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川隆夫の JAZZ BLOG
Profile

©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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「ジャケ裏の真実
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小川隆夫ONGAKUゼミナール
@銀座le sept
3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
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「3月文化講演会」@神戸
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TEL: 078-265-6595

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 おとといの月曜日、渋谷の「オーチャード・ホール」でThe Real Groupなるスウェーデンのアカペラ・グループを観てきました。女性ふたりに男性3人の5人組です。アカペラ・グループで男女混声というのは珍しいんじゃないでしょうか。
 ぼくはアカペラも大好きで、アカペラと聞けばとりあえずチェックしてみようかな、と思います。最初に好きになったのは、パースエイションズです。リズム&グループのアカペラ・コーラスですね。留学中に、グリニッチ・ヴィレッジの「ビター・エンド」で観れたときは大感激しました。
 ジャズではシンガーズ・アンリミテッドも好きです。日本でもアカペラ・コーラスのグループはたくさんあるようですが、基本的にはソウル系が好きです。ドゥー・ワップとかが好きだったからでしょう。
 そういえばこれも留学中の話ですが、毎週、土曜の夜になるとワシントン・スクエアで歌っていた黒人のアカペラ・グループがいました。10代半ばから後半くらいの少年たちが、コースターズやシャネルズ(日本のグループではありません)なんかのカヴァーをアカペラで歌っていたんですね。
 これがとにかく最高にうまくてかっこいい。すぐ話題になって、沢山のひとが集まるようになりました。ひと夏だけで消えてしまったんですが、彼らはなんだったんでしょう? 日本に連れてきたら、大人気になったこと間違いなしです。

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 それでThe Real Groupです。こちらはソウルフルな要素はほとんどありません。ジャズやポップス、あとはスウェーデンの民謡やメンバーのオリジナルがレパートリーです。「アイ・ネヴァー・フォール・イン・ラヴ・アゲイン」、「スイングしなけりゃ意味ないね」、「ABBAメドレー」とか、あくまで健康的で明るいコーラスが心地よく響きます。
 明るいのは、彼らが健康的な雰囲気を持っているからでしょう。どこかメランコリックな印象を覚える歌でも、グループの手にかかると清々しい曲になります。そこを楽しんできました。
 ひとつだけ、物足りなく感じたのは、ほとんどの曲が、ソロ対コーラスみたいなアレンジになっていたことです。せっかっく5人のメンバーがいるんですから、もう少しさまざまな組み合わせのコーラスをメロディ・パートで楽しみたかったところです。
 このメロディを彼らがオープン・ハーモニーで歌ったらどうなるだろう? とか、ここは女性ふたりの掛け合いにしたら面白いんじゃないだろうか? とか、男女ふたりでハーモニーをつけてもいいよね、みたいなことをあちこちの局面で思いました。

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 不勉強でしたが、このグループ、こんなに人気があるというか注目されているとは知りませんでした。「オーチャード・ホール」でコンサートを開くほどですから、かなりのものです。とくにアジアで高い人気を誇っているようで、日本で知られるようになったのは2005年にコンピレーションの『In The Middle Of Life』が発売されてからです。

e0021965_22345278.jpg 今回は「スウェーデン・グラミー賞」を受賞した最新作『Commonly Unique』の日本発売に合わせての来日です。1984年にグループは結成されました。1995年にはアカペラ団体のCASAから「The World's Best Vocal Group賞」を受賞し、2002年の日韓共催ワールドカップの開会式で国家を歌ったそうですが、残念ながら記憶にありません。
 驚いたのは、会場入り口にある招待や関係者用の窓口が長蛇の列になっていたことです。こんなに長い列を見たことはありません。それだけ業界や関係者の間で注目を集めているのでしょう。

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 招待された身でこう書くのは気が引けますが、チケットを買ったひとがこの列を見たら、「これって何よ」みたいに感じるひとがいたかもしれません。主催者側からすれば仕方のないことでしょうし、そもそも呼ばれてこんなことを書くのはルール違反でしょうが。

 それはそれとして、コンサートはよかったです。ロックやジャズとは違い、ひたすらエンターテインメントに徹したステージは楽しいものです。聴衆に媚びるようなところがあると嫌ですが、彼らはサーヴィス精神というよりホスピタリティを重視しているように感じました。
 「おもてなしの心」ですね。過剰なサーヴィスはどんなときでも鼻につきますが、そういうところがまったくなく、聴いていてとてもいい気分になれました。できれば、次回はもう少し小さな会場で見たいものです。でもこの成功で、ますますそういうことからは遠ざかってしまうかもしれません。もっと早くに彼らの存在に気がついていればよかったです。
by jazz_ogawa | 2007-05-30 22:40 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(8)
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 ちょうど1年前に始めた銀座のバー「le sept」でのゼミナールが昨日で5回目を迎えました。3ヶ月ごとの開催です。毎回満員の盛況は、ひとえにお店の則子ママと修ちゃん、それに主催のHKO商会のみなさんのお陰です。そしてもちろんいつも脱線気味の話に耳を傾けてくださる参加者のみなさんにもお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

 それで今回は、ぼくの大好きなボサノヴァ特集です。昨日も話しましたが、音楽の世界に身を置くようなった出発点がボサノヴァなんです。銀座も重要なポイントです。
 中学2年のときに、ソニー・ビルのそばにある「テイジンメンズショップ」というお店に、当時流行り始めたVANジャケットのマドラス・チェックのシャツを買いに行きました。そのとき、店内で流れていたのが『ゲッツ=ジルベルト』でした。ぼくはクラシック・ギターを習っていたので、ジルベルトが弾くギターの響きに惹かれて、シャツを買わず、近くの「ヤマハ」でそのレコード買いました。
 ジャズもボサノヴァも知らないころです。一所懸命そのギターをコピーしていくうちに、スタン・ゲッツのレコードを通してジャズにも興味を向けるようになっていきました。だから本気で最初に聴いたジャズ・プレイヤーはゲッツなんです。

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 銀座とボサノヴァではもうひとつ大切な思い出があります。それから6年くらい経って大学に入り、バンド活動の合間に、ボサノヴァの弾き語りでもバイトをやっていました。ちょっとしたきっかけから、銀座の、ちょうど「le sept」のような雰囲気のバーで弾き語りを頼まれるようになったんです。
 当時はギブソンのD-175というギターが欲しくて、音楽のバイトに精を出していました。あのころの値段で30万円以上しましたから、学生には高嶺の花です。でもそれがほしくて、バンドのバイトは結構いいお金になったので、毎週末はどこかで演奏していました。
 それでウィークデイには、最初、代々木の知り合いのスナックでボサノヴァの弾き語りを始めたんですが、お客さんの紹介で、銀座のお店も何軒か紹介してもらいました。数曲弾いては、ついでに何か歌いたいお客さんの伴奏をして(こちらは大半が歌謡曲でした)、別の店で同じことをやって、また前の店に戻る、みたいなシステムです。これを週に2~3日はやったでしょうか。

 そのうち、お店のホステスさんに、「帰りに送ってくれたらその分のお金を払ってあげる」といわれました。彼女たちもぼくがギターを買うためにバイトをやっていることを知っていたので、協力してくれたようです。だって、タクシー代の倍くらいのお金をチップだといって渡してくれるんですから。そういうホステスさんが何人かいました。これって白タクと同じで本当はイリーガルなことだと思うんですが、とにかくぼくは彼女たちの好意に甘えさせてもらいました。
 それでも30万円を貯めるのは大変です。そんなときに、今度は渋谷の「ヤマハ」でレコード売り場にいる店員さんから、中古なら半額くらいでD-175が手に入るし、彼女が買うことにすれば社員割引で15万円くらいになる、といわれました。
 それならそろそろ買える金額です。そこで、とりあえずそのギターを試しに弾かせてもらいました。コンディションは申し分がないし、手にも馴染みます。ぼくが思い描いていたとおりのギブソンです。それで、貯めたお金を全部手付け金として払い、それからさらに1ヵ月くらいして、そのギターはぼくの手元に来ました。

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 それにしても、いつもひとに助けられています。彼女たちは、みんなぼくよりちょっと年上でしたから、いまごろは60前後でしょうか。どうしているんだろうなぁ。みんないいひとたちだったから、きっと幸せな人生を歩んでいると思うのですが。昨日は、ボサノヴァを聴きながら、こんなことを思い出していました。
 そのギブソン、いまは娘のところにあります。でもほったらかしのようなので、そのうちまた手入れをして、少しずつ弾いてみようかなと思っています。

 昨日の話を書くつもりがこんなことになってしまいました。ごめんなさい。最後に、昨日みなさんと聴いた曲目だけ書き出しておきます。いつものように、時間がなくなり、終盤の2曲カットしてしまいましたが。

【song list】
①アントニオ・カルロス・ジョビン/イパネマの娘
②アントニオ・カルロス・ジョビン/ウェイヴ
③ジョアン・ジルベルト/三月の水
④スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト/コルコヴァード
⑤アストラッド・ジルベルト/ハウ・インセンシティヴ
⑥スタン・ゲッツ&チャーリー・バード/ワン・ノート・サンバ
⑦スタン・ゲッツ&ルイス・ボンファ/ジャズ・サンバ
⑧ルイス・ボンファ/カーニヴァルの朝
⑨ワルター・ワンダレイ/おいしい水
⑩アストラッド・ジルベルト&ワルター・ワンダレイ/ある微笑
⑪バーデン・パウエル/詩人にぴったり
⑫マルコス・バーリ/ソー・ナイス(サマー・サンバ)
⑬セルジオ・メンデス&ブラジル'66/コンスタント・レイン
⑭オスカー・ピーターソン/マシュ・ケ・ナダ
⑮ラムゼイ・ルイス/オルフェのサンバ
⑯コールマン・ホーキンス/デサフィナード
⑰スタンリー・タレンタイン/チャオ・チャオ(カット)
⑱シャーリー・スコット/キャント・ゲット・オーヴァー・ザ・ボサノヴァ(カット)
⑲ロレツ・アレキサンドリア/リトル・ボート
⑳ダイアナ・クラール/ザ・ルック・オブ・ラヴ
by jazz_ogawa | 2007-05-27 18:26 | ONGAKUゼミナール | Trackback(3) | Comments(27)
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 少し先の話ですが、10月にThe Quartetの来日公演が行なわれます。メンバーはハービー・ハンコック、ウエイン・ショーター、ロン・カーター、そしてジャック・デジョネット。もうおわかりでしょうが、マイルス・デイヴィスのバンドにいた面々です。本来ならトニー・ウィリアムスを入れたいところですが、彼はこの世にいないため、デジョネットが参加することになりました。

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 photo by Martin Schoeller

 このカルテット、ステージではマイルスにトリビュートする演奏を聴かせてくれることになっています。V.S.O.P.クインテットを連想させる今回のグループは、知る限りで初めての顔合わせです。4人による、ありそうでなかったグループが日本公演のためだけに結成されます。ぼくはこの企画を知らされて、胸が高鳴りました。
 そして大変光栄なことですが、コンサートを企画しているJECから、イヴェントに関するアドヴァイザーになってほしいとの依頼を受けました。アドヴァイザーといっても、何をやったらいいのかわかりません。とりあえず、宣伝部長のようなものでしょうか? JECとしてはあちこちの媒体にコンサートの告知を露出したいわけですから、そのお手伝いをすることになるようです。

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 コンサートは先のことですし、チケットも先行発売はされていますが、一般発売は6月1日からです。それで、まずは知り合いの雑誌編集者やいくつかの媒体を紹介しました。小僧comにも話を持っていきました。小僧comもジャズ絡みのイヴェントをやりたい希望がありますから、うまく連動できればいいなぁという思惑からです。

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 そういうわけで、小僧comで企画が決まりました。最終日となる東京公演の2日目(10月19日)ですが、ぼくのレクチャーつきでコンサートを観よう、という内容です。コンサート前に会場近くで30分ほど、コンサートのことやメンバーのことをお話して、終了後はやはり近くの手ごろなお店でオフ会(任意・飲食代別)のようなことをします。
 こちらは定員10名ほどを予定していて、すでに小僧comで募集中です。S席チケット(11000円)込みで16000円(税・送料含む)だそうです。それと小僧comでは一般チケットも取り扱っています。 もちろんJECでも先行発売しています。そちらは左側にあるTHE QUARTETのバナーをクリックすればリンクできるようになっています。

 今日は宣伝部長ということで、目いっぱい宣伝させていただきました。今後も、コンサートまで、何度か最新情報などをアップしていこうと思っています。
 以下は、ぼくが書いたプレス・リリースです。

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■The Quartetプレス・リリース
 1976年6月、ピアニストのハービー・ハンコックが中心となってたった1回のコンサートのためにグループが結成された。話題は、メンバー5人のうち4人までがかつてマイルス・デイヴィスのクインテットで活躍したミュージシャンだったことだ。その4人とは、ハービー・ハンコック(p)、ウエイン・ショーター(sax)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)である。
 彼らが久々にコンサートで顔を合わせるというのだから反響は大きかった。ここにマイルスが加われば、1960年代のマイルス・クインテットが再現される。実は当初、コンサートには彼も加わるはずだった。しかしこれは直前になってキャンセルされてしまう。代わってステージに登場したのは, マイルスと当時人気を二分していたフレディ・ハバード(tp)である。
 5人によるライヴは、先に書いたとおり1回だけの予定だった。そのことから、グループは「Very Special One-time Performance」、すなわちV.S.O.P.クインテットと呼ばれるようになった。ところがこのときのライヴは世界的な話題を呼び、結局1977年と79年に同じメンバーでワールド・ツアーが敢行される。
 1980年代にはウイントン・マルサリスを迎えたV.S.O.P.IIも結成された。そして1992年には、トランペッターをウォレス・ルーニーに代えてのV.S.O.P.クインテットが再編されている。前年にマイルスがこの世を去ったことから、このときは「トリビュート・トゥ・マイルス・デイヴィス」のサブ・タイトルがつけられていた。

 1940年代から常にジャズ・シーンをリードし、ポピュラー音楽に多大な影響をおよぼしてきたマイルス。彼の存在は、とりわけV.S.O.P.クインテットの面々にとって大きなものだった。このクインテットがマイルスの音楽を出発点に結成されたことは明白だ。マイルスに育てられた4人は、その後いずれもがジャズ界の実力派スターに育っていく。そして現在、4人のうちトニー・ウィリアムスはすでにこの世にいない。
 残された3人に、ウィリアムスの後任としてマイルスのクインテットに加わったジャック・デジョネットを迎え、今回日本でのみの特別コンサートが開催される。The Quartetと名乗るグループの面々は、いまや「生きる伝説」と呼ぶに相応しいミュージシャンになった。しかしこの「生きる伝説」は過去の栄光にすがっている類のひとたちとはまったく違う。いまも最前線にいて、もっとも新しいジャズをクリエイトしているからだ。
 思えば、マイルスもこの世を去る直前まで誰もおよぶことができないほど高いクリエイティヴィティを発揮していた。そんな彼と同じポジションにいるのがThe Quartetの4人である。マイルスの遺伝子は彼らによってしっかりと受け継がれている。そして、2007年10月、日本で彼らがマイルスに捧げるコンサートを開く。ここから新しい伝説が始まることは間違いない。(小川隆夫:音楽ジャーナリスト)
by jazz_ogawa | 2007-05-24 22:27 | Works | Trackback(1) | Comments(13)
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 東京もそうですが、ニューヨークも各種のフリー・ペーパーがあちこちで入手できます。日本語のフリー・ペーパーにしても、日刊と週刊を合わせれば10種類はくだらないでしょう。もちろん、ネットでもテレビでも日本のニュースや番組は見ることができます。25年前の留学時代に比べると、ずいぶん便利になったものです。

 ジャズの情報にしても、当時は週間新聞の『VILLAGE VOICE』の広告を手がかりにしていただけです。帰国するしばらく前から『HOT HOUSE』という月刊の小冊子が刊行されるようになって、ぐっと便利になりましたが。
 最近ではこれら2誌に加えて、新聞タイプの『all about jazz』と雑誌タイプの『NEW YORK JAZZ GUIDE』も発刊されています。ニューヨークを旅行をするひとも多いですし、その間にジャズを楽しもうというひともいるでしょう。限られた時間内で最大限にジャズを楽しむためには、取り合えず情報を仕入れることです。そのためには、こうした無料の情報誌が役立つでしょう。

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 ぼくの場合、ニューヨークに着いたらまず『VILLAGE VOICE』を手に入れます。水曜日に発刊される週間新聞で、ご存知の方も多いと思いますが、これは音楽情報誌ではなく、一種のカルチャー・マガジンです。
 この『VILLAGE VOICE』、ぼくが住んでいたころは一部75セントでした。その後1ドル50セントまで値上がりしましたが、現在は無料です。街を歩けば、あちこちに写真のような赤いボックスが設置されています。あとは書店やレコード店をはじめ、さまざまなショップでも入手可能です。そういうわけで、ニューヨークに着いたらとりあえず『VILAGGE VOICE』をチェック、ですね。

 『VILLAGE VOICE』は60年代のヒッピー文化から生まれたアングラ週刊誌が出発点です。それがいまでは政治・経済の論評から幅広い文化の紹介まで、若者を中心にした読者向けの、ある意味でラジカルな情報誌・論評誌としての評価を獲得するまでになりました。
 音楽以外にも、映画・書籍・美術・ダンス・演劇・ミュージカルなどの紹介、さらにはレストラン・ガイドからあらゆる催しの総合的な情報までを知ることができます。とくに後半に掲載されているライヴ・ハウスの広告が、ジャズに限らず音楽ファンには情報源として愛用されています。

e0021965_1965950.jpg 「The BIBLE of Jazz in New York For 25 Years!」の文字が表紙を飾っているとおり、『HOT HOUSE』は今年で創刊25周年を迎えました。こちらはマンハッタンだけでなく、ニュージャージーやクイーンズなど、ニューヨーク周辺にあるジャズ・クラブのスケジュールまで網羅してます。
 この雑誌は、「UPPER MANHATTAN(70丁目周辺)」、「MID-TOWN(35丁目から69丁目)」、「LOWER MANHATTAN(34丁目以南)」、「BROOKLYN/QUEENS」といった具合に、地域別にジャズ・クラブのリストとスケジュールを掲載しています。これはホテルに宿泊しているひとにとって、自分が行きやすいクラブを探すのに便利でしょう。

e0021965_1971757.jpg 新聞タイプの『all about jazz』は、ライヴ情報も網羅していますが、それよりジャズ雑誌的な内容で、インタヴューやアーティスト紹介、新譜のレヴューなどが中心です。この5月号では、リチャード・エイブラムスのインタヴューが表紙と巻頭を飾っていました。こんなところもマニアックで、嬉しい限りです。
 末尾にかなり小さな店までを含めたジャズ・クラブのリストがついていますから、マニアはこういうところをチェックして、知らないお店に行くこともできます。ただし毎日ライヴをやっているかどうかはわかりませんから、電話で確認したほうが無難ですね。

e0021965_1973894.jpg 『NEW YOROK JAZZ GUIDE』は、『DOWNBEAT』誌と同じサイズで同じくらいの厚さのジャズ雑誌で、これが無料というのは驚きです。「The Ultimate Directory of NY Area Jazz Club, Concert & Event Listings」という文字が表紙に書かれています。こちらも、一般的なジャズ雑誌と同じようなコンテンツで、ジャズについての情報をライヴだけでなく多角的な形で得ることができます。
 『all about jazz』がマニア志向なら、こちらの 『NEW YOROK JAZZ GUIDE』はメジャー志向です。ちゃーんと住み分けができているところも憎いですね。

 問題は、これらの雑誌がどこで手に入るかです。『VILLAGE VOICE』は、先に書いたとおり簡単入手できます。残り3誌は、まとめてここ、という場所はないように思います。有名ジャズ・クラブに行けば『HOT HOUSE』はまず置いてあるでしょう。残りの2誌は置いてあるところもあれば、置いてないところもあります。ジャズを扱っているレコード店にも、雑誌によって置いてあるところがあります。
 これもある種の出会いということで、ジャズ好きのひとならどうせあちこちに行くでしょうから、どこかでお目にかかれるに違いありません。それにしても、これだけの情報を毎月無料で配っているのですから、やっぱりニューヨークはジャズの街なんですね。

 それで、来月にならないときちんと紹介はできないのですが、10月初旬にぼくがガイド役を務める「ニューヨーク・ジャズ・ツアー」の開催が決定しました。レコーディング見学、ミュージシャンの家でのティー・パーティ、バスでめぐるマンハッタン・ジャズ・ツアー(名所めぐり)などを考えています。6月10日前後には募集要項や内容がブログでお知らせできると思います。その時期にニューヨークに行こうと考えているかたは、このツアーもチェックしたらいかがでしょうか。
by jazz_ogawa | 2007-05-22 19:16 | 平凡な日々 | Trackback | Comments(8)
e0021965_118350.jpg 前回のブログで肝心なことを書き忘れていました。新刊の『ジャズ・マンはこう聴いた! 珠玉のJAZZ名盤100』ですが、小僧comの小僧booksでぼくのサイン本が買えます。詳細はhttp://www.kozocom.com/books/index.htmlまで。
 送料がかかってしまいますが、小僧comのオフィスはウォーキング圏内にあるため、ご注文いただいてから数日内にサインして発送できると思います。興味のあるかたはぜひこちらでお買い求めください。
 と宣伝をしたところで、本日の本題です。おとといの17日に、南青山の「Body & Soul」でチンさん(鈴木良雄さん)のライヴを観てきました。発売されたばかりの新作『フォー・ユー』と同じピアノ・トリオによるライヴです。

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 チンさんとは縁あって、ニューヨークに留学したときに知り合いました。当時の彼はアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズを辞めて、自分のグループ「Matsuri」を結成したり、ジャズ・メッセンジャーズ時代の同僚だったジュニア・クックやロニー・マシューズのバンドなどで活躍していました。
 知り合ったのは、ジュニア・クックのグループで「ジャズ・フォーラム」に出ていたときです。やはりそのバンドにいたボブ・バーグが、「同じ日本人だろ」とかなんとか言って紹介してくれました。外国人に日本のひとを紹介されるっていうのもおかしなシチュエーションですが、それがきっかけでニューヨーク時代は家族づきあいをさせてもらう間柄になりました。

 チンさんは、厳しい競争社会のニューヨークにあって、信じられないくらい穏やかでいいひとでした。ひとが良すぎてミュージシャンには向かないのでは? と心配になるほどで、だからこちらは何とか応援したい気持ちになってしまいます。
 といっても、ぼくなんかお役に立てるわけではありません。チンさんは日本のトップ・ベーシストとして、デビュー直後から40年近くにわたって実力と人気を維持してきたほとですから。そういうわけで、『フォー・ユー』のライナーノーツを書かせていただきましたが、「足をひっぱっちゃわるいなぁ」という気持ちが先立ちました。でも、嬉しかったです。

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 そもそもこのトリオ、チンさんが前から太鼓判を押していた若手ピアニストの海野雅威さんをフィーチャー(ドラムスはセシル・モンロー)して、昨年ニューヨークでレコーディングしてきたものです。去年の5月、チンさんはこのトリオにフルートの井上信平さんを加えたグループで「JVCジャズ・フェスティヴァル」の一環として人気クラブの「Sweet Rhythm」に出演しました。ここは以前「Sweet Basil」として営業していたジャズ・クラブです。そのライヴ終了後に、チンさんの盟友でギタリストの増尾好秋さんがオーナーのThe Studioでレコーディングしたのが『フォー・ユー』でした。

e0021965_111197.jpg 「Body & Soul」ではそのアルバムからの曲が中心に演奏されました。「スーン」「トリステ」「アイシュッド・ケア」などなど。海野さんのピアノを中心にしたトリオは、バックからチンさんとセシルががっちりと支えていて、いい感じでした。チンさんは相変わらずアコースティックなサウンドを大切にしていて、聴いていて心が和みます。

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 ステージ終了後に海野さんとも少しお話をしたんですが、彼は10月からニューヨークで武者修行をするとのことでした。ぼくも10月にはニューヨークに行くのでタイミングが合えば向こうでも会えますね、なんていうとりとめのない話をしただけですが、チンさんと同じでほんわかしたパーソナリティがとてもいい感じでした。

 帰りしな、入り口のところに座っていたチンさんの奥さんとも久しぶりにお会いできて懐かしかったです。何年か前に、頼まれて息子さんの健康診断書を書いたことがあります。そのとき以来でしたが、お元気そうで何より。立ち話でしたが、ニューヨーク時代のことをふたりしてちょっと懐かしく思いました。
 店を出たのは12時近くだったんですが、渋谷まで歩くことにしました。このままタクシーに乗って帰るのは何だかもったいない気がしたんですね。チンさん夫妻や久々に会った音楽関係のひとたちとの会話が楽しかったこと、そして何よりトリオの演奏が心地よかったことを、もう一度心の中で味わいながら、同行してくれたgomezとふたりで渋谷まで歩きました。
 そうそう、ぼくはウイングスという音楽関係の会社を作っています。この会社名、仲間はポール・マッカートニーのウイングスから拝借したと思っているようですが、実をいえばチンさんのオリジナル「ウイングス」から取ったものです。
by jazz_ogawa | 2007-05-19 11:26 | ライヴは天国 | Trackback(4) | Comments(6)
e0021965_23414295.jpg 先月の『愛しのジャズマン』に続いて、今度は河出書房新社から『ジャズマンはこう聴いた! 珠玉のJAZZ名盤100』という本が出ました。版元によれば、おとといあたりから書店に並ぶとのことでしたから、大きなお店なら置いてあると思います。

 タイトルや表紙からピンとくるひともいるでしょうが、昨年の8月に出した『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100』の続編にあたるものです。1年も経たないうちに続編が出せたことを嬉しく思っています。部数も最近のジャズ本としては破格の数字です。ただし、ジャズ本ですからたいしたことはありません。
 それでも河出書房新社からはこの1年で3冊出したんですが、いずれも他の出版社から出した本に比べるとかなり部数が多いので感謝しています。

 内容はミュージシャンのコメントを集めたものです。ありがたいことに、これまでにさまざまなアーティストや関係者から話を聞くことができました。
 とりわけぼくのインタヴューで根幹をなしているのが、「ブラインドフォールド・テスト」と呼ばれるものです。これは、アルバム名やアーティスト名を伏せていくつかのレコードないしはCDを聴いてもらい、そのアーティスト名を当てるお遊びです。昔は耳に自信のあるファンを集めてジャズ喫茶などがよくやっていました。
 その「ブラインドフォールド・テスト」を、「アイ・ラヴ・ジャズ・テスト」のタイトルで20年ほど『スイングジャーナル』誌に連載していました。最初はその連載のためだけだったんですが、やがて嬉しいことにミュージシャンの間で「ブラインドフォールド・マン」と呼ばれるようになりました。

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     ブランフォード・マルサリスを「テスト」中(2003年)

 「日本に行ったらブラインドフォールド・マンがいるぞ、気をつけろ」
 ブランフォード・マルサリスがふざけて、日本ツアーをするアーティストにそう言っていたのが広まりました。と言っても、一部のひとの間での話ですが。
 それで通常のインタヴューをしても、そのうちミュージシャンから「今日はブラインドはいいの?」と言われるようになりました。もちろん彼らの冗談ですが、こういうときは受け狙いでバッグの中からCDを取り出し、「それじゃあリクエストに応えて、いまからテストを始めます」みたいなことを言うようにしていました。
 こう言うと、必ず受けます。ですから、いつも「ブラインド」の用意をしてインタヴューにのぞむようになりました。
 それでそのうち、せっかく音を準備したのに使わないのはもったいない、そう考えるようになったんですね。いつの間にか、時間があまったときはリクエストもされないのに「ブラインド」をするようになりました。

 そうやって集めたコメントは膨大な数にのぼります。あるとき、一念発起をして、そのコメントをデータベース化しました。これは大変な作業だったんですが、作業中に原稿に読み耽ることもちょっちゅうでした。自分で書いた原稿なのに、自画自賛ですが実に面白い。
 ミュージシャンのコメントには一家言が多くて、ぼくらとは発想や感じ方がまったく違うことも多々あります。『スイングジャーナル』誌に連載していたときからこのことはわかっていたんですが、紙面の制約で使えなかったコメントが沢山あります。インタヴューのついでに聞いたコメントはほとんどが未発表で、それらをお蔵入りさせておくのはもったいないと思うようになりました。

e0021965_23421270.jpg それでまとめたのが『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100』です。おかげさまで好評だったことから、今回その続編の『ジャズマンはこう聴いた! 珠玉のJAZZ名盤100』を出すことができました。
 評判がよければ、もう1冊、年内に出せるかもしれません。次は、誰でも知っている名盤から離れて、俗に言うところの「隠れ名盤」みたいなものでいこうかと考えています。ただし誰も知らないアルバムを聴いてもらっても、ミュージシャンはコメントのしようがありません。ですから「隠れ名盤」というより、「忘れられた名盤」みたいな作品を集めたものになります。
 「そういえば、こんなアルバムもあったっけ」、「このごろ聴いていないけれど、これもよかったよね」みたいなアルバムって結構あるじゃないですか。そのあたりにスポットを当てたいと考えています。

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 昼休みに神田の書店を覗いたらありました! よーく見ると上段の棚にはぼくの本が6冊並んでいます。素晴らしい!

 それでせっかちなぼくは、実を言えば出版社のゴー・サインはまだ出ていないのですがもう書き始めています。
 編集会議用の企画書を作るため、まずは取り上げるアルバムを100枚選びました。選ぶためには、コメントの内容をチェックしなくてはなりません。紹介するに値するコメントが揃っているかどうかの確認です。それらを読んでいると、どうしても文章としてまとめたくなってきます。それで、いくつかは規定の字数で書き上げてしまいました。
 担当者はぜひ出したいと言ってくれていますが、ジャズ本の出版は厳しい状況にあります。いまは、ひたすら会議の通過を祈っているところです。そういうわけですから、この本もぜひよろしくお願いします。
by jazz_ogawa | 2007-05-16 23:42 | Works | Trackback(1) | Comments(10)
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 昨日はHi-FiのDJイヴェントに行ってきました。今回は初めての試みで、夕方の4時スタートです。ぼくは4番手で、5時半から回しました。この時点でお客さんはほとんどいません。最初からそのあたりは予測していました。
 お客さんがいようがいまいが、どのみち自分の楽しみでやっていますから、久々にブルーノートのアシッド系をかけて、いい気持ちの45分間を過ごしました。ひとがいないっていうことは、タバコの煙も少ないっていうことですし。
 順不同ですが、こんな曲をかけました。

【songlist】
1. Ronnie Laws/Always There
2. Lou Donaldson/If You Can't Handle It, Give It To Me
3. Gene Harris & The Three Sounds/Book Of Slim
4. Moacir Santos/Off And On
5. Alphonse Mouzon/Sunflower
6. Bobbi Humphrey/Uno Esta
7. Carmen McRae/You're Everything
8. Horace Silver/Swinging The Samba
9. Duke Pearson/Upa Neguinho
10. Charlie Rouse/Samba De Orfeu
11. Horace Parlan/Headinf South

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 こういう曲を聴きながら、思い出したことがあります。ぼくがこの手のレコードをせっせと買い込んでいたのは1970年代のことです。当時はこういうレコード、中古盤なら300円とか500円、高くても1000円くらいで大半が買えました。
 渋谷なら、昨日の店のすぐそばにある「JARO」や、そのころは公園通りにあった「ディスク・ユニオン」なんかで買っていたんですが、そういうレコードがいまやそこそこの高値で取り引きされているようなんでびっくりです。
 この程度の値段で買えたから、ブルーノートのコンプリート・コレクションもできたんでしょうね。いまなら絶対に無理です。それこそ、いまでいうところのレア・グルーヴやアシッド・ジャズ物が格安でゴロゴロあったんですから。

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 脱線しますが、昔くずのように扱われていたレコードがいまでは高嶺の花みたいになっている例ってあまりないように思います。たとえば、アイドル物なんて昔もいまも二束三文です。ロックだって、すぐに思い浮かぶものはありません。
 まとめてナンボみたいなレコードが、下手をすると5桁の値段で取り引きされているのは一部のジャズだけとはいわないですが、まあそんなところじゃないでしょうか? だって、昨日回したアーティスト、もしくは作品のほとんどが1970年代は無視されていたんですから。
 スリー・サウンズとか、昨日は回しませんでしたがジミー・スミスのレコードなんかはまったく相手にされていませんでした。日本のジャズ・ファンって、当時はたいていのひとがシリアスなジャズを好んでいたので、この手のタイプは邪道と見られていました。ジャズ喫茶では、オスカー・ピーターソンのレコードだってリクエストするのにちょっと躊躇する雰囲気がありましたから。
 ところがぼくはへそ曲がりな性格なもので、低俗と多くのひとに思われていたこの手のジャズに強い愛着を覚えていました。なんてかっこつけていますが、本音はもっと単純、つまり安かったからです。
 ぼくには本末転倒なところがあって、何でも数が増えると嬉しいんですね。俗にいう名盤が新品で2500円するなら、駄盤と呼ばれているものを300円で8枚買ったほうが嬉しいと思う人間です。そうやって片っ端から買っていったら、それらがいまでは欲しがっているひとの多いレコードになってしまったんですから、世の中って不思議です。

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 何をいいたいのかまったく考えず、思いのままに書いてしまいました。強引に話をまとめるなら、やっぱり自分の欲望におもむくまま行動するのがいいんじゃないかっていうことです。それが一番後悔しない方法です。
 ぼくは何事も深く考えずに思いつきで動いていますし、そうやって生きてきました。それで失敗したり損をしたこともたくさんあります。それでもすべてをひっくるめて考えてみると、帳尻としてはプラスになっているように思います。だって、ただいま現在の自分に納得していますし、不満がありませんから。ただし、これも大雑把に考えての話です。日常的に納得しないことや不満だってもちろんあります。
 書けば書くほど無意味な話になってきましたから、もうやめましょう。

 そうそう、ガラガラだった昨日ですが、食事をして8時ごろに戻ったら、動くのも大変なほどお客さんが入っていました。『愛しのジャズメン』を出してくれた東京キララ社の社長もDJ仲間で、昨日はぼくの次にゲストDJとして参加してくれました。
 ついでに会場で本も売ってくれていたようで、戻ってきたらいろいろなひとから本にサインを頼まれました。有難いことです。社長によれば、いまのところこれまでの本より出足がいいとのことでした。これまた有難いことです。
 今日は母の日なので、これから実家に戻ります。では、では。
by jazz_ogawa | 2007-05-13 11:50 | 平凡な日々 | Trackback | Comments(14)
e0021965_21471818.jpg 8日にキース・ジャレットのトリオを聴いてきました。結論からいうと、ちょっと物足りなかったですね。小ぢんまりとまとまっていて、これまでの奔放さが少し薄らいでいたように思いました。
 とはいっても、キースのレヴェルでの話です。ありきたりのピアノ・トリオに比べたら圧倒的に素晴らしかったですし、ピアノ・トリオによる屈指の演奏のひとつだったことに違いはありません。こちらの期待があまりに大きかったため、物足りなく覚えたんでしょう。
 それというのも、1年半ほど前に聴いたソロ・ピアノに驚愕させられたからです。そのときのキースは、ぼくが理解できる音楽のはるか先を行っていました。そのことに啓発されて、しばらくの間、ジャズとは、はたたま音楽とは自分にとってどういう意味を持つものだろうなんていうことまで考えさせられました。
 こういう触発のされ方はそうあるものじゃありません。あのときのソロ・コンサートは、ぼくが体験したライヴの中でもかなり上位に入るものでした。そしてその後にリリースされた「カーネギー・ホール」でのソロ・ライヴも非常によかったものですから、おとといのコンサートにも大きな期待を抱いて「上野文化会館」に向かったわけです。

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 コンサートは「グリーン・ドルフィン・ストリート」から始まりました。キースにしては物足りなく感じましたが、それを脇に置くなら、この平凡な曲でも彼の手にかかれば非常に魅力的なものに変身します。この日はアマチュアのミュージシャンやシンガーが取り上げる曲が多かったんですが、それらがどれも輝くばかりの内容になるんですね。
 聴き飽きた曲でも、解釈やアプローチによっては素晴らしい演奏に繋がります。そのお手本のようなプレイが連続しました。オールド・ボトルにニュー・ワインを注ぐようなものでしょうか。
 キースの場合、斬新な解釈にいつも嬉しい驚きを感じます。この日はプレイがいま一歩でしたが、相変わらず誰もやらない解釈とか表現には感心させられました。それとソロ・パフォーマンスではぼくの手の届かないところまで行ってしまったと感じた彼ですが、この日のトリオ演奏は十分に理解し楽しむことができました。

e0021965_214831.jpg こう書いたところで、物足りなく感じた理由がはっきりしてきました。マイルスはいつもひとより半歩先を行くことで、人気を維持していたひとです。キースのソロは、ぼくから見れば半歩どころか二歩も三歩も先を行っていました。そこに触発ざれたんだと思います。ぼくよりずいぶん先を行っている彼ですが、おとといのトリオでは追いつくことができました。
 先を行くひとを追いかけることに魅力を感じるのだと思います。マイルスが好きなのもそれが理由です。そういう先を行くひとと肩を並べてしまうと、物足りなくなってしまうんでしょう。
 とはいっても、先を行くとか、肩を並べるとかいうのは勝手な思い込みです。でもそう考えると、これまでに何度も聴いてきたトリオの演奏も常に先を行っていました。こちらの意表をつく演奏がぼくは好きなようです。予定調和でまとまりのいい演奏には興味がありません。キースは、常に考えもしない展開やフレーズで翻弄してくれます。その面白さに触れて40年も経ったんですね。

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 最初はチャールス・ロイドのカルテットで存在を知りました。1966年のことです。その後、トリオやカルテットやソロなど、いろいろなスタイルの演奏を聴きましたが、いつもキースのプレイはぼくの思いの先を行っていました。だから飽きずに40年間も聴き続けてこれたんでしょう。これって大変なことです。
 キースがずっと高い音楽性を維持してきたことも驚きですが、つき合いのいい自分にもいまさらながらにびっくりです。一度惚れ込むといつまでもつき合うぼくですが、こんなに長いつき合いをするひとは珍しい・・・いやそうでもないか。考えてみたら結構いますね。
 それでもその何十倍も消えていくひとがいるわけですから、自分の守備範囲を考えれば確率は低いと思います。でも有難いことに、数自体は多いですから、それだけ楽しみもたくさんあります。
 ところで、ぼくは大の偏食です。何でもおいしく食べられるひとをうらやましく思います。音楽はその反対で、何でも好きになってしまいます。好き嫌いがほとんどありません。そして、よっぽどつまらないものでない限りはしばらくつき合います。
 そいうやって出会えた素敵なアーティストや音楽は数限りなくあります。食べ物でもそういうことができればいいのですが、そうはいかないところが人生です。好き嫌いがあることも個性のうち。そんな風にも思っています。

e0021965_21484340.jpg あさっては渋谷でDJイヴェントがあります。今回は久しぶりにジャズをかけようと思っていますが、気が変わるかもしれません。何しろ気の向くまま、思いつきで生きていますから。キースの演奏は予定調和でないから面白いと書きました。ぼくの人生も予定調和ではありません。だから自分では面白いと思っています。
by jazz_ogawa | 2007-05-10 21:54 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(23)
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 ニューヨークでは「Tribecca Film Festival」が開催中だったんですが、なぜかピンと来るものがひとつもありませんでした。滞在中に1本も映画を観なかったのは本当に久しぶりです。
 トップの写真は、街中に設置されていた「Tribecca Film Festival」の宣伝用(?)のディレクターズ・チェアです。よく観ると、右の脚のところで何か作業しているひとがいます。それで大きさがわかるのじゃないでしょうか。

①フリーダム・ライターズ
e0021965_13421917.jpg 行きはユナイテッドのワシントンD.C.直行便です。まずは、以前ニューヨークで見損なったこの映画を観ました。ヒラリー・スワンクが新任教師役を演じています。彼女の着任した高校が荒れていて、そこのまったくやる気がない生徒たちをどう導いていくかという物語です。
 人種問題の根深さは、わかっているつもりでもここまで強烈な実体験がないため、改めて考えさせられます。というか、こういう状況はうんざりですね。日本の学校も酷いところは相当酷いと思います。そのことも含めて、ぼくなんかはまったく無力な人間であることを思いしらされました。
 差別の気持ちはどんなひとの心の中にも多かれ少なかれあるでしょう。それが問題を難しくしているとは思うのですが、人間が存在する限り解決はされません。その中で自分はどうひとと接していくか。社会の問題ではありますが、結局はひとりひとりの心に委ねられていると思います。

②主人公は僕だった
e0021965_13424838.jpg 他人の声が聞こえてきて、それによると自分が小説の主人公で、これまでその物語どおりに自分の人生が進んでいて、最後は死ぬことになっている、みたいな話です。ダスティン・ホフマンが出ているだけで選んだ映画ですが、ストーリー自体が面白くなかったです。荒唐無稽の話は世の中にいくらでもありますが、この荒唐無稽さには共感できません。

③ナイト・ミュージアムe0021965_13431824.jpg
 ほかの映画を観ようと思っていたのですが、チャンネルを間違えて観始めたため、そのまま最後まで観た映画です。UAは番組の開始がOn Demandではなく、すべての映画が同時にスタートします。ですから途中で違うチャンネルに変えると、そちらも途中から観ることになります。この点、ANAはビデオと同じで、いつでも最初から観れますし、早送りや巻き戻しも可能です。
 さて、この映画、つまらないだろうなと思っていましたが、結構面白くて最後まで観てしまいました。荒唐無稽もこういうのならOKです。

④デジャヴ
e0021965_13434964.jpg ここからは帰りで、ANAのニューヨーク/東京直行便を利用しました。デンゼル・ワシントンは好きな俳優のひとりです。このひとを見ると、いつもウエイン・ショーターの笑顔を思い出します。ウエインの顔を縦に引き伸ばすと、デンゼル・ワシントンの顔になる、と密かに思っているのですが。
 これは面白かったですね。デンゼル・ワシントン演じる捜査官の頭の良さに最初から魅了されっぱなしでした。話は矛盾するところもある気がするのですが、そんなあら捜しは必要ありません。最初から最後まで、はらはらどきどきして観ました。ただし、結末はぼくの予想とまったく違います。
 ポーラ・パットンという女優さんも魅力的ですね。でもこの映画、英語で観たら話がどこまで理解できたか自信ありません。

⑤ホリデイe0021965_13441937.jpg
 こういうラヴ・ストーリーも好きです。キャメロン・ディアスはかつてのメグ・ライアン的なポジションにいるんでしょうか。この映画でも輝いていました。そんなに美人じゃないですが、そこがまたいいですね。男優ではジュード・ロウよりジャック・ブラックに好感が持てました。キャラクターもよかったし、人相や風貌が実に好ましい感じす。
 「ホーム・エクスチェンジ」は馴染みのないスタイルですが、実際、この夏休みに東京で家を交換してくれるひとを探しているニューヨーク大学のドクターがいます。そういうわけで、欧米ではわりとあることかもしれません。
 ハッピーエンドで終わるふたつのカップルの話で、こういうふんわかした雰囲気にはもう少し浸っていたい気がします。この後はどうなるでしょう? 後日譚も知りたく思いました。

⑥ロッキー・ザ・ファイナル
e0021965_1346399.jpg 中学のときにごく短期間ボクシング・ジムに通ったことがあるので、ボクシングは好きです。で、『ロッキー』も全部観ましたが、さすがに今回は無理が過ぎます。ですが、最後まで面白く観てしまいました。『インディ・ジョーンズ』や『ダイ・ハード』、あるいは『若大将』シリーズと同じで、展開はいつも同じです。でも今回は、試合をする必然性のお膳立てがちょっと弱かったかなと思いました。
 それでも、『ロッキー』とはそういう映画ですから、これでいいんでしょう。実際、ぼくはその上映されている時間を楽しく過ごせたのですから。シルヴェスター・スタローンがやりたいことを好きにやった映画。彼の夢の実現におつき合いさせてもらった気分です。

⑦幸せのちから
e0021965_13463371.jpg 行きの飛行機でも上映していたのですが、画像に酷いノイズが入るので観るのをあきらめた映画です。どんなときでも前向きな主人公は偉いと思います。でも、ぼくだったらすぐに挫折してしまうでしょう。これでもかこれでもかと窮地に立たされるたびに切り抜けるのですが、そういうのを見ていると辛くなってしまいます。
 苦労の末、株式仲介の会社に就職するところで映画は終わりです。でも、その後のサクセス・ストーリーも描いてほしかったですね。しんどい生活を散々見せられ、最後は入社が決まって「はいおしまい」では、辛い気持ちだけが残ってしまいます。感動的な映画ではあったのですが。

⑧グッバイガール
e0021965_1347160.jpg これは1977年の映画です。主演はリチャード・ドレイファスとマーシャ・ネイソン。舞台はマンハッタンで、ひょんなことからアパートで同居することになった知らぬ同士の男女の物語です。ニール・サイモンの脚本ですから、小粋でユーモア・タップリのロマンティック・コメディになっています。
 ドレイファスはこれでアカデミー主演男優賞を取りました。といっても大作ではなく。趣味のいい小品といった内容です。封切り時にも観た記憶がありますが、内容はまったく覚えていなかったので、新鮮な気持ちで観ることができました。ちなみに音楽はデイヴ・グルーシンが担当しています。


⑨ドリーム・ガールズ
e0021965_1347344.jpg 年末にニューヨークで観ましたが、ここまで来たらいまさら寝るのも中途半端なので、ついでに観てしまいました。やはり歌うシーンは見事です。曲もいいですし、伴奏やコーラス・パートも含めてよくできた曲がどっさり含まれていますから。
 劇中に「ペイオラ」という言葉が出てきます。これは、DJを買収してレコードをかけてもらうことです。この映画ではそういうシーンはありませんが、もうひとつのペイオラは、有力DJに作詞や作曲者のクレジットをあげることです。実際は曲作りに参加していないのですが、ヒットすれば印税がDJに転がり込んでくる仕組みです。それで、そのDJはせっせとそのレコードを流すことになります。

 帰りの飛行時間は13時間半くらいでしたか。映画6本で12時間強です。その後も機内サーヴィスが終了するまで黒澤明の『天国と地獄』を観ていましたから、最初から最後までずっと映画のチャンネルをつけていたことになります。こんなに立て続けに映画を観たのは生まれて初めてのことでした。
by jazz_ogawa | 2007-05-07 13:47 | 映画&DVD | Trackback(6) | Comments(14)
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 といっても、特別な予定は何もありません。いつものように野菜スープなどの朝食を食べて、その後にジムでひと汗流して、ごろごろしていたらお昼です。
 上の写真は、部屋から見たイースト・リヴァーです。しばらく前までは電力会社の大きな建物があったため、このように見通しがよくありませんでした。しかし現在ハイライズのアパートが建設中なので、そのうち以前よりもっと視界が悪くなりそうです。

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 最後のお昼ご飯は、ニューヨークに来たら一度は行かなくちゃいけない(と勝手に決めている)イースト・ヴィレッジのカレー屋さん「Baluchi's」にしました。このお店はマンハッタンのあちこちにあるのですが、お昼は全メニューが半額になります。しかし、今回行ったら、夜も半額になっていました。これまでにも昼夜共に半額だったことがあるので、またそうなったようです。
 イースト・ヴィレッジには有名なインド・レストラン街がありますが、こちらはその近くのセカンド・アヴェニューに面しています。通りをはさんで数件先には、やはりお気に入りの「Haveli」もあるのですが、「Baluchi's」ができてからは、安くておいしいこともあり、こちらに来る回数が多くなりました。
 このあたり、とにかくカレー屋さんが多いのですが、「Baluchi's」にしても「Haveli」にしても、インド・レストラ街よりは高めの価格設定です。それでも半額になれば、インド・レストラン街にある店とほとんど同じ値段になるんじゃないでしょうか。
 同じ値段なら、安っぽくない店で、安っぽくないカレーを食べたほうがいいでしょう? でも不思議なことに、この店にお客さんはあまり来ません。今日も、ぼくたち以外は先にひと組、帰るころにもうひと組が来ただけです。味もいいし値段も安いのに、どうしてなんでしょう?

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 それでぼくは健康のことを気にしつつ、ここまで来たら食べるしかないと居直り、さらに我慢は体によくないとセルフ・エクスキューズし、それでも後悔しながらBharthaを食べてしまいました。
 これは先日「Pongal」で食べたカレーとほぼ同じもので、ローストした茄子を、ソテーしたオニオンとトマトであわせたものです。こちらのほうは普通にオイルが使われている分、味にコクがありました

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 このバスマティ・ライスはなかなかおしいです。一般的にカレー屋さんでは、ライスは無料ですが、ここは有料で、やはりメニューに書かれた金額の半額がチャージされます。それで少し金額的に辻褄を合わせようということでしょうが、それでもトータルして、このクラスのカレーがニューヨークでこの値段で食べられるところはまずないと思います。お金のことはあまり書きたくないのですが、ぼくのは8ドル弱くらいじゃないでしょうか。

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 ところで「am NEW YORK」というフリー・ペーパーがあるのですが、本日発行のウィークエンド版にこんな記事が載っていました。「マンハッタンの音楽シーンに暗雲が立ち込める気配」とでもいうんでしょうか。最近クローズされたクラブを題材に、クラブ・シーンの不景気について書かれた記事です。リストには「CBGB」「Fez」「Luna Lounge」「Tonic」「C-Note」「Sin-e」が掲載されています。このうち『マンハッタン・ジャズ・カタログ』で紹介した店が4軒含まれています。レコードやCDショップもクローズしてきていますし、本もそのうち書き直さなければいけません。

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 同じ新聞で松井の記事も見つけました。昨日も活躍して、あちこちのニュースで松井がヒットを売ったシーンが繰り返し流されていました。松坂の打たれたシーンも何度も見ましたので、どちらも注目されていることが実感でき、結果はどうあれ日本人としては嬉しく思います。

 さて夜ご飯は、イタリアンかチャイニーズも選択肢なんですが、やっぱり野菜を摂ろうということで、しゃぶしゃぶになりました。週に2回は多いのですが、「肉より野菜中心だからね」とまたまたセルフ・エクスキューズをして、今回はイースト・ヴィレッジにある「しゃぶ辰」です。

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 最近は安いお肉を選ぶようになりました。こちらのほうが赤味ですから。とはいっても、脂身も含まれているので、そこはメスさばきならぬ箸さばきで細かく脂身を取り除きます。きれいな食べ方とはいいがたいし、同席するかたはいつも迷惑していると思いますが、ここはお許し願ってマイ・ペースでいかせてもらいます。

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 効用もあるんですよ。そのうち細かい作業に疲れてくるので、食べる量が減りますから。「そんなことないっ」といっているひとの顔も思い浮かびますが、実感としては物足りないくらいのところでおしまいにしています。

 さあ、これで行くべきレストランには大体行きましたし、ほとんど何もしないでだらだら過ごしたことでリフレッシュもできました。総括するに、今回の食生活はおまけして50点といったところでしょうか。日本に帰ったら、しばらくは真面目に禁欲生活をしようと思っています。でもこれまたセルフ・エクスキューズですが、めりはりつけるのも大切ですから。
 さあ、あとは明日の飛行機で日本に戻るだけです。つまらないのは、「名残惜しい」気持ちがいつのころからかなくなってしまったことです。以前は、最後の夜なんて、とても悲しい気持ちで迎えていました。しかし、もう何年もそういう気持ちは芽生えません。いまは早く日本に帰りたいと思っています。それだけ、日本に置いてある人生や生活が大きくなったということなんでしょうかね。
by jazz_ogawa | 2007-05-05 11:13 | NY Mapができるまで | Trackback | Comments(10)
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