クリント・イーストウッドの息子さんで、ベース奏者です。最近ではお父さんの映画音楽も担当するようになりました。
アコースティックとエレクトリック・ベースを使い分けてのオリジナルは、どれもいい感じです。4月に新作が出るそうで、そこからも数曲を聴かせてくれました。あと、『硫黄島からの手紙』のメイン・テーマも。
彼の場合、エレクトリック・ベースが向いているかもしれません。アコースティック・ベースだけでも十分に聴かせるのですが、エレクトリック・ベースのほうが合っているように思いました。
サックス(グレアム・ブレヴィンス)とトランペット(グレアム・フラワーズ)をフロントに迎えたクインテットの演奏はまとまりがあって、その上でひとりひとりのプレイもなかなかのものでした。キーボードとピアノを弾いたアンドリュー・マコーマックもよかったです。ちなみにドラマーはマーティン・ケイン。
ステージを観る前にインタヴューをさせてもらいました。お父さんのことも聞いています。最初は映画監督になりたかったカイルですが、そちらは断念してミュージシャンに。それでいまは映画音楽も担当しているのですから、結果としてよかったんじゃないでしょうか。この模様はそのうち「Jazz Conversation」で。
懐かしいひとにも会いました。長いことチック・コリアのマネージャーをやっていたロン・モスです。いまはカイル他のマネジャーだそうです。しばし近況を報告し合い、ラジオのことも話して盛り上がりました。4月に出るカイルの新作も、放送に間に合うよう送ってくれるそうです。