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![]() あけましておめでとうございます。 2012年が始まりました。 今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。 母親が亡くなってからのここ10年、父親と共に東京で年末年始を過ごすことを恒例としていましたが、今年は、仕事の関係もあり、カンヅメで執筆をすることに専念。 都内のホテルにこもろうかと思ったのですが、 急きょ、仙台で年始を迎えることに。 ![]() 仙台といえば、独眼竜正宗で知られる伊達正宗公のおひざもと。 辰年の始まりとしては、悪くないじゃあないですか。 ![]() ほぼ執筆のため、部屋にこもりきりとはいえ、 やはり初詣に行かないわけにはいきません。 仙台市内ならば、大崎八幡宮などが有名だとのことですが、今回は塩釜神社へ。 ![]() ![]() 塩釜神社といえば、この目もくらみそうな表参道の急な階段。 202段あります。 参拝者は例年並みとのことで、まずまずのにぎわい。 二礼 二拍手 一礼をして、神様にお願いをします。 ニッポンをどうぞよろしく、と。 境内からは、塩竈港が遠くに見えます。 ![]() そして、塩竈といえば寿司! 参拝後は、近くの寿司屋に飛び込んで、握ってもらいます。 漁船がないため、まだまだ地モノの水揚げは少ないのですが、 しっかりと営業を再開しているのが心強い。 ホントなら、お酒をつけたいところですが(笑)、 戻ってから執筆が待っているので、あら汁を追加注文。 体が温まります。 ![]() ホテルに戻る前、あおば通でお買いもの。 仙台銘菓で知られる、白松がモナカの花びら餅。 新春限定のお菓子は、白餅と淡いピンク色の味噌あんがなんともおめでたい。 ![]() 「お年始なので」と、頂戴したのは、これも縁起のいい辰が描かれた手ぬぐい。 これ締めて、原稿書くかな。 それにしても、快晴の仙台です。 凛とした空気が気持ちをピリリと刺激し、思わず顔をあげて雲のない青空を見上げます。 これならば、幸運の竜も、ぐんぐんと天に舞い上っていけそうです。 ![]() 昨年、震災後の観光応援記事の取材で訪れてから、半年。 今回は、取材ではないですし、甚大な被害をこうむった地区に行くわけでもありません。 ほとんどホテルにこもりきりだったのですが、 それでも元旦の地元新聞や、ローカルTV局の放送などを目にすることで、 東京にいてはわからない、現場の「今」を感じます。 2012年が始まりました。 今年もたくさん仕事をしましょう。 いろいろな方に出会い、日本の美しさ、東北の魅力を伝えましょう。 そのために健康でもいましょう。 心もすこやかでありますように。 お金はまあ、そこそこでいいです。 みなさん、どうぞよろしくお願いいたします! ![]() 3月11日から今日で、9ヶ月。 この期間の意味は人それぞれ、 重み、長さ(あるいは短さ)は異なるはずです。 再びの冬を迎えて、 あのときのツラさ、今も続く不安を感じない人はいないと思います。 これは、わたしが好きだったアメリカのTV番組、ノーザン・エクスポージャーの その中でも、一番好きなエピソードです。 アラスカの小さな町を舞台に、愛すべきユニークな登場人物たちが、 ほろりとさせるストーリーを展開。 ひとりの旅先で、これを見ながら、自分のまわりいる家族、友人、大切な人たちへ思いをはせたものです。 今日はそれをみなさんへ。 日本語の訳をつけました。 一部、私なりの意訳です、ご了承ください。 少しでも誰かの心に灯りがともることを願って。 ノーザン・ライツ ~北に灯るあかりよ~ ゲーテの最後のことばは、「もっと灯りを」でした。 我々は原始的な物質から人類としての一歩を踏み出して以来、 ずっと求めてきました。 「もっと灯りを」と。 太陽の輝き、たいまつの灯り、キャンドルライト、街のネオン。 光り輝く灯りは洞窟の暗闇を追い払い、道を照らし、 冷蔵庫の中までも照らし出します。 野球場のナイターの巨大な照明、 眠りにつく前のベッドの中で本を読むためのささやかな淡い光。 光は、ワットの単位だけを意味するものではありません。 光は、我々の暮らしを浮かび上がらせる存在、メタファーです。 かの言葉が我が足元を照らす。 光を失うことに大いなる怒りを燃やせ。 道しるべとなる光よ、我を囲む恐怖と闇から、我を導きたまえ。 夜は深く暗く、そして、家路への道は遠い 立ち上がり、輝きたまえ。 なぜならば、汝を照らす光はすぐそこに 光は知識、光はいのちです。 そして、光は私たちそのものなのです。 ![]() 世界基準で、有名なガイドブック「ロンリープラネット」。 そのロンリープラネットが旅雑誌も発行しているのは意外に知られていないかもしれません。 今年から韓国版もスタート。 で、現在、発売中の最新号で、我が愛する伊豆大島と星のや軽井沢が12pにわたり、紹介されています。 i-pad用にダウンロードもできますので、ハングルがわかる方はぜひ、ご購入してください。 さて、なぜ、この二ヵ所なのか。 それは、私が仕込んだから(笑)。 きっかけは、私が編集長とFB(フェイスブック)でつながっていたこと。 彼とは英国のプレスツアーで知り合い、面識がありました。 震災後、海外から日本を訪れる観光客が激減していた7月、 彼にダイレクトメッセージで、日本取材をしませんか、と打診。 ちょうど、その頃から伊豆大島の観光応援の手伝いをはじめたこともあり、アウトドアアドベンチャー好きな韓国マーケット、ロンリープラネットに訴求すると思ったからです。 結果、編集長側も日本記事掲載を考えていたというタイミングもあり、 スムースに取材決定。 それが、8月の上旬でした。 その後は、日本サイドの受け入れ側として宿、足をご負担いただくことになった、 東海汽船への取材のサポートの概要説明と、取材チームの撮影内容とスケジュール作成。 媒体としての価値をわかってもらうための広告換算から、どの程度の露出効果があるのかを日本側にお伝えしつつ、英語でスケジュール調整を韓国側とやりとり。 東海汽船のアウトドア&虫キング、Yさんには取材中の案内も含め、 大変、お世話になりました。 途中から、もう少し記事の内容をふくらませてもいいのかも、とジャーナリスト的視点から感じ、急きょ、星野リゾートに取材の打診を。 海外マーケットに関心のある星野リゾートの動きは迅速でした。 協力を快諾していただき、星のや軽井沢取材に決定、瞬時に海外担当者をたてて動き出します。 取材チームは女性編集者のピョンさんとカメラマンのチュンさん。 羽田に彼らが到着した際は、 私が名前の入ったボードを持って、お出迎え(笑)。 かつて、シドニーで現地ガイドをしていた頃を思い出しました。 滞在は伊豆大島2泊、軽井沢1泊の強行スケジュール! 自分的には完璧な取材日程を組んだつもりですが、天気が悪ければアウト。 しかも、前日まで東京は台風。。。。 ![]() ![]() 韓国チームが晴れオンナ&晴れオトコだったのでしょう。 翌日、台風一過のすばらしい快晴の中、 三原山トレッキング、星空観賞など伊豆大島の大自然と、 イセエビ丼、明日葉など食文化に親しみ、島の人たちとの交流も深めてもらうなど、 とても充実した取材に。 ![]() あ、くさやにも挑戦。 島で食べるくさやは新鮮なので、臭みというよりも風味といった感じでかなり美味。 韓国取材チームも「おいしい!」と言って、味わっていました。 このあたりの様子は、今回、お世話になったグローバルネイチャークラブのベテラン・エコガイド西谷さんのブログ日記をご参照ください。 ↑こちらのツアー、かなり本格的なエコ体験型で、知る人ぞ知る穴場スポットに連れていってくれるので、自然好き、虫・動植物好きにはお薦めです。 ![]() その後、取材チームと私だけ伊豆大島から軽井沢へ。 ![]() ![]() ![]() 前日まで、三原山、富士山などを眺めていた我々は、ぐっと気温も下がった初秋の軽井沢へ。 目の前には、これもまた雄大な浅間山。 「前日まで数週間、まったくの曇りだったのに、今日は久しぶりの浅間の姿です!」 そんな嬉しい言葉をいただきながら、 星のや軽井沢のお宿の施設取材、ムササビウォッチング、マウンテンバイク&たき火カフェなど、秋の軽井沢らしい体験を。 ミニダッチオーブンで作ってもらった焼きリンゴの美味しいこと! 夜には秋ならでは、きのこ通の料理長渾身のきのこ料理の数々も堪能。 翌日も快晴の軽井沢で、残りのスケジュールをこなし、ミッションコンプリート! 伊豆大島と軽井沢という、東京からわずかの距離なれど、豊かな大自然の島と山、 ふたつの表情の日本を満喫していただき、帰国の途へ。 ほんの数日間の同行でしたが、 帰る際には、友人としての親密感が高まるのは、同じ体験を共有しているからこそでしょう。 そんなみなさんのご協力をいただきながらの取材の成果が、記事に。 韓国語なので、まだ内容がわからないのですが、 美しく、ドラマチックな写真が伊豆大島と軽井沢の魅力を際だたせています。 今回の取材の仕込みに関して、 私は一切、金銭的な報酬は得ていません。 自発的に、自分ではじめて、自分で動いただけです。 以前から、日本の魅力を海外のメディアに、メディア的視点から伝えたい、つなぎたいと思ってきました。 特に震災後は、海外マーケットを取り戻すことは日本の観光業の大きな課題です。 今回のプロジェクトもそんな私の考えを形にしたもの。 そして、わたしがお金を受け取る立場になってしまうと、思いがまわりに伝わりにくい、と感じるのです。 もちろん、自分の仕事もあるので、それと並行して今回のプロジェクトを遂行するのは、 正直、かなり大変でした。 でも、メディアの人間として、 また、海外とつながりのあるジャーナリストとしてできることを行うのは、ミッションでもあります。 「できることをやる」 というのはわたしの場合、こういうことなのです。 本来、海外メディアの取材のサポートは観光庁などが行います。 でも、観光に従事する現場の人間たちが、もっとメディアでの発信の重要性と拡散性を理解し、自分たちで動くことが大事だと実感しています。 要はメディアをうまく活用したところが露出が高まり、売れる、ということ。 それは、お金をかけるという意味ではありません。 自分たちが提供できるものを集めて形にしていけばいいのです。 今回は東海汽船がフェリー、所有する大島温泉ホテルの宿と食事を提供。 星のや軽井沢も、宿泊、アクティビティ、食事などをサポート。 わたしは橋渡し役としてのメディアのスキルを提供。 そこから始めればいいのです。 もちろん、行政からのサポートもときには必要です。 ただ、すべておまかせになってしまうと、 メディアがどういうことを求めているのか、どれだけ自分たちがやったことにヴァリューがあるのか。 それが実感できないことになる。 だから、自力でできるところまでをやり、無理な部分は行政がサポートする。 そんなフレキシブルさが今後は、生まれるといいなぁ、と思っています。 長くなりました。 今後も同じように、対海外メディアのみなさんに、日本の新しい情報、切り口の取材の提案を勝手にしていきます(笑)。 そして、雑誌で掲載されたあとは、現場のみなさんのがんばりへとバトンタッチです。 実際、記事を見て、伊豆大島や軽井沢を訪問する外国人旅行者のみなさんに、感動を与え、思い出に残る旅を楽しんでもらうためには現場でのもてなし、対応が不可欠です。 日本の観光の未来を変えるのは、すべてわたしたちなのですから。 ![]() にほんのあかりを灯そう。 4月11日から、静かに続いているプロジェクトです。 始めたのは、私が心から尊敬し、大好きな友人。 実に、彼女らしい企画です。 以下が、そのメッセージ。 1本は、空の上の仲間たちのために。 1本は、私たちがつくる未来のために。 9月11日は にほんのあかりを灯そう。 あの日まで、そしてあの日から。 3月11日に失ったものがあります。得たものがあります。 大きなあかりの代償と、小さなあかりの幸福感と。 それぞれに想いをはせながら、2つのあかりを灯しましょう。 これからの暮らし方を、静かに考える夜に。 日本と世界の未来を、確かに変える夜に。 毎月11日を、そんな記念日にしていきましょう。 *** 「にほんのろうそくプロジェクト」は、本当に “ 提案だけ ” のプロジェクトです。 2011年3月11日に起きたことを、きちんと記憶にとどめて、これから暮らすために 毎月、毎月、確認していきたい。そんな思いだけの、提案です。 月命日(つきめいにち)という概念があります。 4月も5月も、10月も12月も、11日はこの震災でなくなった方たちの月命日。 そう思ったら、11という数字が2本のろうそくに見えてきました。 天国が安らかな場所であるように、まずはその想いをこめます。 そしてもうひとつの意味。それは、わたしたち自身に課せられた課題です。 2 本 の ろ う そ く に ほ ん の あ か り 日本にこれから必要なあかり、それは勇気かもしれないし、友情かもしれない。 電気なのかもしれないし、太陽かもしれないし、星のあかりかもしれない。 この日は、わたしたちがこれから、どう暮らしていくのか。 その答えを探す日でもあります。 忘れずに、毎月、毎月、考えるのが、わたしたちの役目だと思うのです。 仲間とキャンドルナイトにするも、よし。 ひとりでたき火をするも、よし。 家でごはんを食べながら、電灯の下で考えるのも、またよし。 大切なのは、ろうそくを灯すことではなく、「忘れずに考え続けること」でいきましょう。 それなら無理せず、どんな状況でも、誰でも、できるもの。 そのための“提案”。 毎月、11日にむけて、発信し続けてみます。 よい “ 提案 ” があったら、よい “ 11 ” があったら、ぜひ教えてください。 ここにアップした、ロゴも自由にアレンジして、遊んで、使いまわしてください。 そうしてどんどんいろんな形になって広まって、いつか提案など必要なくなって みんなが考えるようになったら、確実に世界は、変わるような気がします。 にほんのろうそくプロジェクト ![]() ![]() フランク・ロイド・ライトが設計した旧・帝国ホテルは、明治村の一番奥にあります。 移築されたのは、ホテルの中央玄関部分。 老朽化したため、昭和42年(1967)にホテルの新館への建て替えが決まり、翌、昭和43年に解体。 明治村への移築は昭和51年(1976)から行われ、 見学が開始したのは、昭和60年(1985)。 なんと、実に解体から17年の歳月をかけて、よみがえったわけです。 移築工事の総費用はおよそ17億円! 平成16年には、登録有形文化財に指定されています。 日比谷にある姿をイメージしながら、ゆっくりと近づきます。 大谷石とテラコッタのレンガのエントランスに出迎えられて、中へ。 ここをどれほど多くのゲストたちが、行き来したのでしょうか。 ![]() ![]() 入口を入ると、左側にレセプションが。 ここも大谷石を使用。 ルームキーを入れるボックスと、奥に鎮座した大きな金庫が目につきます。 ![]() ![]() ![]() ![]() 玄関を入ると、ホワイエがあり、その先に3階まで吹き抜けになった中央メインロビーが広がります。 ここを基点に両脇にラウンジ、客室棟が続きます。 写真のサーモンピンクのカーテンの奥にかつてはダイニング、シアターなどがありましたが、明治村にはこのロビーのみが移築されているだけ。 全館、残されていたらさぞや圧巻でしょう。 みごとなのは、吹き抜けをつらぬく、「光の籠柱(かごばしら)」。 幾何学模様が彫刻された大谷石、複雑に配されたテラコッタ、スクラッチタイルが重なりあいます。 暗くなると、この中に灯りがともされ、透かした空間から漏れる光の陰影がロビーを演出したそう。なんともドラマチックな意匠です。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() そして、ライトの妥協のないこだわりの設計をみごとに再現したのが、 当時の職人たちの技。 窓ガラスにはめこまれた色ガラスは、透明な部分よりもやや薄い板ガラスを二枚あわせた中に金箔を入れるという仕事の細やかさ。 しかも、両面から美しく金箔が見えるように、両方のガラスにうるしで金箔を貼りつけ、それを背中合わせにおさえてあります。 やわらかい光を投げかける照明の細工は、 銅版を一枚づつ職人がカットして仕上げたもの。 自然光がそそぐ天井の意匠も、すべて職人の手作業で作られています。 どれだけこだわればいいの、と思うほど。 想像していた以上に、旧帝国ホテルの建築美様式は複雑で、印象に焼きつきます。 ![]() ![]() ![]() ロビーから両サイドにラウンジが。 ひとつはご婦人用の休憩室だったようです。 このハレの場所で、大正マダムたちはどんな会話を楽しんだのでしょうね。 手前には六角形のデザインがモダンな椅子が。 これもライトの手がけたものです。 しかも、これすべてオリジナルです! 見学に疲れた観光客が気軽に座ったりしているので、ちょっとびっくり。 でも、椅子は座るためにあるのだから、いいのかも、なんて思ったりもします。 ![]() 両脇の隠されたように配された階段を上り、2階へ。 現在は、3階までは行くことができません。 中央にライトの写真が。 これは、かなりお年を召してからのものですね。 300万円だったホテル建築費用が、完璧主義の彼のこだわりによって3倍にはねあがったことが原因で、オーナー陣と決裂。完成を見ずにアメリカへ戻ってしまいました。 その後、劇的なでできごとがあって、和解するのですが、それはまた後ほど。 館内は説明がされているので、きままに見学するのもいいですが、 ボランティアのガイドの方が数人いらっしゃり、 ちょっと人数が集まると随時、解説を始めてくれるのがフレキシブルでありがたいです。 通常ならば20~30分程度で見学できちゃいますが、 今回はじっくりと1時間ほどをかけて見学。 でも、まだミッションは終わっていません。 ハイライトまでは、まだ時間があります。 まずは2階にある喫茶で、ひとやすみです。 ![]() ![]() ずうっと走り続けているような感覚で日々、こなしていましたが、 ここにきて、ちょっと息切れ。 とりあえずやるべきことを終えて、急きょ、夏休みをとることに。 なんとか捻出して、3日間。 それが、先週のこと。 どこに行こうか、と思ってもなんといってもお盆の超ど級のピーク時。 涼しいところがいいと思い、北海道なんてエアを検索しても無理。 好みのホテルも空き室なし(涙)。 といって、海外にまで行く気分でもない。 で、飛行機じゃなくて新幹線を調べたら、意外に空席が。 今年はずらして遊びに行かれる人も多かったのでしょうか。 (それにしても、JRの空席案内はなんで24時間対応しないのでしょう)。 そこで、ふと思ったのが上の写真の場所。 金のシャチホコが雄々しい。 もう、おわかりですよね。 でも、目的はこのお城ではなく、こちら。 ![]() 一度、この目で見たいとずっと願っていたもの。 フランク・ロイド・ライトの傑作。 大正12年(1923)に誕生した、旧帝国ホテル。 場所は、そう、明治村です。
一昨日の日曜、「海の日」を前にして東京湾クルーズを。
といっても、主催は「東京港埠頭株式会社」。 東京港のコンテナターミナルや客船ターミナルをはじめ、お台場海浜公園、有明コロシアムなどのレジャー施設を管理しているようです。 あ、海上清掃、廃油回収なども行っています。 知りませんでした。 ということで、クルーズの目的はこういった事業施設を海上から見せてもらう、というもの。 我が愚姉が応募してみごとに200名の参加枠に当選。 わずか1時間の乗船ですが、「工場萌え」的な気分です。 船の乗船場所は日の出桟橋。 と、我々の小さなフェリーの横に、なにやら珍妙な物体が。 ![]() 「御座船 安宅丸」ですか。 いやぁ、ビックリでした。 東京湾にこんな船が走っているなんて。 葵のご紋も誇らしげに、スタッフもごていねいに裃(かみしも)チックな制服です♪ 安宅丸(あたけまる)は、徳川幕府の御座船(ござぶね)。 江戸防衛の任務を兼ねて、軍艦形式の船になっていたそうです。 う~ん、乗りたい。 港湾見学じゃなくて、こっちに乗りたかったです。 ![]() やや波が高いものの、快晴の東京湾を出発。 日の出桟橋からレインボーブリッジの下をくぐり、大井コンテナ埠頭~水産物埠頭~海の森予定地~東京ゲートブリッジ~フェリー埠頭、青海コンテナ埠頭とかなり駆け足で進み、終点はお台場海浜公園というコース。 この視点で東京湾を望むのはなかなかないこと。 船内ではガイド嬢による、東京港のあれこれを解説したアナウンスが。 いわく ・東京港は1998年から外貿コンテナ取扱個数が連続日本一。 ・首都圏4000万人の生活と産業を支える物流拠点としての機能を担っている。 ・清掃事業や、稚魚の放流、従来のディーゼル発動機に加え蓄電装置を搭載したハイブリッドクレーンを使用するなど環境に配慮。 などなど。 ![]() ![]() このクルーズのハイライトは、なんといってもコンテナターミナルを間近に見ること。 にょきにょきとたたずむキリンの群れ、ならぬクレーンたち。 ガントリー・クレーンと呼ぶそうです。 近くで見ると迫力満点! その横を羽田に着陸する飛行機が、ばんばん降りていきます。 くー、カッコいい!笑 こうやって見ると、東京湾がどれだけ働き者かがわかります。 ひんぱんに行き交う船舶、貨物をぎっしりと詰めたメガサイズのコンテナターミナル。 おそらく日曜だからこれでも数は少ないのでしょう。 レインボーブリッジに東京タワー、汐留やお台場の高層ビル、その奥にはスカイツリー。 潮風を受けて眺める東京摩天楼も美しく、どこを切り取っても絵になります。 たまにはこんな風に東京湾を楽しむのもいいですね。 クルーズもヴァンテアンや、シンフォニー、足代わりの定期航路などいろいろなルート、スタイルがあるのでファミリーでも、カップルでもお好みで選ぶことができます。 思った以上に楽しく、大満足のクルーズとなりました。 今度は御座船に乗ってキリンを見にいきましょう! ![]() 観光審議会委員をさせていただいている山口県。 いつも訪れる際、何かとお世話になるのがライフという会社を運営する藤井ファミリー。 このすばらしい商品がきっかけで家族ぐるみでおつきあいさせていただいています。 先日の地中海クルーズのお伴をしてもらった、コレも藤井さんからのご紹介。 その藤井さんの奥さまからお電話をいただいたのは、ひと月ほど前でしょうか。 「湯田温泉に新しくできる旅館の試泊をしませんか」 というお誘い。 なんでも、運営するご一家とは昔からのお知り合いとのこと。 せっかくのステキなお誘い、喜んでお受けすることにしました。 宿の名前は、古稀庵(こきあん) 山口出身で、激動の幕末を生きた宰相、 山縣有朋が70歳のときにかまえた別荘が名前の由来。 ロケーションは、湯田温泉。 白いキツネによって見つけられたという伝説を持つ、美肌の湯。 アルカリ性単純温泉は、サラリと優しいお湯です。 ![]() ![]() 湯田温泉のメインストリートに面したエントランスを抜けて、中へ。 初々しい接客のスタッフたちに導かれて入ると、みやびさとスタイリッシュさを兼ね備えた空間が。この洗練されたスタイルは今までの湯田温泉にはなかったもの。 わぁ、と見まわしてしまう(笑)。 ![]() ![]() 今回は開業前の試泊、ということで、 なんと、この日の宿泊はわたしだけとのこと! ジャパネスクな色調のカーペットにモダンな萩焼がアクセント。 風情のある回廊を抜けて通されたのは、 宿の中で最もゆったりと贅沢なスペースを持つ離れ「瑠璃茉莉(るりまつり)」。 ![]() 古稀庵には客室が全16室。 瑠璃茉莉は1階に位置し、ベッドスペースに琉球畳の和室スペースを兼ね備えた和洋室。さらに、緑の庭園とテラス、そしてプライベートプールがあります。 デザインは、山口県を代表するもうひとつの和モダンな宿、音信(おとずれ)と同じ、石井建築事務所。 全国のモダンリゾート、ホテルなどを手がける知る人ぞ知る、実力派アーキテクト集団。 どうりで、ちょっとテイストが似ている感じ。 ![]() ![]() 客室のお風呂は、すべて源泉かけ流し。 瑠璃茉莉にはダブルシンクの洗面スペース、シャワーブースの先に露天風呂。 さらにその奥にはプールと庭園。 なんとも贅沢です。 ![]() 木桶も、畳も、あたりまえですがどれもピッカピカに新しく、 とても気持ちがいい。 ![]() ![]() ![]() 夕食まで、少し時間があったので、大浴場へ。 内湯と露天も、もちろん源泉かけ流し。 生まれたてのフレッシュなお湯を誰もいない湯船で独占状態、の~んびりリラックス。 湯上り処や、空間に配された可憐な花や和のテイストの演出がなごみます。 今回は体験しませんでしたが、隣には本格的なスパ施設もあります。 ![]() ![]() ![]() 温泉からあがった後のお楽しみは、もちろん夕食。 ステキなコンシェルジュ、スタッフの案内で、ダイニングへまいります。 「桜の香」と名付けられたレストランは、パブリックスペースのアイコン的存在、リゾート気分の庭園を望む、エレガントな空間。 窓の外の緑、随所に配された意匠が印象的です。 ![]() ![]() 料理長が腕をふるうメニューはオリジナリティあるひねりを効かせた日本料理。 ゆずの皮に明太子を詰めたスイカに見立てた前菜、山口県産のアワビ、カレイなどのお刺身は、季節感あふれ、目でも楽しめる涼やかさです。 ![]() ![]() 今回、ご招待くださった藤井ご夫妻を囲んでの、楽しい夕餉。 フカヒレの碗、洋食のテイストを加えた煮物と続き、 これも山口名産の車エビの焼き物に、牛肉ならではの風味が広がる秋吉台高原牛のヒレステーキ。 さらに、湯田温泉をはじめ、山口のレジャー産業をけん引されてきた代表取締役が秘蔵の銘酒「金冠黒松」を藤井ご夫妻のためにど~んとご提供。 わたしもそのお相伴にあずかります。 これは純米酒部門全国一位をとった貴重なお酒。 スッとのどをとおる淡麗さと、芳醇さを持った実にきれいな日本酒です。 ![]() 会話が弾み、美味しい食事を楽しんでいるうちに、庭園にも夜の表情。 まるでバリ島のどこかのリゾートにいるような気分になります。 ![]() 最後のデザートまで全部で12品。 どれも、細やかな仕事がされた料理長の腕と情熱を感じさせるメニューばかり。 食のクオリティの高さは新しい宿としては驚くほど。 すばらしい内容です。 ![]() 翌朝も、おいしい朝食からスタートです。 料理長手作りの胡麻豆腐、関東と関西の二種類の味の玉子焼き、むつみ豚の低温ロースト、鯛うす造りなどバラエティに富んだメニューが、少しずつ。 長州黒かしわが入った、山口荒神味噌のお味噌汁が、しみじみと美味しい。 ![]() ![]() 昨日は雨だった空も回復傾向。 夕景とは異なった、開放的な庭園がまた、みごと。 脇には足湯もあり、ここでのんびりするのも楽しそう。 新しい宿なので、ソフト&ハード共にまだまだ未熟さも見え隠れします。 それでも、こういった宿が生まれることで、いままでになかった新しいゲストに山口県に来ていただけるきっかけができると思っています。 ラグジュアリーなだけではない、心からのおもてなしがある空間。 それを、和モダンではなく、湯田モダンと提案したいと思います。 湯田モダンな宿、古稀庵。 本日、開庵です。 ぜひ、みなさま、山口へお越しくださいませ。
福島・猪苗代湖の近くでペンションを営む知人がいます。
彼と知り合ったのはブログ。 今から7年ほど前のことです。 自分で宿をやることを夢に、 北海道の旅館に住み込みで働き、調理師免許の資格を取得。 2009年に念願のペンションを開業するまでの悩み、挫折、 縁のあった人たちの励ましなど、 日々の思いを真摯につづる彼に日本の観光業の未来をみているようで、 応援してきました。 ![]() そして5月末、東北の遅い春が芽吹く新緑が美しい季節。 初めて彼のペンションをたずねました。 名前は、「ペンションすまいる」。 いい名前です。 ![]() お部屋はこんな感じ。 この部屋はロフトもあり、3名まで利用できるとのこと。 清潔感があり、かわいい雰囲気です♪ 初対面なのに、なぜか知り合いのように思うのがブロガー同士のご縁。 ゲストのための食事の調理など忙しい間をぬって、 コーヒーを淹れてもらい、あれこれと語りあいます。 彼のペンションでは地震・原発による避難者の方々を受け入れてきました。 被災された宿泊者のみなさんのお世話と、通常の業務へ戻るタイミングとの兼ね合い。 宿の主としてのジレンマ、あせりが痛いほど伝わります。 わたしにできることは、ただ彼の話を聞いてあげることだけ。 その夜は、 避難されているみなさんと一緒のテーブルで夕食をいただきました。 ![]() 長期で滞在されている方への配慮から、通常のメニューとは異なるとはいえ、6、7年前は包丁さばきもままならなかった(ゴメン!笑)彼が出してくれたのは地元の食材を使った温かみのある、しかしプロの技を感じる手料理。 近くで採ってきたウドの入ったグラタンは立派な一品。 お供は地元・猪苗代で作られたあいづ醸造ワイン。 さまざま思いが交差するものの、ひとつのテーブル、同じ空間を共有する温かさと思いやりがそこにはありました。 ![]() 翌日、朝食には炊きたてのご飯に、 山菜やきのこ類がたっぷりと入った味噌汁。 飯坂温泉名物のラジウム玉子も! シンプルだけれど、嬉しい一品ばかり。 作り手の気持ちが込められた料理ほど心を癒すものはありません。 再会を約束して、宿を後に。 ![]() 帰り道、磐梯吾妻スカイラインを走り抜ける。 ![]() 高く青い空、噴煙をあげる活火山、新緑が鮮やかな春の生命力が胸を打ちます。 流れる景色を見ながら、 どこに暮らしても、日本が心から離れることはないこと。 こころざしある人、かけがえのない風景がある限り、日本と共に暮らしていこう。 あらためて、そう思う気持ちが湧き上がります。 それもまた、今のわたしにできるささやかなことだから。 後日、彼から宅配便が送られてきました。 ![]() 中を開けると、こんな嬉しいサプライズ。 わたしが訪問した際にいただいた会津のワインです。 赤と白の紅白のプチボトル。 そう、人生のパートナーと出会い、彼は新しい一歩を踏み出しました。 現在は少しずつ一般のレジャー客の予約も始めています。 まだまだ大変なことはあるかもしれませんが、 かわいい奥さまと、明るい笑顔と共にがんばって乗り越えていくことができるはず。 そんなふたりを今までどおり、わたしもブログを通じて見守っていきたいと思っています。 Sくん、Tちゃん、ご結婚、おめでとうございます! With Happy Smile !
周防大島。
「すおうおおしま」と呼びます。 わたしも訪問するまで読めませんでした。。。 どこにあるかと言いますと、山口県。 こ~んなところです。 聞き書きで日本の農村、地方の文化を伝えた民俗学者、宮本常一氏の故郷であり、作詞家・星野哲郎氏、鹿島アントラーズの岩政大樹さんもご出身。 瀬戸内に浮かぶ姿が金魚のようでもあり、別名「金魚島」。 ここで、島をPRするための「定住アイドル」をただいま募集しています! 以下、6月29日に中国新聞に掲載された記事の抜粋です。 ----------------------------------------------- 周防大島をPR 「定住アイドル」 若い女性 募集 山口県周防大島町油田地区の5団体でつくる「なぎさ再生協議会」が、瀬戸内海に浮かぶ島の東端に位置する同地区の空き家に移り住み、観光施設で研修生として働く女性を募集している。「定住アイドル」として島暮らしの魅力をインターネットで発信してもらう。新たな移住の呼び水にと期待している。 農林水産省の「食と地域の交流促進対策交付金」の対象事業。7月8日まで募集し、1人を採用する。研修生は7月から来年3月まで、民間企業が指定管理する町施設なぎさ水族館や陸奥キャンプ場での接客、オリジナルグッズ開発、日曜朝市の手伝いなどを担当。大島商船高専の起業家養成塾も受講する。 ブログなどを通じて住民との交流を紹介し、島暮らしをPR。月額14万円の手当を受ける。約千人が暮らす同地区は高齢化率54.6%。同協議会は朝市グループ、建設業者団体、同水族館などで2月に結成した。事務局の大野圭司さん(33)は「定住アイドルとして活躍してくれる若い女性に来てほしい。新しい風を吹き込みたい」と話す。事務局(陸奥記念館内)=電話0820(75)0042。 ----------------------------------------------- あの、世界中で話題になったオーストラリア・グレートバリアリーフのハミルトン島の管理人になる「ベストジョブ・イン・ザ・ワールド」のこれは、周防大島版♪ 発起人の中心が、島出身で現在、島の活性化に熱き長州魂でチャレンジする大野圭司くん。アイデアと行動力で突き進む、熱血人です。 彼が生まれ育った伊保田(油田地区・ゆだちく)は周防大島の中でも最端にあり、 母校の中学校も廃校になってしまうほど、少子高齢化が進み、全国でも高齢化率の高い、限界集落となっています。 その現状を傍観できない!という想いで、大野くんは町立の観光施設の指定管理者となり、なぎさ水族館・陸奥記念館・陸奥キャンプ場を管理運営。独自のビジネスセンスで年々売上を伸ばしてきました。 そして、次なるアイデアが今回の定住アイドル募集! 詳細は上記をごらんになっていただければおわかりになるかと思いますが、すでに連絡もあり面接も行われているようです。 わたしも周防大島へは2度ほど訪問し、その素朴な島風景と恵まれた自然環境に、「住みたいかも」と一瞬、思ったほど。 とても美しく、おだやかな島です。 たしかに村や漁村の多くには使われていない家が多く見受けられますが、このたたずまいが驚くほどに風情があってすばらしい! 京都の町屋のように、外見はそのままにロングステイ用の宿泊施設、あるいはアーティストのアトリエなど活用方法はいろいろある、と確信したことを思い出しました。 そして、周防大島に心ひかれるのは、 島を愛し、新しい息吹きで島おこしをする若手の存在。 上記の大野くんをはじめ、懐かしさあふれる古民家を利用したダイニングや、愛らしい和モダンな宿を運営するちどりグループの山崎社長、かんきつ類の名産地でもある周防大島のめぐみを活かし、それはそれは美味しいハンドメイドのジャム、マーマレード、コンフィチュールを作る瀬戸内 ジャムズガーデンの松嶋ご夫妻など。 このほかにも、多くの方が尽力しています。 今回の定住アイドル。 締め切りは7月8日です。 ぜひ、ご興味あれば、大野くんにコンタクトしてください! 残念ながらわたしは 島アイドル誕生、楽しみです! < 前のページ次のページ >
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ) トラベルジャーナリスト。年間150日は海外ホテル暮らし。オーストラリア、アジアリゾート、ヨーロッパなど訪れた国は60ヶ国ほど。主に雑誌、週刊誌、新聞などに寄稿。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)、「ロンドン美食ガイド」(日経BP社 共著)、「イギリス庭園紀行」(日経BP企画社、共著)、プロデュースに「わがまま歩きバリ」(実業之日本社)などがある。 ◆連載中サイト OPENERS 旅賢人の麗しきホテル選び AB-ROAD エアライン・空港ガイド 大島ナビ 東京アイランダー気分で 問い合わせメール happytraveldays@aol.com ![]() ↑ツイッター、始めてみました ネームカード
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