「もったいない」から思い浮かぶ人。それは、祖母「おばあちゃん」。
小さなころから、今に至るまで、
祖母のイメージそのものが=「もったいない」だったことに
今更ながらに気がつきました。
着物の洗い張りに始まり、毛糸は何度もほどいて編んで・・・、
下着や靴下の繕い物はもちろん、チラシの裏紙でメモ帳を作ったり・・・。
これってまさに「3R」(Reduce,Reuse,Recycle)の生活。
少し前の日本には、そんなことが“当たり前の時代”があったことを、
私たちすっかり忘れてません?少なくとも、私は忘れかけていました。
そういえば、孫からのプレゼントにも
「もったいないこと・・。ありがとう、ありがとう。」と口にし、
お風呂に入ってもお湯につかりながら「あーありがたい。
もったいない。もったいない。」とも言っていた・・・。
そう、ほんの何年か前のこと。
そんな大切な記憶を、よみがえらせてくれたのが
ワンガリ・マータイさんです。
そのお人柄は、包みこむような愛あふれる方。
国や人種を越えて「もったいない」を共感できることを教えてくださいました。
強く心打たれたのは「もったいない」には3Rに加え
「リスペクト(Respect)敬意を表す」が含まれていると強調されたことです。
この「リスペクト」の精神こそ、
日本人がすべての根底としてきたものではないでしょうか。
実は「ふろしき」も、包む中身に敬意をもって大切に扱う。
また、届ける相手にはもちろん敬いの心で・・・と、
3R+「リスペクト」の精神が宿っているのです。
そんなふろしきの魅力を、今のライフスタイルやファッションに合わせて、
オシャレに楽しく使っていただける提案を
どんどんしていきたいと思っています。
山田悦子