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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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 早起きして11時のANAでニューヨークに向かいました。追い風のお陰で予定より40~50分くらい早く着いたでしょうか。UAを使っていたときは夕方着だったので早く着けば着くほど嬉しかったのですが、ANAの場合は嬉しいような辛いような。
 なにしろ夜まで起きていなければなりません。ここで我慢できずに寝てしまうと、時差ぼけになります。アパートに着いて郵便物などを整理したところで、外に出ることにしました。やることはあるんです。

 数ヵ月前ですが、部屋にベッド・バグなる害虫が発生しました。この虫は木を好むことから、ベッドなどの家具に住み着くそうです。最近、これがニューヨーク(それ以外の土地でもそうかもしれませんがわかりません)で多発しているらしく、業者に頼んで駆除してもらいました。

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 これが憎きベッド・バグです。それで、こいつときたら3週間で卵が孵るということから、こちらも3週間ごとに駆除を3回してもらいました。それで、もう大丈夫とはいわれているのですが、ベッドとソファがどうしても気になるため買い替えることにしました。もうかなり使ったので、いずれにしてもそろそろ買い替え時かなと思っていたからちょうどいいんですが。
 ヴィレッジにある「Ceate & Barrel」(611 B'way)という家具屋さんに行きました。しかし気に入ったベッドは11月まで入荷しないとのこと。次にいいなと思ったのは在庫があるそうで、ソファもOKたったので、1日考えることにしました。

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 お腹はそんなにすいていないんですが、なにか食べておいたほうがいいだろうと、9丁目の「蕎麦屋」(229 East 9th St.)で鴨南蛮を食べました。脂身が少しだけあったので、そこはカットです。

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 ソーホーで歌っていたアカペラのコーラス・グループです。MacでiPhoneをいじって出てきたら、ベース奏者も加わっていました。

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 ヴィレッジのブロードウェイではストリート・フェアが開催されていました。
その後もミッドタウンまで足を伸ばして、夕方の早い時間にアパートに一度戻りました。

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 流行なんでしょうか。音楽に合わせて踊る若者集団を2組見かけました。こちらの青組は改装中のプラザ・ホテルの横の5番街で踊っていました。

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 こちらは同じ5番街でももう少し南の42丁目の角近く、ニューヨーク・パブリック・ライブラリーの前で踊っていた黄色組です。

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  夜はイースト・ヴィレッジの「Kamui」(186 Ave. A)でしゃぶしゃぶを食べました。昼も夜も日本食なんてことは、以前だったら考えられません。そもそもニューヨークでほとんど日本レストランには行ったことがありませんでした。変われば変わるものです。
 しかし鍋なら野菜も食べられるということで、肉好きのぼくには、これが折衷案みたいなものです。ここのお肉は少しさしは入っていますが、まあまあの赤味ですから、よしとしています。もちろんカットできるところはすべて脂身をカットします。こういうとき、整形外科の技術が役立ちます(笑)。

 これであとはお風呂に入って寝れば、明日からは普通の生活ができるんじゃないかな、と思っています。ニューヨークの夜は少し涼しい感じです。昼も20度前後でしょうか。日陰にいて風が吹いてくるとちょっと寒いかな、といったところです。季節的にはいまが一番好きですね。
by jazz_ogawa | 2007-09-30 12:20 | NY Mapができるまで | Trackback | Comments(6)
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 上原ひろみさんとのデュオに続くチック・コリアふたつ目のプログラム、ジョン・パティトゥッチとアントニオ・サンチェスのトリオを聴いてきました。このトリオによる『ドクター・ジョー~ジョー・ヘンダーソンに捧ぐ』が、「5トリオズ」シリーズの第一弾として今月発売されています。

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 アントニオ・サンチェスは、昨日観たパット・メセニーが結成したグループでも活躍しているドラマーです。チックも、この間のインタヴューで彼のことを絶賛していました。
 考えてみると、チックって意外とピアノ・トリオでレコーディングしていないんですね。そのことも『ドクター・ジョー』のライナーノーツで触れておきましたが、本人は「そうかな?」なんて言っていましたが
 ジョー・ヘンダーソンとチックはかなり仲がよかったみたいです。「どうして《ドクター・ジョー》なの?」との問いに対しては、「だって風貌が学者然としている」との答えでした。たしかに、ひげを蓄え、落ちついた声でゆっくり喋るヘンダーソンは、ミュージシャンというより哲学者みたいな感じでした。
 そのヘンダーソンに食事の注意や毎日のように血圧を測ったことが思い出されます。1回目の「マウント・フジ・ジャズ・フェスティヴァル」でのことでした。チックのインタヴューのところで触れた「医療相談」とはこのことです。
 その『ドクター・ジョー』には、ぼくのライナーのほかにチックのこんな一文も寄せられています。

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 これは、わたしが結成していたエレクトリック・バンドとアコースティック・バンドのベーシストでよき音楽仲間と、彼よりはあとになって知り合い触発されてきた友人でドラマーの3人で行なったセッションである。そのふたり、ジョンとアントニオはこれまでに何度か一緒に演奏したことがあるという。ただし、わたしたち3人が一緒に演奏するのは今回が初めてだった。
 マット・ハッター・スタジオ・イースト(フロリダ州クリアウォーターにあるわたしのホーム・スタジオ)でのセッションは本当に楽しいものだった。2日間にわたってわたしたちは何度も笑い、これまでにやったことのない曲をいろいろと演奏した。このときのジョンはエンタテイナーで、アントニオは真面目人間だが知的でさらりとしたユーモアの持ち主だった。
 5年ほど前にジョー・ヘンダーソンのことを思って作曲した「ドクター・ジョー」は、これまでに一度も演奏したことがなければレコーディングしたこともない。彼に捧げたこの曲をレコーディングしている間、ジョーのスピリットがスタジオには宿っていたように思う。そういうわけで、このトリオ・プロジェクトを彼に捧げることにした。彼がわたしに与えてくれたあらゆるインスピレーションに対する感謝の気持ちを込めて。
――チック・コリア

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 演奏はすべて『ドクター・ジョー』からのセレクションです、当然ですが。「イリュージョン」から始まって「ミスティ・リヴァー」「クレスプキュール・ウィズ・ネリー」「M.M.」、そして「ドクター・ジョー」。アンコールではアルバムに収録されていない「スペイン」が演奏されました。それにしてもメンバーが変わるたびに異なるアプローチで同じ曲を演奏するのも大変でしょうね。ついつい、そんな心配までしてしまいました。1時間以上演奏してからアンコールを2曲、クラブ・ギグでしたが、たっぷりと充実のトリオ・ミュージックを聴くことができました。

 さてと、これで一連のライヴもひと段落。これから寝て、明日は早起きして成田です。次回はニューヨークから報告をしますのでよろしく。
by jazz_ogawa | 2007-09-29 00:04 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(9)
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 チック・コリアを聴いたかと思えば、今度はパット・メセニー&ブラッド・メルドーです。この節操のなさが音楽を聴く上での醍醐味でしょうか。それにしても、東京はこのところいいライヴが続いています。昨日発売になった『男の隠れ家』11月号にも、「東京は世界一のジャズ・シティ」みたいなことを書いたのですが、ほんと、ニューヨークより面白いコンサートが観られることも少なくありません。

 それで、昨日は「NHKホール」でパット・メセニー&ブラッド・メルドー・カルテットを聴いてきました。会場には「休憩なしで140分演奏します」みたいな張り紙が出されていました。パットのファンなら、いつもそうですから、そんなことは先刻ご承知でしょう。でも、これは聴くほうもその気になってねという、アーティストからのメッセージなんでしょう。
 ぼくは、どちらかというと、長いコンサートが苦手です。長ければいいってもんじゃありませんから。でも、パットやストーンズは例外です。昨日も、まったく長さを感じませんでした。しかも、この140分にはアンコールが含まれていません。結局7時過ぎに始まって、終わったのが10時少し前。アンコールもしっかりと2回やってくれました。

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 最初の1時間くらいはふたりのデュオです。昨年発表した共作の第一弾『メセニー=メルドー』が、ぼくはジャズ作品として去年の第一位にあげたほど好きでしたので、その再現ライヴという感じでここから引きずりこまれました。
 ふたりのデュオを聴いていると、ビル・エヴァンスとジム・ホールの『アンダーカレント』を思い出しました。考えてみれば、メルドーはエヴァンスから、パットはジム・ホールから影響を受けています。留学時代にニューヨーク市立大学の講堂でパットとジム・ホールのデュオを聴いたんですが、そのときの音も頭の中で甦ってきました。
 エヴァンスとジム・ホールのデュオがとてつもない形で発展するとこうなるのかなぁ、などと思いながら、このパートだけでもたっぷり堪能することができました。

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 このデュオに続いては、ステージにラリー・グレナディア(ベース)とジェフ・バラード(ドラムス)が呼び込まれて、カルテットのセッションになります。簡単にいえば、メルドーのトリオにパットが参加した形です。しかし、このユニットが素晴らしい。4人が絶妙のコンビネーションで演奏をぐいぐいとひっぱっていきます。ラリー・グレナディアとジェフ・バラードも、昔はそれほどピンとこなかったんですが、この手の演奏をさせたらいまではかなりの存在感を示します。
 このパートで気がついたのは、これは絶対に白人にしか表現できない演奏だな、ということです。黒人には逆立ちしたってこういう演奏はできません。どこがどうできないかというのは言葉で説明できません。「できません」づくしで申し訳ありませんが、こればっかりは聴いてそう感じたとしかいいようがないですね。

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 発売されて以来、ふたりのコラボレーション2作目となった『カルテット』は何度も聴いてきましたが、やっぱりライヴで体感するのは違います。スタジオ・レコーディングの緻密さもよかったですが、昨日の大胆なインプロヴィゼーション合戦は、ひと前で演奏したからこそのものでしょう。

 面白いと思ったのは、若い男女のお客さんが多かったことです。パットにしてもメルドーにしても、決して聴きやすい音楽を演奏しているわけではありません。むしろ、難解といってもいいかもしれません。しかし、昔からそうでしたが、パットのファンはいつも若いひとたちです。普通なら、この手の難解な音楽は毛嫌いされそうですが、この例外はなんなんでしょう。

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 それはそうと、ぼくは3時間弱のコンサート、まったく飽きることなく、最後まで集中して聴けました。こういう自分も珍しいですし、充実した気分で帰ってこれました。根が単純ですから、彼らの姿勢に触発された部分もあります。昔ばかり振り返っていないで、何かをしなくちゃっていう気分になりました。
 今晩は、また「ブルーノート」東京に行って、昨日から始まったチックのトリオを聴いてきます。
by jazz_ogawa | 2007-09-28 11:48 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(10)
 「ONGAKUゼミナール」の予定が決まりました。よろしくお願いします。

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1.10月27日(土)@「駒場Orchard Bar」
 早いもので今回が16回目になるそうです。テーマは「Jazz, Another World」
 ヨーロッパやラテン系など、アメリカ以外のミュージシャンの作品や、アメリカ人ミュージシャンがアメリカ以外で残した作品などを聴く予定です。日本のジャズもいいですよね。最近は「和ジャズ」なる言葉が出てきて、1960~70年代あたりの日本のジャズ・シーンが見直されています。ファンとしてまさにその渦中にいたので、自慢話を交えつつ、そのことにも触れられそうですし。でも、これは独立させたほうがいいかもしれませんが。
 そのほかでいま頭に浮かんでるのは、アルゼンチンのガトー・バルビエリとかキューバ系のひとたち、「ジャズ界のゴルゴ13」とぼくが呼んでいるバルネ・ウィランなど。
 あとは、ニューヨークでボブ・ベルデンから『Miles From India』の音がもらえたら、それもいち早くお聴きかせします。これ、マイルス・バンドを去来したメンバーがいろいろ集められています。それも驚くほど凄い顔ぶれです。彼らとインドのミュージシャンたちがコラボレートした内容、どんなものか早く聴いてみたいじゃありませんか。
 このイヴェント、来てくださるかたが少ないので、お時間があるかたはぜひともよろしく。

「小川隆夫ONGAKUゼミナール」(第16回:Jazz, Another World)@駒場東大前Orchard Bar 21:00~23:00 チャージ1500 円(w/1 drink)
お店の詳細はこちら:http://blog.livedoor.jp/nobby2jack/?blog_id=2401927


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2.11月17日(土)@「銀座Bar le sept」
 こちらは3ヵ月に1回のペースで開催しているトーク・イヴェントです。前回のイヴェントでリクエストを受けた映画音楽をテーマにしました。題して「Cinema Jazz」です。
 すぐに思いつくのは、マイルス・デイヴィスの『死刑台のエレヴェーター』でしょうか。1950年代後半、フランスでは若手映画監督による一連の作品がヌーベルバーグと呼ばれ話題になりました。『危険な関係』とか『殺られる』とかです。それらの作品に使われていたのがアメリカのモダン・ジャズでした。
 この日は、たぶんそういうところから始まって、最近のものまで触れたいのですが、どうせ脱線して途中で終わってしまうでしょうね。そうそう、DVDも使えるのでデクスター・ゴードンが主演した『ラウンド・ミッドナイト』の演奏シーンを観てもいいかもしれません。
 こちらはお陰さまで毎回いっぱいになりますので、興味があるかたはイヴェント運営委員会まで早めにメールしてください。

「小川隆夫ONGAKUゼミナール」(第8回:Cinema Jazz)@銀座Bar le sept 18:00~21:00PM 会費3000円(w/1 drink) 問い合わせ: HKO商会 イヴェント運営委員会 応募メールはコチラから
by jazz_ogawa | 2007-09-27 17:15 | ONGAKUゼミナール | Trackback | Comments(2)
e0021965_20475259.jpg さすがに昨日の「ブルーノート東京」は超満員でした。うしろの通路まで2列に椅子を並べていましたから、どのくらいのひとが入っていたんでしょう? しかもヴィデオ・カメラも何ヵ所かに配置されていたので、結構圧迫感もありましたね。
 で、この日はチックと上原さんのデュオの2日目になります。ステージにはヤマハのグランド・ピアノが2台。チック専属のエンジニアであるバーニー・カーシュの姿もありました。昨年の「東京JAZZ」で感動的なデュエットを聴かせてくれたふたりです。今回は入念な打ち合わせをしたと聞いています。
 ほぼ定刻どおりに登場したふたりは、1曲目から絶好調でした。チックの「ウインドウズ」から始まったのですが、目をつぶって聴いているとどちらがどちらかわからなくなります。上原さんのプレイにもチック的なフレーズが盛り込まれているからでしょう。ぼくは彼女の手の動きが見える席だったのでどちらが弾いているかわかりましたが、丁々発止という感じの素晴らしいコラボレーションを目のあたりにできました。
 このほかに上原さんのオリジナルやセロニアス・モンクの曲、チックのオリジナルでは「チルドレンズ・ソング #12」も演奏されました。どれもスリリングな内容でしたが、ビートルズの「フール・オン・ザ・ヒル」が演奏されたときは、「ははーん」と思いました。
 この間のインタヴューで、チックが盛んにポールやジョンのことを話題にしていたからです。ポップスやロックにも関心が出てきて、生まれ変わったらそういう音楽をやるんだと妙なことを話していたんです。それで、そのうちビートルズにまつわる何かをやろうとしているのかなと、感じたんですね。そのとっかかりがこの演奏なのでは? と聴きながら思いました。

e0021965_2048928.jpg アンコールは当然のことながら「スペイン」です。「アランフェス協奏曲」を交互に弾きながら、次第に「スペイン」のメロディに向かっていきます。この曲を発表したときに、「アランフェス~」を作曲したロドリーゴから抗議を受けて作曲者のクレジットに彼の名前を入れたこと、その後ロドリーゴに会って謝罪をしたらにっこり笑ってとても暖かい手で握手をしてくれたこと、お礼にエレクトリック・バンド(エレクトリック・バンドですよ!)のライヴに招待したら来てくれたこと、でもそのときは耳が聴こえなくなっていたのでエレクトリック・バンドの大音量でも大丈夫だったことなど、インタヴューでチックから聞いた話が次々と頭に浮かんできました。
 そしてお馴染みのメロディです。前回のブログに掲載した譜面のところですね。このフレーズをチックではなく上原さんが弾き始めました。彼女なりのニュアンスを込めて弾いているのですが、それでもチックみたいに聴こえます。そこが彼の凄さでしょう。

e0021965_20482657.jpg それにしてもいいライヴでした。ふたりがピアノでじゃれ合っているようで、それでいて一瞬たりとも油断しないスリリングな展開が最後まで続いたのですから。やっていた本人は楽しい疲労感を覚えたのではないでしょうか? 1時間半近いステージの間、常に神経を張り詰めていたと思います。その上で、誰より楽しい時間をすごしていたのが彼らだったのかもしれません。そんな勝手な推測をしながら、ライヴ終了後もしばし余韻に浸っていました。
 このふたり、やはり大変なひとたちです。いまだに創造的な姿勢を貫いているチックに対し、それを乗り越えようとしている上原さん。でも、チックはまだ彼女のだいぶ先にいるように思えました。
 しかし、上原さんならやがてチック以上のピアニストになるでしょう。目指す方向は違うと思いますが、チック以上の存在感を持ったピアニストになれるひとは上原さんやそのほかの数人くらいしか思い当たりません。チックだけでなく、ハービー・ハンコックやキース・ジャレットもいつかは越えることでしょう。そのことが確信できただけでも、ぼくにとっては素晴らしい体験でした。

 今週はまだいくつかライヴに行きます。先週は香港、そしてこの週末からはニューヨークと、久しぶりに忙しい日々をすごしています。こういうの、しばらく意図的に避けていたのですが、やっぱり楽しいですね。でもほどほどにしておかないと、心臓が持たないかもしれません。ちょっと気をつけながら、日々を楽しんでいこうと思います。
by jazz_ogawa | 2007-09-26 20:55 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(4)
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「東京JAZZ」の合間を縫って、22日の土曜日にチック・コリアのインタヴューをしてきました。現在ユニヴァーサルから、単体のCDとして毎月チックのトリオ作品が発売されています。12月にはそれらと未発表演奏を纏めた『ファイヴ・トリオズ』というボックスセットが出ます。インタヴューはその解説書用です。
 事前にチックから、インタヴューは90分とリクエストを受けていました。こういうのは非常に珍しいです。アーティスト側から時間を指定してくることなど、ぼくはこれまで一度も体験していません。それと、90分というのも異例の長さです。通常のインタヴューならせいぜい30分、長くても1時間です。90分という指定があったのは、よほどやる気になっているからでしょうか?

 しかし、チックにはチックの理由があったのです。そもそも、場所をどこにするかで「アレレ」と思いました。「インタヴューは土曜のレイト・アフタヌーン、軽く食事のできるところ」というリクエストがありました。焼肉党のチックです。ホテルのコーヒー・ハウスなら、焼肉は食べられないけれど肉料理ならいろいろあるし。そう考えていたら、「サラダが食べれるところ」とのご所望が追加されました。
「いつもと違うじゃない」とは思いましたが、ホテルのコーヒー・ハウスならOKでしょう。それで場所を押さえてチックの到着を待ちました。レコード会社が間に入っているのに、なんでぼくが場所取りまでしなくちゃいけないのよ、と思いましたが、担当者はこのところ「東京JAZZ」で忙しく、テンパっていたので、まあいいです。

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 それでチックに会った途端、驚きました。痩せていたのです。昨年の「東京JAZZ」のときは太り気味で、明らかに焼肉の食べすぎでした。しかし、聞けばあれから30ポンドの減量をして、あと20ポンドは痩せたいというではありませんか。
「それで聞きたいことがあるから」というので、90分と時間を長めに言ってきたのでした。インタヴューはなかなか始められません。なにせノン・アルコールのお酒のこととか、焼肉はやめてヴェジテリアンになったから、美味しい炉端焼きの店はないかとか、そんなことばかり聞いてくるんですから。
 それはいいんですが、「これ医療相談だから、有料ですよ、保険は入ってますか?」と、こういうときの決めゼリフを言うと、「ここはわたが奢るから」と冗談で返してきます。こういうチック、ぼくは大好きですね。
 そのことより、恐れ多くも偉大なジャズ・ピアニストから相談を受け、それに対して軽口を叩いているぼくはなんて幸福者、あるいは神をも恐れぬ不届き者かとあとで思いました。

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 でも、チックが体のことを気にしているのは嬉しい限りです。彼は何年かに一度、食生活を変えます。以前はマクロビオティックにはまり、渋谷の自然食レストランに何度かつき合わされました。あのころのぼくは肉食人間だったので、ホント参りました。
 肝心のインタヴューは、そのことが弾みとなって、ぼくの得意技である脱線話に次ぐ脱線話で、いろいろなエピソードを聞かせてもらいました。いつか本にしたいと思っている『ジャズ・ロックの真実』関連の話として、「スペイン」誕生についても語ってくれました。
 このチックの代表曲、30分で書いたそうです。ただし、ラストの部分が気に入らず、一度書き直して、やはり最初のほうがいいと元に戻すのに30分、合計1時間で完成しました。有名なフレーズが3拍子と5拍子の組み合わせなのか4拍子なのかというぼくの質問に対しては、買ったばかりの自慢のペリカンのシャープ・ペンシルで譜面まで書いてくれました。チックの応えは4拍子なんですが、譜面は2拍子になっています。その心は、「これがわたしのヴァージョン」ということです。

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 ぼくはそういうところは抜かりがないので(?)、その場でマネージャーにこの譜面を本に掲載していいとの許可をもらっておきました。そういうわけで、簡単な手書きの譜面ですが、ここでも紹介しておきます。これ、考えてみたら家宝になりますよね。

 ホットな話としては、現在ジョン・マクラフリンとのユニット結成や、アル・ディメオラ~スタンリー・クラーク~レニー・ホワイトでのRTF再結成、さらにはボビー・マクファーリンとジャック・デジョネットとの3人でコンサートを開く計画などがあるそうです。これらがひとつでも実現したら、楽しいですね。わくわくします。

 明日は、「ブルーノート東京」でチックと上原ひろみさんのデュオを聴いてきます。去年の「東京JAZZ」で実現した顔合わせの再現です。今回はメールでやりとりしながら打ち合わせをしたそうです。昨日はリハーサルもやっています。で、明日のステージはヴィデオの収録もするそうです。どんな演奏が繰り広げられるのか、楽しいことがこのところたくさんあって、本当にぼくは幸せですね。こういう感謝の気持ちは忘れないようにしないと。
by jazz_ogawa | 2007-09-24 20:41 | Works | Trackback | Comments(21)
e0021965_02568.jpg 3日目の土曜日は昼・夜の2回公演ですが、ぼくは3時から来日中のチック・コリアのインタヴュー、それも彼からの指定で90分のインタヴューをすることになったので、「東京JAZZ」は夜の部だけを観ました。チックとのインタヴューは次回紹介しますので、お楽しみに。

 それで22日の夜の部ですが、インタヴューをした場所が会場近くのホテルだったので、終わってから近くをウォーキングして時間を潰しました。いつもと違う風景の中を歩くのは新鮮な気分ですね。その後、どこかで食事をしようと思い、とりあえず会場のほうに向かっていたら、途中のオープン・カフェでさっきまで一緒だったチックの関係者とばったり。結局、一緒にお茶を飲んでから会場へ。

e0021965_0255796.jpg【ベニー・ゴルソン・カルテット】
 今年78歳のベニー・ゴルソン。しかし若いです。肌の色もつやつやしていて、印象としては、ぼくが彼を起用してレコーディングした15年前とあまり変わっていません。バックはピアノのマイク・ルドン、ベースのバスター・ウィリアムス、そしてドラムスのカール・アレン。
 ゴルソンは「ウィズパー・ノット」、「アロング・ケイム・ベティ」、「アイ・リメンバー・クリフォード」など自作の名曲を中心に演奏し、アンコールは「ブルース・マーチ」でした。ワン・ホーン・カルテットで演奏する彼を聴いたのは久しぶりです。メロディアスなフレージングよりゴニョゴニョ吹くのが特徴ですが、昨日はいつもよりそれがいい感じでまとまっていました。

e0021965_0262673.jpg【マイク・スターン・バンド】
 最大の興味は小曽根真さんの参加です。そのほかのメンバーはクリス・ミン・ドーキーにデイヴ・ウェックル。つまり、初日に出た小曽根さんのビッグ・バンドにサプライズ・ゲストとして加わった3人+小曽根さんのユニットです。
 小曽根さんはオルガンとピアノを半々くらいで弾いたでしょうか。本格的なオルガン・プレイはこれまで観たことがありません。何度か本人から「オルガンをもっと弾きたいんだけれど」という話をうかがっていて、ぼくも興味を持っていました。それにしても、日常的にこの楽器を弾いていないひととは思えないほど見事なプレイです。もっとオルガンを弾くようになったら、すぐにでも世界的なプレイヤーになれると思います。
 驚いたのは、小曽根さんがほとんど譜面を見ずに、難しいアレンジやフレーズを次々と決めていたことです。レギュラー・グループのようにまとまりのいい演奏は聴いていて心地がよかったですね。マイク・スターンも小曽根さんとのプレイを楽しんでいるようで、このグループでしばらく活動してほしいと思ったほどです。

e0021965_0265067.jpg【東京JAZZ 2007スペシャル・セッション】
 こちらもオールスター・メンバーです。ランディ・ブレッカー、ボブ・ミンツアー、マイク・スターン、ウィル・ブールウエア、アンソニー・ジャクソン、そしてデニス・チェンバース。ぼくがプロデュースしていたころのメンバーがいろいろ入っているので、音の想像はつきますが、それでもこういうひとたちが一堂に顔を揃えてのステージには、胸が躍ります。
 ぼくはブルーノートのハード・バップなんかも好きなんですが、こういうコンテンポラリーなジャズにも目がありません。ランディはマイクをトランペットにとりつけてエレクトリック・サウンドにしていましたが、ここはアコースティックなトランペットの音が聴きたかったですね。でも、初日と同様元気一杯なプレイで、それはそれでよかったです。

e0021965_0271771.jpg マイケル・ブレッカーにトリビュートする意味もあったんでしょう。ブレッカー・ブラザーズのレパートリーがいくつか取りあげられました。あとはボブ・ミンツアーのオリジナル2曲がよかったです。
 それにしても、ボブは相変わらずうまいです。マイケルみたいに大向こうを唸らせる派手なところはありませんが、音楽性といいテクニックといい、彼に比べて優劣がつけられません。そのあと楽屋でちょっと話したんですが、ぼくがプロデュースした『トゥー・テナーズ』でボブとマイケルに共演してもらって本当によかったといってもらいました。

 終演後、楽屋で久々に昔のレコーディング・メンバーと顔を合わせました。ベニー・ゴルソンはもう帰ってしまったようですが。最後のバンドにぼくがプロデュースしたリーダーふたり(ボブ・ミンツアーとデニス・チェンバース)と、サイドマンとして参加してくれたランディ・ブレッカーとアンソニー・ジャクソンがいたので、旧交を暖めてきました。

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 ボブ・ミンツアーです。ひょっとすると、来年あたり彼と仕事をするかもしれません。そんなこともあるので、お互いの状況なんかを話しました。

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 デニス・チェンバースです。相変わらず忙しく世界中を飛び回っているようで、昔一緒に作ったCDの再発について、これまたちょっと話をしておきました。

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 ランディ・ブレッカーには一度だけレコーディングに参加してもらったんですが、そのときにちょっとした出来事があって、思い出すたびに笑ってしまいます。そのエピソードは『愛しのジャズメン 2』に書いてあります。

 こういう感じで、ぼくの「東京JAZZ」は終わりました。日曜が最終日ですが、別の用事があるため会場に行けません。See you next year! ですね。
 結局、昨日は会場に最後までいたため夕食は抜きにしました。朝ごはんは食べたのですが、お昼はチックたちとサラダと野菜スープと軽目でした。香港以来少し食べる量が増えていたので、1食くらい抜いてもいいでしょう。
by jazz_ogawa | 2007-09-24 00:42 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(8)
e0021965_0103182.jpg 1日遅れの報告です。2日目は夕食を食べてから会場に行ったので、最初に登場した日本のSoil & "Pimp" Sessionsは見逃してしまいました。クラブ・ミュージック的な演奏をするバンドなので興味はあったんですが、なんでもかんでもというわけにもいきませんので、これはパスです。
 それで8時ごろに「国際フォーラム」に着いたら、ソウル・バップ・バンドの演奏が始まっていました。

e0021965_0105130.jpg【ソウル・バップ・バンド】
 ランディ・ブレッカーとビル・エヴァンスが結成したユニットで、そのほかのメンバーはハイラム・ブロック、クリス・ミン・ドーキー、それにロドニー・ホームズというもの。会場に入ったとたん、テンションの高い演奏が耳に飛び込んできました。しばらく観ないうちに、ランディのずいぶんとお太りになられたこと、ちょっと唖然としてしまいました。
 それ以上に劇太りしていたのがハイラム・ブロックです。もともとむっちりタイプでしたが、ステロイドの副作用で太ったひとのような体型になっていて、気になりました。それに比べると、ビル・エヴァンスは髪の毛がグレイになっただけで、マイルス時代と体型も顔つきもおんなじ。
 これだけのメンバーですから、演奏は面白かったですね。まるで現代版のブレッカー・ブラザーズみたいでした。ランディとビルもいいコンビです。最後のほうではランディが歌までうたって楽しませてくれました。

e0021965_011143.jpg【キャンディ・ダルファー】
 こちらは女性版デヴィッド・サンボーンというところでしょうか。華のある女性は得ですね。もちろん演奏もうまいんですが、そこにプラス・アルファが加味されて、こういうフェスティヴァルには打ってつけの盛り上がりを演出していました。
 最初のころは美人サックス奏者ということでちやほやされていたキャンディですが、キャリアを重ねて実力も身につけてきた姿を観るのは嬉しいものです。いっときの流行で消えてしまうのでは? という予想を覆し、プレイも堂に入るものになってきました。これからどんな年の取り方をしていくのか、そちらも楽しみです。


e0021965_0113538.jpg【ジョー・サンプルwith ランディ・クロフォード】
 ぼくにとって1979年に発表されたクルセイダーズの『ストリート・ライフ』は、その時代を象徴する1枚になっています。医者になって間もないころで、いろいろ悩みもありました。その鬱屈した気分を一瞬でも忘れさせてくれたのがこのアルバムです。
 軽快なサウンドとランディ・クロフォードのヴォーカルを聴いて気分が高揚したことも一度や二度ではありません。そのときの主人公ふたりが再会した昨年のアルバム『フィーリング・グッド』もよかったですし、それもあってこのステージにはそれなりの期待を寄せていました。
 それにしても、ランディ・クロフォードのナチュラルなヴォーカルには魅了されました。テクニックを労さずに自然に歌うだけでひとの心を掴んでしまうヴォーカル。初日のステイシー・ケントとはまったく歌へのアプローチが違います。どちらがいいとか悪いとかではないんですが、クロフォードのゆったりした自然体のヴォーカルにはほろりときました。
 しかし次翌日(今日のことですが)も朝から忙しいため、残念ながら途中で会場をあとにしました。最後はきっと「ストリート・ライフ」で大盛り上がりになったことでしょう。
by jazz_ogawa | 2007-09-23 00:16 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(6)
e0021965_1181415.jpg 年々開催時期が遅れてきて、今年は9月の第3週の開催になりました。4日間で5コンサートですが、どこまでつき合えるか。木・金は7時開演で終焉予定が10時半。初日は11時すぎまでやっていましたから、連日こんな調子になるでしょう。
 ぼくの場合、体調を管理する上で食事の時間が最重要なので、最初から最後まで通して観るのは不可能です。まあ、そのときの気分でいきたいと思います。途中でインタヴューもあれば、楽屋を訪ねたりすることもありますし。そういうわけで、初日はセカンド・アクトのピアノ・デュオ、レ・フレールをパスしました。

e0021965_0262289.jpg【デューク・エリントン・オーケストラ】
 今年のオープニングはデューク・エリントン・オーケストラ。もちろんリーダーのエリントンはとっくの昔にこの世を去り、跡を継いだ息子のマーサーも故人となってしまい、さらにその後は孫のポールが一時率いていたのですが、今回のエリントン・オーケストラはアルト・サックス奏者のチャーリー・ヤングがリーダーです。
 エリントンのスコアを用いているのでエリントン・サウンドは健在です。ただし、その昔聴いた本物のエリントン・オーケストラにはとうていおよびません。あのゴージャスなサウンドこそエリントン・オーケストラの真髄だったんですが、それを期待するのはないものねだりでしょう。昨日のオーケストラもエリントン・ミュージックを継承していました。その点では、貴重な演奏を再現してくれるバンドとして大きな意義を感じます。

e0021965_0322666.jpg【ステイシー・ケント】
 ブルーノートから新作を発表したステイシー・ケントは、とてもうまいシンガーだと思います。昨今のジャズ・シンガーらしく、スタンダードも歌いますが、「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」のようなポップスでもいい味を出しますし、オリジナルにも素敵な曲がたくさんあります。
 サックス+ピアノ・トリオをバックに淡々と歌うステージングは、5000人収容のホールではなく、小さなクラブで聴きたいところ。派手なところが一切なく淡々と歌うステージング、ぼくは好きです。で、テナー奏者がご主人だったんですね。



e0021965_0265945.jpg【小曽根真Presents No Name Horses】
 小曽根さん率いるフル・サイズのオーケストラ。日本の精鋭ミュージシャンを一堂に集めただけあって、勢いを強く感じました。メンバーのソロも面白かったし、聴き応え満点です。なにより小曽根さんが最高に楽しんでいる様子で、こんなオーケストラを結成してしまうところに、音楽的にも人間的にもスケール・アップした姿がうかがえました。
 アンコールではサプライズが。マイク・スターン、クリス・ミン・ドーキー、そしてデイヴ・ウェックルが加わり、小曽根さんの「キャット・サミット」が演奏されました。マイク・スターンがいるせいか、どこかカムバック直後のマイルス・バンドを思い出したのはぼくだけでしょうか? クリスは、そういえば、昔、ニューヨークのぼくのアパートに来たことがありましたが、あのころとはずいぶん雰囲気が変わっていました。
by jazz_ogawa | 2007-09-22 00:27 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(1)
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 本日から23日まで、「東京国際フォーラム」を会場に「東京JAZZ 2007」が開催されます。今年はフェスティヴァルのコアとなるビッグ・ネームはいませんが、かなりの顔ぶれが揃いました。しかも例年は土・日の昼・夜で4回公演でしたが、今回は木~日の4日間、昼・夜公演は土曜だけで、日曜は4時スタートという、いつもと違ったスケジュールでの開催です。
 昨年はラジオの実況中継を担当しましたが、今年は声がかららず、それだけに気楽です。コンサートの模様は次回のブログに書くとして、今日は昨日のパーティの模様を。
 ただし、参加ミュージシャンは残念ながら全員集合とはいきません。今年はいつになくプロデューサー時代にレコーディングしたアーティストがいろいろ出演するので、彼らとの再会を楽しみにしていたのですが、結果としてひとりも姿を現しませんでした。
 お目当てのミュージシャン、たとえば、ボブ・ミンツアー、ベニー・ゴルソン、ランディ・ブレッカー、デニス・チェンバースたちはまだ来日していないか、来ていても地方で演奏しているため、東京にはいなかったようです。それでも、日本のアーティストを中心に、親しいひとや久しぶりに会うひとなど、いろいろお目にかかれて楽しかったです。

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 小曽根真さん。「カーネギー・ホール」の中にある「ウェイル・リサイタル・ホール」でニューヨーク・デビューを飾ったときからのファンです。告知には「OZONE」としか書かれていませんでした。そのためフュージョン・バンドと思って観にいったら、若い日本人ピアニストがひとりで登場し、しかもオスカー・ピーターソンもびっくりするほどのテクニックとスイング感に圧倒されたことを覚えています。
 それがバークリー音楽大学を卒業したばかりの小曽根さんでした。以来、すっかりファンになり、ずっと注目してきました。最新作のソロ・アルバム『FALLING IN LOVE, AGAIN』も見事な出来映えで、愛聴盤になっていることを伝えたら、たいそう喜んでくれました。

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 ステイシー・ケント。彼女はフランスのブルーノートからアルバムを発表しているアメリカ人のシンガーで、現在はイギリスに住んでいます。イギリスに住んでいる理由は、そこが世界中をツアーして回るのに一番好都合だからということです。
 ですが、ぼくは結婚相手がイギリス人だからと睨んでいます。左の人物、もちろんご主人ではありません。岩浪洋三大先生です。この大先生、会場では女性の写真しか写さず、写したい女性のそばにぼくがいると、とても嫌な顔をされます。これまでに溜め込んだ女性の写真の数々。それらはいったいどうなっているんでしょう?

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 池田篤さん。本日、小曽根さんのオーケストラでステージに立つアルト・サックス奏者です。20年近く前、ぼくが友人と「新宿ピットイン」で主催していた「ナウズ・ザ・タイム・ワークショップ」に出演してもらったときからの知り合いです。その後、ニューヨークに拠点を移し、ウイントンなんかとも共演していました。

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 ジャズ界の仲間です。許可を取らずに勝手に載せてしまいます。左からユニバーサル・ミュージックの宇野さん、トロンボーン奏者の中川英二郎さん、女性はルーシー・ケントさん、右端が55レコーズの五野さん。五野さんは、元ユニバーサルの部長で、宇野さんの上司でした。

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 もうひとり、EMIミュージックの行方さん。ぼくの本にたびたび出てくる、ぼくをこの世界に引き込んだ張本人です。東芝がブルーノートのリリースを始めたときのディレクターで、彼と元スイングジャーナルの中山さんとぼくとの3人で、その昔はずいぶんいろいろ楽しいことをしました。
 行方さん、とんでもないひとですが、アイディアマンですし、ぼくは彼に引きずられるまま音楽業界を渡り歩いてきました。「マウント・フジ・ジャズ・フェスティヴァル」の仕掛け人でもあります。いまじゃブルーノートからビートルズ、さらにはBoowyまで出している会社のPresidentです。ずいぶん偉くなったもんだ。

 さてさて、今年の「東京JAZZ 2007」。どんな素晴らしい演奏が楽しめるか。おおいに期待しています。
 
by jazz_ogawa | 2007-09-20 11:21 | 平凡な日々 | Trackback(3) | Comments(4)
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