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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


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2006-01-13 チャーリー・ワッツ・インタビュー(後編)
2006-01-13 チャーリー・ワッツ・インタビュー(後編)
 先日に続いてチャーリー・ワッツ・インタビューの後編です。今回も彼のジャズ・マニアぶりがうかがえる内容だと思います。

2006-01-13 チャーリー・ワッツ・インタビュー(後編)_e0021965_2254256.jpg 「フェイバリット・アルバムの筆頭は何と言ってもトニー・ウィリアムスのライフタイムが最初に発表した『エマージェンシー』(ポリドール)。あの作品からはドラマーとして大きな影響を受けている。あと好きなドラマーをこれまでに挙げたひと以外で言うなら、アート・ブレイキーだね。彼のリーダーシップには恐れいる。しかも彼のスタイルはこの40年くらいほとんど変わっていない。それにもかかわらず、いまもってプレイが新鮮なんだから驚きだ。何と言ったかな? ブレイキーが日本のドラマーと共演したレコードがあったね。2年前にロンドンでそのアルバム(ジョージ川口との『キラー・ジョー』)を聴いたけれど、あれも印象に残っている。ブレイキーのいいところは、聴いたひとすべてを魅了してしまう点だ。ハンク・モブレーがいたころのジャズ・メッセンジャーズが個人的には好きだけれど、どの時代の作品も傾聴に値するんじゃないかな。マイルスと同じなんだ。若いひとを育てるのと、常にジャズのトップ・ミュージシャンでいるということにおいて、ブレイキーはね」

 「ウイントンにしたってブランフォードにしたって、実質的にはブレイキーのバンドから出てきたわけだし、長いこと若い才能を育ててきた彼の活動には敬服してしまう。話はちょっと飛ぶけれど、この間聴いたエルヴィン・ジョーンズのバンドにいた若いトランペッター(ニコラス・ペイトンと思われる)も凄かった。名前は忘れてしまったが、とにかくアメイジング。彼らのようなヴェテランが若手を育てていることは何て素晴らしい現実だろう」

2006-01-13 チャーリー・ワッツ・インタビュー(後編)_e0021965_22563498.jpg 「好きな作品は沢山あって挙げるのが難しい。思いつくままに言えば、マイルスの『フォア・アンド・モア』(ソニー)、パーカーの『スウェディッシュ・シュナップス』(ヴァーヴ)、アート・ペッパーの『ミーツ・ザ・リズム・セクション』(コンテンポラリー)、ベニー・グッドマンの『カーネギー・ホール・コンサート』(ソニー)、ミンガスの『プレイズ・ピアノ』(インパルス)、それから彼がパーカーやバド・パウエルなんかとやった『ライヴ・アット・マッセイ・ホール』(デビュー)。これはジャズの歴史的な傑作だ。とにかくきりがない」

 「あと、好きなドラマーはエド・ブラックウェル、メル・ルイス、シェリー・マン、ダニー・リッチモンド。何て言うかな、ハートに感じればスタイルに関係なく好きになってしまう。ドラマー以外ならチェット・ベイカーもいい。1950年代のウエスト・コースト・ジャズっていうのはムードがあるからね。中でもベイカーは素晴らしい。彼はワン・ノートでチェット・ベイカーだとわかるサウンドを持っていた。マイルスもそうだし、ベン・ウェブスターもそうだった。非常にオリジナリティのあるミュージシャンということだ。『スケッチ・オブ・スペイン』(ソニー)なんかマイルスそのもののサウンドに満ちている。そうそう、日本ではベイカーのパシフィック時代の作品がCDになっているね。イギリスやアメリカじゃまだCD化されていない作品が沢山あるから早速レコード・ショップへ行ってチェックしなくちゃ」

「ビル・エヴァンスも好きなミュージシャンのひとりでね。以前、『シェリーズ・マン・ホール』に出演している彼を聴きに行ったことがある。結局、3セット全部聴いてしまったよ。本当にあのときの演奏は素晴らしかった。彼に話かけようと思ったけれど、気遅れしてしまったというか、近寄り難い雰囲気があってできなかった。シェリー・マンとはそのときに話せたけれどね」

 「好きなジャズ・クラブ? ニューヨークの『ヴィレッジ・ヴァンガード』かな。ニューヨークに行くたびに月曜はメル・ルイスのオーケストラを聴きに行くんだ。彼がついこの間亡くなったって聴いて本当にびっくりしたけれど、テクニック的なことなんかを随分アドヴァイスしてくれたのがいい思い出だね。あと、いまはなくなってしまったけれど『バードランド』。ここではソニー・ロリンズを初めて聴いている。1964年のことさ。ベン・ライリーがドラムスだった。ロリンズは本当の意味で天才だね」

2006-01-13 チャーリー・ワッツ・インタビュー(後編)_e0021965_2313957.jpg 「あるときミックに聞かれたんだ。《サックスの音が欲しいけれど誰が一番だい?》ってね。だから最高のサックス奏者ならソニー・ロリンズだって答えた。そうしたら、次にニューヨークでスタジオに入ったらロリンズがいるじゃないか。驚いたよ(『刺青の女』のレコーディング)」

 「オーケストラを結成したのは、ロンドンの『ロニー・スコッツ』に一度でいいから出たかったのが理由だ。ストーンズじゃ出演させてもらえないもの、ジャズ・バンドじゃないからね。だからジャズ・オーケストラを作ったのさ。それからもうひとつ嬉しいことがあった。トロントでのことだ。大きなホールでコンサートが予定されていたんだけれど、あの『マッセイ・ホール』が昔のまま残されていることがわかった。キャパシティは小さいけれど、そこは我が儘を言って『マッセイ・ホール』でコンサートを開かせてもらった。パーカーやパウエルやミンガスが同じステージで演奏したのかと思うと感無量だったね。今度ツアーするなら『ヴィレッジ・ヴァンガード』とかのクラブ巡りもしてみたい。それから絶対日本にも来るからね」

 チャーリー・ワッツとはブルーノート談義でも盛り上がったのですが、それはいつか本に書こうと思っています。そういうわけで、出し惜しみするつもりは毛頭ないのですが、ちょっとご勘弁を。
by jazz_ogawa | 2006-01-13 23:56 | 愛しのJazz Man | Trackback | Comments(10)
Commented by forcek at 2006-01-14 01:11 x
小川さん後編もまさに好きなヤツにはたまんないジャズ模様が羅列してますねー(笑)ブレイキーやマイルス等の牽引者をリスペクトしてるとこに彼がジャズの成り行きを真剣に見守っていたことを感じますねー、エド・ブラックウェルは真っ先にドルフィーとリトルのファイブ・スポットを思い出しますが、ワッツが早いパッセージで吹くマイルスの「フォア・アンド・モア」選んだのも逆に新鮮でした、どんな有名ミュージシャンでもきっとハートで感じてるのは地球上で限られたヤツにしかだせないここで言うところの(イヤこの3人しか出せない)マイルス、チェット、ビル・エヴァンスの独特でどこまでもクリアな内的響きに溢れてるとこに憧れるのでしょうねー(俺もホントこの3人は大好きですが笑)。小川さん酒好きで音好きなもんで今回もコメント長くなってすいません<(_ _)>また次回を楽しみにしてます。
Commented at 2006-01-14 11:00 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by じゅば at 2006-01-14 18:40 x
すごいですね!ほんと、後半ますます面白かったです!
その前に、私はニコラスペイトンがエルヴィンジョーンズのバンドにいたことを知りませんでした…!
ブルーノート談義も聞きたいです。著作楽しみにしてます!
Commented by jazz_ogawa at 2006-01-15 00:19
forcek さん、じゅばさん、いつもコメントありがとうございます。チャーリー・ワッツには2回インタビューしたんですが、本当にジャズが好きで好きでしょうがないといった感じのひとでした。穏やかな物腰に、このひと、本当にストーンズのドラマーなんだろうか? と何度か思ったりもしました。
Commented by jazz_ogawa at 2006-01-15 00:24
りんごさん、チェット・ベイカーとビル・エヴァンスのCDですが、もうお聴きになっているかもしれませんが、『チェット+1』(女性と一緒に映っている写真のジャケット)と『枯葉』、ビル・エヴァンスなら『ムーンビームス』、『ハウ・マイ・ハート・シングス』あたりをよく聴いています。
Commented by kozo at 2006-01-15 17:37 x
小川さん、こんにちは。
wattsって、本当にJazzが好きなんやなぁ。。。って感じが伝わってきます。インタビュー中も、大好きなJazzの話しに没頭して(盛り上がって?)時間も忘れてしまいそうな、そんな空気も感じました。
「マッセイ・ホール」や「ヴィレッジ・ヴァンガード」でコンサートを開いたときはJazzに憧れて、Jazzドラマーになりたかった頃のまんまの気持ちでステージに立っていたのかな?と想像
Commented by jazz_ogawa at 2006-01-15 18:46
kozoさん、コメントありがとうございます。
ぼくは恵まれていると思いますが、これまでに楽しいインタビューをいろいろとさせてもらいました。中でもチャーリー・ワッツのインタビューは格別に楽しいもののひとつでした。
Commented by hilaling at 2006-01-17 00:50
チャーリー・ワッツも小川さんとこれだけ無邪気にジャズ談議できた事に充分満足しているのではないでしょうか~?3月にストーンズとして再び来日しますが、お会いする予定などあるのでしょうか?お会いするのであればブログにアップ、是非お願いします。
Commented by jazz_ogawa at 2006-01-17 23:30
hilalingさん、心からジャズが好きなひとと話しているときって本当に楽しいですよね。3月の来日時にもインタビューができたらしたいですね。
Commented by 時音詩音 at 2020-04-13 21:14 x
小川さん、はじめまして。
僕はロック(特にストーンズ)とジャズが好きで、そして何よりもチャーリー・ワッツ愛が高じて"Charlie Watts @ JAZZ"というホーム・ページを創っています。当初はチャーリーのジャズ活動を紹介するだけのつもりでしたが、チャーリーに関連するジャズ・アルバムやソロ活動全般を幅広く紹介しています。サイトでは、小川さんのブログと著書も大いに参考とさせて頂いています。是非とも一度ご覧下さい。(チャーリー・ワッツに敬愛の念を込めて)
https://charlie-watts-jazz.jimdofree.com/
https://charlie-watts-jazz.jimdofree.com/favorite/jazz-album/
https://charlie-watts-jazz.jimdofree.com/book/bibliography/
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