「東京JAZZ 2006」と重なりましたが、初日(9月2日)が終わったあとにHi-Fiの定例イヴェントが渋谷の「PLUG」でありました。
ぼくはお酒をほとんど飲みませんが、Hi-Fiは酒飲みの集まりで、DJイヴェントとしては都内で有数のお酒の消費量を誇っているらしいです。最後までいたことが一度もないため、そのあたりの状況はわかりません。しかし聞くところによれば明け方はいつもかなりぐしゃぐしゃになっているとか。そしてこの日もきっと酒飲みが朝まで楽しく騒いでいたんでしょう。
で、ぼくはといえば、12時半から30分ほどCDを回させてもらいました。最近はほとんどジャズ系のものを回していません。この日もロックンロールを中心に選んで、勝手に楽しまさせてもらいました。
オープニングは、去り行く夏を思ってビーチ・ボーイズの「サーフィンU.S.A.」です。凝った選曲はしないので、いつも有名な曲(自分にとってですが)しか回しません。選ぶことに時間をかけない主義なんですね。やることがたくさんありますから。というわけで、以下のような内容になりました。
【Set List】
The Beach Boys/Surfin U.S.A.
Van Morrison/Wild Night
The Band/Promised Land
Oliver Nelson/These Boots Are Made For Walkin'
Brian Wilson/Soul Searchin'
Bruce Springfield/Night
Al Kooper/Jolie
Leon Russell/Delta Lady
大音量の中で聴いて一番気持ちよかったのはブライアン・ウィルソンでした。唯一のジャズ・チューンだったオリヴァー・ネルソンもこういう場には合っていたように思います。これ、邦題は「にくい貴方」。ナンシー・シナトラのヒット曲です。いまのひとでナンシーのオリジナル・ヴァージョンを知っているひとはどのくらいいるんでしょうね? それから彼女がシナトラの娘だっていうことも知ってるのかな? それよりシナトラって誰? なんていうひとだっているかもしれませんね。それでいいんです。ぼくだっていまのアーティストはまったく知らないんですから。そうやって時代はどんどん過ぎ去っていくものです。
こういうロックを大音量で聴くのはとても気分がいいですね。DJイヴェントでも、ハコによってはそれほど大きな音が出せないところがあります。ところがこの「PLUG」や代官山の「UNIT」では遠慮なくヴォリュームがあげられるから楽しいです。
ロックはやっぱり大きな音で聴かなくては。家でそんなことはできないので、こういうイヴェントは日ごろの欲求不満解消にもなります。自分が聴きたい音楽を選ぶのも、それが理由です。
聴きたい音楽を回して、来てくれた皆さんにも楽しんでもらえるなら最高です。でもぼくの選曲はあまりにオールド・ファッションなので、皆さんにはぴんと来ないかもしれません。まあ、それもご愛嬌とお許しください。