【食べ物のMOTTAINAI話(最終回)】/文:長野麻子

2014年6月から、このMOTTAINAIラボ研究員として、「食べ物のMOTTAINAI話」をお伝えしてきましたが、春の常で、「もったいない運動」担当から異動することとなり、今回が最終回となります。

世界や日本の食品ロス・廃棄の現状、意識の高い企業や自治体の取り組みなどをお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。拙い文章を読んでいただき、ありがとうございました。

便利で豊かになった私たちの食生活の裏には、まだ食べられるのに捨てられている食べ物があることを皆が意識し、できることから、少しずつでも、食品ロス削減につながる行動を起こし、MOTTAINAI食べ物を減らしていきましょう。

私も、日本がMOTTAINAIを大切にする国として世界にも貢献できるよう、微力ながらMOTTAINAIキャンペーンをこれからも応援していきます。
本当にありがとうございました。
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   by mottainai-lab | 2015-04-07 20:00 | 長野麻子 | Comments(0)   

【食べ物のMOTTAINAI話(その5)】/文:長野麻子

皆さんは、コンビニに行ったとき、商品をどのように買いますか。

①棚の前の方から並んでいる順に買う方もいらっしゃるでしょうし、
②棚の奥の方からなるべく新しいものを買うという方もいらっしゃるでしょう。

食品ロス削減に貢献する買い方は、①の「前から買う」です。②のように後ろの方から買っていくと、前に並んでいる商品が売れ残り、期限が切れると捨てられるというMOTTAINAIことにつながります。

食べ物の消費期限や賞味期限は食品メーカーが科学的な試験等により導いた期限に、一定の安全係数(1未満の係数)をかけて決められています。このため、期限内であれば十分に安全に美味しく食べられます。
自分の買い物の頻度や家族の消費スピードなどを考え、すぐに食べ切るようなときには、ぜひ「前から買う」スタイルを心がけていただければと思います。

また、スーパーに行ったとき、商品棚に商品がなかったり、閉店間際にあまり残っていないとき、皆さんはどう思いますか。
①品揃えが悪いなぁ、別の店にいこう、と思われる方もいらっしゃるでしょうし、
②うまく売り切っていて立派だな、代わりになる商品を今日は試してみよう、と思われる方もいらっしゃるでしょう。

食品ロスは、②の「売り切りを評価」してくださるお客さんが多いほど減ると考えられます。スーパーは、①のようなお客さんを逃さないよう、なるべく欠品をしない品揃えに努めており、一定量の売れ残りを覚悟で多めに仕入れている場合もあります。お目当ての商品が売り切れていてもがっかりせずに、他の商品との新しい出会いを楽しんだり、料理の腕をふるってレパートリーを広げたりすれば、食品ロスの削減につながります。

買い物の仕方や心がけ次第でもっと食品ロスは減らせます。ぜひ、今日のお買い物から試していただければと思います。

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最後に、スーパー店頭での売れ残りを減らす「もったいない」キャンペーンが首都圏の一部スーパーで実施されました。これは、賞味・消費期限の近づいた商品をただ捨てるのではなく、味や品質に問題のないものをお求め頂きやすい価格で提供し、食品ロス削減に貢献する取組です。

この「もったいない」キャンペーンの効果や食品ロス削減の最新情報をお知らせするシンポジウムを東京(3/17)と大阪(3/19)で開催します。ぜひいらしてください。

お申し込みはこちらから

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   by mottainai-lab | 2015-03-18 16:56 | 長野麻子 | Comments(0)   

【食べ物のMOTTAINAI話(その4)】/文:長野麻子

明けましておめでとうございます。
年末から、忘年会やクリスマス会、新年会など、おいしい食を囲んで楽しいひとときを過ごしておられることと思います。ただ、楽しい宴の後には実は約1割が食べ残され、特にご飯ものは約2割が食べ残しという「MOTTAINAI」状況をご存知でしょうか。

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今回は宴会や外食での食品ロスを減らす取組をご紹介します。
長野県松本市では、「おそとで残さず食べよう30・10(サンマル・イチマル)運動」を実施しています。宴会などの乾杯後の「30分間」とお開き前の「10分間」は席を立たずに料理を楽しみ、食べ残しを減らす運動を市内の飲食店と協力して広めています。松本市のマスコット「アルプちゃん」と「ろすのん」がコラボしたコースターや冷蔵庫マグネットなどで市民の皆さんにわかりやすく呼びかけています。

さらに、高齢者などから、宴会時において出される料理が多く、そもそも食べ切れないとの意見もあることから「量より質を重視したメニュー」や「食べ切れる分量のメニュー」のことを「プラチナメニュー」と名付け、協力飲食店を募集する取組も始まっています。(詳しくは松本市HP

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また、埼玉県では、「食べきりSaiTaMa大作戦」と題して、
①食品ロスをできるだけ出さないライフスタイルを実践する 食べきりスタイル(Style)
②食べ残しの多い宴会で締めの前15分間で残った食事を食べきる 食べきりタイム(Time)
③外食店舗で小盛りの設定や食材使い切りレシピなどで食品ロスを減らす 食べきりメニュー(Menu)
という3つの取組で食品ロスを徹底的に減らす作戦を展開中です。埼玉県のマスコット「コバトン」と「ろすのん」がコラボして、県民の皆さんに協力を呼びかけています。(詳しくは埼玉県HP

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その他にも、千葉県の「ちば食べきりエコスタイル」、山口県の「やまぐち食べきっちょる運動」、福井県の「おいしいふくい食べきり運動」、鳥取県の「とっとり食べきり運動」などなど、各地で食品ロス削減に向けた取組が広がっています。

今年も皆さんと一緒に「MOTTAINAI」の輪を広げていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
   by mottainai-lab | 2015-01-08 10:41 | 長野麻子 | Comments(0)   

【食べ物のMOTTAINAI話(その3)】/文:長野麻子

まだ食べられるのに捨てられている食品ロスを削減するため、食品企業で進められている取り組みをご紹介します。

スーパーやコンビニなどの小売店が設定するメーカーからの納品期限と店頭での販売期限は、製造日から賞味期限までの期間を概ね3等分して商慣習として設定されています(いわゆる3分の1ルール)。例えば、賞味期間が6ケ月の食品の場合、製造日から2ケ月以内でないと小売店に納品できず、メーカーに返品された食品の多くは捨てられてしまうため、食品ロス発生の一因と言われています。

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この「MOTTAINAI」をなくそうと、昨年8月から半年間、35社が参加して飲料と菓子の納品期限を賞味期間の1/2に緩和する実証実験が行われました。この実験結果を使って、飲料と菓子(賞味期間180日以上)の納品期限をすべての小売店が1/2に緩和した場合の食品ロス削減量を推計したところ、約4万トンの効果が見込まれました。
この結果を受け、意識の高いスーパー、コンビニチェーンから率先して、順次、納品期限が緩和されています。フードチェーンでの食品ロスが削減できるこの取り組みが日本全体に広がっていくとよいですね。

○納品期限緩和に関する資料はこちらから
   by mottainai-lab | 2014-11-11 16:51 | 長野麻子 | Comments(0)   

食べ物のMOTTAINAI話(その2)/文:長野麻子

日本だけでなく、世界でも食べ物の「MOTTAINAI」ことは問題にされています。
国際機関のレポートによれば、世界の食品廃棄による経済的損失は年間約7500億ドル(約75兆円)と推計され、気候変動、水や土地の利用、生物多様性などの環境問題にも悪影響を与えているとされています。

この大きな課題を解決するため、ヨーロッパでは、2020年までに食品廃棄を半減するという目標を掲げ、各国でキャンペーンやイベントが行われています。

例えば、フランスでは、「卵を盗む者は、牛を盗む者になる(小さな盗みもやがて大きな犯罪になる)」という諺をもじって、「卵を捨てる者は、牛を捨てる者になる」というキャッチコピーで、消費者に食べ物のムダをなくすよう訴えています。

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また、捨てられる運命にある食べ物を使ってスープを作り、音楽や踊りとともに楽しむ「Disco Soup」というイベントがヨーロッパで広がっているそうです。

日本でも来たる7月21日(月・祝)15時~18時に高円寺北口駅前広場で「Disco Veggie」と称したイベントが開催されます。お近くの皆さん、ぜひ遊びにいってみてください。食品ロスをおいしく楽しく減らすイベントとして、日本でも広がるといいなと思っています。

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   by mottainai-lab | 2014-08-11 14:56 | 長野麻子 | Comments(0)   

食べ物のMOTTAINAI話/文:長野麻子

みなさん、はじめまして。農林水産省で、まだ食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らす運動を担当しています。

世界ではまだ8人に1人が栄養不足で、年間500万人もの子どもが5歳になる前に命を落としています。
一方で、世界の食料の1/3にあたる約13億トンが毎年捨てられています。

日本でも、便利で豊かな食卓の裏で、年間500万~800万トンにものぼる食べ物が捨てられています。これは、世界全体の食料援助量の2倍、日本のお米の生産量に匹敵し、とても「MOTTAINAI」ことになっています。


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食事や料理、買い物をするとき、私たちが大切にしてきた言葉「MOTTAINAI」を思い出すことが、食品ロスを減らす第一歩と思います。
「MOTTAINAI」発祥の国として、食品ロス削減を皆で楽しく進めていくため、ロゴマークを作りました。名前は「ろすのん」。夢は食品ロスがなくなること。

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ろすのんは、今はまだ泣き顔ですが、夢に近づき早く笑顔になるよう、皆さんの素敵なアイデアや工夫をどうぞよろしくお願いします。

これから食べ物の「MOTTAINAI」にまつわる記事をお届けします。よろしくお付き合いください。
   by mottainai-lab | 2014-06-13 09:57 | 長野麻子 | Comments(0)   

プロフィール

● 長野麻子(ながのあさこ)  農林水産省 食品産業環境対策室長

a0083222_1012240.jpg農林水産省入省後、フランス留学、バイオマス・ニッポン総合戦略検討チーム、国際調整課、(株)電通出向、動物衛生課、食品安全委員会事務局出向等を経て、
2013年1月より現職。まだ食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らす国民運動「NO-FOODLOSS PROJECT」を担当し、各地で「もったいない」を叫んでいる。


農林水産省
   by mottainai-lab | 2014-01-01 10:02 | 長野麻子   

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