
今年も行ってきました。初日の金曜日は自分のイヴェントと重なったためパスしましたが、土曜と日曜の昼・夜、4回のコンサートはほぼ全部を観ることができました。
個人的なベストは上原ひろみさんのソロ・ピアノ。次はジョン・スコフィールドのPiety Street Bandでした。ジョージ・クリントン率いるPARLIAMENT/FUNKADELICも楽しめました。キャラの立つメンバーが次々と登場するステージはサン・ラのアーケストラ以上、そして面白さは昨年のスライ&ザ・ファミリー・ストーン以上でした。ブーツィの仙人然とした白い衣装には思わず目が点になりましたが。
相変わらずのマイ・ペースぶりで楽しめたのがルー・ドナルドソン・カルテット。メンバーには昔からの田井中福司さんと、オルガンの敦賀明子さんが参加していました。田井中さんが渋いドラミングを聴かせてくれたのも嬉しかったです。敦賀さんもソウルフルなプレイが全開で、ルーさんの音楽にフィットしていました。ニューヨーク在住のふたりが人気グループに参加している姿が観れたのもよかったです。
神保彰さんがリー・リトナー、エイブラハム・ラボリエル、オトマロ・ルイーズを率いて素晴らしいプレイと音楽を聴かせてくれたのも印象に残りました。このメンバーを相手に堂々と渡り合う姿を観ていたら、わかってはいるのですが、日本のミュージシャンも本当に凄いところまで来たもんだとの実感を改めて覚えました。上原ひろみさんも世界中で大きな評判を獲得していますし、彼女はジャズの世界でイチローに匹敵する存在になっていると思います。
そのほか、強い印象に残ったのが「Tribute to 日本のジャズ~原信夫とシャープス&フラッツ」と題されたステージでした。シャープス&フラッツは先日解散したと思ったのですが、まだ存続しているんでしょうか? ステージでは「解散」の「か」の字も出ず、原さんのMCからも活動を継続しているようなニュアンスが伝わってきました。
シャープス&フラッツの演奏は久々に聴いたんですが、やっぱり日本を代表するオーケストラだけのことはありますね。オーソドックスかつオールド・ファッションですが、「いいものはいい」を実感しました。ずいぶん久しぶりに佐藤達也さんの元気な姿が観られたのもよかったです。20年くらい前に彼のリーダー作をプロデュースする話があったんですが、実現しないまま終わってしまったことなどが思い出されました。
あとは大西順子さん、チャイナ・モーゼズ、マッコイ・タイナー・トリオ+ジョン・スコフィールド、最後の「BLUE NOTE RECORDS 70th Anniversary SUPER JAM」で実現したクオシモードとルー・ドナルドソンの共演(あっという間に終わってしまいましたが)などもわくわくさせられる内容でした。

今年の「東京JAZZ 2009」には超大物の参加がありませんでしたが、その分、落ち着いて観ることができました。こういうラインアップもいいのでは? と思いながら、ぼくの2日間もおしまいです。