歴代スタッフ裏話その⑲:7thアルバム前編 <藤村さん> |
7thアルバム 『ディグ・アウト・ユア・ソウル/Dig Out Your Soul』
(08年10月1日発売)
実質的に最後のアルバムになった7th『ディグ・アウト・ユア・ソウル』を担当した、藤村健司 さん。最後のツアーも、担当者として同行。最後の担当者だからこそ、解散の予兆を感じていたかどうかは気になるところ。それを率直に聞くと、藤村さんは、全くそんなことは考えなかったと教えてくれた。
もちろん(?)呑んだ席で、リアムが兄ノエルへの文句を口にするのは聞いたが・・・。
「でも、片鱗はまったくなかったですね、仲むつまじかったかって言ったら・・・ 永続的に続くであろう『兄貴への文句』があっても、それも酒の勢いで言ってる話ですし。で、それを必ずゲムが諭す、みたいな感じなんですよ。『お前そんなこと言うなよ』って。リアムが『あのヤロー、あんなときにこんな音出しやがって』とかブツブツ言うのを、ゲムが『明日になれば気分が変わるよ』って諭す感じに、いいバランスがとれてるバンドだなと思いましたね」
そういえば、どうしてもノエルとリアムの話が中心になっていたこのブログ。しかし藤村さんは、「ゲムとアンディの2人がいるからまとまっている」と、途中加入した2人の存在感を口にする。
「ゲムとアンディは、メンタルな部分でオアシスを支えている2人だという気がしましたね。すごくジェントルマンだし、対内部的な意味でも、対外的な意味でも・・・ スタッフに対しての気遣いとか、すごいんですよ。この2人がそんなことをする必要のないキャリアなのはこちらも重々承知ですし、この2人もオアシスにいるメンバーなんですけど、それでも気を遣ってくれるんです」
ちなみに、酔った勢いとともに兄貴への愚痴を口にするリアムに比べると、ノエルは全く違うタイプだったようだ。
「兄貴は、僕らに対してはそういうことあまり言わないんですよ。自分の根本の部分を吐露するっていうのが、たぶん苦手なタイプなんだろうなっていう。ただ、すごく考えてるし、弟が暴れまわってても、ここは俺が我慢しないとって思っているだろうし。それに、口には出さないだけで、やっぱり弟に対する愛情は持ってるだろうなとは感じました。それをいいフレーズで言わないだけなんだなって」
(次回へ続く)
interview & text by 妹沢奈美
by oasis_sony
| 2010-08-17 01:23
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