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名越康文(なこしやすふみ)
【プロフィール】
1960年生まれ。精神科医。臨床をおこなう傍ら、テレビ・ラジオ・雑誌などで幅広く活躍。精神科医から見た、映画・漫画評論にも定評がある。著書に『14歳の子を持つ親たちへ』(共著・新潮社)、『まわりにあわせすぎる人たち』(共著・IBCパブリッシング)『女はギャップ!』(扶桑社)『ハッピー8』(朝日新聞社)など。 現在「ラジかるっ」(日本テレビ)に出演中。
11月3日(祝・金) 日比谷シャンテシネ、渋谷Q-AXシネマ他全国ロードショー
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恋愛においては、日々ハプニングの連続です。こんな男だと思ってなかったとか、こんな恋愛のはずじゃなかったとか。それが重なると、人は意固地になったり、悪いことばかり考えてしまったりして内にこもり、自分の感覚を閉ざしがちになります。

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今多いのは、幼い頃から持っていた空想のなかの恋愛ストーリーを引きずってしまい、大人になってからも、実際の相手や、相手と自分との現実の人間関係を見ることが出来ないままでいる人達です。ふだんの生活はけっこうしっかりしている人のなかにも、こと恋愛になると、完全に恋に恋する乙女のような状態になってしまう人が少なくないのです。そういう人は、恋愛を型にはめてパターン化してしまい、自分の空想や妄想の中の人物を無意識のうちに相手に被せてしまいます。本当は、その相手は理想の男性でもないし、ふたりの関係も理想的なものではないのに、『こうであらねばならない恋愛』に固執してしまうのです。その結果、見返りの期待できない不毛な努力を続けてしまったり、相手の言動が赦せなくて、しょっちゅう爆発してしまうというようなことが起こります。

理由のひとつとして、家族のコミュニケーションが激減したことが考えられます。子供の頃から自室でひとりでいることが多く、寂しくて知らないうちに空想の世界に入っている。そして思春期になって、異性と付き合っていくときに、外側に対して感覚がなかなか開いてゆかない。夢見る少女の世界から、ダイナミックな現実の世界に入っていきにくくなるんです。すると、相手が何を感じ取っているのかを察する、感性や想像力も発達しにくくなってしまう。それは、相手から愛されている実感を持つ能力、愛されていないと感じ取る能力の両方がなくなるということです。

一方で、五感が刺激されたところから生まれる想像力は、もっと実際の恋愛に即しています。この作品で特徴的なのが、ウナが搾りたての牛乳を飲むシーン。あるいは、首からラジカセを提げたソクチュンが、ウナを家までバイクで送るシーン。ウナは牛乳のにおいや味の中に、ソクチュンの日々の生活を感じ取ります。それだけではありません。仕事に込められたソクチュンの情熱や愛情、彼の人間性までも感じとっているはずです。また、ソクチュンの大きな背中につかまってバイクに乗ったときに、彼の体温を感じます。さらに、バイクの横をすり抜けていく風や、風に乗って聞こえてくる音楽、バイクの振動、移り変わる景色などが彼女を変えていくのです。それらは、五感が開いているからこそ感じ取れることなのです。

五感で感じ取っていく愛情。それが、この映画の特徴です。五感を通じ、確固とした愛情の記憶が植えつけられて、自分自身が変わっていくんです。プロローグで語ったように、恋に恋するような恋愛は、自分を変えるほどの体験になりません。でも、五感を通じた恋愛は、人を生まれ変わらせることができるんです。
# by nakoshi | 2006-10-30 10:00 | エピローグ | Comments(147)
ウナは純粋すぎるソクチュンが自分とつりあわないと感じながらも、愛される喜びに目覚め、「ウナさんを世界で一番幸せにしてあげます」というソクチュンのプロポーズの言葉を受け入れます。その後、酔っ払って「私の人生ホントに波乱万丈なの」と告白するウナ。ソクチュンはそんな彼女をやさしい笑顔で包み込みます。

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名越「現代では、強く相手を愛し続けるパワーを持っている女性は、残念ながら少なくなっています。だから僕は、女性には愛するよりも愛される恋愛をお勧めします。

昔の女性は自立する道が少なかったんです。生きていくためには誰かの妻にならないといけないから、お嫁さんになる覚悟も早く決まっていることが一般的でした。炊事、洗濯、針仕事などを幼い頃から学び、いわば結婚生活への準備をさせられていたようなものです。嫁ぎ先にいる姑との人間関係も、子供の頃から自分の母親のケースを見てきて学んでいる。いかにも自由のない人生ですが、“主婦”の座に落ち着く準備は充分できていたのです。でも、今の女性にはそんな下地がない。それに、さまざまな生き方の選択肢が増えて、自分ひとりで生きていくことも難しくなくなった。他の道がいくらでも選べるから、我慢しなくてもいいんです。

一方で男性の側も、自分が生きてゆく上で、とりたてて大きな夢を描かない限り、先輩から仕事を一から学んだり、さまざまな人の協力を得て業務を進めたりする必要は少なくなって来ています。ですから、対人関係の中で多くの経験を積んでいる男性が減っているんです。

現代においては、女性より男性のほうが、人間関係においては圧倒的に稚拙です。恋愛に限らず、友達とも信頼関係や深い絆を一度も培ったことのないまま、30代を迎えてしまった男性が世の中に溢れています。そのため、友人や家族とそれなりに豊かな人間関係を築いてきた女性が、男性と付き合いだしたとき、大きなカルチャーショックを受けることも少なくありません。女性がさまざまな心遣いや優しさを示して見せても、つまり精神的な贈り物を貢いだとしても、男性がうまく受け止められず、そっけない反応しかできないパターンが増えてきているんです。

すると、女性は、この人は私のことを心から愛していないと感じ、失望したり、幻滅したりします。一生懸命彼を愛しても一方通行なので、そのたびに寂しさを感じてしまうわけです。でも、ふだんから女性も人間関係が希薄になっているので、週末を一人で過ごすことは寂しすぎて耐え切れない。一人で居るよりはまだましだという思いだけで、恋人と別れられない、という女性も多く見受けられます。

人間関係の絆の大切さを分かろうとしない男性は、多くが治療不可能です。そういう意味でも女性はしっかりと男性を見極めて、愛するより、愛される恋愛を選んだほうがいいと思うんです」
# by nakoshi | 2006-10-23 10:00 | 恋愛講座 | Comments(1148)
出前先のホテルで男に乱暴されて、重傷を負ってしまうウナ。病院に駆けつけたソクチュンは、傷だらけの顔でベッドに横たわる彼女のそばにずっと付き添う。ようやく目覚めたウナが、「私おかしな顔してる?」とソクチュンに聞くと、ソクチュンの答えは「世界で一番かわいいです」……。

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名越「男を溺愛するあまり、どんどん傷ついていく女性がたくさんいます。傷ついてダメになるたびに開き直って、『私は恋愛至上主義よ』と宣言してみたり。でも、そういう人は、不誠実な男、ダメ男とばかり恋愛しているんです。

ソクチュンは、洗練されていないし、愛し方も不器用だけど、自分はウナを愛しているという確信があるんです。自己信頼がすごく強いので、たとえば『あなたを一生愛し続けます』という言葉にも、一つの感動があって、相手の心を動かす力があるんです。このとき、うまく話すかどうかは問題ではありません。ソクチュンは地味でブサイクでも田舎モノかもしれないけれど、恋愛におけるアイデンティティを獲得しています。本気で恋愛する時期になったなら、こういう言葉にも真実のある男に愛されるべきだと思います。

自己信頼のある男かどうかは、仕事ぶりを見ればわかります。ソクチュンは仕事を愛し、仕事に誠実です。しかもその仕事は農家の牧畜で、全ての作業に責任を持たなければいけないもの。牛にえさを与える、体を洗う、乳を搾る、出産に立ち会い助産する。牛が生まれてから死ぬまで心を砕いて面倒を見るわけです。ウナのために牛を売るときも『ごめん』と泣きながら別れる。まるで、わが子のように育てていたんでしょうね。人を育てるのと同じ。つまり、仕事に自分の全てをぶつけて真正面から取り組んでいる。「誠実」や「愛情」という言葉は誰でも口に出来ますが、その本当の意味を理解して、小手先でない付き合いが出来る人は稀なんです。そしてそういう人は、恋人に対しても全人格でかかわれるんです。

たとえば、大きな会社で働いている人ならどうか。そこでは、自分の領分は決められています。でも、営業を担当していたとしても、人間的に有能な人は、自分の仕事範囲を超えて、どうすれば顧客が喜んでくれるかをいつも考えています。そのように仕事を愛せる人に、もしほんとうに好きな人が出来たとすれば、その人のことをきっと深く愛せるでしょう。逆に仕事の場面で、与えられた業務やそこで関わる人を大切に出来ない人は、物事や人と“関わる”という意味をまだ理解できていない人です。ですからいくら好きな人が出来たとしても、恋愛場面において仕事場面とは別人のように深く彼女を愛し、育むように愛を育てることなど出来るはずがないのです。」 
# by nakoshi | 2006-10-16 10:00 | 恋愛講座 | Comments(3087)
ウナに冷たくあしらわれても、あきらめないソクチュンは、仕事を終えて飲み屋から出てくるウナを待ち伏せ。バイクの後ろにウナを乗せて、彼女を家まで送ります。首から提げたラジカセのスイッチを入れると、かつてウナが歌っていた曲が流れてくる。彼の不器用だけど心温まる心遣いに、徐々に心を開いていくウナ……。

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名越「女性が本気で恋するとき、男性に対して一時的に不安や恐怖を感じたり、拒絶反応を示すのはごく自然なことです。それが、たとえSEXから始まった関係だとしてもね。というのも、女性のほうが男性より、恋愛に対して真剣だからです。男性は極端な言い方をすれば、毎日温かいご飯を食べたいというだけで、結婚しようと思う生き物です(笑)。でも、女性はそうじゃない。本気の恋は、人生が変わるほどの出来事ですから、踏み切るのに勇気が必要なんです。

女の人に拒絶されたとき、男性は自分だけが頼りです。『それでも愛し続ける』という精神の耐久性があれば、女性はだんだん心を開いてゆくことでしょう。だけど、最近は一度拒絶されただけで『嫌われた…』とめげてしまう男性が爆発的に増えています。女性が心を開く門前で逃げ出してしまい、『女の人はわからない』とかぶつぶつ言っている。女性から見れば、あっという間に逃げられて肩透かし状態になってしまいます。男性がもう一押しすればいいのにね。

押しが強いことは、ストーカー行為とはまったく違います。ストーカーは傲慢で、『なぜ自分を愛さないんだ!』と怒っている。でも、ノーマルな男が女性にアタックするときは、どちらかというと自分のことを惨めに感じているんです。すてきな彼女に比べて、自分は見合わないんじゃないかと思ったり、自分はなんてかっこ悪いんだと感じています。そして、その引け目が態度や声に出ています。

恋愛ドラマの定石は、かたくなに閉ざされた女性の心の扉を、男性が何度も何度も叩くというもの。神話などでは、女性の気を引く宝物を得るために、決死の冒険の旅に出たりして女性に尽くすほどです。そうしてやっと、女性のほうも『この人は本気かもしれない』と思う。そのときに初めて、女性は心の中にある不安に打ち勝とうとするんです。この作品は、その韻を踏んでいます。

一方で、女性が恋愛に対する恐怖を克服するためには、友人や先輩の助言が有効です。それも、批判的でなく、何が起こっても『それで良かった』と肯定してくれるような人が必要なんです。批判する人はダメです。必要なのは、人生のさまざまな経験が、すべて次のステップになると信じて、応援してくれる人です」
# by nakoshi | 2006-10-10 10:00 | 恋愛講座 | Comments(1829)
突然『デートはしたけど付き合ってないわ』と言い出したウナ。『好みじゃない』の捨て台詞を残してソクチュンの車を降ります。こっぴどくフッたにもかかわらず、めげないソクチュンからアタックされて、ウナはまんざらでもない様子。母親に強制されて見合いをするソクチュンを見ると、きつく睨んでみたりも…。

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名越「ウナは男性から見るとギャップだらけの女性です。傲慢で高飛車で男を振り回す。『好みじゃない』と言いながら、一方では甘えたような笑顔を見せたりする。男からすると、基本的な人格がバラバラです(笑)。こんなギャップを埋めるために、男性は相当想像力を駆使しないといけません。

彼女は人を信頼することが難しい人です。愛されると逃げ出したくなるのは、いつか嫌われると思うからです。そういう人の多くは、過去に何かしらのトラウマ的な経験があります。思春期の時期に、信頼している先生・友人に裏切られたとか、恋人にひどく裏切られたとか。そして多くはさらに昔、幼少期にその根っこになるような辛い体験があります。しかし本人には、傷ついた自覚はほとんどありません。トラウマは、ふだんは潜在意識に閉じ込めており、あまり表に出てくることはないんです。でもそれが、恋愛のような精神的に不安定になる時期には、急に表に現れてきて、恋人との関係に過剰に不安を感じてしまいます。そしてついには、その不安に耐え切れず、自ら逃げ出してしまう要因にさえなるのです。

もっとひどくなると、恋人が絶望するようなことを言ったり、自分を裏切るよう仕組んだり、無意識のうちに試し行為をします。ウナも何度かそういったことをやってしまいます。でも、それはソクチュンを本気で愛し始めている証拠なんです。

もしあなたが、彼に本心とは裏腹な、ギャップのある態度を見せてしまったとしたら、そのままにしないで、『私はあなたをこう思っている』と言葉で伝えたほうがいいでしょう。それを手がかりに、男性は女性の気持ちを確認します。そうでなければ男の頭は単純すぎるので、女性の態度を測りかね、自分が嫌われたのだと思い込んでしまうのです。女性は言葉によるコミュニケーションを軽視するときがありますが、自分が悪かった、やりすぎたと思ったら、あとからでも『ごめんなさい』と伝えるべきです。男は左脳派だから、言葉で納得する部分が多いんですよ。

また、男性には、昨日喜べたことが、今日はうざいと感じることもある女性の心理がわからないんです。そういう日々の変化を彼に伝えて、わかってもらうことは、恋愛を長続きさせるコツの一つです」
# by nakoshi | 2006-10-02 10:00 | 恋愛講座 | Comments(2379)
2人きりのデートの帰り道、ソクチュンの運転する車の中でウナは、「愛だけじゃない、世界は全て変わるわ。愛を貫くのは簡単じゃないのよ」と語ります。一方、それを聞いたソクチュンは「僕は変わりません」と断言します。ウナは過去に男性に傷つけられた経験があり、愛に不信感を抱いている…。

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名越「男ってみんな“歴史好き”なんです。だから、ふと悲しみの表情を見せられたら、急にその女性のことがさらに魅力的に見えてくるんです。

そういう表情をするとき、女性は過去のこと、たとえば目に前にいる男性とは別の男との過去を思い出しています。すると、やさしい男なら、過去の失恋の痛手を癒してあげたいと思うだろうし、独占欲の強い男性なら、よしその男を忘れさせてやると、恋愛の闘志をかき立てられるのです。

男の人は、愛する女性がいろんなストレスから解放されて、自分の前で笑顔を見せてくれていたら、それだけで元気付けられます。それは、実は子供といっしょなんです。お母さんが笑顔を浮かべると、子供も思わずそれに同調して笑顔になるでしょう。逆にお母さんが悲しげであれば、子どもはどこかでそれが気になって、何にも身が入らなくなってしまいます。そういう深層心理の部分では、男は愛する女性に関しては、徹底してマザコンだと言えるでしょう。男はその女性の感情に、とても影響を受けてしまうのです。だから、女性の側からいうと、自分が笑っているときに彼も笑っていたら、愛されているんだなと思っていいんです。

でも、笑顔だけでは彼を繋ぎとめておくことはできません。男性の中にある、女性を支配したいという欲求や、未来も過去も自分のものであって欲しいという欲望を、時々くすぐってあげないといけない。そのためには、あまり彼に遠慮しすぎて、集中し過ぎないことです。たまにはふと、“心ここにあらず”のような表情を装って、過去に思いをはせるような顔もしてみるのはいいことです。

すると男は不安になって、あせり始める。おそらく『どうしたの?』と聞いてくるでしょう。でもそのときに、調子に乗ってしまって、過去の男のことを持ち出すのはお勧めしません。高度なテクニックを使う女性は、『ちょっと不安になっちゃって』と答える。そうすると男は、あ、自分との未来のことだと思うんです。そして、『そんなことはない。いつまでも愛してるよ』と言ってくれるでしょう。

過去のことを思い出している表情で相手の注意を呼び起こし、ふたりの未来に対する不安に摩り替える。これを本能的にやれる女性がいるんですよ。こういう人には、男が虜になる確率、高いですね」
# by nakoshi | 2006-09-25 10:00 | 恋愛講座 | Comments(595)
ソクチュンは決して女性からモテるタイプではありません。どっしりとした体格で、あまりおしゃれに気を配っている様子もありません。一見恋が成就する確率は低そうですが、ウナの気を引くためにソクチュンはとにかく一生懸命。彼女が昼間に勤める喫茶店の看板を掃除して尽くしたり、毎朝一輪の花と共に搾りたての牛乳を届けたり……。
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名越「見た目はその人の性格を現します。 “外見で判断するな”というのは違います。ソクチュンのように、下半身ががっしりした体格の男性は、粘り強く、我慢強いです。でも、一言多くて、暑苦しい(笑)。逆に骨盤が薄っぺらい男性は、話していて楽しいけれど、実生活であまり頼りにならないんです。

ひとりで生きていけるという女性は、ソクチュンのような人を愛するのは難しいでしょうね。でも人生の中で、ほんとうに孤独を感じたことがある人なら、彼の良さに気づくことができるはず。これからは、ますます不確定性の時代になるから、肝心なときに頼りになる男性を見つけたい人には、ソクチュンのように下半身のがっしりした人をお勧めします。

今の時代、『これまでけっこうモテたし、ちやほやされた時期もあった。でも、心から抱きしめられたという経験ってないかも…』という女性は、意外と多いんです。実は男性にモテることは、昔に比べるとたやすくなってきています。数多くの雑誌が、“どうモテるか”について競い合って特集を組んできました。女の人たちは、化粧やファッションに関して多くの情報を得ているから、自分を美しく見せるテクニックは確実に向上しているんです。でも、大事なのは、どうやって本当に満足のいく恋愛をするかなんです。知っておくべきは、どうモテるかよりも、どのような恋愛相手を選ぶか。あるいは、恋愛におけるストレスをどう乗り越えるかというほうなんですよ。

みんな見た目をわかっていません。『見せかけ』と『見た目』を混同しているんです。見た目の判断力をつけることが肝心です。いわゆる分かりやすいルックスのいい男性は、ともすればナルシストで自己中心的だったり、愛されたい願望の強いタイプが多い。前髪をたらして、茶髪で、胸板が薄くて、姿勢が悪い男性は耐久力がありません。ともすれば誠実さに欠け、一人の女性を愛し続けることが出来ません。でも、そんな男性とうまくいく女性もいないわけではありません。それは母性愛の塊のような人の場合です。反対に、絶対うまくいかないのは、男性から愛され続けたいと願っているような女性です。

自分のタイプを見極めて相手を選びましょう。まずは、自分が愛したいのか、愛されたいのか判定することです。難しければ、自分を守って愛してくれる人と、自分から愛して世話してあげたい人と、どちらの相手と長続きしそうか、と想像してみるといいと思いますよ」
# by nakoshi | 2006-09-19 10:00 | 恋愛講座 | Comments(24448)
ソクチュンと友人たちが、ウナがホステスとして働く店で楽しんだ帰り道のこと。ソクチュンの友人は、ウナをこう評します――「ウナって子に、こんな田舎は似合わない。セクシーだったよな」、「妙な雰囲気だし、男を惑わす顔をしている」。ウナは絶世の美女というわけではないけれど、男性を虜にする雰囲気を持っているのです。
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名越「ウナはファッションセンスが洗練されているわけでも、学歴が良いわけでも、機転が利くわけでもありません。この映画を観ると、彼女の賢さを表現しているシーンは驚くほど少ないです。

一方でウナが、なぜかエロティックに見えるのは、彼女が直感的で、本能的で、生命力のある女性だからです。そういう女性がセクシャルに見える時代になってきたのだと思います。ウナは、自分の中にある衝動的な愛情を知っているからこそ、それを抑圧しています。衝動を抱えている人ほど、なかなか表には出さないものなんです。でも、それは形を変えてにじみ出てくるんです。目に見えるエロティックさじゃなくて、日常生活の中での過剰な反応や行動として現れて来ます。

たとえば、螺旋階段で、ウナがソクチュンの頬をひっぱたくシーンがあります。彼女のようなタイプの女性は、恋愛のエネルギーが過剰に高まっているときに、そういう突発的な行動に出てしまうんです。また、ウナは、元夫が突然自分の前に現れたときも、過去を知られたくないという思いから元夫の言いなりになってしまう。ソクチュンが自分のすべてを受け入れてくれているということは分かっているのですが、彼の愛の深さを分かれば分かるほど、知られたくないことは隠してしまうんです。それは理性からではなく、ほとんど本能的に、隠さなければと思ってしまうわけです。これは特に、本能的な愛情の強い人の特徴なんです。

そういう人間の本能的な行動に、人々がエロティシズムを感じ、惹かれていく時代になっているんだと思います。これまでの映画に求められてきた女性キャラクター像といえば、男の邪魔をせず、自己主張しない。だけど実は男より賢いという都合のいいタイプ、理想化されたタイプが多かった。でも、ウナはすごくリアルでかつ複雑な内面をもっていて、そのタイプには当てはまりません。でもそれは当然のことなんです。これは実話を元にしていますからね」
# by nakoshi | 2006-09-11 10:00 | 恋愛講座 | Comments(2830)
ある日のこと、ソクチュン(ファン・ジョンミン)は、近所のコーヒーショップに勤めるウナ(チョン・ドヨン)と出会います。ミニスカートをひるがえし、颯爽とスクーターで走る彼女の愛らしさに一目ぼれするソクチュン。ウナのほうは、ソクチュンの存在を気にも留めていないようですが……。
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名越:「恋愛は本質的に運命に支配されているんです。あらゆる神話や、有名な古典を見ても、出会った瞬間に運命を感じたというのが、もっとも強烈な恋愛の起爆剤になる。そして、人々は潜在的に恋愛に、ストーリーを絶えず求めているんです。だから、僕は一瞬で決まっている物語を大切にしたいと考えます。

カウンセリングでよく聞かれるのが、『婚約者は私のことを愛してくれていて、収入も安定しているし、条件的には何も不満はありません。でも自分は彼を愛しているかわかりません。とはいえ、彼と別れたら、彼より素敵な人に出会えるか不安です。一方で、もっといい恋愛があるかもという気もするんです』というもの。共感する女性も多いと思います。女性にとって、結婚することは人生が変わることですから、踏み切る前にいろいろと考えてしまうのは当然のこと。でも、ここで欠けているのは、“運命”の感覚です。今の時代に、『運命的に出会った』なんて言うと、知性が足りないように感じられるかもしれませんが、本当の知性とは、運命を感じ取る力のことだと思うんです。この映画は、そこを見事に捉えています。映画の冒頭、スクーターに乗った2人が遮断機ですれ違うシーンです。ウナが目の前を通った瞬間に、ソクチュンの顔が変わり、彼は一瞬で恋に落ちるのです。

ボクシングの試合にしても、100メートル走にしても、スタートの一瞬で勝負が決まる。野球の試合でも決定的な瞬間はある。恋愛にも同じようなところがあって、努力や経験を必要としながらも、運命を決めるのは一瞬なんです。結婚に踏み切れない女性は、そこまで自分のテンションが高まらないから。リスクをおかして決断するには、その不安を乗り越えられるようなストーリーが必要なんです。とくに、『始まりは一瞬だった』というのが、極上の恋愛のプロローグ。本当の恋愛をするには、まず、その“運命”を感じ取って欲しいですね」
# by nakoshi | 2006-09-04 10:00 | 恋愛講座 | Comments(24409)
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『ユア・マイ・サンシャイン』は、“本当の恋愛をしたことがあるか?”を測る踏み絵のような作品です。その経験のある人がこの作品を観たら、どこかのシーンで心を強く揺さぶられると思います。それは、この映画が実話を元にしていて、きれいごとだけじゃなく恋愛の泥臭い部分も描いているから。そして、五感に訴える映画だから。視覚、聴覚だけでなく、臭覚、触覚、味覚も刺激されるんです。実生活でも、視覚や聴覚だけを使う、恋に恋するような恋愛では、自分を変えるほどの出来事になりにくい。五感を通じた恋愛だけが、生まれ変わるほどの体験となり、自分を強くしてくれるんです。

ですから、生身の恋愛、五感に訴える恋愛を経ていない人がこの映画を観ると、はじめは刺激が強過ぎるかもしれません。でも、そこを乗り越えたら、感性を強く揺さぶられ深く記憶に残る作品となるはずです。この映画一本で、映画何本分にも匹敵するような、ガツンと来る体験をさせてくれるはずです。

本当の恋愛を知っている人とは、恋愛エネルギーの強烈さを体験したことのある人だと言えます。たとえば、大ヒットした『世界の中心で、愛をさけぶ』は純愛ブームのきっかけとなりましたが、恋愛の最中には“世界の中心”がキーワードになるんです。それまでは自分中心に生きて来たのに、恋をすると、愛する人が中心になってしまう。自分は辺境の地にいて、相手と一緒にいるときだけ世界の中心にいる、自分は今生きている、という感覚になる。だから目の前にその人がいないと、強烈に会いたくなる。あるいは、自分の存在を忘れてしまっているのではないかと不安になったり、愛する人を失ったかのように悲しくなる。これらは、実は目の届く範囲にお母さんがいなくなったときの幼児の反応と同じ。本当の恋愛とは、人を幼児期に退行させてしまうほどのエネルギーがあるんです。

もうひとつの例が、究極の愛の姿を、病気をモチーフにして描いた映画『私の頭の中の消しゴム』です。ヒロインは若年性アルツハイマーのため、記憶をなくしていきますが、実際にその病気の恋人を持った経験がある人はほとんどいないにもかかわらず、共感を呼んで大ヒットしました。それは、愛する人の心に自分の面影を残したい、愛する人の心こそ、自分の居るべき場所だと思う恋人同士の思いを、多くの人が理解できたからでしょう。

『ユア・マイ・サンシャイン』も、そんな真の恋愛を描いた作品です。この映画をどう感じるかによってある意味で愛に対する成熟度がわかるのではないでしょうか。そして、恋愛において幸せをつかむヒントも隠されています。

名越康文
# by nakoshi | 2006-08-24 19:08 | プロローグ | Comments(505)
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