昨日ニューヨークから戻ってきました。今回は、前半は原稿を書いたり読んだりしていましたが、後半はのんびりできたので、いい気分転換になりました。たまには気分転換も必要ですね。
話はまったく違うんですが、ここ何年かの間で、ニューヨークには日本語のフリー・ペーパーがすごく増えました。新聞スタイルのものと雑誌スタイルのものとがあって、中には毎日発刊されているものだってあります。10種類以上はあるんじゃないでしょうか?
ニューヨークに留学していた25年ほど前は、いまとはくらべものにならないほどでした。日本の情報は週間で発刊される『OCSニュース』で知るくらいですが、有料だったため貧乏学生のぼくには購読することができません。知人のところでときどき読ませてもらっていました。その『OCSニュース』もフリー・ペーパーには勝てず、数年前に廃刊となっています。
あとは週末に日本語のテレビ放送があったのですが、ニュースは1週間遅れです。やがてフジ・テレビがウィークデイの朝に2時間の番組を放送するようになり、どうにかほぼリアルタイムで情報が入ってくるようになりました。
あの時代に比べると雲泥の差があります。いまではインターネットで瞬時に情報を入手することもできますし。ニューヨークにいても、日本と同じ感覚で生活することだってほぼ可能でしょう。
日本食料品店もマンハッタンの中に何ヵ所もあります。当時はミッドタウンの片桐だけでした。ここで刺身を買うのがたまの贅沢です。まあ、お金がなかったということもありますが、いろいろな意味で日本とニューヨークは遠かった時代です。
ところで、東京は気温的にはニューヨークより温かいと思いますが、体感的にはニューヨークのほうが暖かったようです。緯度は青森、気候は札幌(これは札幌出身のひとが言っていました)、空気は木曽に近い(これは木曽出身のひとの言葉)そうです。
成田は帰国ラッシュと聞いて覚悟していたんですが、いつもより空いていたように思います。リムジンバスも空席が目立ちました。品川方面のバスに乗るのですが、これも品川プリンスまで55分ほどで着いてしまいました。いつもだと1時間20分くらいかかりますが。
夜は古畑任三郎を観たのですが、イチローは演技もたいしたものですね。長島一茂が役者になりたてだったころを思い出してしまいました。いまは演技もうまくなりましたが、最初は棒読みでした。それに比べるとイチローは達者だなぁ、などと睡魔に襲われつつ見惚れていました。
一流のひとは何をやっても一流なんでしょうか? 美空ひばりがジャズのスタンダードを歌うアルバムがあるのですが、そのことを思い出しました。ひばり節が何と英語にフィットすることか。日本のジャズ・シンガーの誰と比べても彼女の歌は上手いし、ジャズ・シンガーとして優れています。ジャズの真髄が本能的にわかっているのかもしれません。一流は何をやっても一流。うとうとしながら、イチローと美空ひばりがたぶっていました。