 11:16 | マイ・コレクション | Trackback | Comments(9)
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 3日前になってしまいましたが、10日の木曜日に丸の内の「Cotton Club」で木住野佳子さんのライヴを観てきました。木曜日に丸の内で7時からライヴというのは、好都合なんですね。というのは、6時まで門前仲町で本業をやっている日なので、そこからちょうどいいタイミングで歩いていけますから。
 木曜は、いつも昼休みに1時間ほど歩きます。それにプラスして、仕事を終えてから40分歩き、汗だくになって「Cotton Club」のあるTOKIAビルに到着です。開演の7時までには汗も引き、ちょうどいい感じになっていました。

 木住野さんのライヴは、昨年の11月に「銀座ジャズ」で観たブールー&エリオス・フレのコンサートにゲスト出演したとき以来です。トリオなら、1年以上前に小僧comでぼくがプロデュースしたライヴが最後でしょうか。今回は4月に新作の『FACE』を出したこともあって、その中からの曲やボサノヴァなんかが中心に演奏されました。

 デビューしたときから木住野さんは気になる存在で、彼女の演奏を聴くといつも心地がよくなります。イメージが膨らむといえばいいでしょうか。自分の世界があるんですね、木住野さんの音楽には。とくに先日のライヴではオリジナルがよかったですね。ジャズではあるんですが、それより彼女でなくてはできない演奏になっていました。

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 話は変わりますが、「Cotton Club」のスケジュールを見ていたら、翌日と翌々日の出演がレイチェル Zでした。レイチェルは、その昔、ぼくがプロデュースしたジミ・タンネルの作品に参加してくれたキーボード奏者です。彼女もジミもほとんどのひとはご存じないでしょうが、素晴らしいアーティストなんですよ。ふたりとも、ぼくがプロデュースしたころはステップス・アヘッドのメンバーでした。
 それでステップス・アヘッドが原宿にあった「キーストン・コーナー」に出たときに、ぼくはこの店の仕事をしていた関係で彼らと意気投合し、その後のレコーディングにつながりました。ジミはギタリストですが、ぼくが作ったアルバム『トライラテラル・コミッション』はウェザー・リポートみたいなサウンドで、いまもフェイヴァリット・アルバムの1枚です。

 自分が作ったアルバムが大好きで、いまだに愛聴しているって幸せなことですよね。というか、自分が作ったアルバムにはすべて愛着があって、自分にとっては1枚たりともつまらないものはありません。全部iPodに入れて、繰り返し聞いています。単純なヤツと思われるかもしれませんが、こういうことは理屈抜きですから。作った者にしかわからない心情もありますし。
 さらに話を脱線させると、8月に駒場東大前の「Orchard Bar」で開く「ONGAKUゼミナール」では、ぼくがプロデュースした作品の特集を行います。ほぼ全作が廃盤という情けない状況なので、これを機会に一度聴いていただければ嬉しいです。

 ぼくはストレート・アヘッドなジャズからフュジョンやファンク、さらにはオーケストラまで、さまざまなものを作りましたが、どこかにほろりとするサウンドやメロディを必ず盛り込むようにしていました。そこが木住野さんとどこかで通じているから、彼女の音楽が気になるのかもしれません。自分ではハードボイルドを気取っているんですが、センチメンタルな本性が出ちゃうんでしょう。木曜のライヴを聴きながら、「なんか似ているなぁ」と図々しくも思っていました。
by jazz_ogawa | 2008-07-13 11:43 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(22)
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 今日は8月と9月に予定している「ONGAKUゼミナール」のお知らせです。

e0021965_21555799.jpg ひとつめは8月23日(土)に駒場東大前の「ORCHARDバー」で開催します。ただでさえ集客が悪いのに、お盆の最後にスケージュールしたのは自殺行為かもしれません。さて、どうなるか、ですね。
 今回のテーマは、「小川隆夫プロデュース作品を聴く」です。いつ終わるかわからない駒場の「ONゼミ」なので、終わる前に大自慢大会をやっておこうという魂胆です。自画自賛ですが、いい作品が多いので、ひょっとしたら2回にわけるかもしれません。次回があればの話ですが。

08.23. 『小川隆夫ONGAKUゼミナール』(第20回:小川隆夫プロデュース作品を聴く) @駒場東大前Orchard Bar 21:00~23:00 チャージ1500 円(w/1 drink)
問い合わせ:03-6410-8324(http://blog.livedoor.jp/nobby2jack/archives/cat_50015795.html

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 9月13日(土)は銀座の「Bar le sept」での開催です。こちらは、おかげさまでいつもいっぱいになります。そこで今回は公平を期すため、この告知から予約を受け付けることになりました。これまではブログで告知した時点ですでにかなりの予約が入っていたんですが、友人・知人・常連のみなさんもいまから予約をお願いします。
 それで、テーマは「秋に聴くジャズ」。ただし、まだ2ヶ月以上も先のことなので、その間に気分が変わったら別のテーマになるかもしれません。そのあたりはテキトーがモットーなので、お許しください。なにしろ行き当たりばったりで生きていますから。
 それからもうひとつ、こちらのイヴェントは今回から【禁煙】になりました。お店の外で喫煙できるようにするそうです。愛煙家のかたはご了承のほどを。

09.13. 『小川隆夫ONGAKUゼミナール』(第10回:秋に聴くジャズ) @Bar le sept銀座 18:00~21:00PM 会費3000円(w/1 drink)
問い合わせと予約はコチラから
by jazz_ogawa | 2008-07-10 22:01 | ONGAKUゼミナール | Trackback(2) | Comments(7)
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 このところ封切り初日に映画を観ることが多くて、この作品もおとといの初日に新宿で観てきました。最近は歳のせいで、事前に予約が取れる映画館を優先しています。そういうわけで、この映画館にしました。家から渋谷まで1時間ほど歩き、あとは先日開通した地下鉄で新宿3丁目に出るコース。これは山手線を利用するよりはるかに便利です。ただし、帰りはダイヤが5分遅れていました。まだ、何かトラブルがあるのでしょうか?

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 映画は面白かったです。クライマーズ・ハイというよりジャーナリスト・ハイですね。未曾有の大事件が起こればアドレナリンの分泌がぐっと増すんでしょう。記者や編集デスクばかりでなく、営業から印刷のひとたちまで巻き込んで、とにかくハイ・テンションのまま時間が過ぎていきます。

 事故は悲惨極まりないものでしたが、周辺のひとたちはこの新聞社で代表されるようにてんやわんやの騒ぎだったのでしょう。こういう気持ち、とてもよくわかりますし、感情移入がしやすいですね。
 大学病院にいたころ、整形外科は救急が多いですから、医局に残っていると、ときどき夜にとんでもない事故の患者さんが運び込まれてきます。居残っていた医者と一緒に緊急の手術をするときなどは、この映画のスケールとはまったく違いますが、手術室の準備が整うまでにあと何分、その間にできるだけの応急手当をしなくては、みたいな経過の中で、気がつくとみんなハイになっているんすね。これなどメディカル・ハイとでもいえばいいでしょうか。
 ぼくは、わりと簡単にハイになってしまいます。原稿を書いているうちにトランス状態になっていることもしばしばです。気がつくと、よだれをたらしながら原稿書いてますから。汚いでしょ。
 お酒は飲みませんが、酒飲みと同じテンションで朝までつき合うこともできます。もっとも、最近は体調を考えて早く帰ってしまいますが。話が脱線するのも、考えてみれば話に没頭しているからなんでしょうね。こういうときも、ハイの状態になっているんだと思います。

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 御巣鷹山の事故では忘れられないことがあります。当時、ぼくは長野県の諏訪にある病院にいました。そして、あの日、夜になって電話がかかってきました。「近くで飛行機の事故があったので待機しているように」という内容です。テレビを捻ると、大惨事のニュースで持ちきりでした。
 しばらくすると、「もし墜落場所が長野県だったら、けが人の救助と遺体の収容で要請がかかるから、場所が特定されるまで待機せよ」との連絡がありました。それまでにも、交通事故や電車事故の現場検証など、何度かむごたらしい場面には遭遇していましたが、想像するだけでも、これは大変なことになったと思いました。
 朝までまんじりともできませんでしたが、そのうち墜落したのは群馬県側ということで、基本的に長野県からの医師派遣はなしになりました。ただし人手がいるならいつでも馳せ参じますとの申し出はしておきました。要請はきませんでしたが。

 いまも毎年8月になると、あの夏のことが思い出されます。運命とは本当にわからないものです。国家試験に受かって医局に入るまでの休みを利用してニューヨークに行ったとき、ロスから夜に飛び立ったジャンボのエンジンが一基爆発しました。離陸直後だったので、急遽飛行場に戻って事なきを得ましたが、あのときは映画のようなパニックが機内で起こりました。
 ぼくも、これでおしまいだと覚悟しましたが、遺書を書くなんて思いはこれっぽちも浮かびません。映画でも取り上げられていましたが、奥さんやお子さんに遺書を残したひとのことには涙を誘われました。新聞に掲載されたその遺書を見た記憶がありますが、ミミズがはったような文字で感謝の気持ちを綴っていました。そういう平静さ、ぼくにはありません。

 この映画を観て、生きててよかったと思う反面、ひとはいつ死ぬかわからないとの思いを改めて強く思いました。「いつ死ぬかわからない」ということは、ここ何年かずっと考えています。それで思い残すことはまだたくさんあるのですが、とりあえずいつ死んでもいいやとは思えるようになりました。口の悪い友人は、「そう思っているヤツほど長生きするよ」っていいますが、どうでしょう?
by jazz_ogawa | 2008-07-07 10:09 | 映画&DVD | Trackback(1) | Comments(10)
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 今年はボサノヴァ誕生50周年ということで、11月にはジョアン・ジルベルトがやってきますし、レコード会社からもいろいろなボサノヴァの作品が登場しています。ボサノヴァからジャズに入ったぼくとしては、なかなか胸のわくわくする1年でもあります。
 そういうわけで、今日はボサノヴァのアルバムを中心に、最近のお気に入りをいろいろ紹介しておきます。聴きたい作品が次々と出てくるので、そうでもしないと、そのうち忘れてしまうかもしれません。ですから、自分用の忘備録みたいなものと思ってください。

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『イリアーヌ/私のボサノヴァ』
 イリアーヌはこれまでにもボサノヴァの作品を発表していますが、これもかなりいいですね。1曲目の「イパネマの娘」。正攻法で歌っていますが、妙な小細工がなくて最高です。ストリング・オーケストラの響きも美しいですし。
 ぼくは、彼女がニューヨークに移ってきたころのライヴを何度も観ています。そのときはステップス・アヘッドの新メンバーだったんですが、あの彼女がいまではこういう風になったことに感慨を覚えます。

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『ミルトン・ナシメント&トム・ジョビン・トリオ/ノヴァス・ボッサス』
 これはアントニオ・カルロス・ジョビンにトリビュートしたアルバム。息子のトム・ジョビンとミルトン・ナシメントの共演は、オーセンティックなボサノヴァの響きを残しながら、ナシメントらしいモダンなテイストも反映されたもの。ジャケットはダサいですが、内容は最高です。
 ナシメントはポートランドのコンサート会場で初めて聴きました。バブル真っ盛りのこのときは、パリ、ポートランド、ワシントンD.C.、ニューヨーク、ウッドストックなどを取材で回ったんですが、あの時代は企業がたくさんお金を持っていたんですね。あんなにお金のかかった取材旅行は二度とないでしょう。懐かしい!

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『ローラ・アン/サマー・サンバ』
 ローラ・アンはアメリカ生まれですが、イタリアやブラジルに住んでいたことがあり、両国の言葉も流暢ということです。これはそんな彼女のデビュー作。内容は、タイトル曲をはじめ、「ジンジ」、「デサフィナード」、「トリステ」などお馴染みのものが中心で、ちょっとハスキーなヴォーカルがいい味を出しています。

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『カレン/アルアンダ』
 このひとは日本人なんでしょうか? ジャケット写真からすると、どうでしょう、国籍不明ですね。日本制作のアルバムですが、かなりいいです。タイトル曲ではカルロス・リオとデュエットしています。ほかにもいい曲がたくさん入っています。選曲のセンスにも感心させられました。

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『ハリー・アレン/ボサノヴァに乾杯』
 今度はインスト物です。テナー奏者のハリー・アレンもこれまでにボサノヴァの作品をいくつか発表していますが、これもいいですね。もともとスタン・ゲッツみたいにサックスを吹くひとですから、ボノサヴァにはぴったりの人選です。渋くてクール、しかもウォームでノスタルジック。スタン・ゲッツのボサノヴァを形容するときに使う言葉がすべてこの作品にも当てはまります。こうなったら、どこかに引っ込んでいるアストラッドとの共演盤も作ってくれないかしら。

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『スティーヴ・タイレル/バカラックへの誘い』
 ここからはボサノヴァではありませんが、最近よく聴いているヴォーカル作品です。ボサノヴァと並んでバカラックも大好きなので、このアルバムは出る前から気になっていました。渋い大人のジャズ・ヴォーカルで、こういうの、ぼくは大好きです。

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『ダイアン・リーヴス/ラヴィン・ユー』
 いまやすっかり大御所になったダイアン・リーヴスの新作にもいい曲がたくさん入っています。ここでも1曲ジョビンの「過ぎし日の恋」が取り上げられていますし、「風のささやき」はルグランの映画音楽ですね。『華麗なる賭け』のスティーヴ・マクイーンとフェイ・ダナウェイが懐かしいです。昨日は、iPod touchで『ブリット』を観ていました。

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『カサンドラ・ウィルソン/ラヴァリー』
 やっぱりブルーノートって凄いですね。ダイアン・リーヴスもこのカサンドラ・ウィルソンもブルーノート所属なんですから。しかも、一度契約すると、しつこいほど長期にわたって作品を発表し続けるケースが多いでしょ。こういうところも、ぼくは素晴らしいと思うんです。で、このアルバム、カサンドラによる久々のスタンダード集です。これもダイアンの作品と同じで、ジャズ・ヴォーカルのいまを知る上で最高の1枚だと思います。
by jazz_ogawa | 2008-07-04 10:55 | MHR | Trackback | Comments(4)
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 最近はもっぱらウォーキングに励んでいるのでぼくにはあまり影響しませんが、今日からガソリンがまた値上げだそうですね。ものごと、ひとつが狂うと連鎖的に次から次へとおかしくなってきます。このままだと、地球はどうなるんでしょう。思っている以上に早くとんでもないことが起こるかもしれません。といっても、個人的にはほとんどなにもできません。ごみを減らすくらいでしょうか。あとは、いつもと同じ日々を、できるだけ平穏無事で過ごしたいと思うだけです。

 6月は本がいろいろ出たり、トーク・イヴェントも2回あったりと、ぼくの中では楽しい1ヵ月でした。一転して、今月はなーんにも起こりません。以下のインフォメーションもスカスカです。なーんにも起こらないのは寂しいですが、やることはそこそこありますから、それをこつことやるだけです。そうすると、それが数ヵ月後に楽しいことになって戻ってきます。

 そうそう、案の定『証言で綴るジャズの24の真実』は6月中に発売されませんでした。今週中に取次ぎと契約するという話は聞いています。それで7月半ばには出るみたいなことを版元はいっていますが、本当に出るのか、それとも出ないのか。なんだかひとごとのように、楽しく見守っています。


【Book】
07.   『証言で綴るジャズの24の真実』(PRHYTHM Paperbacks)


【Articles】
07.01. 『The CD Club』(8月号)
    「Disc Review:『マンハッタン・ジャズ・オーケストラ/スペイン』(バ
    ード・レコーズ)」

07.15. 『Bose Style』(2008 Summer号)
    「音のサプリメント第9回:チェット・ベイカー」

07.20. 『スイングジャーナル』(8月号) 
    「ディスク・レビュー」
    「ジャズ名盤講座第17回:デッカ編」
    「ジャイアンツが愛したジャズ名曲名演決定版 第19回:ホレス・シルヴ
    ァー編」

07.20. 『CDジャーナル』(8月号)
    「カラー・レビュー」
    「輸入盤紹介」
    「試聴記」


【Web Magazine連載】
日経BP『セカンドステージ』 「永遠のジャズ」(http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/o-style/)(隔週更新:7月は4日と18日)


【Linernotes】
07.07. 『ウィリー・ネルソン&ウイントン・マルサリス/トゥー・メン・ウィズ・
    ザ・ブルース』(EMIミュージック・ジャパン)
by jazz_ogawa | 2008-07-01 17:28 | Works & Information | Trackback | Comments(2)
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