おとといは代官山の「レザール」でチャリティ・イヴェントの2回目を無事に終えることができました。あっと驚くゲストが何人も来てくれて、とにかく大盛況。お越しいただいた方、そして趣旨に賛同して出演していただいたミュージシャンの皆様に心からお礼を申し上げます。
12日の「パート1」と併せて、この模様は5月15日の「Jazz Conversation」で紹介できればと思っています。とりあえず募金箱は「レザール」で封印し、これはニューヨークから戻って落ち着いたら(まだ募金が増える予定なので)関係者立会いのもと開封します。募金に心よく協力していただいたみなさん、本当にありがとうございました。言葉に出ないほどうれしい気持ちでいっぱいです。
「国が何をしてくれるかではなく、わたしたちが国に何ができるか」
こう言ったのはケネディだと思いますが、ぼくたちも国に期待するだけでなく、自分でできることを身近な範囲でやっていくことが大切だと思います。それが結果として、日本という国への貢献に繋がるのではないでしょうか。
チャリティ・イヴェントは山本剛さんと香川裕史さんに常連のハウス・ドラマー須藤さんのトリオでスタート。
5曲目から、ぼくの呼びかけに快く応じてくれたテナー・サックスの岡淳(まこと)さんが参加。20年以上前に主催していた「Now's The Time Workshop」以来の知り合いです。
これで休憩と考えていたんですが、大好きなピアニストの大口純一郎さんがいらしてくださったので、ここで2曲ほどベースの香川さんとデュエットを
声をかけておいたTOKUさんも駆けつけてくれ、その後は再びヤマちゃんを中心にしたクインテットで演奏再開。
さらには、オーナーである和恵さんの誘いで菅野邦彦さんまで登場。店に入ったとたん、そのままヤマちゃんのところに行き、持参の特性ピアニカ(?)で演奏に加わってくれました。
こうなれば菅野さんのピアノを聴かないわけにいきません。2曲目は全員のリクエストで「ミスティ」を。
「こういうのが一番難しいんだよなぁ」といいながら、極上のタッチで弾き始め、やがてインテンポで菅野さんならではの演奏になりました。終盤はヤマちゃんと交代。
順番はよく覚えていませんが、菅野さんから見たら若手の岡さんとTOKUさんも交えて「バグス・グルーヴ」も演奏してくれました。
そのあとはまたヤマちゃん中心のクインテットで1曲やってもらい、それで終わりにしようと思ったのですが、TOKUさんの「これで終わっちゃうの?」のひとことで、さらに1曲。
ここでひとまずチャリティ・ライヴは終了。しかしこれで帰るようなミュージシャンたちじゃありません。
「おれ、弾いちゃおうかな」とつぶやきながらピアノに向かったのは菅野さん。その後はヤマちゃんのピアノで菅野さんが「ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ」と「ルート66」を歌い、ピアニカを弾き、とご機嫌でした。あとは、菅野さん、ヤマちゃん、大口さんのほか、居合わせた常連のアマチュア・ピアニスト(全員が玄人はだし)が交代で演奏。
こうやって「レザール」の夜は更けていきました。ジャズで気持ちがひとつになり、チャリティも大成功(と勝手に思っています)。みなさんの熱い気持ちが少しでも被災されたかたのお役に立てばと念じつつ、翌日の朝が早いので、心残りではありましたが、途中で帰途に。
この企画を全面的に支持してくれて、心からの対応とたっぷりのチャリティをしてくれた「レザール」の和恵さんをはじめ、フォトグラファーの内山繁さんなど、今回も大勢の方の温かい心に触れられ、ジャズを通じての絆を誇らしく思い、心が熱くなりました。みなさん、本当にありがとうございました。