昨日は「Jazz Conversation」のリスナー招待を中心にした試写会が配給元である角川映画の試写室で開催されました。
これは2月9日から「角川シネマ有楽町」で開催されている「大人の音楽映画祭」と連動したもので、抽選に当たった25組50名様が集まってくださいました。
ぼくは試写の始まる前に15分くらいのトークを頼まれたので、ボサノヴァやジョビンについての紹介をさせてもらいました。
この映画、ジョビンのドキュメンタリーですが音声は音楽のみ。ナレーションもありません。映像はライヴ・シーンや写真だけで、最初から最後までさまざまなひとが歌ったり演奏したりするシーンだけで構成されています。
いってみれば映像版コンピレーション。それを通してジョビンがどれだけ世界中のひとびとに愛されているか、製作者はそんなことを伝えたかったのでしょう。
いまはネット時代ですから、ジョビンのことにしてもボサノヴァのことにしても、情報は簡単に引き出せます。ですから余計な紹介は必要なし、音楽を存分に楽しんでください、という意図なんでしょう。こういう手法もありですね。
登場するアーティストが多彩で、ジャズ系のひともいろいろ出てきます。マルシアや小野リサのライヴ映像も観ることができます(これ、なかなかいいです)。
ジョビンの偉大さ、そして登場するアーティストたちの素晴らしさに、最初から最後まで目が釘付けになってしまいました。
オープニングのモノクロ映像もよかったです。50年代と思われますが、古い旅客機が飛んでいる映像、それと車が連なってコパカバーナ(?)の海岸沿いや街を走るシーンがグッド。時代の雰囲気がよく出ています。一方通行なのに、路面電車だけが逆に走ってきてぶつかりそうになったり。どうでもいいことですが、この場面も含めてぼくはおおいに楽しんでしまいました。
なおこの映画は本日から3月8日まで「角川シネマ有楽町」で公開されています。
こちらもぼくのおすすめ。