前回に続いて39丁目沿いから・・・。周辺は、卸売り業者の集まる地味目な問屋街エリア。でも、一部、一般消費者向けの小売もしてくれるお店もあり、しかも、今は年に一度の大セール時期ってことで、普段やってない特別なセールも見かけるのです。例えば、この
ストール・アメリカ(Stoll America Knitting Machinery)のポップアップ店とか。
たまたま偶然、店頭に貼ってあった「POP UP SHOP」の張り紙の強烈な手作り感に誘われてふと足を止めてみると、ガラス越しに見慣れない光景が。
よく見てみると、工場とオフィスが一体化した感じの建物の1階ロビーの一角で、セーター、マフラー、手袋などのニット製品を展示&販売。昔ながらの手作り感あふれるポップアップ店。いつもはお店じゃないんですね。そのため、ブザーを押さないと、建物内にいるスタッフの方に入口の扉を開けてもらえない方式。で、そのスタッフの方もこういう感じの小売的な接客には慣れてないみたいで不愛想。クオリティの高さに対する自信の表れなのかもしれませんけど、正直なところ敷居は高め。
でも、卸売業者さんがセール価格で直接販売するのでお手頃価格。しかも、ただ安いのではなく良質な品をよりお安くという方針なので、日本人好みかも。
こうなると気になるのは、ストール・アメリカがどういう会社なのか?ということ。
専門情報サイトによると、1982年にニューヨークで創業した老舗のニット製品メーカーなのだとか。35年の歴史がありますが、年商286万ドルほど(今、日本で話題のドラマ『陸王』の舞台になっている老舗足袋業者「こはぜ屋」さんは、年商7億円という設定ですのでその半分以下というイメージ)。社員はたったの8名⁉ということで、ゴリゴリの零細中小企業みたいです。へぇー。
12月のカレンダーには何も書いてませんが、クラスやセミナーを開催することもあるみたい。どんなクラスなのでしょうね? ・・・と言うか、こんなマンハッタンのど真ん中の39丁目沿いで、35年も続いている社員たった8名のニット・メーカーがあるなんて、興味深いですよね。
以下、そんなストール・アメリカのポップアップ店など現場の様子をご参考まで。
ニットを編む機械らしきものもガラス越しに見えます手作り感あふれるポップアップ店の張り紙一階ロビーの一角で展示&販売されてる商品正直なところ敷居は高めただ安いのではなく良質な品をよりお安くシルクのニット・スカーフが45ドルとかしかも、ここの製品、こんな感じで
"KNIT IN NY by STOLL FTNY"
と書かれたタグがついてるんですよー
〔ご参考〕
・
http://www.stollknitresource.com/:公式
Address: 250 W 39th St, 1, New York(7~8番街間)
卸売り業者の集まる地味目な問屋街のごくごく普通のストリート。そんな通り沿いですら、「Hope Never Dies」(希望は決して死なない)というポジティブ・メッセージを放つ看板があったり、「Optimistic」(楽観的)という名前のめちゃめちゃ熱い人材募集を出すカフェがあったり、そして、こんな35年も続いている社員たった8名のニット・メーカーがあったりするんですよー。これじゃ、全てのストリートをお散歩したくなっちゃう(笑)。ニューヨークって本当に面白いですよね。
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