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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージ シャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連 の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィ スやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形 外科医としても第一線で活躍中。

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カテゴリ:ライヴは天国
  • 2012-05-24 ファブリッツィオ・ボッソ@「ブルーノート東京」
    [ 2012-05-24 09:24 ]
  • 2012-05-21 東京=マニラ・ジャズ・アーツ・フェスティヴァル 2012
    [ 2012-05-21 09:57 ]
  • 2012-05-14 あがた森魚デビュー40周年ツアー
    [ 2012-05-14 10:05 ]
  • 2012-05-12 STAX!@「ブルーノート東京
    [ 2012-05-12 11:06 ]
  • 2012-04-15 イヴァン・リンス&ジェーン・モンハイト@「BNT」
    [ 2012-04-15 11:31 ]
  • 2012-04-08 ロバータ・ガンバリーニ@「コットン・クラブ」
    [ 2012-04-08 10:29 ]
  • 2012-03-22 渡辺香津美@「ブルーノート東京」
    [ 2012-03-22 09:09 ]
  • 2012-02-07 ベニー・グリーン@「丸の内コットン・クラブ」
    [ 2012-02-07 14:58 ]
  • 2012-01-30 ピーター・セテラ@「コットン・クラブ」
    [ 2012-01-30 11:44 ]
  • 2012-01-26 パット・メセニー@「ブルーノート東京」
    [ 2012-01-26 12:37 ]
 現在乗りの乗っているトランペッターがファブリッツィオ・ボッソ。彼のライヴを19日の土曜日に観てきました。

 最後にメンバー紹介をするまでひとことも発せず、黙々と演奏に集中。丁寧にMCをしてくれるアーティストも好きですが、こういう「音楽一途」のひともいいです。

 抜群のテクニックと豊かな表現力。この両方をバランスよくライヴの場で示せるひとは、最後まで飽きさせません。まさしくボッソがこのタイプ。

 新作の『ニーノ・ロータに捧ぐ』ではロンドン交響楽団との共演が実現。オーケストラ作品なので、カルテットによる今回のライヴではそのアルバムからの曲はやらないのかな? とも思っていました。が、「山猫」や「ゴッド・ファーザー」のテーマがコンボで聴けたのもよかったです。

 あと感心したのは、「ニューオリンズ」でのワー・ワー・ミュートの使い方。最近のプレイヤーはハーモン・ミュートは使っても、手でワー・ワーさせるひとはあまり見かけません。このあたり、きちっと基本も学んでいるんでしょう。

 基本といえば、ボッソの音楽自体が実にジャズの伝統に根ざしています。そこにぼくは惹かれるんでしょうね。紛れもなく現代のモダン・ジャズですが、根底には1960年代あたりのジャズのスタイルが脈々と息づいています。

 現代的な感性全開でいてモダン・ジャズの王道も行く演奏。こういうプレイヤーとそのひとが生み出す音楽。実に小気味よく、なおかつ心地よかったです。 

【メンバー】
Fabrizio Bosso(tp)
Claudio Filippini (p)
Tommaso Scannapieco(b)
Lorenzo Tucci (ds)
by jazz_ogawa | 2012-05-24 09:24 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(0)
 18日の金曜日、渋谷の「さくらホール」で観てきました。

 ここは子供のころの地元で、近くの「さくら幼稚園」に通っていました。そして、「さくらホール」がある「渋谷区文化総合センター大和田」はかつて「大和田小学校」があったところ。「さくら幼稚園」卒業生の大半は「大和田小学校」に進学しました。小学校のとなりは、幼稚園から高校まで一緒だった友人の家でしたし。

 そんなことはどうでもいいんですが、「東京=マニラ・ジャズ・アーツ・フェスティヴァル 2012」、行ってよかったです。これはチャリートの尽力によって実現したコンサート。クリヤマコト、山本剛、野力奏一の各ピアニストが率いるトリオをバックに、フィリッピン出身のシンガーが素晴らしい歌の数々を披露してくれました。

 それにしても実力派揃い。英語の発音もいいし、エンタテインメント性もあり、チャリートを含めて5人のシンガーが登場し2~3曲ずつ聴かせてくれたんですが、各人各様、個性的で楽しめました。

 後半には日野皓正さんも登場。野力さんのトリオをバックに聴かせてくれた「アローン・アローン&アローン」の美しさ。ヤマちゃんの「ミスティ」ともども、とても印象的でした。

 最後はチャリート、モン・デヴィッド(このひと最高です!)、日野さんで「チュニジアの夜」。中盤からスキャット合戦となり、ついには日野さんまでスキャットを披露。

 そしてアンコールは全員が登場し、「A列車で行こう」を。オープニングとこのアンコールでは青山学院大学ロイヤル・サウンズ・オーケストラも参加。学生オーケストラのレヴェルの高さにも感服。

 このコンサートは素晴らしい文化事業だと思います。チャリートはさぞかしあちこち奔走したんでしょうね。立派なことです。そしてフィリッピン人シンガーの実力の高さ。このことが紹介できたただけでも意義はあったのではないでしょうか。ジャズを通してフィリピンと日本の文化を結ぶ。こういう架け橋的なイヴェントは貴重です。これをきっかっけにもっと交流が盛んになればいいですね。
by jazz_ogawa | 2012-05-21 09:57 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(2)
 一昨日の12日に行ってきました。会場はレトロな「日比谷公会堂」。あがたさんにはぴったりのホールです。

 これまでに深いかかわりをしてきた音楽仲間が一堂に会しての豪華な3時間半。休憩時間なしで、あがたさんはずっと歌いっぱなし。ぼくより年上なのに、たいした体力と集中力と、そして創造性。素晴らしかったです。

 一般的には「赤色エレジー」くらいしかヒットはありません。しかし、あがたファンにとっての名曲はそれこそ無数にあります。これまでの40年で残してきたそれらの数々をこの夜は最高のメンバーと聴かせてくれました。

 会場に入ると、入り口ではブラス・バンドのお出迎え。その後、彼らは場内を練り歩き、舞台で演奏してからいよいよコンサートがスタート。

 過去の名曲に混ざって、発売されたばかりの世界映画主題歌集大全集と銘打った『女と男のいる舗道』からも何曲か。駒沢裕城のスティール・ギターと白井良明のアコースティック・ギターだけを伴奏にした「星に願いを」がとくに印象的でした。白井さんと鈴木茂のギターをバックに歌った「カーニバルの朝」もよかったですね。

 白井さんといえば、昨年、無期限活動休止を宣言したムーンライダーズがこのコンサートで全員顔を揃えていたのもあがた人脈の凄さです。

 ひと口で40年といっても、その間、常にアルバムをリリースし、時代の興味から取り残されず、コンスタントにライヴ活動をやってこれた裏には並々ならぬ努力やアイディアの発露、そして人々の心を打つ音楽をあがたさんが作れたからでしょう。ファンあっての40年です。これは大変なことだと思います。

 いい時代に登場し、よき仲間に恵まれたこともあるでしょう。でもそんなひとはいくらだっています。そして大半は消えていったか、ひとびとの関心の外に行ってしまいました。満員(たぶん)の「日比谷公会堂」であがたワールドを満喫しながら、そんなことも考えていました。

 そういえばあがたさんとジャズ・ソング集を作る話、その後進展がありませんが、どうなったんでしょうね。まあ、マイペースで着々と実績を残しているひとですから、そのうちその気になったら連絡があるでしょう。

 ともあれ、40周年おめでとうございます。そしてこれはひとつの通過点。これからも素敵な歌を聴かせてくれることでしょう。




by jazz_ogawa | 2012-05-14 10:05 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(2)
 昨日観てきたんですが、こういうライヴは理屈なしに楽しいですね。ぼくが一番好きなギタリストはスティーヴ・クロッパー。高校のときに出会い、大学のときにはバイトで貯めたお金で彼が使っているギターとアンプ、同じものを買いました。でも同じ音は出なかったですけど。

 いまだ、スタックスやアトランティック系のR&Bには心が躍ります。「音楽ゼミナール」でも何度かテーマにしていますし。

 そのスティーヴ・クロッパーとドナルド・ダック・ダンのふたりを中心したカルテット、つまり仮想ブッカーT&ジ・MGズによる演奏が前半、そして後半にエディ・フロイドが登場。

 髪の毛が真っ白なエディ・フロイドはいくつになったのでしょうか? でも声はいまだよく出ています。サム・ムーアにしてもそうですが、シャウト系のソウル・シンガーがいまも元気にシャウトしている姿が観られるのは嬉しい限り。

 エディ・フロイドはいいひとなんでしょうね。当時ライヴァルだった仲間たちのヒット曲、「ソウル・マン」「634-5789」「ドック・オブ・ベイ・ザ・ベイ」をなんのてらいもなく堂々と歌ってくれました。そして最後はもちろん大ヒットした「ノック・オン・ウッド」。

 エディ・フロイドはソングライターとしてもスタックスに大きな貢献を果たしていて、「ノック・オン・ウッド」は当然として、ウィルソン・ピケットの「634-5789」も彼とスティーヴ・クロッパーの共作です。

 そしてスティーヴ・クロッパーは、それ以上に多くのヒット曲を提供している優秀なスタッフ・ライターでもありました。とくにオーティスの曲は、多くが彼とクロッパーの手によって書かれています。「ドック・オブ・ザ・ベイ」もしかり。

 当時は、黒人音楽、それも真っ黒けなソウル・ミュージックを書き、演奏までしていたのがスティーヴ・クロッパーだったことを知ってびっくりしたものです。てっきり黒人だとばかり思っていたからです。

 そんなことを思い出しつつ、「こういう音はいつまで聴けるんだろう?」なんてことも昨日は考えていました。ハモンドB-3だってそのうち使えるものはほとんどなくなってしまうかもしれず、レズリーの回転スピーカーだって現存するものはいくつぐらいあるんだろう、なんてことに思いがいたりました。

 似たような音の再現はいまのテクノロジーがあれば可能でも、そもそもみんな歳を取ってきましたから、60年代に聴いたリアルなソウル・ミュージックが聴けるのもあと数年のことかもしれません。

 元気なエディ・フロイドの姿を見てそんな不吉なことを考えてしまうぼくにも困ったものですが、それは反面、こういう音楽がいまも聴けることの喜びに通じています。それにしても昨日は文句なしに楽しめた一夜でした。 
by jazz_ogawa | 2012-05-12 11:06 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(10)
 最終日の12日に観てきました。前回の来日ではトロンボーンの村田陽一さんと共演したイヴァン・リンス(http://ogawatakao.exblog.jp/12293391/)。今回は実力派シンガーのひとりジェーン・モンハイトとの共演で、これまた興味深いステージになりました。

 ふたりは、ジェーンのアルバム『イン・ザ・サン』や『サレンダー』でデュエットを聴かせている間柄。そういうことから今回の共演が実現したのでしょう。

 イヴァン・リンスはポスト・ボサノヴァ世代を代表するブラジルのシンガー・ソングライターですが、一方でジャズ系アーティストとのさまざまなコラボレーションを繰り広げてきました。その最新のヴァージョンがジェーンとの共演になるでしょうか。

 今回はジェーンのグループにイヴァンが加わる形のステージ(上のチラシでもイヴァンの名前が若干小さい)。ですが、そこはヴェテラン。彼女の持ち味をうまく引き出しつつ、自分のパフォーマンスや個性をしっかりと表出させていました。ほとんどがイヴァンの曲だったこともあり、終わってみれば彼が主役のライヴの印象を覚えました。

 一方のジェーンも、いつものステージとは違うレパートリーが歌えたことから、それはそれでハッピーなご様子。心あたたまるパフォーマンスをふたりが繰り広げてくれました。

 それにしてもイヴァンが最後のほうでポルトガル語でラップ(?)を聴かせてくれたのにはびっくり。ほかにもジェーンが歌っているバックで、ささやくように語りをオーヴァーラップさせたりと、やりたいことをおおいに楽しんでいる姿がこちらにも伝わってきました。

 こういう共演はやっている本人にとっても特別なものでしょうから、きっと思いも格別。楽しくもあり、スリルも感じていたんじゃないでしょうか。

 アンコールの4ビートによる「アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキン」も独特の味わいで、彼が歌うジャズ・スタンダードも聴きたくなりました。

 いい感じでふたりの共演を堪能し、外に出たら、夜なのに暖かい。ようやく春が実感できて、そのことにも喜びを覚えました。このあとはどこでご飯を食べようか。楽しいことがいっぱいある人生は何物にも変えがたい。そんなことにも思いを馳せることのできた夜でした。
by jazz_ogawa | 2012-04-15 11:31 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(2)
 初日の4月2日に丸の内の「コットン・クラブ」で聴いてきました。これまで何度かロバータ・ガンバリーニのライヴは観ていますが、観るたびによくなっています。2006年にメジャー・デビューしてから、それまで以上にさまざまな体験を積み、さらなる自信がついたんでしょう。

 ただし彼女の場合はその前から、ベニー・カーター、ハンク・ジョーンズ、ジェームス・ムーディといった偉大なジャズマンに可愛がれていたことも大きいようです。実力に加え、周りのひとにも恵まれています。「恵まれている」というのは語弊があるかな。それも彼女の人柄のゆえでしょうから。

 ガンバリーニの歌を聴いて思ったことがあります。「エスターテ」を歌ったときです。彼女はイタリア出身なので、イタリア生まれのこの曲をイタリア語で歌ってくれました。そこで、アメリカのスタンダードも曲によってはイタリア語で歌ってみたらどうだろう? なんて思ったんですね。

 それで終演後にインタヴューをさせてもらった際、そう話してみました。彼女の考えはこうです。

 歌詞とメロディがパーフェクトのバランスで成り立ってこそ名曲として存在する。だからイタリア語の歌詞をつけることは考えていない。けれど曲によってはいいかもね、というものでした。

 イタリア語の響きにはどこかノスタルジックなものを感じます。ですから、そういう曲をイタリア語で歌ったら雰囲気が出るんじゃないかしら? そんなことを伝えておきました。

 次回作はアメリカのスタンダードから離れ、ほかの国の曲を取り上げようと考えているみたいです。ミーナが好きだといっていましたから、彼女の曲も歌うかもしれません。

 ガンバリーニはすでに完成されたシンガーだと思います。でもまだまだこれから素敵な存在になっていくでしょうね。ちょっと遅咲きではありましたが、いつかカーメン・マクレエみたいなシンガーになる予感がします。今後も楽しみな歌手のひとりであることに間違いはありません。

【おまけ】
「コットン・クラブ」の目と鼻の先にある復元中の東京駅です。古い建物は味わいがありますね。
by jazz_ogawa | 2012-04-08 10:29 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(0)
 一昨日のことですが、観てきました。1日だけの公演ということもあってか場内は満員の盛況。

 先日はわが「Jazz Conversation」にも登場していただき、今回のトリオについてお話をうかがっていたので予備知識はまあまあありました。

 でも予想を超える素晴らしさだったですね。2本のギターを使い分け、曲によってさまざまな音色とプレイを披露する香津美さん。アメリカからやってきたふたりの若手も憧れのヒーローと共演している嬉しさを感じさせつつ、真剣そのもの。このまま続けていけばいいトリオになりそうです。

 新作『トリコロール』が録音されたのは、昨年10月のこと。香津美さんがニューヨークのジャズ・クラブ「イリディウム」からオファーを受け、そのときに選んだメンバーと、クラブ出演中の昼間にスタジオ録音したのがこの作品です。

「イリディウム」からの条件は、生きのいい若手とグループを組んでほしい、というもの。そこで選ばれたのがヤネク・グウィズダーラ(ベース)とオベド・カルヴェール(ドラムス)。ふたりが素晴らしいコンビネーションで香津美さんをサポートし、かつ触発していきます。

 オープニングの「モーメンツ・ノーティス」からアンコールの「ライディーン」まで、最初から最後まで香津美さんのギターに目と耳は釘付けでした。席は端のほうでしたが、香津美さんの斜め前みたいな場所だったので、指の動きもよーく見えました。

 音楽的に優れたテクニシャンは指の動きが綺麗です。無駄がないから早弾きもスムーズ。そのことを改めて実感できた夜です。気分がよかったので、帰りに隣のブティックでジャケットを注文しちゃいました(関係ないか)。
 
by jazz_ogawa | 2012-03-22 09:09 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(4)
 先週の木曜日(2月2日)、久しぶりにベニー・グリーンのライヴを聴いてきました。3日間行なわれた最終日のファースト・セット。連日、最初のセットは超満員とのこと。真面目なベニーがこんなに受けている姿を見るのは嬉しいです。

 彼とはかなり古いつき合いで、1992年にぼくがプロデュースしたラルフ・ムーアの作品『ビー・ヒップ(Who It Is You Are)』にも参加してもらっています。

 1987年だったと思いますが、「マウント・フジ・ジャズ・フェスティヴァル」に出演したジャズ・メッセンジャーズで、ベニーは初来日をしています。そのときにすっかり意気投合し、フェスティヴァル終了後にはぼくのアパートにドラマーのシンディ・ブラックマンと訪ねてくれて、朝まで楽しい時間をすごしました。

 このあたりのことは、近々「Jazz Conversation」で紹介できると思います。

 ステージでは、来月レコーディングする予定のオリジナルを中心にモンクの「ラウンド・ミッドナイト」なども交え、見事なトリオ演奏を聴かせてくれました。

「このところ再び作曲に情熱が湧いてきた」とインタヴューでも語っていましたが、その言葉に偽りなしです。

 面白かったのは新曲のネーミング。「ソニー・クラーク」とか「ジャッキー・マクリーン」とか、もろミュージシャンの名前をそのまんま用いたものがありました。

 数年前にニューヨークから故郷のロスに戻ったベニー。相変わらず「ジャズに時間を割きたいので結婚する気はない」なんていってました。そこがなんとも彼らしいんですけどね。まあ、せいぜい練習に励んでください。って、これ嫌味じゃないです。ベニーがベニーらしくあるためには、年がら年中練習に明け暮れていないといけないんですね。

 そのうち彼の家で明け方までジャズ談義をしよう。そんな約束をして、名残惜しかったんですけど、ベニーとの再会を終わりにしました。 
by jazz_ogawa | 2012-02-07 14:58 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(0)
 ピーター・セテラ。

 ブラス・ロック・バンド、シカゴのヴォーカリストだったひとです。24日に超満員の「コットン・クラブ」で観てきました。前日のパット・メセニーといい、この日のピーター・セテラといい、普段なら大きなホールも満員にするアーティストを小さなクラブで観られることは格別な幸せです。

 1969年にデビューしたときからのシカゴ・ファンです。でもブラス・ロック・バンドからAOR的なバンドに変わっていくにつれ、興味を失ってしまいまいました。なので、好きなアルバムは最初から7枚目くらいまででしょうか。

 初期の迫力あるブラス・サウンドと、テリー・キャスのギター、ロバート・ラムのキーボード、ピーター・セテラのベース、そしてダニー・セラフィンのドラムスの組み合わせは最高でした。

 シカゴが大きな人気を博すようになったのはAOR路線になってからですが、ぼくはそれ以前の「ロック・バンド」色が濃かった時代が好きです。2000年に「東京国際フォーラム」で観たシカゴは、ずいぶん洗練されていて、それは音楽だけでなく、ステージ上のセットまでソフィスティケートされていました。

 ステージ奥に大きなアンプを並べた武道館での初来日コンサート(1971年)はいまでもよく覚えています。あのときは「サタデイ・イン・ザ・パーク」を日本語で歌い、その後、この日本語ヴァージョンはシングル盤として発売されました。

 いい時代でした。次から次と人気の大物ロック・バンドが来日してはコンサートが開かれていたんですから。バンド活動でお金を貯めては一番安いチケットを買い、来日アーティストのコンサートはすべて通いつめていた時代です。ピーター・セテラのステージを観ながら、そんなことを思い出しました。

 初来日から41年です。ピーター・セテラもそれなりに年をとりました。

「コットン・クラブ」でのステージでは、大ヒットした「素直になれなくて」などAOR時代の曲が中心。でもアンコールで「長い夜」を歌ってくれたのは嬉しかったです。その瞬間、あの時代に戻ってしまいました。こういうデジャヴ感覚は、長いこと音楽に親しんできたからこそでしょう。

2012.1.24.tue 2nd

1.Restless Heart
2.Apple Of Your Daddy's Eye
3.Glory Of Love
4.After All
5.Even A Fool Can See
6.Stay The Night
7.If You Leave Me Now
8.You're The Inspiration
9.Feels Like Heaven
10.Lady Madonna
11.Next Time I Fall
12.Hard Habit
13.Hard To Say I'm Sorry

[Encore]
14.Save Me
15.25 or 6 to 4

写真提供/COTTON CLUB 撮影/米田泰久
by jazz_ogawa | 2012-01-30 11:44 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(4)
 パット・メセニーとラリー・グレナディアのデュオを23日に聴いてきました。パットのMCによれば、全米ツアーを経ての来日みたいだったです。とにかくふたりの息がぴったりでお見事なパフォーマンス。

 大感激したのは、最後に、ステージ奥のカーテンが左右に開くと、そこには小型のオーケストリオンが! これには予想も期待もしていなかっただけにびっくり。

 満席の「ブルーノート東京」で、ぼくはステージ横の席にいたんですが、それだけにパットの手と足元がよく見えました。

 2010年のオーケストリオン・ツアー時に行なわれた共同記者会見で、本人から直接オーケストリオンの説明は聞いていたんですが(そのときの模様はhttp://ogawatakao.exblog.jp/12804584/)、目の前でそれを操る姿が見れて、これまではっきりしなかった操作の仕方がなんとなくわかりました(そんな気がします)。


 アンコールでは、最新作のソロ・アルバム『ホワッツ・イット・オール・アバウト』から「アンド・アイ・ラヴ・ハー」も。

 これまでにさまざまな編成でパットのライヴは観てきましたが、ベースとのデュエットは初めて。それだけに、いつも以上に彼のプレイが堪能できました。

 外は雨で、まだ雪は降っていません。しかし近くのレストランで夕食をして外に出たら、雪がかなり積もっていました。小1時間でぼくの車がほぼ雪で覆われていたんですから、これは大変。何とか帰れましたけど、あと10分遅かったら家の近くの坂とカーヴが危なかったかもしれません。

 案の定、翌日と翌々日(昨日)は滑って転んだひとがけっこう勤務先の病院に来ていましたね。
by jazz_ogawa | 2012-01-26 12:37 | ライヴは天国 | Trackback | Comments(2)
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