先日このブログでちょっと報告しましたが、土曜日に放送されている『井川遥のANA Sky Communication』(bayfm 78.1 10:00-11:00AM)に出演します。8月のマンスリー・ゲストとして、番組内の「World Communication」(10時半過ぎごろ)というコーナーで、毎回10分くらい旅についての話をするというものです。
番組のキャッチコピーによれば、「旅なれたひとをゲストに迎え・・・」となっています。でも旅なれているわけではないし、こういう番組に無名のぼくが出ていいものなのか? ちょっと疑問に思いつつ、渋谷にある収録スタジオに行きました。
井川さんはテレビでお見かけしたとおりのおっとりしたお嬢さんタイプです。芸能人らしくないというか、短時間しかお話をしていませんから間違っているかもしれませんが、どこにでもいる若い女性のひとりでしたね。美人でもありますが、ぼくの年代から見れば可愛い感じの女性です。
それで「旅なれていない」ぼくが何を話したかといえば、1回目と2回目はニューヨーク、3回目がリヴァプール、4回目が香港についてです。1回目は初めてニューヨークに行ったときの思い出、2回目は現地にアパートがあるので、旅行者というより日常的なことやお薦めのレストランとかスポットについての話をしました。リヴァプールはもちろんビートルズ、香港はひところ年に何度か行っていた時期があったのでそんなことについての四方山話です。
おっとりタイプの井川さんとせっかちでは誰にも負けないぼくの組み合わせですから、結局はこちらが一方的に喋ってしまいました。井川さんはさぞかしびっくりしたんじゃないでしょうか。
ところで、どうしてこの番組に出ることになったのかといえば、3月までInter-FMで週に一度出演していた赤坂泰彦さんの『One On One』という番組が縁になっています。その番組を作っていたかたが、井川さんの番組も担当していたんですね。
ひととの出会いを大切にしておいてよかったと思うのがこういうときです。音楽の仕事の大半は一期一会のようなものです。一度何かの縁で仕事をさせてもらっても、それっきりで終わってしまうことが結構あります。でも、たまにいろいろな形で広がっていくこともあるんです。
ですから、どんな仕事でもおろそかにしてはいけないと思います。ありがたいことに、この世界で20年以上やってこられたのも、いろいろなかたにさまざまな仕事を世話していただけたお陰です。
ありがたいといえば、今年の「東京JAZZ」にもゲスト解説者として登場することになりました。今年は2日目(9月3日)のコンサートだけNHK-FMが実況中継をします。以前はテレビ中継もあったのですが、緊縮財政のあおりを受けたのか、1日だけ、それもFMでしか放送は行なわれないようです。
ただし昼の部と夜の部をぶっ続けで中継し、入れ替えの間の2時間にも前日のハイライトを放送するとのことです。実況中継ですからバンド・チェンジのときに誰かが何かを話していなければいけません。まだ出演者はぼくしか決まっていませんが、あとのメンバーは司会・進行役と楽屋でのインタビューアーということです。
出演者3人の中で最初に声をかけてもらえたことも嬉しいですよね。去年は放送がなかったし、今年もやらないんだろうなと思っていたところにこの話です。担当者のかたがぼくを覚えていてくれたこともありがたい限りです。
NHKの放送とは関係ないことですが、そもそもこのブログは、去年の「東京JAZZ」との連動企画として始まったものです。ブログを運営しているexciteが「東京JAZZ」の協賛会社のひとつで、そこから関連したブログを作ろうということになって話が回ってきました。
exciteの公式ブロガーの顔ぶれを見ると、みなさん一般的な知名度のあるかたばかりです。井川さんの番組ではないですが、「ぼくでいいの?」みたいな気持ちが最初はありました。
しかし、自己アピールの場が持てるのはいいことだと周りに励まされて今日までやってくることができました。公式ブログなんて持ちたくたって持てないひとがたくさんいるんだから贅沢はいうなともいわれています。まさしくそのとおりです。
いい加減で飽きっぽいぼくが曲がりなりにも本業や音楽の世界で仕事が続けてこれたのも、周囲のみなさんのお陰です。その気持ちを忘れてはいけないと思います。そして、その気持ちの集積が次の仕事にもつながっていくんでしょうね。
日にち的にはもう今夜ですが、実質的には明日の晩(金曜の夜)、原宿のTHCでストーンズ関連のイヴェントがあります。ぼくもDJのひとりとして、大好きなストーンズの曲を中心に大音量で回して来ます。この報告は次回のブログで。そしてお時間があるかたは5日のbayfmもぜひお聞きください。