昨日と今日、新宿文化センター大ホールで開催された「新宿ピットイン50周年記念 Shinjuku Jazz Festival 2015」に行ってきました。
日本を代表する新旧のミュージシャン100余名が勢ぞろい。圧巻の顔ぶれでした。
「旧」といっても、みなさんもちろん現役。いまもジャズの最前線でクリエイティヴな活動をしているひとばかり。
いまさらながらに「ピットイン」の凄さを実感した次第です。
ぼくが「ピットイン」に通い始めたのは1966年から。前年に帰国した渡辺貞夫さんのカルテットを聴いたのが最初です。
入り浸りになったのは大学に入ってから。「ピットイン」があったから、新宿の大学に決めたほどです。当時は「ピットイン友の会」というのがあって、会員は割引で入場できました。朝の部、昼の部、夜の部と一日中「ピットイン」にいたこともしょっちゅう。あの体験がいまのぼくの血となり、肉となっています。
もちろん、卒業後も大学病院は新宿ですから、夜に時間があれば、ここか六本木の「ミスティ」にいました。「小川を探すならどちらかの店に連絡すればいい」といわれていたのも懐かしい思い出。。
第2期の「ピットイン」がクローズするまでの2年間は、毎月最終月曜日の夜の部で「ナウズ・ザ・タイム・ワークショップ」というイヴェントを、有志と主催させてもらったこともいい思い出です。その24回のライヴから巣立っていった面々がいまのジャズ・シーンの中核になっているのも嬉しい限りです。
そんな時代を経ての創立50周年。ぼくの脳裏にもさまざまな思いがよぎった2日間でした。
ラストのアンコールで貞夫さんと日野さんが一緒に「ストレート・ノー・チェイサー」を演奏する姿に接し、涙を流したひとはぼくだけじゃないでしょう。
「ピットイン」万歳! 日本のジャズ万歳!