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川隆夫の JAZZ BLOG
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©Kozocom (photo by Shuichi Kasahara)
職業:JAZZジャーナリスト、整形外科医、DJ

ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、JAZZを中心に約3000本のライナーノーツを手がけると共にJAZZ関連の著書を多数出版。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。その他、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中。

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3.19:ジャズメン、ジャズを聴く!


■TALK EVENT■
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2013-06-14 6月16日の「Jazz Conversation」
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 次回の「Jazz Conversation」では2週間半ほど前にこの世を去ったマルグリュー・ミラーを特集します。

 留学時代に親しくさせてもらった彼が、57歳の若さでこの世を去ったとは、いまもって信じられない気持ちです。

 数年前に出版した『ジャズ楽屋噺』(東京キララ社/河出書房新社)からマルグリューについての文章を抜粋しておきます。


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 ピアニストのマルグリュー・ミラーとは留学時代に知り合った。初めて言葉を交わしたのはブランフォード・マルサリスと一緒のときだ。そのころのぼくたちは、用もないのに「ヴィレッジ・ヴァンガード」に出入りしていた。そんな時期に、いつの間にか意気投合し、親しくさせてもらうようになった。
 それ以前に、ウディ・ショウのバンドでマルグリューのプレイは何度か聴いていたし、顔見知りくらいにはなっていた。ブランフォードから「マルグリュー・ミラー」と紹介されたものの、「マルグリュー」がうまく発音できずに困ったことを覚えている。どうやら「ムルグリュー」と発音するのが一番近そうだ。
 マルグリューで思い浮かべるのは、「気は優しくて力持ち」のイメージ。ぼくだって小さいほうじゃないが、彼はぼくより背が高い。そのひょろっとした大男が、ピアノにちょこんとすわって、驚くほど繊細なプレイをする。当時のマルグリューは無名だったが、溌剌としたタッチと斬新なプレイが興味をそそった。それで、そのときをきっかけに、会えば親しく話をするようになった。

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 こんなことがあった。ふたりでロウワー・マンハッタンにあるレコード店の「J&R」に行ったときのこと。店に向かって歩いていたら、横のほうから女性の叫び声が聞こえてきた。そちらを向くと、黒人の男性に羽交い絞めされた女性が手足をばたばたさせて騒いでいる。見て見ぬふりをする通行人もいれば、遠巻きに様子をうかがっているひともいる。
 ぼくは「どうする?」といった顔つきでマルグリューを見た。彼はそんなぼくにはお構いなしで、つかつかっと彼らに近づいていった。男性はかなり興奮している様子だ。しかしマルグリューは落ちついて、相手のいい分を聞きながら、ひとことふたこと話しかけている。
 臆病なぼくは、それでもマルグリューになにかあったら大変と、ほとんど持ち合わせていない勇気を総動員してそばに行き、咄嗟のときは手助けをしなくちゃと思っていた。そんなところに、誰かが通報したのだと思う、警官がふたり素っ飛んできた。そこでマルグリューが事情を話し、しばしやりとりがあって、ぼくたちは解放された。どうやら単純な痴話喧嘩だったようだ。そんなもの放っておいてもいいのだが、彼の考えはこうだ。
「もし女性が怪我でもしたら、あと味が悪いじゃないか。仲裁に入った時点では事情がわからなかった。犯罪事件かもしれないし。それでも、女性に暴力をふるうのは許せない」
「身の危険を感じなかったの?」という問いには、「子供のころからああいう騒動には慣れっこだからね、ぼくたち黒人が平穏な生活をするのは難しい。それもこれも、みんな自分たちのせいではあるんだけれど」
 そんなマルグリューだから、ひと一倍家族思いでもある。そのままニューヨークで活躍を続けていれば、やがてジャズ・ピアノのトップに立てたかもしれない。少なくとも、当時は若手ナンバー・ワンの存在だった。その後もトニー・ウィリアムスのグループなどで確かな実績を残している。
 しかしマルグリューは奥さんや子供たちの生活を考え、ノース・キャロライナに引っ越してしまう。そのため、結果としてジャズの最前線からは少し距離を置くようになった。
「後悔はしていない。落ちついた生活が獲得できたからね。家の裏にある池では魚も釣れる。近所はいいひとばかりだ。ぼくは競争社会に向いていなかった。いまのような安らぎが得られるなら、名誉もお金もいらない」

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 マルグリューと知り合って30年と少しが経ちました。最近は会っていなかったんですが、知り合ったころに生まれたダーネル君も大きくなったことでしょう。お嬢さんもいたはずですし、そのうちふたりで孫自慢がしたかった。合掌するしかないですね。

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 番組では、はなはだ簡単ではありますが、サイドマンとしても素晴らしい実績を残したマルグリューの足跡を前半に、そしてリーダー作からいくつかの曲を後半に紹介します。

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「マイルスの真実」は今回で『ビッチズ・ブリュー』の全曲を紹介したことになります。

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 そしてゲストは2回目の登場となるロバータ・ガンバリーニ。発売されたばかりのアルバム『ザ・シャドウ・オブ・ユア・スマイル』を聴きながら、というかお話をしながらこのアルバムから何曲か聴く予定です。

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Jazz Conversation #177(2013.6.16.放送)
①【18:00:アーティスト特集(第33回:追悼マルグリュー・ミラー)~サイドマン編】
②【18:30:マイルス・デイヴィスの真実(第151回:「ファラオズ・ダンス」について)】
③【19:00:Meet The Star(第129回:ロバータ・ガンバリーニ)】
④【19:30:アーティスト特集(第33回:ス追悼マルグリュー・ミラー)~リーダー編】

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 それでは今度の日曜日、18時にInterFMでお耳にかかりましょう。
by jazz_ogawa | 2013-06-14 23:17 | Inter-FM | Trackback | Comments(0)
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