
何度か予告編を観て、気になっていた映画です。ビートルズの曲が使われ、それが映画の題名になっていることもあり、「観なくては」という気持ちになりました。そこで、1日に六本木ヒルズの「TOHOシネマズ」で観てきました。
ウィークデイの午後でしたが、封切り3日目ということもあり、小ぶりのスクリーンながらほぼ満席だったようです。ストーリー自体はちょっと非現実的で、ラストも釈然としなかったんで、観終わったときの感想は「ウーン」です。もう少しすっきりした終わり方だったら、気分も晴れたですけどね。
でも、主役を演じた堺雅人の飄々とした感じが映画の中でもよく出ていました。ぼくがほろりとしたのは、犯人に仕立てられた息子についてお父さん(伊東四郎)がマスコミのインタヴューを受け、こんな答えをしたときです。
「君たちは息子をどれだけ知ってる? オレは生まれたときから知ってるぞ。おしめも替えたし、風呂にも入れた。オレのようにあいつのことがわかっている男はいない。それから、女房はオレよりもっと知ってるぞ」
テレビを観ていて、ぶしつけな質問をしたり、相手の気持ちを慮らないレポーターにげんなりしているぼくは、思わず喝采をあげたかったです。こういうことが言える親がいたら嬉しいですね。でも同じ立場になったら、言いたくても臆病なぼくはそんなこと言えないでしょう。

最近の邦画は出演陣が豪華で、この映画もオールスター・キャストです。うっかりしているとすごいひとがチョイ役で出ていたりするんで、気が抜けません。集中して画面を観る効果につながっているかもしれません。
作品としては物足りなかったですが、それでもそこそこ楽しむことができました。映画館を出ると、外には冷たい雨が。そろそろ雪になりそうな気配がしていました。本当は歩いて帰りたかったんですが、寒さは心臓の大敵ですから、この日はタクシーでのご帰還です。