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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「ジャズメン、ジャズを聴く」

「証言で綴る日本のジャズ」

「ジャケ裏の真実
ジャズ・ジャイアンツ編」
TALK EVENT■
小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
民音音楽博物館
「3月文化講演会」@神戸
3.26: 関西国際文化センター
コスモホール
TEL: 078-265-6595

詳細やその他ライナーノーツなどは 「Works & Information」へ>>
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『愛しのジャズメン 2』に続いて平凡社新書から平野啓一郎さんとの共著『マイルス・デイヴィスとは誰か──「ジャズの帝王」を巡る21人』が出版されます。こちらは9月11日ごろから書店に並ぶそうです。定価は税込み819円。新書なので単行本よりは安いですし、比較的あちこちの書店に並ぶと思いますので、見つけたらお手にとってご覧ください。

e0021965_21104357.jpg 早いもので平野さんとの対談集『TALKIN' ジャズx文学』が出てから2年が過ぎようとしています。あのときに語り足りなかった思いもあって、今回は「マイルスを巡る21人」について、平野さんと分担執筆し、後半部分に対談を収録しました。

 以下は出版社が作った【宣伝文】と【目次】です。

マイルス・デイヴィスは、常に新しいジャズを創造し、同時に多くのミュージシャンを育てた、まさに“ワン・アンド・オンリー”の存在である。
彼を通して、20世紀後半のアメリカの音楽状況、黒人の位置、そして創造者の条件が浮かび上がってくる。
パーカー、コルトレーン、ハンコック、ジミ・ヘンドリックス、マイケル・ジャクソンら、21人から迫る「帝王」の真実。

ジャズが大好きな若き作家とマイルスに8度インタヴューしたジャズ・ジャーナリストの画期的コラボレーション。


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【目次】
第一部 マイルスと21人のアーティスト
1チャーリー・パーカー ──最初にして最大の“師”(小川隆夫)
2ディジー・ガレスピー──目標としたトランペッター(小川隆夫)
3ソニー・ロリンズ──グループに入れそこなったテナー奏者(小川隆夫)
4ジョン・コルトレーン───過剰なる“ビバップの亡霊”(平野啓一郎)
5シュガー・レイ・ロビンソン──パーカーに替わる兄貴分(平野啓一郎)
6テオ・マセロ──マイルスのテープにはさみを入れた男(小川隆夫)
7ビル・エヴァンス──クラシックとモード・ジャズの関係(小川隆夫)
8ハービー・ハンコック──“黄金のクインテット”の弁証法(平野啓一郎)
9トニー・ウィリアムス──リズムという名の魔物 (平野啓一郎)
10ウェイン・ショーター──こいつがいればオレは何もいらない(小川隆夫)
11ジミ・ヘンドリックス──ロック/ギター/黒人(平野啓一郎)
12キース・ジャレット──もう一度共演したかったピアニスト(小川隆夫)
13ジョン・マクラフリン──ロックのアクセス・ポイント(平野啓一郎)
14カルロス・サンタナ──マイルスをロックで演奏する(小川隆夫)
15カールハインツ・シュトックハウゼン──同時代の“クラシック”(平野啓一郎)
16ウイントン・マルサリス──可愛い造反分子(小川隆夫)
17マイケル・ジャクソン&クインシー・ジョーンズ──八〇年代アメリカで黒人であるということ(平野啓一郎)
18ジョー・ゲルバード──絵画における共同制作者(平野啓一郎)
19プリンス──帝王と貴公子の幻の共演(小川隆夫)
20マーカス・ミラー──プロデューサー時代からサンプリング時代へ(平野啓一郎)

第二部 マイルス・デイヴィス──「自由」の探求(対談:小川隆夫/平野啓一郎)
ワン・アンド・オンリーの存在/求めるものは常に自由/白人音楽にアプローチして、自分を変えていく/マイルスの黒人意識、ウイントンの黒人意識/シュトックハウゼン→ウェザー・リポート/ジャズとロックの橋=マクラフリン/クロスオーヴァーとバンドの解体/“黄金のクインテット”とは/若手との共同作業/なぜマイルス・バンドに入ると成長するのか/永遠の未完へ

 この本を作って、平野さんが天才であることを改めて思い知りました。ぼくの文章や話していることに新鮮なものはほとんどないんですが、平野さんの文章と言葉はどれも刺激的です。おおいに触発されましたし、啓蒙されました。
 自分の息子のような世代の平野さんに学ぶものが多かったということです。情けないしみっともないですが、恥を忍んで本音を言えば、そういうことです。でも、いつも平野さんと話したあとに感じるんですが、ぼくはとても嬉しいです。若いひとから学べるチャンスなんて、この年になるとそうそうあることじゃありません。
 もう手遅れかもしれませんが、それでもぼくにだって残された時間でまだ何かできることがあるかもしれない――そんなことを考えさせてくれるひとと出会えたことに幸せを感じています。ぼくが書いた部分は飛ばしてもいいですから、ぜひ平野さんの文書と言葉をお読みください。それだけでも、この金額なら安いと思います。
by jazz_ogawa | 2007-08-29 21:14 | Works | Trackback(9) | Comments(10)
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 昨日は「祝THE QUARTET来日記念」ということで、10月のコンサートの予習をしてきました。お集まりいただいたみなさんありがとうございます。
 THE QUARTET来日の公式宣伝部長に就任してからは、あちこちでこのコンサートのことを触れています。この間の「AVANTI」でも、「ウーマン・ジャズ特集」なのに、いきなりこの話から入ってしまいました。
 このブログでも何度か紹介しているので、少しはコンサートのことをご存知のかたもいると思います。ハービー・ハンコック~ウエイン・ショーター~ロン・カーター~ジャック・デジョネットが、かつてのボスであるマイルス・デイヴィスにトリビュートするコンサートとなれば、ぼくもおちおちしてはいられません。

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 しかもこの4人、今回の日本公演のためだけに集まります。全員が一堂に会するのもこれが初めてというのですから、胸も高鳴るっていうものでしょう。そうそう、横浜公演も追加になりました。コンサートやチケットの詳細は左にある「THE QUARTET」のバナーをクリックすればわかる仕組みになっています。

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 それで昨日はマイルスと彼らのソロ・アルバムから、時間が許す限りいろいろ聴くことにしました。といっても、こういうテーマになるといつも以上に話し込んでしまいそうなので、自主規制をかけましたが、そのうちそんなことも忘れてしまいました。
 予定していたのはこういう曲です。

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【songlist】
①マイルス・デイヴィス/セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン 『セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン』より
②マイルス・デイヴィス/マイルストーンズ 『マイルス・イン・ベルリン』より
③ウエイン・ショーター/ウィッチ・ハント 『スピーク・ノー・イヴル』より
④V.S.O.P.クインテット/アイ・オブ・ハリケーン 『ライヴ・アンダー・ザ・スカイ伝説』より
⑤ロン・カーター/R.J. 『アップタウン・カンヴァセイション』より
⑥マイルス・デイヴィス/リトル・チャーチ 『ライヴ・イヴィル』より
⑦ハービー&ウエイン/アウン・サン・スー・チ 『ワン・プラス・ワン』より
⑧ロン・カーター/ラヴァーン・ウォーク 『イッツ・ザ・タイム』より
⑨ハービー・ハンコック/ティー・リーフ・プロフェシー」 『リヴァー~ジョニ・ミッチェルへのオマージュ』より
⑩マイルス・デイヴィス/ビッグ・ファン~ホリー・ウード 『コンプリート・オン・ザ・コーナー・セッションズ』より

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 THE QUARTETの面々が在籍していた時代のマイルスの演奏と彼らのソロ・アルバムから曲を選びました。ジャック・デジョネットは割愛しています。嫌いっていうわけじゃないんですが、ちょうどいいものが選べなかったからです。時間の制限もありますし。目玉は、発売されていない⑨と⑩でしょうか。
 それで思いました。なんてマイルスとこの4人は違う道を進んでいたんだろうと。もちろんハービーやウエインはフュージョンだとかファンクだとかをやって、マイルス以上に評判を呼んだ時代もあります。しかし最後の⑩を聴きながら、マイルスはわが道を行っていたんだと改めて強く思いました。
 こんな演奏や音楽はどんなミュージシャンにもできません。いくらハービーが『ヘッド・ハンターズ』や『フューチャー・ショック』でそれまでにない斬新な音楽をやっても、あるいはウエインがウェザー・リポートでロックと同等の人気を獲得しても、マイルスの音楽にはかないません。というか、まったく考えていることや見ている方向が違うんですね。

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 優劣をいっているわけじゃありません。ハービーもウエインもそれぞれに素晴らしい音楽をやってきましたし、⑦や⑨は現代のジャズにおいて最良のものとも思っています。マイルスは、何ていうんでしょう、そうですね、別の次元で音楽をやっていたんでしょうね。
 そういうことを昨日は思っていました。そんなことを思っただけでも、ぼくには収穫だったんですが、いらした皆さんはどんなことを感じてくれたんでしょうね?
by jazz_ogawa | 2007-08-26 11:45 | ONGAKUゼミナール | Trackback | Comments(16)
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【告知】
 土曜日は「ONGAKUゼミナール@駒場」が21:00からあります。興味があるかたはぜひいらっしゃってください。詳細はお店まで。http://blog.livedoor.jp/nobby2jack/?blog_id=2401927

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 それはそれとして、9月には2冊、新刊が出ます。今日はその1冊目、『愛しのジャズメン 2』の宣伝です。書店に並ぶのは早いところで7日ごろのようです。10日になればほぼ出揃うと思いますが、何しろジャズ本は流通が悪いので大きな書店かHMVとかタワーみたいなところじゃないと入手が難しいかもしれません。
 確実なのはAmazonとかbk-1とかのネット販売でしょうか。あとは、いつものように小僧comでもサイン入りの本を扱います。こちらは希望のメッセージやお名前を入れますので、注文があってから数日後の発送になります。まだ詳細はアップされていませんが、発売日が近づいたらhttp://www.kozocom.com/books/b_3.htmlまでアクセスしてみてください。

 以下に出版社からの紹介と目次を掲載しておきます。この本のために作られた表紙の画像も散りばめておきます。下は表紙をすべて開いたものです。次が内表紙(一部スペル・ミスがあります)で最後が扉絵です。イラストは『愛しのジャズメン 1』と同じ久原大河さんが描いてくれました。どれも大変気に入っています。

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 『愛しのジャズメン 1』を出したときは表紙の刷り出し(余白をカットしない大判の刷り出し)と本をセットにして、版元の東京キララ社が同社のHPで売っていました(http://dokei.jp/?pid=3512120)。今回もよそでは入手できない何かと組み合わせての限定販売を考えているようです。そちらはhttp://dokei.jp/までアクセスしてみてください。


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『愛しのジャズメン2』
四六判・並製 224P 定価1,575円(本体1,500円)
 好評発売中『愛しのジャズメン』の第二弾! 本作では山本剛、日野皓正、寒川敏彦、菊地雅章らの日本人ミュージシャン・関係者も登場。整形外科医、音楽ジャーナリスト、レコード・プロデューサーと様々な顔を持つ著者が引き出した“ジャズメンの知られざる一面”がなんともチャーミング!

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【目次】
アダム・ホルツマン……漫画の腕前もプロ級
アート・ブレイキー……ブレイキーはノー・ブレイキー
アンソニー・バルボーザ……マイルスに機関銃を持たせた男
ウイントン・マルサリス……アイロンがけはプロ級?
オーネット・コールマン……派手な衣装をする理由
ガトー・バルビエリ……眺めのよい部屋
ケニー・ギャレット……〈翼をください〉を吹くジャズ・マン
ケニー・ドリュー……趣味は模型飛行機
ジミー・スミス……ジャズ界一の大食漢
ジョー・ヘンダーソン……心配性で誠実なテナー・ジャイアント
油井正一……日本を代表する評論家が恐れたこと
ジョージ・ブレイス……愛しのストリート・ミュージシャン
ジョニー・グリフィン……フランスの古城に住む巨匠
ジョン・スコフィールド……ジャズ界きっての子煩悩
スタンリー・タレンタイン……ブルーノート一の前借り王
スティーヴ・グロスマン……借金は出世払い?
スティーヴ・コールマン……チャンスはどこにでもある
ソニー・ロリンズ……今日のカメラマンは君だ
ダイアナ・クラール……蕎麦屋で聴いたカーメン・マクレエ
ダイアン・リーヴス……つつましい生活から生まれるヴォーカル
チェット・ベイカー……麻薬のどこが悪い
チック・コリア……やめられない止まらない
山本剛……あの店は幻だった?
デヴィッド・サンボーン……一枚のリードにこだわる
デヴィッド・マシューズ……ケニー・ギャレットとの日本語対決
テオ・マセロ……マイルスのイメージはわたしが完成させた
日野皓正……ニューヨークに来るなら
寒川敏彦……ジミー・スミスの後継者
ハービー・ハンコック……『ヘッド・ハンターズ』誕生の真相は?
バリー・ハリス……若手育成の立役者
ピー・ウィー・マーケット……「バードランド」の名物男
ビリー・エクスタイン……マイルスに発掘された?
ビル・エヴァンス……マーク・ジョンソンが語るラスト・デイズ
ブランフォード・マルサリス……スティングのシークレット・ギグ
フレディ・ハバード……筋金入りの遅刻常習犯
ベニー・カーター……若さの秘訣
ベニー・ゴルソン……迎えを頼まなければよかった
ボブ・ベルデン……愛すべきライヴァル
ホレス・シルヴァー……トークンでレコードを!
マイルス・デイヴィス……初めてのインタヴュー
マーカス・ロバーツ……一度聴いたら忘れない
マーク・モーガネリ……ニューヨーク時代の恩人
マーサー・エリントン……不肖の息子?
菊地雅章……最後のプレゼント
マッコイ・タイナー……コルトレーンとの日々を糧に
ミロスラフ・ヴィトゥス……譜面は魚?
米田泰久……ミスター・ワン・モア・ロール
ランディ・ブレッカー……別れても好きなひと
リチャード・ボナ……天からの授かりもの
by jazz_ogawa | 2007-08-23 19:57 | Works | Trackback | Comments(12)
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 偉大なドラマーのマックス・ローチが去る8月15日に亡くなりました。享年83歳。
 ローチといえば、ぼくには硬骨漢のイメージがあります。1960年に発表した『ウィ・インシスト』(キャンディド)のイメージが強いからでしょう。人種差別に真正面から音楽で抗議した作品です。ジャケット写真がとても鮮烈でした。なにしろお客さんが黒人で、店員が白人なんですから。このジャケットは、タイトルや収録された「Freedom Now Suite」と共に当時は大きな物議をかもしたようです。
 人種差別が社会問題として盛り上がっていた時代です。一部の黒人ミュージシャンも音楽を通して自己主張をするようになっていました。チャールズ・ミンガスと共にその先端に立っていたのがローチです。

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「表面的には人種差別も少なくなり、どこの高校や大学でも黒人が入学するのに拒否されることはなくなった。けれど30年足らず前には人種差別に端を発した事件がそこらじゅうで起こっていた。30年も経っていない最近の話だということを忘れないでほしい」
 ローチがこの話をしてくれたのは20年ほど前のことです。彼の口癖は《イコール・オポチュニティ(機会均等)》。口調は穏やかでも、主張は明確でした。そこに、激しい人種差別の時代を生き抜いてきたひとの確たる信念がうかがえます。

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 過激な抗議をする一方で、ローチは先輩を敬う気持ちもひと一倍強い人物でした。83年のことです。モダン・ドラミングの始祖と呼ばれるドラマーのジョー・ジョーンズを救済するベネフィット・コンサートがニューヨークの「ヴィレッジ・ゲイト」で開かれました。しばらく前から心臓病を患っていた彼の療養費を集めるのが目的のコンサートです。
 そのとき、来場したジョーンズに寄り添い、甲斐甲斐しく面倒を看ていたローチの姿を、居合わせたすべてのひとは忘れないでしょう。ジョーンズの乗った車椅子を、用意された席まで押して、抱きかかえるようにゆったりとした椅子に座らせた彼。その後は、食べものや飲みもの、時間が来れば薬も飲ませるなど、親身になって世話をしていた姿が目に焼きついています。
 コンサートは昼夜を通して行なわれたのですが、ジョーンズが会場にいたのは2時間ほどでしょうか。そして家に戻る時間がきました。帰り間際に、どうしてもひとことお礼がいいたいといい、席に座ったままで彼がマイクを手にします。

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「来てくれたみなさんにありがとうといわせてください。ジャズは本当に素晴らしい音楽です。その素晴らしい音楽がわたしたちを結びつけています。肌の色も宗教も、年齢も男女の差もなく、ジャズは心をひとつにしてくれます。わたしはここにいるマックスよりずいぶん年上ですが、そのことを彼から教えられました。まさしく、今日、みなさんがこの会場にいらっしゃったことがその証拠です。みなさんとマックスに幸がありますように。どうもありがとう」
 ローチがハイハットをジョーンズのところまで運んできました。そして彼に聴いてもらおうと、ハイハットだけの演奏を始めます。ジョーンズが《オール・アメリカン・リズム・セクション》と呼ばれていた時代に評判を呼んだ<ミスター・ハイハット>。ハイハットをさまざまな奏法で叩くことによってひとつの曲にしてしまう名人芸です。
 それを聴きながら、ジョーンズがおぼつかない手で、ローチから予備のスティックを受け取りました。思わぬ共演の始まりです。ローチがテンポを落として、ジョーンズのペースに合わせます。演奏しながらローチがハイハットの高さを、椅子に座っているジョーンズに合わせました。その間にもジョーンズは調子を確かめるようにしてハイハットを叩いています。そして一瞬のブレーク。
 驚く光景を目撃したのは次の瞬間でした。ジョーンズがローチを脇にやり、ひとりでハイハットを叩き始めたではないですか。テンポも元に戻っています。目にも見えぬ鮮やかなスティックさばきで次々とフレーズを重ねていきます。絶好調を取り戻したかのように淀みがありません。ドラムスの神様が乗り移ったかのようです。ぼくの目にはそう映りました。
 そのときのことを何年もあとになってローチに聞いてみました。
「あのときは本当に目の前に神様がいた。正しい機会さえあれば、誰でも実力が発揮できる。そのことをパパ・ジョーからは改めて教えてもらった気がする」

 ローチには、マイルス・デイヴィスのことやクリフォード・ブラウンのことについて何度も話を聞かせてもらいました。いつも紳士然とした態度が印象に残っています。しかしひとたび人種差別に話題を向けると、いつも熱い口調で自分たちの立場についてを語ってくれました。
 ジョーンズも、そして最後まで人種問題に心を痛めていたローチもいまはいません。天国でふたりして<ミスター・ハイハット>の続きを楽しんでいるのじゃないでしょうか。
by jazz_ogawa | 2007-08-22 00:32 | 愛しのJazz Man | Trackback(3) | Comments(10)
 昨日はふたつのことが重なりました。ひとつ目は17:00から放送の東京FM『サントリー・サタデイ・ウエイティング・バー AVANTI』出演。元麻布にあるレストラン「AVANTI」のウェイティング・バーで常連さんが毎回さまざまなテーマで語る番組です。ぼくは常連さんではありませんが、家から近いですし、これを機にときどき寄らせてもらおうかと思います。

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 たまたまバーで若い女性と一緒になって、ジャズのお話をしてしまいました。写真のとおりの美人ですが、ぼくには若すぎますよね。聞けば彼女のお母様とぼくが同じ年齢だとか(ガーン!)。若い女性には興味ないのですが(負け惜しみです)、これも縁としばし楽しくお話をしてきました。彼女、なかなかの聞き上手で、普段は極端な人見知りのぼくなのにとても楽しく過ごせました。
 またの再会を約束して、次は銀座です。

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 3ヵ月に一度「le sept」で開催している『ONGAKUゼミナール』も今回で6回目。こちらも常連さんでいつも一杯になるのでとても嬉しいです。ご来場のみなさん、どうもありがとうございました。

 今回は「愛しのジャズ・シンガー」と題し、ぼくがいつも楽しんでいる歌の数々を、例のごとく脱線気味の与太話と共にみなさんに聴いていただきました。結局、8時終了予定が8時半になってしまいましたが、久々に予定していた15曲を全部かけました。12曲目くらいのところで8時を回ったのでどうしようかと思ったのですが、居直ってそのまま最後までやってしまいました。そのあとに予定がある方がいらしたら申し訳ありませんでした。

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 ヴォーカル特集といっても、それぞれのシンガーの代表曲はほとんどかからなかったと思います。ぼくが好きな曲を選びましたから。インストもヴォーカルもそうですが、最近好んで聴くのは軟弱系が多いです。難解なものはあまり聴きません。ヴォーカルならストリングス入りとか、ポップスを歌っているものとかが中心です。
 ですから、「このひとならこの曲」みたいなものはあまり選んでいません。選曲したのはこんなものです。

【songlist】
1. Billie Holiday/I'm A Fool To Want You from『LADY IN SATIN』(Sony)
2. Carmen McRae/Satin Doll from『THE GREAT AMERICAN SONG BOOK』(Atlantic)
3. Ella Fitzgerald & Louis Armstrong/Cheek To Cheek from『ELLA & LOUIS』(Verve)
4. Sarah Vaughan/Alfie from『IT'S A MAN'S WORLD』(Mercury)
5. Nat King Cole/It's Only A Paper Moon from『AFTER MIDNIGHT』(Capitol)
6. Frank Sinatra/A Man Alone from『A MAN ALONE』(Reprise)
7. Tony Bennett with Bono/I Wanna Be Around from『DUETS:AN AMERICAN CLASSIC』(Sony)
8. Manhattan Transfer/To You feom『VOCALESE』(Atlantic)
9. Nancy Wilson/But Beautiful from『BUT BEAUTIFUL』(Capitol)
10. Ann Burton/I Can't Give You Anything But Love from『BLUE BURTON』(Epic)
11. Johnny Hartman & John Coltrane/My One and Only Love from『JOHN COLTRANE & JOHNNY HARTMAN』(Impulse)
12. Harry Connick Jr./It Had To Be You from『WHEN HARRY MET SALLY』(Sony)
13. Diana Krall/Besame Mucho from『THE LOOK OF LOVE』(Verve)
14. Madeleine Peyroux/I'm All Right from『HALF THE PERFECT WORLD』(Universal)
15. Norah Jones/Don't Know Why from『COME AWAY WITH ME』(Blue Note)

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 どれも大好きな曲ばかりです。iPODに入れて、いまもこれらの曲は日常的にしょっちゅう聴いています。カーメン、シナトラ、ナンシーあたりはアルバムが出たときから聴き続けていますが、いまだに飽きません。
 『ONGAKUゼミナール』はぼくの好きな音楽を強制的に聴いてもらうことになっています。ですから、今回に限らず「この選曲はおかしいじゃないか」といわれるようなものもいろいろ含まれます。そもそも2時間でひとつのテーマをこなすことなどぼくにはできません。それで好きな曲をかけて、それにまつわる自慢話なんかをして、その時間を過ごすというスタイルになっています。

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 今回は同級生も来てくれました。3人のうちふたりは小学校から高校まで一緒でした。ぼくは違う大学に行ってしまい、長いことほとんどの同級生と会うことがありませんでした。クラス会も20年以上開かれなかったんですが、あるときから旧交を温めるようになりました。
 友達ってやっぱりありがたいですね。でも、子供のころのことをすべて知っている連中の前で話すのは、それはそれで照れくさいものです。

 今度の土曜日は駒場で『ONGAKUゼミナール』です。こちらは「マイルス・デイヴィスと仲間たち」ということで、10月に来日するThe Quartet(ハービー・ハンコック、ウエイン・ショーター、ロン・カーター、ジャック・デジョネット)の面々の演奏を聴く予定です。ハービーの新作も発売に先駆けて紹介するつもりです。こちらはガラガラだと思いますので、お時間と興味がある方はぜひいらしてください。詳細は8月の「Works & Information」まで。
by jazz_ogawa | 2007-08-19 11:15 | ONGAKUゼミナール | Trackback(3) | Comments(20)
【お知らせ】
 18日(土)ですが、『サントリー・サタデイ・ウエイティング・バー AVANTI』(東京FM他全国37局ネット 17:00~17:55)に出演します。出ずっぱりではなく、どこかのコーナーに出る予定です。お時間があればぜひお聴きください。

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 ジャズ・ファンならトロンボーン奏者の中川英二郎さんをご存知だと思います。16歳でCDデビューをしたのが15年前のことです。その『中川英二郎&FUNK'55』には正直いってびっくりしました。アメリカでは10代の天才的なジャズ・ミュージシャンが何人かデビューしていたんですが、日本にもこんなに凄い少年がいたのかとあっけにとられたことを思い出します。

e0021965_1119495.jpg その中川さんが、今回はニューヨークで結成されたスーパー・トロンボーンのメンバーとなってレコーディングに参加しました。これは9月からスタートする日本の新レーベル、BYRDS RECORDSの第二弾として10月に発売されます。題して『スーパー・トロンボーン/A列車で行こう~プレイズ・エリントン』。
 そのアルバムのライナーノーツを頼まれたので、それならせっかくだから中川さんにお話をうかがって原稿を書こうと思い立ち、おとといお会いしてきました。

e0021965_11191855.jpg スーパー・トロンボーンは、日本でもアメリカでも過小評価されているトロンボーン奏者のジム・ピューが中心になって、日本のレコード会社の企画で1995年に結成されました。今回が6作目です。トロンボーンは4人で、ジム・ピューと中川さん以外は、デイヴ・バージェロンとデイヴ・テイラーです。
 デイヴ・バージェロンはギル・エヴァンスのオーケストラや、ハワード・ジョンソン(といっても知らないひとが多いと思いますが)が結成したグラヴィティ(これを知っていたらエライ!)のメンバーだったので、留学時代に知り合いました。

e0021965_11193670.jpg そんなことはどうでもいいんですが、中川さん、いつの間にか立派な大人になっていました。当然ですよね。ぼくが観たのはデビュー直後のライヴで、その後も何度かお見受けはしたのですが、インタヴューをするのは今回が初めてでした。
 15年前はぽっちゃりした高校生でした。その中川さんが、いまでは体が引き締まり、まるで歌舞伎役者のようにきりりとした顔立ちになっていました。

 スーパー・トロンボーンはレコーディングのために結成されているようなもので、ほとんど実態はありません。それでも新メンバーに中川さんが入れば、来日コンサートの可能性も見えてきます。トロンボーンはジャズの楽器として、トランペットやサックスより層が薄いし、注目度も低いのが現実です。しかし素晴らしいプレイヤーはたくさんいます。中川さんもそのひとりです。

e0021965_11195055.jpg インタヴューをして初めて知ったのですが、中川さんは数年前にグリーン・カードを取得して、ニューヨークのミュージシャン・ユニオンに加入し、向こうでもスタジオ・ミュージシャンとして活動しているんですね。これって凄いことです。いまは引き払ってしまったそうですが、西57丁目にアパートを借りていた時期もあったそうです。
 このレコーディングのときも、終わったあとジム・ピューに頼まれて、トニー賞(ブロードウェイのアカデミー賞みたいなもの、知ってますよね?)の表彰式で流すミュージカルなんかの音楽のダイジェスト版を演奏したそうです。
 日本とアメリカを行ったりきたりしながら仕事をする。そういうひともいまでは珍しくありません。それでも、ジャズの世界では、本当の意味できちんとお金になる仕事が日米でできているひとはほとんどいません。ビザの問題もありますし、言葉の壁もあります。
 ぼくもアメリカでプロデューサーをやっていたので、その苦労が大変なことはわかっているつもりです。でも、中川さんなら苦もなくスマートにこなしていることでしょう。そういうひとたちがジャズの世界でもっとたくさん出てきたらいいなぁと思ったおとといの午後でした。
by jazz_ogawa | 2007-08-16 11:22 | Works | Trackback | Comments(12)
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 話題の映画は話題になっているうちに観ておこうと思い、昨日は「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ」で『オーシャンズ13』を観てきました。だいたいどんな映画でも3作目ともなれば、そろそろつまらなくなってくるものです。
 と思っていたのですが、この映画、ぼくは楽しく観れました。いちばんの理由は、ストーリーが比較的単純だったことです。理解力低下中のぼくは、『11』にしても『12』にしても、細かい意味がわからなくて、それが気になりストーリーに集中できませんでした。
 それでもかなり楽しめましたが、ジョージ・クルーニーや監督なんかが仕掛けたさまざまなオチをすべて理解できたわけではありません(たぶん)。それでDVDを買い、何度か観ました。先日はテレビでも『12』を観ています。それでも、やっぱり「この場面はどんな意味があるの?」とか、「どうしてこのひとはこんなことまで知っているの?」みたいな疑問が解決できません。
 それで『13』も、観終わったあとに不完全燃焼な思いをしながら映画館を出てくることになるかなぁ、なんて考えていました。たしかにいくつかクエスチョン・マークはありましたが、全体としてはこれまでの作品よりストーリーや展開が理解できた分、楽しめました。

e0021965_19221429.jpg 登場人物のキャラクターはどれも好きですね。ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)とラスティ・ライアン(ブラッド・ピット)の会話が相変わらず粋だし、彼らのやることなすことが洒落ていて、羨ましいことこの上ない内容でした。弟分的なライナス・コールドウェル(マット・デイモン)もちょっとはふたりに認められたのかな?
 今回はテス役のジュリア・ロバーツも、前回登場したキャサリン・ゼタ・ジョーンズも、会話の中には出てきますが、姿を現しません。別に男社会云々ではありませんが、話がすっきりしていたのはそのせいかもしれません。オーシャン・シリーズは男の友情物語ですから、ビートルズと同じで女性が入るとややこしくなります。

e0021965_1923295.jpg 今回はルーベン・ティシュコフ(エリオット・グールド)の復讐をするため、オーシャンと仲間が立ち上がります。その敵役がカジノ経営者のウィリー・バンク(アル・パチーノ)です。ただし、パチーノの役柄がキャラクターとして何か足りないように感じました。ぼくがなりたい理想の年上のひとりがパチーノです(絶対無理ですが)。その彼が、ただの金の亡者の役じゃもったいない、というのが感想です。

e0021965_19232062.jpg 女性といえば、ジュリア・ロバーツもキャサリン・ゼタ・ジョーンズも出ない代わりに、パチーノの片腕としてエレン・バーキン(左の女性)が出ています。久しぶりに観ましたが、「certain age」のいい感じになっていました。キャメロン・ディアスがそこそこの年齢になると、彼女みたいになるんじゃなかな、なんて思いました。

 ぼくとしては公開が決まったときから観たかった映画です。DVDが出たらまた買って、細かいところをチェックするんでしょうね。3作目でもパワーが落ちていないのは、映画に勢いがあるからです。それと想像ですが、この映画、役者もスタッフも楽しんで作ったんじゃないでしょうか?
 ぼくも、『愛しのジャズメン』と『名盤100』が3部作としてそのうち完結します。来年の末には『ブルーノートの真実』『ブルーノート・コレクターズ・ガイド』に続くブルーノート本の大長編も出す予定で、これでブルーノート本も3部作になります。2冊目、3冊目も面白いといわれるような本にしたいと思って、この夏もお盆返上で執筆中です。

 中間報告をすると、『愛しのジャズマン 2』が来月、『3』が来春発売の予定です。『100』は3冊目が年末発売の予定で、ほぼ脱稿しました。現在は『愛しのジャズメン 3』とブルーノートの大長編を執筆しています。
 大長編の内容はまだ秘密です。最初に漠然と考えていた原稿の枚数があるのですが、書き始めたらこれが実に楽しいんで、いつものようにどんどん増えてしまい、おそらく予定の倍以上になりそうです。ということは『ブルーノートの真実』と同じか、それ以上か?
 版元は東京キララ社ですが、むこうもやけになっているようで、「好きにしてください」といわれました。そういうわけで、好きに書いています。手間のかかるブルーノート本はこれで打ち止めにしようと決めていますので(とかいって、直ぐに前言撤回をするかもしれませんが)、思い残すことなく書くつもりです。そういうことなので、どのくらいの厚さになることやら。
 キララ社は、こうなったら豪華愛蔵版で箱入りにしちゃいましょうか、なんて嬉しいことまでいってくれます。こういう本は、値段に関係なく買うひとは買いますし、買わないひとは買いません。発行部数はそれほどにならないでしょうが、自分がほしい本を誰も作ってくれないので自分で作っている、とだけお知らせしておきます。

 結局『オーシャンズ13』の話から、最後は宣伝になってしまいました。それなら、ついでにもうひとつ。9月10日には、平野啓一郎さんとの共著 『マイルス・デイヴィスとは誰か──「ジャズの帝王」を巡る21人』(平凡社新書)が発売になります。もうすぐ表紙と帯のデザインが完成しますので、『愛しのジャズマン 2』と合わせて紹介しようと思っています。こちらも、ぜひよろしく、です。
by jazz_ogawa | 2007-08-13 19:27 | 映画&DVD | Trackback(1) | Comments(9)
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 ハンク・ジョーンズ&グレート・ジャズ・トリオの未発表演奏集が6月から3ヶ月間連続で毎月1枚ずつ発売されています。ぼくはアルバムのライナーノーツを書いているんですが、韓国でもジャケット・デザインを変えてほぼ同時に発売されました。

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 その『Vol.1』を日本のレコード会社が送ってくれました。添付のライナーノーツを見たところ、どうやらぼくの原稿が翻訳されているようです。文書はまったく読めませんが、最後のクレジットが日本盤と同じになっていたのでわかりました。

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 うまく翻訳されているかどうか心配ですが、それはともかくとして、自分の文書が韓国語になっているのは不思議な気分です。このブログのURLも末尾に印刷されているので、ひょっとしたらこちらも覗いてくれるひとがいるかもしれません。そうだったら嬉しいですね。

 これまで、アメリカで発売されたCDにぼくの原稿の翻訳が載ったことはあります。それからマイルス・デイヴィスやボブ・ベルデンなど、いくつかのCDでは英語で書きおろしたものもあります。稚拙な英文でしたが。
 あとイタリアで出たマイルスの海賊盤に、ぼくの原稿が日本語のまま印刷されていたことがあります。日本ではきちんとしたレコード会社から出たものでしたが、出典が怪しくて、結局はブート業者経由でそのテープを入手して発売してしまった、というものです。そのイタリア盤のジャケット裏には、日本盤用に書いたライナーがそのまま印刷されていて驚きました。文書は日本語ですが、この韓国盤と同じで、最後にぼくの名前がローマ字でクレジットされています。
 当然無断借用です。道義上の問題もありますし、海賊盤を擁護することはぼくの立場からしたらまずいことですが、それもわかった上で、マイルスのレコード・ジャケットにぼくの解説が印刷されている事実は、マイルス・フリークでコレクターであるぼくにとってはとても嬉しいし、それでもやっぱり割り切れない気持ちも同時に感じました。
 次にはドキリとしました。ジャケットのどこを見ても、ぼくの名前以外、ひとの名前が載っていません。もちろんレコード会社の住所もありません。もし誰かが訴訟を起こすとしたら、そんなことはまずありえないと思いますが、コンタクトはぼくにしか取れません。マイルスに訴えられたらどうしよう。一瞬、そんな思いが頭をよぎりました。

 さて、暑い日が続いています。世の中は帰省ラッシュのようです。ぼくはどこにも行きません。病院も来週は大半が休みなので、気分的には楽です。でも貧乏性なので、この機に原稿をいろいろ書こうと思っています。
 9月から年末にかけて、チック・コリアがさまざまなピアノ・トリオでアルバムを出します。昨日その音がようやく届きました。5枚分あって、そのライナーノーツも頼まれているので、この1週間である程度は仕上げておこうと思っています。
 それから、18日は銀座の「le sept」で『ONGAKUゼミナール』です。こちらの準備、といってもiPODのソングリストに曲を移すだけですが、それもやっておかないといけないですし、やることはきりがなくたくさんあります。そういうのが少しも苦にならないところが、ぼくのいいところであり、駄目なところかもしれません。
 でもとりあえず仕事があるのは嬉しいことですし、ありがたいことです。こうやって今年の夏も過ぎていきます。みなさんも体調に気をつけて、休みのひともそうでないひとも楽しくお過ごしください。
by jazz_ogawa | 2007-08-11 10:44 | Works | Trackback | Comments(10)
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 昨日は元麻布にあるバー「AVANTI」に行ってきました。18日に東京FM他で放送される『サントリー・サタデー・ウエインティング・バー AVANTI』の収録場所がここなので、下見がてら覗いてみることにしたのです。
 すっかり忘れていたんですが、事前にスタッフの方とのやりとりで、昨日が誕生日ということを話していたんでしょう。ありがたいことにケーキをサーヴィスしてくださいました。マンゴーのケーキです。めったにケーキは食べない(食べてはいけない)ので、大変おいしくいただきました。
 バーに行っても飲むのはもっぱらお水です。それでもお酒の席では困りません。こちらはしらふでも、友人・知人の酒飲みたちと朝までつき合えるのが特技ですから。そういうわけで、いつもの与太話を喋ってスタッフを煙に巻き、しばらく楽しい時間を過ごしてきました。

 昔からそうだったんですが、とくにこの年になると、誕生日なんてどうでもよくて、何の感慨も覚えません。いつもと同じです。でもこうやって、行きがかり上でも、自分以外のひとがぼくの誕生日のことを口にしてくれるのは嬉しいものです。このブログでもコメントをいただき感謝していますし、誕生日を覚えていてくれたひとからメールやカードもいただきました。
 ぼくはといえば、ほとんどひとの誕生日を知りません。これじゃやっぱりいけませんし、恩知らずですね。いい年をして、そんなことに気がついた昨日でした。

 家に戻ったら、親しい友人からのプレゼントが届いていました。嬉しくて、そのシャツを着て寝ました、っていうのは嘘ですが。今年は、考えてみたら自分へのプレゼントがありません。といったって、毎日のようにCDやらレコードやらを買っているので、いつも自分で自分にプレゼント攻勢をかけているようなものですが。

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 昨日も、トラフィックとサイモン&ガーファンクルと南正人の紙ジャケ、全部で16枚だったかな? をしっかり買いました。これ、全部持っているんですが、紙ジャケで出ると買ってしまいます。S&Gなんか、以前出た紙ジャケも持っていて、内容も同じですが、紙ジャケの出来が以前よりいいという謳い文句につられてまた買ってしまいました。レコード会社のいい鴨です。

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 それからこれはプレゼントじゃありませんが、9月に出るハービー・ハンコックの新譜もサンプル盤が届いていました。こちらはジョニ・ミッチェルの作品集です。ジョニ・ミッチェル(彼女の新作もスターバックス/ヒア・ミュージックの第二弾として9月に出ます)をはじめ、ノラ・ジョーンズ、ティナ・ターナー(引退したんじゃなかったっけ?)、レナード・コーエン(旧作の紙ジャケ、全部買いました)などのシンガーがゲスト参加し、バックはウエイン・ショーター、デイヴ・ホランド、ヴィニー・カリウタ、リオーネル・ルオケというものです。

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 このサンプル盤、コピーと転売防止のため、盤面に送られたひとの名前が印刷されています(右にあるレーベル・マークの下のところ)。ロックではよくあるんですが、ジャズではこれまでにパット・メセニーが新譜を出したときにそうだった記憶があります。もっともそのときはぼくの名前が間違って印刷されていましたが(笑)。

 それで話を元に戻すと、元麻布の「AVANTI」で、来週の土曜日、夕方の5時から放送が始まります。当日は上原ひろみさんも来るみたいです。ぼくはこの日、銀座で6時から「ONGAKUゼミナール」がありますので、小川家に昔から伝わる「分身の術」を久しぶりに使うことにします。この伝家の宝刀、最近は切れ味が悪くなっているので、うまく行けばご喝采です。
 それから今日は11時からNHK-FMの放送もあります。こちらもよろしく。
by jazz_ogawa | 2007-08-08 20:57 | Works | Trackback(2) | Comments(18)
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 昨日は新橋の「Club Japan」で初めてのオフ会を開きました。といってもぼくが主催したわけじゃなくて、小僧comの主催です。小僧comのSNSに「ONGAKUゼミナール」というコミュがあって、その管理人と「ジャズ喫茶小僧」の共催という形でした。
 どうしてオフ会を開いたかというと、ニューヨーク在住のピアニストで、ぼくと一緒に小僧comのアドヴァイザリー・メンバーになっているなら春子さんが帰国していたので、それなら彼女を囲んで楽しい時間を過ごしましょうという趣旨でした。

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 乾杯の音頭はひらまっちゃんです。

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 そのあとにぼくからならさんを紹介させていただきましたが、いつものように脱線して、きちんとした紹介になりませんでした。ごめんね、はるちゃん。

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 これ、歌っているわけではありません。最近のはるちゃんはアフリカン・ドラムにはまっていて、2~3日後に一度ニューヨークに戻り、20日からマリに行って、アフリカン・ドラムを習ってくるそうです。そんな話をしてもらっているところです。

 ぼくがはるちゃんと知り合ったのは留学時代ですから、25年ほど前のことです。そのころはマンハッタン・スクール・オブ・ミュージックに在籍していたか、卒業してジュリアード音楽院で学んでいたか、どちらだったか定かでありませんが、いずれにしてもまだ音楽の勉強中で、ニュージャージーにある日本人補習校でも音楽の先生でした。そして現在はコロムビア大学の准教授として音楽概論などの講座を持っています。
 幼稚園の先生からコロムビア大学の准教授っていう転身も凄いですし、ピアニストとしてもいろいろとご活躍で、知人として嬉しい限りです。そうそう、ずいぶん前に彼女が出した初リーダー作のライナーノーツも書かせてもらいましたっけ。

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 せっかくですからピアノを弾いてもらいました。会場からのリクエストで「帰ってくれてうれしいわ」と、オリジナルの「グリーン・トゥリー」(だったかな?)。久しぶりにはるちゃんのピアノを聴きましたが、気分が出ていてよかったですね。

 その昔、ニューヨークのソーホーにあった「グリーン・ストリート」で聴いたレジー・ワークマンとのデュオなんかを思い出しました。ケニー・ギャレットを紹介してくれたのもはるちゃんです。NYUの近くにあってぼくが大好きだった「ブラッドレイズ」でライヴを観たこともありましたね。最近は彼女の演奏を聴いていなかったので、昨日はそんなことなどを思い出していました。
 今度はニューヨークでぜひライヴを観たいと思います。「北野ホテル」内にあるジャズ・クラブで聴いたのが最後で、あれから何年も経ってしまいましたからね。

 ちょっと個人的なことを書くと、今日はぼくの誕生日です。ほとんど自分の年齢を実感していなくて、普段は忘れているくらいです。書類なんかに年齢を書くときに、計算しないと出てこないくらい無自覚です。ここ何年かは思い出すのも面倒なので、適当な年齢を書いています。数年前は、勘違いしてずっと1歳上に書いていて、誕生日になって間違えていたことに気がついたくらいです。
 それから、明日の8日はNHK-FMの放送があります。これもひどくて、オフ会で何人かに今日放送と話してしまいました。正確には明日の8日、23時からです。お時間のあるかたはお聴きください。
by jazz_ogawa | 2007-08-07 07:35 | ONGAKUゼミナール | Trackback | Comments(19)
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